「変わる、変われる、変わりたい!」
「だから結果がオールライト!」
「止めないよ、一緒に行こう」
「俺は1人なんかじゃない!みんながいるから頑張れるんだ!」
プロフィール
概要
『魔進戦隊キラメイジャー』の創の戦士キラメイレッドに変身する、めっちゃ可愛い主人公(相棒談)。
絵を描く事が大好きな17歳の高校生で、メンバーの中では唯一の知名度を持たない(有名人ではない)一般人(クリスタリア宝路も同類だが故郷では例外)。
類稀なる想像力の持ち主で、決めゼリフに近い口癖の「ひらめキーング!」と想像力が溢れてゾーンに入った時は、誰にも負けないキラメンタルの輝きを放つ。夢中になると周りの状況を考慮しない傾向にあり、敵が迫っていようが戦場の中に居ようがお構いなしに物事(主に絵を描く事)に打ち込む。
想像力のみならず、(絵に関して言えば)行動力もずば抜けており、イメージした物を短時間でスケッチブックに描き込んでいる(それもかなり上手い)他、自らは攻撃に巻き込まれながらも、スケッチブックは必死に死守している。
また、エピソードZEROでは女子クラスメイトの柿原瑞希を描いた際、まるで彼女の胸中(=平凡な毎日への鬱屈した思い)を、全て読んでいたかのような洞察力で描き上げてもいた。
出会った人の「輝いているところ」を何よりも大事にし、どんな相手にも優しくて笑顔を絶やさない癒し系の高校生であるため、他人を侮辱することを苦手としており、クランチュラからラップで指摘されたこともある。
キラメンタルでもある絵で(自身にとってはイメージ通りの絵でも)クラスメイトからは誤解されることもややあった。
また、当初は指示をしたり等する際、自分より年上のメンバーに謝罪してしまう癖が出た事もある他、レッドキラメイストーンやマブシーナに認められたり、想像力を賞賛されるまでは、褒められる経験があまり無かった事から、相当自分に自信がない様子。
実際、先述した経緯や言動のせいもあってか、エピソード1では、クラスメイトの獅子鷹宮健太から「落書き野郎」と悪態をつかれた他、エピソード20での瑞希や健太達とのやり取りから、普段の学校生活ではいじめられこそされていないものの、小馬鹿にされたり、軽視されている事が窺える。
また、エピソード7での特訓中の様子などから、(変身前の)体力や腕っぷしも高くない事が窺える。
また、キラメイストーンと共鳴する事で、絵に描いた物を実体化させると言う特異な能力の持ち主であり、他にこの能力を持つ者は現時点ではクリスタリアの王オラディンと、その弟でヨドンヘイムに寝返った裏切り者のガルザしか確認されていない。
変身後には自身のイメージをスケッチブックを介す事なく他者と共有するのが可能な様で、現在のキラメイ魔進達の姿も、彼が頭の中でデザインした物である。彼が戦士に選ばれたのも、こうした能力に加えて、まだ特定の職業に就いていない、将来性のある高校生という時期ゆえだったのだろう。
なお魔進たちの合体形態は全てクリスタリアで語られる「伝説の四巨神」だが、魔進の合体機構は充留のイメージによって後から追加されたものである。
この矛盾についてははっきりした説明はなかったが、オラディンと精神的にシンクロしていたことから、オラディンの知識にある四巨神のイメージが反映された結果、合体形態が巨神と同じ姿になったと考えられる。
エピソード25にて、神社で幼少期から毎日絵を描いていたことを明かす。神主さん(愛称:ヌシカンさん)と再会し、めちゃくちゃ幸せそうに喜んでいた。
宝路の宝探しの手伝い中に不思議な巫女に出会った為朝の様子が変だとすぐに気づき、可愛らしくからかっていた他、エピソード27ではジャン語を、エピソード34ではビリヤードを覚えていたなど真面目な面もある。
エピソード31では、宝路と共に小さくなってしまい、当初は猫に怯えていたが
