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曖昧さ回避編集

  1. Brass Band(英語):金管バンド。「Brass(真鍮、転じて金管楽器)の楽団」という意味。本項で記述。
  2. Blasband(ドイツ語):吹奏楽団。「Blasinstrument(吹奏楽器、つまり管楽器)の楽団」という意味。

日本では両者の混同(あるいは1.の拡大解釈)から「ブラスバンド(Brass Band)」を学校の吹奏楽部などのアマチュア吹奏楽団の意味で用いる例もあるものの、英語圏、とりわけ金管バンドの盛んなイギリスにおいて木管楽器を含む吹奏楽編成のバンドは「ウインド・バンド」(Wind Band)と呼ばれ、明確に区別されている。


概要編集

ブラスバンド(Brass Band)とは、サクソルン属の金管楽器トロンボーン打楽器により構成される金管バンドの一形態である。

正式には「ブリティッシュスタイル・ブラスバンド」(British-Style Brass Band)、または「英国式金管バンド」と呼ばれる。


19世紀後半、イギリス国内で活動していた救世軍による小規模な金管楽器のバンドが起源となっており、のちに炭鉱労働者の息抜きや安らぎのために各地にバンドが結成され、やがてその団体数は2000を超えるまでになる。現在、イギリスでは街にひとつの割合でブラスバンドが結成され、地元の企業がスポンサーにつくなど、地域密着型の団体として活動している。

コーリー・バンド(Cory Band)ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)をはじめとして、イギリスの代表的なバンドは日本においてもその名を耳にする機会は少なくない。


吹奏楽やマーチングなどの演奏形態においては、金管楽器は鋭く刺激的なサウンドを要求されるのに対して、ブラスバンドは柔らかく格調高い、”歩く銀色のパイプオルガン”とも形容される高貴な響きが特徴である。これは馬蹄(ばてい)形(コの字型)の座席配置による間接音の効果や、ヴィブラートを効かせた演奏によるところが大きい。


ブラスバンドに木管楽器サクソフォーンを加えた編成のバンドは「ファンファーレバンド」と呼ばれる。また、コルネット2本、テナーホーンユーフォニアムによる四重奏や、それにE♭バスを加えた五重奏の形態も存在する。


楽器編成編集

プログラム用背景2022年年賀状

10名のセクションで編成され、そのなかでも各奏者ごとに受け持つ役割(E♭コルネットなど)が異なる。

2名のトロンボーンと1名のバストロンボーンにより編成される。

3~4名で編成。それぞれがティンパニスネアドラム、音階打楽器(シロフォンなど)を担当する。


関連動画編集

オリエント急行(Orient Express)/フィリップ・スパーク


ドラゴンの年(The Year of the Dragon)/フィリップ・スパーク


宇宙の音楽(Music of the Spheres)/フィリップ・スパーク


カンタベリー・コラール(Canterbury Chorale)/ヤン・ヴァンデルロースト


エクスカリバー(Excalibur)/ヤン・ヴァンデルロースト


ブリュッセル・レクイエム(A Brussels Requiem)/ベルト・アッペルモント


イモータル(Immortal)/ポール・ロヴァット=クーパー


サモン・ザ・ドラゴン(Summon the Dragon)/ピーター・グレイアム


関連タグ編集

音楽 管楽器 金管楽器 イギリス 炭鉱

コルネット フリューゲルホルン アルトホルン トロンボーン ユーフォニアム チューバ

きんいろカルテット!


吹奏楽 吹奏楽部 - 木管楽器・金管楽器・打楽器の組み合わせによる演奏形態。

呼称には「ブラス」ではなく「ウインド」が用いられる。


外部リンク編集

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