日本のコメディグループについては、「ザ・ドリフターズ」の記事を参照してください。
もしかして
詳細
『ドリフターズ(DRIFTERS)』は、平野耕太の漫画作品である。
『HELLSING』で知られる作者が『ヤングキングアワーズ』で2009年6月号から連載中の戦国サムライファンタジー漫画。
タイトルの「ドリフターズ」とは英語で「漂流物、放浪者」などを意味する。
内容は歴史上の偉人とかが一堂に会してドンパチとかする漫画。ほらアレだよ、オーラロード通って異世界に召喚されちゃうヤツだよ、あんな感じ。
足かけ14年以上も続いているのだが、ヒラノコータの遅筆&休載のせいでなかなか新刊が出ないファン泣かせな作品である。
ストーリー
A.D.1600 天下分け目の関ヶ原・・・
敵陣突破の撤退戦“島津の退き口”
“捨てがまり”で敵将の首を狙うは島津豊久!!
生死の狭間で開いた異世界への扉・・・
現在(いま)では無い何時か、現実(ここ)では無い何所かへ
戦国最強のサムライは新たな戦世界へ招かれる!!
(一巻裏表紙より)
物語の舞台は、エルフやドワーフなどの亜人、ドラゴンやグリフォンなどの生物が存在するファンタジーな世界で、そこに呼び集められた歴史上の偉人たちが、焼き討ちしたり、国盗りしたり、世界をガンガン滅ぼそうとしたりするお話。
登場人物
※CVはアニメ(PV含む)のもの。
漂流者/漂流物(ドリフターズ)
歴史上で、生死不明のまま行方不明になった人物、あるいは実在したか不明な人物達。死の寸前に、謎の空間を経て異世界へ転送されている。「廃棄物」に対抗するために呼ばれているらしい。
主要人物
薩摩の誇る最強のキリングマシーン(作者曰く「薩人マシーン」)。通称「妖怪首おいてけ」。
鹿児島弁で話す。なお、戦国時代の鹿児島弁をまともに考証すると現代人には理解不可能なため、作品世界の鹿児島弁はあえて広域的、かつ超時代的なものになっている。史実のトヨさんも薩摩訛りを通訳する担当だったらしい。
関ヶ原の戦いの最中、井伊直政との相討ちで重傷を負ったところを異世界に転送される。18年前の時代から来た信長、さらに400年前の時代から来たという与一の存在に驚かされるも、(成り行きで)過酷な支配体制を敷くオルテ国をぶん盗るべく立ち上がる。三十路になってもハイテンション、乳児より目が離せないほど元気いっぱいの薩摩隼人。”王の器”だがバカ。
良く知られた第六天魔王その人。ただし光秀テメーは殺す。
本能寺の変から宝物抱えて乱丸と逃げているところを転送される。卓越した頭脳を持ち、火薬の技術を以て国盗りを画策。豊久の参謀役として彼を支える。
……というのは建前で、実際は豊久の無茶っぷりと彼が繰り広げる薩摩劇場にぶんぶん振り回されている可哀想な中2中年。仮装好きなのか色んな衣装を披露している。五十路になっても傾奇者。
源氏バンザイ。アルヨアルアルヨー。
義経の手段を択ばない戦略は好きになれないが、それを強制しない豊久は嫌いじゃない。
言わずと知れた弓の名手。異世界に飛ばされた後、エルフの村を奪取し、豊久を筆頭に国盗りを開始する。
華奢な容姿とは裏腹に剛胆で食えない性格のサムライ男子。ドリフターズのお色気担当。
その他の漂流者
幾度となくローマ帝国を危機に貶めたカルタゴの天才的司令官。しかしもはや老境に達しており、失禁や痴呆が始まっている。そのため周囲からはボケ老人と言われてしまうが、その奇才までは衰えていない。スキピオが行方不明になったことでボケが進行してしまったが、時折往年の頭脳の冴えを見せ、信長に戦術のヒントを与える。木いちごが好物。
豊久たちと合流してからは戦術参謀兼要介護老人として居座っている。
古代ローマ帝国の名将軍。ハンニバルに連敗を続けるローマ軍を立て直し、ザマの戦いで遂にハンニバルを打ち破る。異世界に転送されてからは、ハンニバルの良き喧嘩相手となっていた。襲撃で馬車から落車し、山中を遭難した後に菅野直と出会う。その後は成り行き上彼の軍師役を務め、亜人を率いて蜂起する。お風呂入りたァい!!
