概要
外套とは主に防寒等のために特に着る外衣をいう。
ただし西洋の騎士が鎧の上に着用していたサーコートの様に防暑のため(金属鎧が直射日光を浴びて熱くなるのを防ぐため)来ている場合もある。砂漠地帯の住人が肌を露出しないのと同じ理由である。
分類
外套には主に3つのタイプがある。
- 袖付きの上着が長く分厚くなったもの。日本語では通常「コート」と呼ばれる。
- 一枚布を羽織る、ないし巻きつけるもの。日本語では通常「マント」や「ケープ」と呼ばれる。
- 一枚布に穴をあけて被る貫頭衣。日本にはないもので、ポンチョが代表的。
これらの単語は西欧語や、それを輸入した日本語で広く用いられているが、言葉が出来て数世紀たつうちに意味のずれが出てきている。これをまとめると以下のようになる。
ジャケット | 袖付き外套 | 一枚布外套 | 貫頭衣外套 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
(日)マント | ○ | 日本語ではスーパーマンのマントと言う | |||
(英)mantle | ○ | ||||
(伊)Manto | ○ | ○ | |||
(仏)manteau | ○ | ||||
(独)Mantel | ○ | ||||
(英)cloak | ○ | 英語圏ではスーパーマンのcloakと言う | |||
(英)cape | ○ | 英語圏ではスーパーマンのcapeと言うこともある | |||
(日)ケープ | ○ | ||||
(西)capa | ○ | 南米では「スーパーマンのcapa」と呼ぶ | |||
(日)合羽 | ○ | ○ | |||
(英)coat | ○ | ○ | 燕尾服や背広の上着などフォーマルなジャケット類も指す。 | ||
(日)コート | ○ | ||||
(西)abrigo | ○ | ||||
(西)poncho | ○ | ||||
(西)ポンチョ | ○ | ○ | ケープに該当するものもポンチョと呼ばれる傾向にある |
その他
ニコライ・ゴーゴリ(ロシアの文豪)の小説『外套』
プッチーニ作曲のイタリア語のオペラ『外套』などの作品名でもある。
ニコライ・ゴーゴリ作のあらすじは以下となる。
おじさんが高級で大切な外套を強盗に取られちゃった!おじさんは外套を取り戻そうとします。そして、お金もなく、ボロボロなおじさんは執念の果に外套を取り戻したのでしたが、その後、お亡くなりになられましたとさ。 |
さて、ここでクイズ! 私は誰でしょう!?
また、実在した文豪達をモデルにした異能バトルものの大人気漫画文豪ストレイドッグスではニコライ・ゴーゴリの異能力として選出され、自身の外套と別の空間を繋げるという能力となっている。接続先距離は30mほど離れた所までなら繋げられるとのこと。