概要
正式な社名は勁文社。加納勲が、1961年(昭和36年)に設立。創業当時の勁文社は主にソノシートを専門に取り扱っていた。
1971年(昭和46年)12月、時の第二次怪獣ブームの中で『原色怪獣怪人大百科』を刊行し、大ヒットを飛ばした。これはA3判の両面に印刷した用紙を八つ折りにし、それを数十枚函に収めた無綴じの書籍である。
その後、『原色怪獣怪人大百科』は一般的な造本を採用し、『全怪獣怪人大百科』と改題して年鑑形式の刊行を続け、いわゆる子供向けの文庫本「ケイブンシャの大百科」シリーズとして発展していった。また、1970年代から1980年代にかけて雑誌、一般書、ノベルズ、ゲームブック、成年対象の文庫本にも進出し、勁文社は中堅出版社としての地位を築き上げた。
特に特撮関係の書類に関しては、当時の最新作のみならず旧作まで余すところなく紹介するという、マニアックな作りだった。また1990年(平成2年)には、大百科シリーズのノウハウの集大成といえる『全怪獣怪人』を上下巻で刊行している。さらに、1992年(平成4年)には大百科シリーズの別冊として特撮映画専門雑誌『ゴジラマガジン』を創刊した。
しかしその後、金融引き締め政策の余波を受け経営に苦しんだ。2002年(平成14年)4月19日、東京地方裁判所に民事再生手続開始申立を行い、経営破綻した。
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中野区:ケイブンシャは経営破綻まで、同区本町3丁目に本社を構えていた。