- ブッチ・キャシディ(画像左)&ザ・サンダンス・キッド(同右) CV小野大輔(ブッチ) 高木渉(キッド)
ワイルドバンチ強盗団のメンバーのうち、生存説がある2人。ブッチは刹那主義的な考えの持ち主で、キッドは彼に振り回され気味な常識人。
「カルネアデス王国」の北の要塞に召喚される。十月機関に黒王軍を止めるよう依頼を受けたが、肝心の要塞の防衛を務める軍人たちに拒否され、黒王軍の攻撃を免れながら、他の漂流者と合流するために間一髪で脱出した。その後豊久一行と合流し、強敵ジルドレにガトリング銃を浴びせ撃破。弾切れになったガトリング銃と回転式拳銃を信長に託し、十月機関本部へ帰還する。
太平洋戦争末期の撃墜王。カルネアデスの黒王軍侵攻の最中、紫電改に搭乗したまま出現する。その場で虐殺を繰り返すドラゴンが本土空襲の爆撃機と重なり、激昂のあまり撃墜した。「バカヤロウ」と「コノヤロウ」が口癖。ビートたけしかオメーは。
とある密林で犬人や猫人を従え、「空の神様」と呼ばせて君臨、後に蜂起する。
紫の手元にある資料には「菅野デストロイヤー直」と、帝国海軍時代のあだ名で書かれている。外人は蹴る。
同じ大日本帝国軍で所属は違えど提督という目上の存在である多聞にはそれなりに丸い言動をとるが、剛胆かつ一方的な言動で周囲の犬人やスキピオを困らせている。
「人殺し多聞丸」と呼ばれ、山本五十六の将来の後継者と目された帝国海軍少将。経緯は不明であるが、オルテ帝国の東にあるグ=ビンネン商業ギルド連合にて客員提督を務める。グリフォンを用いた空爆戦術でオルテの輸送船団を壊滅させた。最期の海戦で乗艦し大破炎上していた空母飛龍ごと転送されたらしく、ギルド若頭のシャイロックら上層部に陸の邸宅に住むよう慰留されても座礁したボロボロの飛龍から降りようとしない、グリフォン機動部隊の母艦(作中では「鷹母」と呼ばれる)に「飛鷹」「隼鷹」と名付けるなど、帝国海軍への思い入れがとても強い。
魔導結社「十月機関」の長で、機関の魔道士達からは「大師匠」と呼ばれる日本史上最も有名な陰陽師。見た目は若い男だが実年齢は83歳。漂流者たちを集結させる役割を課せられ、紫の存在を知っている。符術の達人。そしてオッパイスキー。豊久の頭おかしい行動に振り回される犠牲者その2。
ケバいオカマ。オルテ帝国の1/4の所領を持つ貴族。半世紀前から生きているにもかかわらず、老いを感じさせない。オルテ建国の際も当時の国を裏切ったらしいが、今度は漂流者側に寝返ろうとしている。薬学や錬金術に造詣が深いのか、雷管の製法について信長らが話している際、オルテにて盛大なくしゃみをする描写がある。
漂流者であり、なぜか日本の武将である松永弾正の爆死の逸話を知るなど底の知れないオカマ。十月機関からは廃棄物の疑いがかけられていたが、話が進むにつれ、知識や交渉術に目をつけられ、信長に負けず劣らずの苦労人になる。
単行本巻末にて、「例のヒゲ」「ナチは前作で腐るほど書いた」などと言われていたが、上記の形で登場。代官府に肖像画が飾られている。少佐もこれには苦笑い。
廃棄物(エンズ)
歴史上で、非業の死を遂げた人物たち。「漂流者」たちとは異なり超人的な能力を持つ。世界への憎しみで人格が変貌しており、指導者である黒王の下、世界を滅ぼそうとしている。また死亡すると体と同質量の塩になる。
廃棄物の王で、プロの救世主。怪物たちと廃棄物を指揮し、世界を滅ぼそうとしている。かつて人類を救おうとしたが、拒絶されたので、非人類によって人類を滅ぼすことを決意したらしい。生命を増幅させ、死にかけた兵士を瞬時に癒すことも、食料や燃料を無限に増やすことも、細胞を高速で増殖させることも可能な能力を持つ。ただし、あまりに強力な能力であるためか体にも相当の負荷がかかるらしく、自身が余命幾ばくもないことを悟ってもいる。
その正体は謎に包まれているが、かつて人類を救おうとしたことやその能力、手の杭で打ち抜かれたような傷跡から推測される人物は…。
あとがきのオマケ漫画では御乱心になり、変態キャラになったりする。
別名アラーキー(2巻人物紹介より)。函館戦争の時の軍服姿で登場。史実(近藤勇門下で天然理心流の使い手)と違い宮本武蔵のような二刀流を使い、新撰組の隊士を出現させるスタンド能力を持つ剣術使い。無口。
その無口さは少し喋る程度で珍しがられるほど。当然ながら薩摩人大嫌い。戦場で豊久と出くわした際には激昂し、文字通りの死闘を繰り広げる。しかし豊久に「日本(ひのもと)ん侍」と評されたときには、嬉しかったのか笑みを浮かべていた。
炎を起こす能力を持つ。苛烈な性格を持ち、非常に好戦的。その能力を見せつけるが如く戦う。黒王軍きっての好戦派だが、戦闘慣れはしておらずスキルは低い。黒王への忠誠心は厚く彼には頭が上がらない。
あとがきで乱心した黒王にナイチチ(死語)をいじられ続ける悲しき貧乳娘。女子バレー部主将。お茶の水で見かけるよねこういうタイプ。おっぱいマウスパッドも発売するよ!
