「黙れ、スーパーギルーク!例え無様な姿を晒そうと、心は宇宙海賊!貴様さえも俺の海賊魂は奪えなかった事を、見せてやる!」
「俺はやっぱり、骨の髄から宇宙海賊よ・・・!」
演:岡本美登
概要
大星団ゴズマの幹部の1人。
ギルーク司令官の副官として、副官シーマと共に現場で宇宙獣士やヒドラー兵の指揮を執っている。
元々はジール・ブブカ・ギガラと共に宇宙を荒らしまわった宇宙海賊であったこと以外、出自が謎に包まれている。船舶やバイクなど乗り物の操縦技術が高く、彼が扱えばどんな乗り物でも宇宙一の性能を引き出すと言われる。チェンジマンとも善戦した。
愛刀はブルバドス。9話までは大鎌型だったが、チェンジドラゴンとの一騎打ちで折られ、以降は大剣となった。それも40話でゾルテガスにより溶けてしまったため、41話から最期まで使用していたブルバドスは三代目のものである。また、胸部の装甲から放つピンク色の光弾も強力だ。
女性相手にはどことなく優しい対応を見せ、特にシーマには行動の端々に初心な反応を示していた。
失神したシーマに寄りかかられてまんざらでもない態度を示したり、航海士ゲーターの息子ワラジーの笛を吹いたシーマに笛を手渡された際に間接キスを躊躇ったり、終盤ゴズマへの忠誠心が揺らぐシーマを見てからかい気味に「裏切るなら今だぞ」と告げたりするなど気があった模様。彼女がボルタにお熱になった際はさすがに呆れていたが。
その一方で過去の海賊仲間で恋人であったジールから宇宙海賊のコンビ復帰を懇願されており、硬派な印象の割に恋多き男だった。
ブーバ地球に死す
第52話にて、女王アハメスの作戦により、体内にアマンガエネルギーを持つことから、反アマンガエネルギーを持つ宇宙獣士ダリル共々チェンジマンを倒すための捨て駒にされそうになったシーマ。ナナに手を引かれながら逃げるシーマを、ブーバが見つめていた。
「ついにシーマも裏切ったか。裏切っても行く所のある奴はよい。フフフ・・・宇宙海賊ブーバに帰る所はない」
自身とは違い母星という帰る場所のある彼女を救うことを決意、ブルバドス活人剣で彼女を仮死状態にして自爆作戦を妨害。
その後けじめをつけるべくチェンジドラゴンとの一騎打ちに挑み、夕日をバックにした死闘の末に敗れて致命傷を負う。意識と本来の心を取り戻し、助けてくれたことを感謝するシーマに「いや、お前は死んだんだ。そして、生まれ変わったんだ。綺麗だぜ……。やっぱりお前は、お姫様だ。アマンガ星の、良いお姫様になるんだぜ!」と言い残し、アハメスとダリルに立ち向おうとしたが力尽き、雄叫びを上げながら爆死。彼の死にシーマは涙した。
ブルバドスは大地に墓標のように突き立ち、シーマがその傍らで流した涙は彼の高潔な魂を表すかのように白いクロスとなってブルバドスに掛かり、剣はそれに白ユリ(花言葉は「純潔」「威厳」) を捧げた。
チェンジマンの好敵手、宇宙海賊ブーバ、地球に死す。年齢、不明。生年月日、不明。生まれた星も、不明・・・
この一騎打ちは数ある戦闘シーンの中でも名バトルとの呼び声が高く、後年のVシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』でも取り上げられた他、『非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛』第8話でもネタにされている。
余談
『百化繚乱 上之巻』p.142『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1985 電撃戦隊チェンジマン』p.33によれば、『スタートレック』のクリゴン人や、『妖怪大戦争』の青坊主がモデルである。
『東映ヒーローMAX Vol.3』や『東映ヒーローMAX Vol.29』のインタビューにて、岡本氏は52話の撮影終了日に車に撥ねられて重傷を負い、「ブーバの身代わりで生きさせてもらっているようなものだ」と述懐している。
関連タグ
電撃戦隊チェンジマン 大星団ゴズマ 星王バズー 副官シーマ
ガイナマイト、流星のデレプタ:ある意味逆輸入として帰ってきた例。前者はモチーフが、後者は名前の由来が『プレデター』となっている。
アナザーエグゼイド…『仮面ライダージオウ公式完全読本』p.117によれば、プレデターのようなドレッドヘアーっぽいパーツを付けて、デザインされた。