曖昧さ回避
- 河原和音による日本の少女漫画作品。(本項)
- 『アイドルマスターシンデレラガールズ』の楽曲。→青空エール(シンデレラガールズ)
概要
『別冊マーガレット』(集英社)にて2008年9月号から2015年11月号まで連載されている。単行本は累計19巻。
北海道札幌市立白翔(しらと)高校を舞台に、吹奏楽部の新入部員である小野つばさと、彼女の同級生である野球部の山田大介の恋と青春を描いている。
2009年3月5日より、集英社のインターネットラジオサイトにてVOMIC(ヴォイスコミック)版が公開されている。
また、2016年8月20日に実写映画版が公開され、「陽だまりの彼女」「アオハライド」の三木孝浩が監督を務めた。
作品情報
ラジオドラマ版
原作 | 河原和音 |
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放送局 | 集英社ヴォイスコミックステーション |
番組 | VOMIC |
発表期間 | 2009年3月5日 - 3月26日 |
実写映画版
映画ノベライズ版
著者 | 下川香苗 |
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原作 | 川原和音 |
発行者 | 鈴木晴彦 |
発行所 | 集英社 |
発売日 | 2016年6月28日 |
あらすじ
ブラスバンドの応援に憧れる小野つばさは、吹奏楽部の名門・白翔高校に入学する。
だが、トランペット初心者のつばさ。レベルの高い猛練習についていけず、何度も挫折しそうになる。
そんなつばさを勇気づけてくれたのが、クラスメートで野球部員の山田大介。お互い夢に向かって励まし合うふたりは、ある「約束」をかわす。それは、いつか甲子園に大介が出場し、アルプススタンドでつばさがトランペットで応援すること。いつの間にかつばさには、大介へのほのかな想いが芽生えていた。
1年生の夏、地区予選の決勝まで勝ち進んだ野球部を、吹奏楽部が応援することに。ところが途中出場した大介のミスで惜しくも敗退。グラウンドで立ち尽くす大介のために、つばさは一人でトランペットを吹いてしまう。謹慎処分となったつばさを心配して訪ねて来た大介。ふくらむ気持ちを抑えきれずに、つばさは大介に「好き、って言ったら困る?」と告白してしまう。
・・・・つばさと大介の恋の行方は? そして、ふたりの夢のたどりつく先は?
(映画「青空エール」公式サイトより抜粋)
登場人物
小野つばさ(おのつばさ)
吹奏楽部に所属する女子生徒で、トランペットを担当する初心者。
小学生の頃に甲子園のアルプススタンドで応援する吹奏楽部の姿を見て憧れを募らせ、吹奏楽と野球の名門校、白翔高校へ入学する。
やる気はあるものの気弱な性格で、落ち込むとすぐに足元を見てしまう癖がある。しかし、クラスメイトの山田大介らに励まされながら練習を続け、”吹奏楽の甲子園”と呼ばれる吹奏楽コンクール全国大会の舞台「普門館」への出場を目指して奮闘することとなる。
山田大介(やまだだいすけ)
つばさのクラスメイトで、野球部に所属する男子生徒。ポジションはキャッチャー。
中学時代からキャプテンを務めるなど実直な性格で、強い克己心を備える。
甲子園への出場を夢見ており、つばさとは「高い目標を目指す者同士」という親近感からごく親しく接している。
水島亜希(みずしまあき)
吹奏楽部に所属する男子生徒で、トランペットを担当する。
高校には吹奏楽部の推薦で入学しており、入部当時から一目置かれるほど高い実力を持っている。
トランペットと吹奏楽に対しては決して妥協を許さないストイックでクールな性格をしているが、つばさには当初小柄な体格と名前から女子生徒と勘違いされていた。
脇田陽万里(わきたひまり)
つばさと大介のクラスメイト。中学時代はバスケ部に所属しており、愛くるしい性格から周囲からの人気は高かった。
頑張っている人を馬鹿にするのが許せない性格で、部活に打ち込むつばさと大介のために勉強のバックアップを行っている。
城戸保志(きどやすし)
つばさと大介のクラスメイト。野球部に所属する男子生徒で、ポジションはピッチャー。
結果を恐れるあまり本気で努力することができずにいたが、脇田陽万里の励ましによって猛練習に打ち込むようになった。
白翔高校吹奏楽部
春日瞳(かすがひとみ)
実写映画版:小島藤子
トランペットパートのリーダーを務める3年生の女子生徒。吹奏楽コンクール全国大会出場経験のある中学校の出身で、抜きん出た実力を備える。
厳しい性格だが、誰よりも仲間のことを想っている。
森優花(もりゆうか)
トランペットパートのメンバーである3年生の女子生徒。初心者のつばさに吹き方などの基礎を指導した。
吹奏楽コンクール全国大会への出場を悲願としていたが、度重なる練習によって腱鞘炎を患う。それを周囲に隠し通したまま練習を続けようとするが…。
高橋まるこ(たかはしまるこ)
トロンボーンを担当する女子生徒。つばさとは同学年。
最初の合宿練習でつばさと親しくなり、以降共に練習を行うようになった。
栗井佑依(くりいゆい)
パーカッション(打楽器)を担当する女子生徒。つばさとは同学年。
谷日香莉とは「仲が悪い」と公言する間柄だが、本気で敵対しているわけではない。
谷日香莉(たにひかり)
テナーサックスを担当する女子生徒。つばさとは同学年。
最初の合宿で些細なことから栗井との揉め事を起こすが、本気で敵対しているわけではない。
杉村容子(すぎむらようこ)
白翔高校吹奏楽部の顧問と指揮者を務める女性教師。28歳。担当科目は国語。
同校吹奏楽部のOGで、在籍当時はテナーサックスを担当していた。
容貌、性格、言動と、どれをとってもきつい印象を与える。副顧問の菜々子からはツンデレ気味であることを言われている。
真木菜々子(まきななこ)
吹奏楽部の副顧問。正顧問の杉村と同じく、白翔高校吹奏楽部のOG。在籍当時はトランペットを担当していた。
足の骨折により入院していたため、つばさ達の入部からしばらくして登場する。杉村とは対照的に人当たりの柔らかい性格をしている。