中世フランスの軍人。槍で城壁ごと粉砕する一撃を放ったり、矢を全身に刺されても死なない身体を持っていたりする。ガトリング銃に全身を吹き飛ばされてようやく致命傷となり、ジャンヌ・ダルクを地獄で待ち続けることとなる。作中で死亡描写が見られた最初の廃棄物。
鬼畜ロリショタペドの性癖四重苦に見舞われた悲しい人。
- アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ CV北西純子
ロシアの元皇女。吹雪を起こす能力を持つ。豊久との戦いで重傷を負ったジャンヌを看護し、また復讐に逸るジャンヌを諭すなど比較的まともな性格をしている。そして巨乳。
一文字たしてアナ●スタシアって書くとすごいエロそうなので超インランっぽい。
- グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン CV田中正彦
現実世界で語られているような神秘的な黒髭を持つ精力絶倫の超人……ではなく、線の細い長髪眼鏡のオタク的風貌で、水晶による監視や意志の弱そうな人物に対する洗脳など、ありがちな魔術しか使っていない点から、見ようによっては小物じみているとも言える。
黒王より依頼され、もと僧侶の経歴を活かし、独自の宗教と文字を作り出す。
サン・ジェルマンとはこちらに来る前から面識があるようだ。
番外編ではエリートヤンキー三郎の河井星矢に似ていると表現されてしまう。
壮年の白髪美丈夫。4巻45幕追加ページより本格的に登場。宿敵・織田信長がドリフターズ世界へ召喚された事を知り、今度こそ信長を殺害すべく黒王軍へと加入する。惟任(これとう)の姓を名乗っているため、黒王たちからは「コレトー」と呼ばれている。本能寺の変起こしたのは年下に変なあだ名で呼ばれたから。
十月機関OCT SYSTEM(オクト)
コードネーム「セム」。ツインテールのオッパイ眼鏡。大師匠である晴明の指令で豊久一行を密かに監視していたが、逆に捕縛され、一行に加わる。瞬時に障壁を生み出す「石の壁」の符術においては当世一の技量を持ち、「石棺」の異名を持つ。信長からはいつも名前とオッパイをネタにいじられている。
- カフェト CV西田雅一
その他
- シャラ CV間島淳司
豊久たちが最初に解放したエルフの村に住む若者。直接助けられたこともあり、豊久たちに絶対の信頼を置く。106歳。エルフは弓が得意なので、那須与一のもとで一団を率いている。
- ミルズ
豊久達がエルフを解放するために攻め落とした代官所唯一の生き残り。つらい。許された理由は童貞だから(捕らえていたエルフの女性に手を出してない証拠)。つらい。以降、ノブノブヨイッチートヨトヨ軍団の補給及び事務処理の全てを押しつけられ、今日も元気に働かされてます。つらい。
- バンゼルマシン・シャイロック8世
溢れんばかりの商才の持ち主で、AKB商法を思いつくほどの未来派頭脳である。
漂流者か廃棄物か不明の自由人。面白そうな方につくらしい。黒王に対しタメ口で話す。傲岸不遜な性格で手段を選ばず、部下である与一にすら恐れられていた。
戦うことを何よりも好む戦人であり、武士の道徳など屁とも思っていない節がある。
廃棄物を送り続ける黒髪ぱっつんのゴスロリ少女。紫に対抗心を持っている。漂流者や廃棄物の動向をノートパソコンのネットブラウザのような形で把握している。
アニメについて
2015年3月28日、まさかのアニメ化が発表され、ティザーページも立ち上がった。ページ立ち上げの段階でTVアニメかOVAかは発表されていなかったが、後にTVアニメで放送されることが決まった。アニメ関連グッズで矢鱈と気合いの入ったおっぱいマウスパッドの販売を公式決定するなど、やりたい放題やるつもりの模様。
放送時期は2016年秋。アニメーション制作はHOODS DRIFTERS STUDIO。TOKYO MX、KBS京都およびとちぎテレビ(那須与一ゆかりの地・栃木県のテレビ局)、岐阜放送(織田信長ゆかりの地・岐阜県の放送局)、南日本放送(島津豊久因縁の地・鹿児島県の放送局)にて放送。
数年分の原作ストックを全12話できっぱり使い切ってしまったため、2期はさらにその数年後と自虐ギャグをスタッフ自らかましていた。が、待ちきれなんだのか、その後OVAという形で13話、14話が発売された。また、コミックス6巻特装版の付録DVDとして15話が出版されている。
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