「俺が織田で織田とは俺よ 俺は信長 織田前右府信長である」
「殺した相手のどくろのさかずきでカンパーイ」
「死んでたまるかクソボケェ!! こちとら謀反慣れしとんじゃい!!」
概要
かの有名な『本能寺の変』にて、炎の中を駆けまわっていた際に異世界へと転移。
その後は偶然出会った那須与一と共に、郊外の廃城で半年ほど暮らしていたが、負傷した島津豊久を匿った時点から事態は急転。紆余曲折あってオルテ帝国及び『廃棄物(エンズ)』との争いに発展し、自身は亜人及び『漂流物(ドリフターズ)』陣営の参謀役として立ち回ることになる。
風貌
背中まで届く黒いザンバラ髪に無精髭、右目につけた黒い眼帯が特徴の壮年男性。
普段は白い着物に黒い袴とシンプルな装いだが、威厳を出すための演出として、普段は腰に巻いている外套を羽織ることも。どこで手に入れたのか銀のピアスをつけている。
本能寺の変の際には髷を結っており、眼帯はつけておらず隻眼でもなかった。現在は眼帯の下がどうなっているのか、読者も含め誰も知らない。異世界に来てから負傷したのか、はたまた単なる趣味なのか。
人物
織田家が生んだ焼きうちマッシーン。
なんかあるとすぐあつもりとかダンスするダンスマニア
子孫も氷の上でおどりまくってるのでたぶん生来のダンス甲子園一族。
ピロリンキューみたいなもん。
放火魔。
(ドリフターズ1巻より引用)
50歳にもなって『第六天魔王』の肩書を高らかに叫び、演出にまでこだわる中二中年。
常に破天荒すぎる妖怪首おいてけや、ボケがどんどん進行している木いちご大好きおじいちゃんらに事あるごとに振り回され、日本人の主食たる米が無いことを日々嘆く苦労人。その様はサンジェルミ伯から陳宮に例えられた。本人としては張良が良いらしい。
冒頭にもあるように多数の裏切りを受けており、また一向一揆や兵糧攻めなどかなりの苦労を経験している。それを教訓にした策を自嘲混じりに披露することもしばしば。廃棄物たちが黒王の力で無限に食料を得られることを知ったときは怒り狂っていた。
戦場でも悪ノリ・悪ふざけが目立つおっさんだが、その実態は狡猾にして冷徹な現実主義者。
「合戦に至るまでになにをするかが戦」と語り、優れた観察眼と用意周到さを併せ持つ。
豊久からはその能力を信頼される一方で、「利益・欲で動く人の『頭』は見透かすが、恨み・情で動く人の『心』は読めない」と言われている。これは先述した多数の裏切りにより、本人も自覚している。
そもそも息子である織田信忠を本能寺の変の首謀者だと真っ先に疑っており、後に豊久から「息子は最後まで戦って死んだ」と聞かされた際には悲壮な表情を見せた。
この件もあって自分のような人間は王の器ではないと考えており、代わりに豊久を上に立て自身は参謀と汚れ役に徹しようと決めている。豊久にはどこか息子を重ねている節があり、彼が激情に任せ捕虜を皆殺しにしようとしたり、再び戦の殿(しんがり)を務めようとした際には必死になって止める一面もある。後に豊久から「俺はお前の息子じゃない」と改めて突き付けられ、自分の中でもある程度折り合いをつけるも、友とも仲間ともつかない独特の信頼関係を築いている。
因みに当然ながら光秀絶対殺すマン。自分を裏切ったことに加え、更に息子まで殺されたことを知ったことでその殺意は狂気の一歩手前レベル。
能力
これまでの人生で培ってきた数多くの経験・知識を総動員し、戦を動かす漂流物たちの参謀。長篠の戦いに代表されるように、常に自分に有利な状況を整えて臨む策略家。
文書だけで各地のエルフを奮起・集結させ、最低限の兵力のみで敵を同士討ちさせるなど、相手の心理を掌で転がすような知略を見せる。敵兵士の死体から黒色火薬を作る環境を整える、村の便所から糞をかき集めて矢に仕込み破傷風を引き起こす、といった具合に持っているモノをフル活用して必要な物資を調達する。
ドワーフを鉱山から解放した後は、彼らの技術と事前に用意した火薬を使って火縄銃の生産ラインを確保。サンジェルミ伯の配下の精鋭たちに訓練を施すことで火縄隊を組織し、更なる戦力を整えた。
既に50歳を迎えたために体力は衰えているが、豊久と与一の全力疾走に息切れしながらも追いすがるあたり、十分に健康体。直接的な戦闘力は2人に劣るものの、片手で火縄銃を放ち敵の眉間を撃ち抜くなど、そこらの兵士よりも普通に強い。