概要
1975年創立の日本を代表する成人向けコミック(現在はBLとレディースコミックを「プランタン出版」名義で刊行)、官能小説の出版社である。
当然ではあるが、日本の資本(三笠書房の子会社)の会社で、もちろんフランスとは全く関係ない。これは元々海外の小説を日本語に翻訳した物を出すために作られたがゆえにこんな名前になった。
ちなみにここのTwitterアカウントは、いわゆる自社の商品情報のツイートの割合が意外にも少なく、どちらかというとエロ系トリビアのツイートが多かったりする。興味のある方はフォローしてみるといいだろう。
小説
劇画調のイラストを表紙や挿絵にした対象年齢層の高い官能小説を主に出していたが(現在も出している)、1990年代以降は対象年齢層の低いいわゆる「萌え系」の絵を挿絵にしたジュブナイルポルノ(エロラノベ)を発刊している(これ系のタイトルでは「妹は~」「メイド」「ツンデレ」みたいなのが多い)。
なお、プランタン出版名義でもジュブナイルポルノを発刊しているが、こちらは女性向けである(ティアラ文庫)。さらには女性向けの官能小説にも手を出している(オパール文庫シリーズ)うえ、かつてはBL小説も扱っていた(ラピス文庫、プラチナ文庫)。
「美少女文庫」レーベルは18禁では無いが、デビュー当時16歳という作家(あおぞら鈴音)が出した小説もあり、発売当時、波紋を呼んだ。
漫画
1987年にコミック文庫を立ち上げたのがそもそも成年コミックの世界に足を突っ込むきっかけであった。
コミック文庫の好評を受け本格的に成年コミックに進出を図るべく、1991年6月に当時最大手の編集プロダクションだったコミックハウスと組んで「COMICパピポ(以下パピポ)」を創刊させた。
以後、パピポの増刊号(後に独立)として「外伝」と「COMICZip」も発刊され、コミック文庫とと共に成年コミック界をリードするも、当該ジャンルに対し年々強くなる風当たりには抗しきれず、コミック文庫が1999年に発刊が止まると雑誌たちもまた2000年代に入って次々と休刊(実質廃刊)、最後に残ったパピポも2007年12月号限りで廃刊に追い込まれた。
また、パピポ派生の単行本レーベル・Xコミックスに関しては2009年頃までに刊行を終えており、これによって、フランス書院は成年コミック界から撤退した。
なお、“パピポ/Zip卒業生”には「HELLSING」や「ドリフターズ」で知られる平野耕太をはじめ、「ヱデンズボゥイ」や「うぽって!!」を世に送り出した天王寺キツネ、「インフィニット・ストラトス」のリブート版で挿絵を手掛けたCHOCOも名を連ねる。
レーベル
プランタン出版名義
関連タグ
かつての主流イメージ
最近の主流
ゆゆ式…とある回で伏字だがこの出版社の名前が出てくる。