事情を察知し母子家庭の子供・タツキの遊び相手になり、充瑠らしく褒めて諭していた。その次のエピソード32では、赤貝と自身のカラーを掛け合わせたなぞなぞを邪面師に向けて披露した。
エピソード37では、分裂した瀬奈に戸惑っていたが、すぐに認める心の広さを
見せ、彼女を分裂させたヨドンナの正体がヨドン皇帝と知り驚愕する。
エピソード39ではシャドンからマブシーナを5人と共に守りきった。
シルバー、ピンク、ブルー、グリーンがそれぞれ襲撃されるが自身はイエローが来るまで唯一襲撃を受けなかった。
エピソード40では、SNSで知り合った少年「カロリーくん」と共に絵を習いに行き、八太三郎の作品に感動するが、カロリーは実は邪面師の変装した姿であり、教えてくれる八太が絶望し、邪面獣と化したのもあって、相当見せた事ないくらい激怒した。
エピソード41では、マネキネコ邪面に瀬奈や小夜と共に猫にされ、猫耳をつけて笑顔で敵のクランチュラと芸術を楽しんでいたが、直後に現れたヨドンナがそれを踏みにじられた時は、作品を守ろうと怒り、それに感化したクランチュラに助けられた。
直後はクランチュラに驚くも、充瑠を仲間の許へ向かうように促した為、充瑠はそれを素直に受け入れて仲間の許へ向かった。
戦闘終了後、クランチュラと過ごした場所に向かい、2人で手掛けた作品を見て笑顔を浮かべると、敵であっても解り合えると判断すれば、その可能性に賭けるシーンも見受けられるようになった。
エピソード43にて、ガルザから処刑対象の1人選ばれ激戦を繰り広げるも、進化したガルザの姿や攻撃で大興奮する内、「本当はお前を倒したくない!」と思いガルザを説得する。
充瑠のその言葉が切っ掛けに、ガルザの記憶はヨドン皇帝によって改竄されていた事実を知り、遂に彼と和解するも、ガルザはヨドン皇帝に抹消され、自身はヨドン皇帝に谷底へ生身で落とされる。
続くエピソード44でヨドン皇帝との戦いで命を落としたかと思われたが、何と抹殺されたはずのガルザが死の直前に意識や魂を魔進ジョーキーに移し替え、その流れで助けられ生存していた事が判明する(チケットもジョーキー搭乗中に回収したと思われる)。その後ヨドンヘイムにあるカナエマストーンを探していると、それを持ち出していたクランチュラと遭遇し地球へ帰還する。
最終話ではオラディンとシンクロした理由について「奇跡の偶然」と時雨が推測していた。
また、「ひらめキーング!」で機界戦隊ゼンカイジャーの世界とシンクロしてしまい、ゼンカイジャーの初期メンバー5人を描いた。
関連人物
- キラメイジャーのメンバー
出会った時に自分以外の初期メンバーが有名人だった事もあり、彼らがキラメイジャーと知った時は大興奮していたが、eスポーツへの興味は薄いらしく為朝だけは当初は知らなかった。
メンバーに対しては、基本的に同じ若手の為朝と瀬奈にはタメ口&呼び捨て(為朝に対しては、戦闘中などテンションが上がっている時は『為朝』、普段は『タメくん』と、唯一あだ名で呼ぶ)。年長者の時雨と小夜に対しては敬語&さん付けだが、戦闘中は呼び捨てにする事が多い。
本編での物語は、学校で彼女にキラメイジャーにスカウトされる場面から始まる。キラメイチェンジャーを渡されても変身する素振りを見せず、他のメンバーの絵ばかりを描いていた為に叱責された為、見込み違いだと思われたがスケッチブックの絵を見た彼女から「あなたは神絵師ですか!?」と評された事で自らのキラメンタルに覚醒する。
決して頻度は多くないが、夢の中で度々出会っては良き相談役になって貰っていた。魔進エクスプレス誕生の閃きは彼から授かった物である。
充瑠のキラメンタルを見出した張本人で、キラメイレッドとしての相棒。エピソード19で入れ替わった時には、自身の身体で知り合いが保母を遣っている保育園の絵画教室に出て貰った。ちなみに、ファイヤは充瑠のことを『可愛い』と評している。
