概要
サムライとは武士と呼ばれる日本固有の戦闘を生業とした階級・職業をモデルにした何か。またファンタジー創作における職業(ジョブ)の一種。
現実の武士とは違うため、カタカナ表記で多く用いられる。
本来のサムライというのは、戦場で馬に乗りながら戦う権利と技術を習得した戦士であった。
サムライ同士の戦争が絶えなかった時代では、馬に乗りながら戦う技術どころか権利すらない者たちは足軽または雑兵と呼ばれたり、立場によっては僧兵や地侍もしくは軍役衆などと呼ばれていたりしたが、基本的には本当のサムライと見なされなかった。
ところが平和な時になると治安維持などの関係から、かつては雑兵・足軽と呼ばれていた人々も武士の仲間入りを果たすようになる。
サムライを職業としている作品
セブンスドラゴンシリーズ
セブンスドラゴン
職業別のキャッチコピーは「一刀太刀の剣客」、「古代剣『刀』をふるう剣士。最高の攻撃力で一刀にすべてをかける」。他の前衛型の職業であるファイター・ローグ・ナイトとの違いは、刀を装備できることと「構え」を用いた特大の威力攻撃だろう。さらに他の職業にはない一撃必殺付与の攻撃も持ち合わせる。「構え」に1ターンかけることを除けば前衛では最大級の火力を発揮。反面、防御力と体力はナイトとファイターに劣るため、前衛にサムライだけが立つと危険。中盤から活躍が広がる上級者向けの職業。
容姿について、男性は日本人顔で腕を中心に露出がやや多い。女性は胸と右足に鈴を付けており、黒い全身タイツに羽織を被せた姿。この姿は多くの未プレイヤーにも衝撃を与えた。デフォルトネームはシシマル、ガッサン、ラン、ナムナ。
セブンスドラゴン2020
職業別のキャッチコピーは「身体能力Sランク」、「特に剣技に長けた者から選抜される攻守に優れたオールラウンダー」、「古来より伝わる業を用いる、バランス型の戦士」。前作とは打って変わって、オールラウンダーの肩書き通り非常に扱いやすい職業。むしろ今作のメイン職。ポジションとしてはファイターに近いかもしれない。雑魚戦向けの抜刀とボス戦向けの居合のスキルを使い分けることで、その真価を発揮する。
容姿について、すべての職共通の男女5種ずつから選ぶ形となっている。公式でこの職を紹介する際には、男女とも学生のデザインのものが用いられている。男性は銀髪で黒い学ラン姿、女性は黒髪ストレートのロング、セーラー服、赤いオーバーニーハイソックスを着用している。
デフォルトネームは存在しないが、開発中の動画ではセーラー服の少女が「カタナコ」というインパクトのある名付けをされていた。
ウィザードリィ
基本職の戦士と同等の戦闘力を持ち、魔法使いの呪文も扱う上級職で能力値による条件が厳しいので、基本的にある程度レベルが上がってから転職する場合がほとんど。機種・シナリオにもよるが、キャラ作成段階で高いボーナスポイントが出れば最初からサムライになる事も可能。それを狙い、作成時に何度もキャラを作り直して粘るプレイヤーも多い。
善か中立の性格でなければ選択出来ない(友好的なモンスターとの接触で後天的に悪のサムライを作る事は可能)。ほとんどのシリーズを通しての最強の武器「村正」を装備可能。敵モンスターでもサムライが登場しており、このうち、ハタモト(旗本)とミフネ(有名映画俳優からもじったものと思われる)は、攻撃力が高い上に、相手の首をはね落とすクリティカルヒットを持つ強敵。
余談だがウィザードリィ世界のサムライが魔法が使える理由は『独自の文化による精神修養』という設定のため。また、萩原一至の漫画作品BASTARD!!でア=イアン=メイデ国のサムライが魔法戦士になっていたり、侍総大将(サムライ・ハイマスター)に『ミフネ』の称号が与えられるのは、このウィザードリィのパロディと思われる。
なお、最初期ではサムライではなく(ダンジョンズ&ドラゴンズの)レンジャーだった(村正も存在しない)。現在のサムライには「魔法戦士」「要求能力が多い」「ヒットポイント決定方法が独特(1+レベルD8)」などに当時の名残がある。
ファイナルファンタジーシリーズ
ファイナルファンタジー3
サムライをモチーフにした魔剣士が登場。負の力を帯びた日本刀暗黒剣を武器に戦う。防具も源氏の鎧などの負の力を帯びた鎧しか扱うことが出来ない(終盤入手できるクリスタル系防具は装備可能)。暗黒剣以外で物理攻撃を加えると分裂してしまうモンスターも存在するため、中盤の暗黒の洞窟では、分裂モンスターと戦う際には重宝する。しかし、ナイトでも片方を古代の剣、もう片方を別の武器(二刀流)にして、古代の剣の特殊効果(相手を麻痺させる)で、分裂モンスターを痺れさせてチクチク攻撃すればいいので、魔剣士でなくても戦えるようである。残念なことに、終盤に登場するジョブ、導師、魔人、魔界幻師同様、最終ジョブ(賢者、忍者)までのつなぎでしかない。この負の力を持った戦士の設定は、「FF4」のセシル(暗黒騎士)に引き継がれていった。
ファイナルファンタジー5
土のクリスタルのジョブ。第一世界終盤で入手。魔法剣による武器強化は出来ないが、クリティカルヒットが強力な刀を武器で戦う。ナイトの【両手持ち】、狩人の【乱れうち】を組み合わせれば、最強。アビリティには敵の物理攻撃を回避できる【白刃取り】、所持しているギルを投げて敵全体に強力なダメージを与える【銭投げ】、攻撃と同時に相手の動きをしばらく止める【みねうち】、発動に時間はかかるがランダムで敵を即死させる【居合い抜き】がある。
ファイナルファンタジー6
プレイヤーキャラとしてカイエン・ガラモンドが登場。
ファイナルファンタジーX-2
攻撃力、すばやさ、回避が高く、反面最大HPや防御力が低いドレスフィア。単純に【戦う】でも高いダメージを期待できるが、過去の作品以上に使い勝手のいいアビリティを持っていることが魅力的である。【覇弾】による防御力無視の全体攻撃するもよし、【真・斬鉄】による全体の即死攻撃もするのも良い。また。補助的な技にも恵まれており、【一新】によるHP回復もでき、【堂々】ではシェル+プロテス、【疾風】ではヘイストを自らにかけることができる。
ファイナルファンタジー11
拡張ディスク「ジラートの幻影」で追加されたエキストラジョブである。必殺技(ウェポンスキル)を使うのに必要なタクティカルポイント(TP)が溜まりやくなる能力を持つ。習得するアビリティの一例に、敵の物理攻撃を回避する【心眼】、自身のTPを一定量上昇させる【黙想】などがある。特定の条件を満たす事で習得出来るウェポンスキル【九之太刀・花車】および【十之太刀・乱鴉】を使用する事で、2種類あるLV3連携の両方を単独で発動する事が可能となる。
神と侍の漢字を組み合わせた造語であり、神侍及びカムライと本作品の世界観上ではこう呼ばれている。
※記事リンク先及び詳しい説明文の執筆をお願いいたします。