「お任せください。遠征の旅に出て、これまで数々の星を打ち滅ぼし、大星団ゴズマの支配下に置いて参りました私でございます。あのような星など、物の数ではございません!」(第1話)
「大星団ゴズマの遠征軍司令官ギルークとは、俺のことだ!」(第20話)
概要
大星団ゴズマの地球方面遠征軍司令官で、ギラス星最強の武人。かつては勇猛果敢な戦士としてギラス星を護るべく女王アハメスと共に星王バズーと戦ったが、最終的には敗北し、軍門に下った。故郷の再興を条件に地球侵略を行う。
ギラス鋼鉄を鍛えて創った2本のギラス剣を獲物とする。実力こそ本物だがかなりの自信家で、作戦の進捗報告等の際に「これでチェンジマンに勝ったも同然」という旨の発言をしては、バズーからチェンジマンを侮るなと指摘される。
ケイブンシャの「全怪獣怪人」では「豪快な男」と記されている。
当初は副官2人に作戦を指揮させていたが、度重なる失敗のため第20話以降自ら前線に立ち、第33話で追放宣告を受け、同話で戦闘能力を喪失し致命傷を負ったところでバズーにより「宇宙の墓場」へと追放された。
ゴーストギルーク
第38~43話に登場。宇宙の墓場にて、死にかけた宇宙獣士ザドスに憑依・一体化することにより、宇宙の墓場から舞い戻ってきた幽霊体。岩石のような上半身と、マントを垂らした下半身が特徴的。
肉体は不完全なため、長時間実体化していることができない。そのため、チェンジマンへの攻撃は後一歩という所で中断されてしまい、完全な肉体を求めて行動することもある(第40話等)。
スーパーギルーク
第43~54話に登場。ナナのリゲルオーラを浴び、宇宙獣士ザドスと共に実体を取り戻した上、悪魔のスーパー能力を得てパワーアップを果たした完全体。
尖った大きな耳や、黒い肌に白塗の顔、赤色のマントを羽織っているその姿は、悪魔を彷彿とさせる。
両目と胸部の球体からビームを発射し、胸部のスリットからは宇宙獣士化光線を放ち、ステッキを掲げることで炎の隕石弾「スペースバスター」を降らせる。
宇宙獣士ギラス
データ
身長:221cm(巨大化時/51.7m)
体重:234kg(巨大化時/936t)
第54話に登場。冒頭でチェンジマンを圧倒し、例によって慢心してゴズマードの中で酒盛りをしていたところを、ドラゴンに後ろからチェンジソードの一撃を胸に食らい、ゴズマードごと放り出されたスーパーギルークが、最終決戦で変身した姿。本編最後の宇宙獣士でもある。
胸と眼からのビーム、両腕と一体化したギラス剣、ギラス剣をクロスして放つ電撃波で戦い、これまでで最強の宇宙獣士と言わしめるほどチェンジマンを苦戦させたが、ギラスになる前につけられた左胸の傷をアースフォース電撃ソードで攻撃されて怯み、パワーバズーカの砲撃で敗れ去る。
巨大化後も前述の武器でチェンジロボを圧倒するが、両腕の剣を電撃剣風車斬りで斬られ、電撃剣スーパーサンダーボルトを喰らって爆散。遂にギルークは滅んだ。
余談
初期段階ではギラークという名称だった。デザイン段階で配役が決定していたため、初めから山本氏を想定して描かれていた。デザインを担当した出渕裕は、顔は白塗りでスキンヘッドを飾りで覆う姿を想定していたが、山本氏が被れなかったため装飾はヘルメット状に作り直され、顔の色も山本の発案で金塗の濃ゆい顔となった。ゴーストギルークやスーパーギルークでは本来想定していた白い顔に近づけている。