日本の元フィギュアスケート選手である。男子シングル。
1987年3月25日生まれ。164㎝。愛称「殿」。「織田る」の語源。
織田信長の子孫(信長から数えて17代目の末裔で、旗本高家の織田信高の系統)を名乗るが、系図では曽祖父から遡って4代が不明となっているなど、それを証明する十分な資料がない。
バンクーバー五輪では日本代表として「三銃士」と呼ばれるなど、男子シングル人気を牽引した選手の一人である。
現役時
2010年バンクーバーオリンピック7位
2008年全日本選手権優勝
2006年四大陸選手権優勝
2005年世界ジュニア選手権優勝
2大会連続のオリンピック出場をかけた2013年全日本選手権で4位。惜しくも代表権を逃した。
大会の数多くでは3位以内入賞を果たしているなど、優秀な成績を収めている。
その一方で、「同種のジャンプを規定回数を超えて跳ぶ」などの理由により、反則を取られることが頻繁にあった。規定違反による失点が要因となり、トリノオリンピックへの切符を掴み損ねるなど、大一番でチャンスを逃したことがある。
2013年12月24日、さいたまスーパーアリーナでの全日本選手権エキシビションにおいて、現役引退を表明。
ソチオリンピック代表を逃したこと、「これからは若い選手に頑張ってほしい」ことを理由にあげた。2014年四大陸選手権の代表に内定していたが、出場を辞退する形となる。
涙もろい自身のスケート人生を「鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス」と詠み上げた。
引退後
引退直後のソチオリンピック前頃から、コメンテーターとしてテレビ出演するようになる。
2014-15シーズンからはグランプリシリーズで解説者としても本格デビューした。技術面の解説も的確かつ丁寧で、演技の邪魔にならないよう気遣った解説は高い評価を得ている。
元来の号泣キャラに加え、スケーターのモノマネや一発芸、女子力の高さを駆使してほっとけない系男子としてお茶の間で人気を博し、バラエティ番組に多く出演。
引退後の2014年は「氷にのる日が過去最低になり、収入が過去最高になった」とのこと。
引退後も練習は欠かさないとのことで、アイスショーでは今でも4回転を跳んでいる。
なおジャパンオープン2018では176.95点(非公式ながら開催終了時現在、シーズン内世界3位)と、羽生結弦の2018年オータムクラシックでの記録165.91点を上回る高得点を獲得した。これに対しベテラン記者のジャッキー・ウォンは、「現役引退した今の方があらゆる面で成長している。いつでも現役復帰は可能だ」と述べている(以前に他の業界の人間から現役復帰の意思について打診されたことがあったが、いずれも「僕の出る幕ではない」と答えていた。)。
なお織田本人曰く「Mっ気がある」とのことで、「Sっ気がある」羽生結弦とは相性が良いのだそうである。
ファンの間で有名な持ちネタに「お目めぱっちりんこ」などがある。