充瑠と幾度か相対し、その度に様々な意味合いで苦汁を嘗めさせられた事もあってか、『考え方が兄と一緒で生理的に受け付けない』とジャメンタルを発現させる程の逆恨み混じりの敵意を抱かれ、エピソード8で宿敵として認識された。
しかし、ガルザは諸悪の根源の謀略に嵌められ、人格を歪められた事実を知った際は、和解に至りピンチを救われる。
同じ学校のクラスメイトで、彼女からは高圧的な態度に出られたり、何時も絵を描いている事をからかわれる等、ナメられている印象が強いが、成り行きとはいえ正体を知って共に戦ってからは認識を改められている。
- ヌシカンさん
幼い頃に通っていた神社の神主で、充瑠自身もこの神社で良く絵を描いていた。オラディンと昔会っており、神社に伝わる不死鳥伝説と相まって充瑠にキラフルゴーアロー創造のヒントを与える事となる。
エピソード40で登場したゲストキャラで、ある意味「充瑠のネガ」と言える人物。
詳細はリンク先参照。
上記の通り、エピソード41にて交流を深めた。
それ以降は互いに敵意がなくなり、クランチュラは充瑠の頼みを快諾する、充瑠はクランチュラに対しても笑みを見せる等、クリスタリア人やキラメイ魔進に次ぐ、(人間以外の)新たな友好関係を結んでいる。
煌き達を引き付けるリーダーの原石
加入が最後且つ最年少にもかかわらず、「レッドキラメイストーン(=魔進ファイヤ)に選ばれた者がリーダーになる」というルールの為にリーダーに任命される事になった。任命された当初こそ、自身には出来ないと弱気になっており、その後の戦闘では自分なりにメンバーを仕切ろうとしたり、纏めようと努力するも、他のメンバーが全員年上である事もあってか遠慮し過ぎてしまい、周囲の意見に流されがちになってしまったり、凄まれると及び腰になってしまう等、頼りない一面を見せて為朝や瀬奈から叱責されたり、ショベローから「リーダーとしては為朝の方が相応しい」と評されてしまった事もある。
それでも、瀬奈本人を陸上に出場させて代役ンの方を戦闘に参加させたり、痩せ我慢してる時雨に対し『溜めて最後にカッコつけさせる』事で彼の顔を立てる、あるアクシデントで記憶を失い精神退行した小夜に勇気を出した原点を思い出させて奮起させる等、仲間の良さや、やりたい事を否定せずにそのまま生かすと同時に、新しい一面を引き出していく事に長けており、そうした一面を見たマブシーナや無鈴からは「良いリーダー」と高く評価されている。
そもそも振り返ると、充瑠自身の素質は想像力以外の面でも並以上の水準で
- 閃いたイメージを正確かつ、素早く形に出来るデッサン力と速筆
- 仲間の長所や信念、ポリシーといった『内面・心情』を見抜く鋭い洞察力と、それを損なわずに尊重しつつ戦闘に活かす方法を考え付く思考力と柔軟性とフォロースキル
- 思い付いた閃きを実現するべく発揮する大胆さと度胸に勇気と状況判断能力
等と、レッドキラメイストーンことファイヤに見込まれる才能=リーダーの資質の片鱗を何度も見せている。
しかしそれ故に、充瑠本人の自己肯定感が弱く不安定な事や周りへの自己主張が苦手な事が、より難点になっており、エピソード7では仲間4人の過度な特訓に対し、彼らの好意を無碍にはできないと断らずに無理しようとした結果、みるみる間に疲労が蓄積。最終的に戦いの最中で強引に閃きを得ようとするが、それによって遂に心身へ限界が来て戦闘中に気絶してしまった。
しかし、エピソード8ではそれをきっかけにオラディンと夢の世界で対話したことにより、相手に遠慮する事なく自分の思いを素直に伝える事の大切さと、苦労を経た先で良い結果を得た過程の全てを受け入れる寛容さを身に着け、一方的な特訓で充瑠を振り回してしまった事を詫びる4人に対して自身の本当の思いを打ち明けた上で、王様に会えた事、新しい魔進を作れた事を話す。
