概要
コミックバンドとは人を笑わせるパフォーマンスや曲作りが得意なロックバンドの総称である。
生放送の歌番組で放送事故を起こしたり、「みかんのうた」のようなコミックソングを数多く手掛けたりするバンドがこう呼ばれる。
単にトークが芸人染みているだけではそうは呼ばれず、真面目な曲であってもおふざけを入れるようなバンドがこう呼ばれる傾向にある。
元々プロのバンドマン達には話芸の芸人とは異なる独特のジョークのセンスやネタを持っているとされており、ファンサービスとして披露する事もあったのを先鋭化したのがコミックバンドの由来ともされている。当然であるが、バンドとしての基本的な技量・技術を持っている事が前提である。例えばドリフはコント集団のイメージが強いが、原点は正統派バンドである。
80年代後半から90年初頭にかけてCBSソニーはやたらコミックバンドに力を入れていた。そのためかソニー所属のコミックバンドは演奏技術の高いことが多い。
まじめにふまじめな事をやるのが彼らの定番であるが、米米CLUBのように正統派路線の曲(『浪漫飛行』『君がいるだけで』など)が売れてしまうと、おふざけがやりづらくなるという欠点も抱えている。
人によっては蔑称とも捉えかねないので注意。
コミックバンド、もしくはそれに近い扱いのバンド
クレージーキャッツ※元祖とも言える存在
サザンオールスターズ※初期。しかし、『いとしのエリー』ヒット後もコミックバンドっぽいパフォーマンスは続けている
シャ乱Q※初期。『シングルベッド』ヒット後も一部メンバーがバラエティ番組などにレギュラー出演している。
個人
Mr.オクレ : 吉本新喜劇のメンバーであるが、元々はバンドのベーシスト出身。その為芸名の「オクレ」とは「~をくれ」ではなく、演奏が「遅れる(というネタ)」が由来。