パトリック・ルイス・ウェイクワン・チャン(Patrick Lewis Wai-Kuan Chan)は、カナダのフィギュアスケート選手である。(男子シングル)愛称「パティ」。
その圧倒的なスケーティング技術と実績から、日本では「絶対王者」と称された。
概要
2010年バンクーバーオリンピック5位
GPファイナル2連覇(2010-2011)
2014年ソチオリンピック団体戦銀メダル、男子シングル銀メダル
世界選手権3連覇(2011-2013)
2018年平昌オリンピック団体戦金メダル、男子シングル9位
ソチオリンピック
ソチオリンピックの男子シングルでは、羽生結弦の最大のライバルとして金メダル争いを繰り広げた。
しかしながら、カナダにとっても悲願となる初の金メダルへの重圧から、フリー前夜は眠れないなどのプレッシャーに苦しめられ、フリーでは転倒のほか細かいミスを連発した。
羽生も転倒したため逆転のチャンスは十分あったものの、最終的に羽生に逃げ切られる形で敗れた。
フリーの演技中はミスをする度に「金メダルが自分の手の中からすり抜けていく思いがした」と語っている。
チャンの応援もしていた羽生に競技後「どうしたの?何が起きたの?」と聞かれ「分からない」と答えるなど、本来の実力を発揮できたとは言えないソチのフリー演技となった。
しかし銀メダルを獲得したことについては「誇りに思っている」と語っている。
休養と復帰
2014-2015シーズンは休養し、2015-2016シーズンより復帰した。
2015年のスケートカナダで羽生結弦を破り優勝したのち、2016年の四大陸選手権のフリーでは、弱点であったトリプルアクセルを自身初めて2度成功させ、逆転優勝を飾った。
復帰にあたり「羽生に敗れるまでは、自分が優勝するのが当たり前になっていたため、弱点や欠点ときちんと向き合おうとしなかった。今はトリプルアクセルをものすごく練習している」と語っていたが、この四大陸で苦手なジャンプを見事に克服し、203.99点という歴代2位のハイスコアで自己ベストを更新した。
また、復帰前までは跳べる4回転はトゥループのみだったが、復帰後は4回転サルコウも習得した。
2018年平昌オリンピックにも出場。団体戦ではショート3位、フリー1位に輝き、カナダの金メダル獲得に貢献する。
2017-2018シーズンをもって引退予定。
関連動画
プライベートで日本のアニメ「けいおん!」を鑑賞している動画が話題となった。