ディーソード・ベガ
でぃーそーどべが
ディーアームズの一つで、デカマスターことドギー・クルーガーの愛刀。商品展開や資料によっては、中黒なしの「ディーソードベガ」と表記される場合もある。
狼の頭部を模した形状の鍔が特徴で、普段は鍔を閉じ刀身を石化させることにより、封印状態として威力を抑えているが、使い手の意思に応じて封印を解くことで、その真価を最大限に引き出すことができる。
刀身は超音波振動により、あらゆる形状の物体や宇宙金属をも瞬時に寸断することが可能で、作中で見せたように100体の敵を斬り捨てても、切れ味を保ったままであるとされる。ドギーが体得している「銀河一刀流」を活かし、数々の強力な剣技(詳細はデカマスターの記事も参照)を繰り出すことができるが、それ以外にも劇場版では柄の先端からライフルのように光弾を発射しており、射撃においても高い性能を発揮することが示されている。
作中ではデカマスターの他にも、デカレッドやデカイエローが借り受けて使ったこともあり、デカレッドはEpisode.18にてこの剣でゾイナー星人ベートニンとの戦闘で「赤座剣法・雷神剣」という技を披露した他、TVシリーズの後日譚に当たるOV『10years after』では、カイト・レイドリッヒへのトドメの一撃として「インパルス・ベガスラッシュ」という技を使用し、『ファイヤーボール・ブースター』では同作で起きた連続爆破事件の真犯人へのトドメの一撃としてプレミアデカレッドに変身したバンによる『ディーソード・ベガ ブーストスラッシュ』という技が使用された。
ディーソード・ベガは、作中描写や資料によってその出自に錯綜が見られる。
設定上では、白鳥スワンがデカマスター専用に開発したものとされているが、一方で作中にて語られた過去の回想では、おそらくは宇宙警察入りする前であろう銀河一刀流の修行時代に、既にこの刀を所持しているのが確認できる(Episode.44より)。
また、この修行時代の弟弟子に当たるビスケスも、ディーソード・ベガと近似した形状の「ソードアルタイル」を愛刀としており、こちらも詳細については特に触れられていないものの、2本とも「夏の大三角」を構成する星に由来した名称であることから、何らかの関連性があるものと推察する声も根強く残されている。
とは言え、ビスケスの「ソード・アルタイル」に対し、こちらは「ディーソード・ベガ」と名称がディーアームズの命名則に則ったものになっているため、もともと銀河一刀流に伝わる剣であった「ソード・ベガ」を、何らかの理由でスワンが強化改造する形で「ディーソード・ベガ」が開発されたと考えれば、全ての描写・設定に矛盾の無い説明が出来る。
放送当時版
2004年5月発売。所謂DX版に相当するなりきり玩具で、CMなどではマスターライセンスと併せて「デカマスター変身シリーズ」と紹介されている。
流石に作中のように刀身が石化はしないものの、鍔を閉じ封印状態を再現することが可能で、鍔の後部のレバー操作で解放モードへと移行、3種類のライト&サウンドを発することができる。