概要
木管・金管の各種管楽器やリズムを整えるための打楽器(パーカッション)などのほか、ベースラインを補強するためにコントラバス(ポップス曲ではエレキベース)などの弦楽器も一部取り入れられている。
呼び方のひとつとして「ブラスバンド部」、その略称として「ブラバン」などが使われることもあるものの、似て非なる編成のブラスバンド(英国式金管バンド)との兼ね合いの問題もあり、最近では「吹部(すいぶ)」の略称が定着化しつつある。
吹奏楽部を扱った最近のメディア作品においても、『たんさんすいぶ』(上条明峰)や『響け!ユーフォニアム』(武田綾乃)など、「吹部」の略称を使うものが増えている。
しかしながら、そのような事情とは無縁な野球部などからは、依然として「ブラバン」と呼び続けられている。
演奏や楽器の運搬、長時間の演奏に耐えるための体力と肺活量の獲得、炎天下での応援演奏やマーチングバンドでの演奏しながらの行進など、体力勝負の要素が少なからずあるため、経験者からは「限りなく体育会系に近い文化系部活動」「文化部の皮を被った運動部」などといわれることも少なくない。実際に、強豪校では上下関係の厳しさや部内の雰囲気などもほぼ運動部と遜色(そんしょく)ないところがあり、吹奏楽コンクール全国大会の常勝校クラスでは音楽大学の受験予定者(学費が高く、幼少期からレッスンを積んだものがほとんど)でさえレギュラー落ちすることもある厳しさになっている。
ゆえに、運動部などと同様の「顧問の過重労働」「部内でのしごきやいじめ」「保護者の負担」という問題も発生しやすく、精神的に追い詰められた結果心療内科通いを余儀なくされたり、3年間の活動を通してバーンアウト(燃え尽き)するなどといった体験談も少なくない。
なお、近年では演奏指導における専門性の追求や顧問の負担軽減などを図るため、顧問のほかにコーチ(外部指導員)を導入するところも多くなっている。
途中入部などはしても良いが、強豪だったり忙しい時期もあるので、部員や部長などに友達がいる場合は一度どの時期に入ったほうが良いか相談するといいだろう。
最悪、時期が悪いとうざいだとかだるいだとか言われて馴染めず数週間で退部する可能性もある。
どちらにせよ、途中入部は1年生の内が良いし、2,3年の場合は最初のうちは必ず礼儀正しく、下手に出たほうが良い。
勿論、努力を重ねるかつ部に馴染んでいけば立派な吹奏楽部員の出来上がりである。
主に使用される楽器
木管楽器
金管楽器
弦楽器
打楽器
関連イラスト
オリジナル
版権
架空作品内に登場する吹奏楽部
北海道
- 白翔高等学校吹奏楽部(青空エール)
東北
- 千秋高等学校マーチング部(みかづきマーチ)
東関東
- 行方第一高等学校吹奏楽部(屋上のウインドノーツ)
- 南陵高等学校吹奏楽部(百合にはさまる男は死ねばいい!?)
- 美崎高等学校吹奏楽部(仰げば尊し)
西関東
- 羽修館学園高等部吹奏楽同好会(ぱらっぱフーガ)
- 旺華高等学校吹奏楽部(ぱらっぱフーガ)
- 千間学院高等学校吹奏楽部(風に恋う)
- 花の木中学校吹奏楽部(楽隊のうさぎ)
- 鳴苑高等学校吹奏楽部(SOULCATCHER(S))
東京
- 浅川高等学校吹奏楽部(吹部!)
- 駒城高等学校吹奏楽部(7時間目の音符)
東海
- 愛知名晋高等学校吹奏楽部(空とラッパと小倉トースト)
- 伊佐美高等学校吹奏楽部(踊り場姫コンチェルト)
- 清水南高等学校吹奏楽部(〈ハルチカ〉シリーズ)
北陸
- 威吹高等学校吹奏楽部(ウインドボーイズ!)
関西
- 北宇治高等学校吹奏楽部(響け!ユーフォニアム)
- 松籟高等学校吹奏楽部(宇宙の音楽)
- 立華高等学校吹奏楽部(響け!ユーフォニアム/立華高校マーチングバンドへようこそ)
中国(山陰・山陽)
- 修南高等学校吹奏楽部(グラツィオーソ)
九州
- 清良女子高等学校吹奏楽部(響け!ユーフォニアム)
所在地不明
- 浦和泉高等学校吹奏楽部(うらバン!)
- 桜蘭学園高等学校吹奏楽部(アレグロ・ラガッツァ)
- 私立千代谷高等学校吹奏楽部(放課後ウインド・オーケストラ)
- 私立真秀等場学園吹奏楽部(まほちゅー!)
- 丹波第三高等学校吹奏楽部(たんさんすいぶ)
- 響野学園吹奏楽部(ヒビキノBB)