但し、戦いが終わった後には今までのやり返しなのか、充瑠は小夜をモデルに仲間達へお絵描きの特訓を課すのだった。
更に、エピソード19でキラメイ魔進達の相手を誉めて伸ばす言動に影響……を受けたかは不明だが、自分にない才能であれば(一般的に誉められない難点であっても)、素直にそれを持つ人を称賛するようになった。
これにより、柿原のコンプレックスを受け入れさせ、彼女の内面を変える切っ掛けになった。
エピソード26ではカナエマストーン・エネルギアを入手し、パワーアップが期待できると自分以外のキラメイジャーが喜ぶ中、(ヨドンナのウスギタゴールドと同質の強化によって、ベチャットが副作用で自壊する瞬間を目撃したとはいえ)力と引き換えに、仲間の命を落とすリスクを真剣に考えた上で、すぐに使う決断を下さず石を持ち出してまで使用を強引に保留させた。このお陰で制限時間ありとは言え、ピンチを脱する強化手段を得るに至った(宝路もカナエマストーン・エネルギアを取り込んだモンストーンが凄まじい強化と引き換えに、最後は身体の組織が崩壊していた事を思い出した為、使用を躊躇っていた)。
最年少ながらも、自身の煌めきから来る想像力(=創造力も含む)と大切なものを守る為なら、決して希望を捨てずに戦う勇気と行動力、何より他者が持っている煌めきを、心から尊重し敬意を持てる器の広さと優しさを持つ充瑠はリーダーそのものであり、回を追う毎にそれが顕著に現れていく。
エピソード43では宿敵ガルザとの戦いで懸命の説得の末、ガルザ本来の人格を取り戻す事に成功し和解するも、全ての黒幕であるヨドン皇帝にガルザが抹殺され、自身は死んでもおかしくない攻撃を受ける。しかし、続くエピソード44ではガルザが肉体を失う直前、魔進ジョーキーに意識と魂を乗り移らせた事で、谷底に落ちそうになった所を救われた。
生存を知った仲間達からは心から喜ばれ、時雨に至っては普段のキャラを忘れて大号泣された。
余談
名前の由来は熱量の単位『ジュール』の元となった物理学者『ジェームズ・プレスコット・ジュール』。尚、よく「熱田充留」と表記されているがこれは間違いであり「熱田充瑠」が正表記である。
上記の通り、他者から称賛された経験が乏しい、自分を過小評価する傾向が強いと、戦隊レッドでは珍しいキャラクター付けがされているが、見方によっては最も等身大=最も共感し易い人物とも言える。
少数の視聴者からは家庭環境がどうなっているのか心配されていたが、結局本編では明かされる事は無かった。
演じる小宮璃央氏は5人の中で唯一の2000年代生まれかつ、本作参加時は17歳と最年少であり、主演のレッドとしては2020年時点で歴代最年少。あくまで主演のレッドであり、レッドの役者全体で考えるならば『烈車戦隊トッキュウジャー』の鈴樹来斗/トッキュウ1号役の馬渕誉(2004年生まれの当時10歳)、『ジュウオウジャーVSニンニンジャー』の伊賀崎快晴/アカニンジャー役の石川樹(2003年生まれの当時13歳)がいる。
成長期に当たる年齢ゆえ、番組開始時点では身長177cmとしていたが、後に180cmまで伸びている。
エピソード24ではギターを演奏するが、小宮氏は演奏するのが初めてだった他
エピソード41のネコ耳回では猫の体勢がキツかったと話している。
最終回では、生身でバク転を披露した。ちなみに、小宮氏は本作の出演までは人生で1回もバク転した事がなく、かなり苦手だった。
エピソード42で柿原瑞希から手渡されたチケットは、43ラストで崖に残されてアップで映された事で詳細が判明。そこに印字されたシリアルナンバー「20021119」は充瑠を演じる小宮氏の生年月日である。
関連タグ
Pixiv:皆さんが今読んでいるサイトの総称。
パロディとして『PICTEV BOX』が登場しており、充瑠がイラストの投稿に利用しているサイトの模様。
戦隊主人公