百鬼夜行をぶった斬る‼︎
地獄の番犬!デカマスター‼︎
概要
ドギー・クルーガーが黒とメタリックブルーのデカスーツに身を包んだ姿。
愛刀ディーソード・ベガを駆使した銀河一刀流剣術で敵を斬り伏せる。
後述するように地獄の番犬と恐れられるほど凄まじい実力を有しているが、デカレンジャー達の成長のためを思ってか、よほどの危機が訪れない限り変身は封印している。
一方でアリエナイザーとの戦闘中に泥酔してしまったウメコの運転代行として、パトシグナーで出撃した事もある。
ディーソード・ベガは鍔部の犬の頭状パーツの顎を閉じた石化状態で威力を抑えているが、アリエナイザーとの戦闘時には封印を解く。
ちなみにライフル銃としても使用可能であり、劇場版で使用した他、最終話でジャスミンが生身の状態で使用した。
スワンが開発した武器だとされているが、弟弟子であったボクデン星人ビスケスが「ソード・アルタイル」を所持している他、彼との試合を描いた過去描写では既にこの剣を使っている為、本当の出自は一切の謎に包まれている。とは言え、ビスケスの「ソード・アルタイル」に対し、こちらは「ディーソード・ベガ」と名称がディーアームズの命名則に則ったものになっているため、もともと銀河一刀流に伝わる剣であった「ソード・ベガ」を、何らかの理由でスワンが強化改造する形で「ディーソード・ベガ」が開発されたと考えれば、全ての描写・設定に矛盾の無い説明が出来る。
その実力
- 100体のアーナロイドをたった一人で切り伏せ、更にカジメリ星人ベン・Gの放った銃弾の軌道を変えることで人質にされていたスワンにセットされていた爆弾の導火線を切断(Episode.13)。
- デカレンジャーとの模擬戦では5人のフォーメーションをあっさり破りたった3秒で倒す(Episode.14)。
- ティタン星人メテウスが近距離で撃った銃弾を剣で全て弾き、あまつさえ叩き落とした銃弾は地面の上で綺麗な×印を描いていた(Episode.16)。
- あらゆる攻撃を弾く筋肉を持つボンゴブリンに対し、その隙間を狙うことで追い詰める(Episode.21。デカレンジャーが別の策でボンゴブリンに対抗したことを踏まえると彼の技量がどれほど高いか窺い知れる)。
- 1体でデカレンジャーと互角以上に戦えるイーガロイドを3体まとめて秒殺(劇場版)。
- ハイパーマッスルギアを纏ったアブレラの傭兵4人に対し、4対1、しかもデカベース防衛戦という圧倒的不利な状況で互角以上に渡り合った(なので傭兵たちはスワンを人質にしたが、それも救出され脱出を許してしまった)(Episode.49)。
- マジレンジャー5人をまとめて苦しませる実力を持ち、剣の達人でもあるウルザードとは初戦でも互角に牽制し合い、「中々やるな」とその実力を認められた(魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー)。
というように作中でもトップクラスの実力を誇っており、彼が苦戦・敗北するのは敵がマッスルギアなどの初見殺しの新戦力を用いた場合や不意打ちや人質といった犯罪者らしい姑息な手段を用いてきた場合に限られる。
真っ向勝負で彼を圧倒出来たのは本編に登場したブリッツ・ヘルズと『スペース・スクワッド』版マッドギャランぐらいである。
そのため、歴代のスーパー戦隊の戦士の中でも個人としての戦闘力は最強クラスとの呼び声が高い。
しかし卑怯な手段を取る相手への対応力が低いのは凶悪犯罪者と戦う警察官として致命的だし、シンケンゴールドも初登場時にナナシの大群を倒して五人が苦戦したイサギツネも一人で倒しているし、追加戦士でなくても100体どころではないクローズやゼニットと戦ったトッキュウ1号やタイムレッドという例が存在するため議論の余地がある。
必殺技
- ベガスラッシュ
ディーソード・ベガを脇に構えて滑るように突進し、すれ違いざまに切り裂く。
派生技としてディーソード・ベガを回転させ、剣圧が巻き起こす竜巻で敵の動きを封じ、その弱点にベガスラッシュを叩き込むベガトルネードスラッシュがある。
- ベガインパルス
ディーソード・ベガから伸ばしたエネルギーの刃で敵を真っ二つに切り裂く銀河一刀流の秘奥義。
- インパルスベガスラッシュ
ベガスラッシュにベガインパルスを組み合わせた究極の必殺剣で、その威力は怪重機キラータンクをも一刀両断してしまったほど。
本人は劇場版の漫画版でのみ使用したが、なんと『10years after』でデカレッドが繰り出した。
カラーリング問題
公式設定で色が定まっていない戦士であり、ブルー、ブラック、シルバーと一定しない。
公式監修本である「スーパー戦隊の常識」でもカテゴライズに困っているとまで言わしめた。見た目の色から強いて分けるならばスチールブルーのカテゴライズではないかと述べられている。
『スーパー戦隊レジェンドウォーズ』ではブルー扱いされている。
海外リメイク版にあたる『パワーレンジャー・S.P.D.』でも色が定まっていないようでオリジナル同様に名前には色は付けられず、シャドウレンジャーという名前になった。
余談
- イラストを見ての通り、デカマスターに変身すると口・・・・というか鼻が消えてしまうのだが、どうやって収納しているのかは、本人曰く聞いちゃいけないことらしい(ちなみに、長谷川裕一先生は著書・『すごい科学で守ります!』にて『アヌビス星人の鼻先は口腔部に引っ込む』と言う『宇宙の神秘説』と『アヌビス星人は年がら年中犬の着ぐるみを着て生活する習慣がある』と言う『異文化の不思議説』の二説を提唱している)。
- なお、後にどうやって収まってるのかがもっとよく分からない人達が出てきてしまった(特に彼)が、彼らは地球人そっくりの人間態を持っている。
- デザインを担当した森木靖泰氏はラフデザインの中で、変身者の頭部の形状を意識したデカマスター(ヘルメットの鼻面が突き出ている)をイメージとして描いている(※)。
- たった一人で100体ものアーナロイドを蹴散すという点ではおそらく、中の人が声を当てた『真・三國無双』での呂布のオマージュともとれる。
- 劇中でデカマスターにデリートされたアリエナイザーは3名。そのうちの2名の声優は『戦国無双』シリーズに出演している他、後に「映画 ふたりはプリキュアMax Heart2 雪空のともだち」にて敵側のコンビで登場している。
- 偽物語にて、阿良々木火憐が彼の名乗りを言うというシーンがある。
- 上記の実力から ボスが一番強いんじゃ?とファンからも噂されるが、ボス自身はこのことを否定している。雑誌付録のスーパービデオにてバンから「最強はボスですか?」と聞かれた際、「最強はデカレンジャーのチームワーク。」と答えている。(あながち間違いでもなくEpisode50でデカマスター1人で敵わなかったアブレラ傭兵軍団に対しデカレンジャーは変身前のチームワークのみで撃退している)
※参考文献:特捜戦隊デカレンジャーコンプリート・ブック(用田邦憲・著/双葉社)
関連タグ
ゴーオンブラック、イヌブラザー:戦隊ブラックだが同じく犬モチーフ。ゴーオンブラックは変身者が元警察官で相棒がパトカーとモチーフでも繋がりがある。イヌブラザーは変身者が人間の逃亡犯(冤罪)で変身すると小さくなる等デカマスターとは真逆の存在。
キョウリュウシルバー、リュウコマンダー:後年の戦隊の人外の司令官が変身する戦士繋がり。特に前者とは剣を武器にして戦う・素顔が変身後のマスクに収まらない点が共通している。さらに余談だが中の人が同じ敵に体を入れ替えられたことがある。
警察鬼:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場した怪人。こちらは犬の顔をした警察モチーフで正体が地球人の警察官である等、デカマスターとは真逆の存在とも呼べる。
黒騎士ヒュウガ←デカマスター/デカスワン→マジマザー/ウルザードファイヤー