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「『クリスタリアの英雄ガルザ』は死んだ。 今から俺は、『ヨドンヘイムの鬼将軍ガルザ』だ!」(エピソードZERO)


「最後に覚えておけ。俺はだけでなく、弱い奴も嫌いだ」(エピソード7)


CV:中村悠一

SA矢部敬三


データ編集

身長/195cm

体重/253kg

邪面/月→ヨドン軍への忠誠を示した闇夜を象徴する邪面

ハッシュタグ/#ガルザ #ジャメンタル #スモッグジョーキー #ならば俺が札を読もう #ヨドンヘイムはいいぞ #ひらめキーング #オラディン


概要編集

クリスタリアオラディンの弟。オラディンの娘である王女マブシーナ叔父に当たる。

兄を裏切って闇の帝国ヨドンヘイムへと寝返り、ヨドンヘイムの軍事組織「ヨドン軍」を率いてクリスタリア侵攻を開始した。


外見編集

ガルザ(アーリースタイル)ガルザ様

素顔は宝石製の彫像に金色の睫毛・が付いた様なクリスタリア人独自の物だが、顔の色は鮮やかに輝くターコイズブルーの他の住人に対して、黒曜石の様な漆黒で、両目は赤い。

ヨドン軍に与してクリスタリアを陥落させた以降、肩に鉤爪を備え、至る所に三日月の意匠が施された鎧を身に付け、片目の三日月型のの様な形状を持つ「」を模した邪面を被る様になった。

なお、邪面の左半分を注目して見ると、上部まで裂けた口・牙状のパーツによって、爬虫類のような怪獣あるいは西洋竜の如きもう1つの顔が配されているのが解る。

またモチーフには「月に吠える狼」が加えられており、鎧の籠手部分が狼の頭部になっている事がわかる。後述の強化形態の邪面ではそれがより前面に出された意匠となっている。

鎧と邪面は着脱が可能で、装着の際は鎧のパーツや邪面が怨霊悪霊の如くガルザの周りを飛び回る。また、鎧には機構が仕込まれている様で、着用時は動く度に小さく駆動音が鳴っている(アップシーンでは動作の度に、駆動音らしきSEが鳴る)。


能力編集

裏切りの鬼将軍 ガルザ

刃先が三日月の様に曲がりくねった、牙の意匠が施されている独特のデザインの剣・三日月剣『クラッシュエンド』を鎧と邪面を付ける以前から愛用している。

剣術に関しては凄まじい腕前で、繰り出す剣戟は、地面を吹き飛ばす三日月型の衝撃波を発生させる程。判断力やテクニックも高く、キラメイソードキラメイショットを駆使するキラメイレッドを相手に、剣一振りだけで十分に戦える実力の持ち主。

更に、彼もまたオラディンと同じく、想像を形にする能力を有しており、この面では兄を上回っていると豪語する。

しかし、残念ながら劇中でそれが明確に描写されたのは、奪った魔進ジョーキーにジョーキージョーなどのパーツを追加したぐらいのため、兄のオラディンがキラメイストーンからキラメイ魔進を生む=無から有を創造するのに対し、ガルザは元よりある存在を改修・改良すると、想像を形にする能力の方向が全く違っている風に見える。

その一方、オラディンと同様の能力・言動・考え方を持つ充瑠とは徹底的に相性が悪いが、一方でエピソード7ではキングエクスプレスの幻影を揃って見ている等、奥底には何か通じる物がある模様。

エピソード8から、ヨドンヘイムにおける真の邪悪の心・ジャメンタルに覚醒し、キラメンタルを高めていくキラメイジャーに対して、このジャメンタルを高めていくことで対抗するようになる。

ジャメンタルに関しての適性は高いようで、エピソード32ではかつての師匠であった魔進ハコブーを一時的とは言え操り、エピソード34では遂にキラメイジャーからキングエクスプレスを強奪するまでになっている。


人物編集

自身の目的の為ならば、どんな手段を使う事も厭わず、敵は愚か味方の邪面師邪面獣に対しても、己の裁量で戦力にならないと見た者、興を殺ぐような行動を見せた者は、容赦無く「捨て駒」や「無能」だとして切り捨て、オラディンだけでなくマブシーナ、義理の甥の宝路達かつての親族であっても、策謀を巡らせて陥れようとする等、冷酷で卑劣な性格。

弱者を嫌い、強者にしか興味を持たない生粋の戦闘狂でもある。

その情け容赦のない性格は同胞のクランチュラでさえも、度々ドン引きしたり、恐怖心を抱く程。

肩書きは「裏切りの鬼将軍」。


  • 思想

その強さから、かつてクリスタリアでは『英雄』として称賛されていたらしく、本人も自らの力量を確信していたのだが、自分が『弟と言う立場』からクリスタリアの支配者になれず、代わりにその座へ就いた兄に従うしか無い己の境遇に、不満を募らせていた所でヨドンヘイムの誘いを受け入れ、そこから現在の立ち位置に納まったのだと言う(尚、オラディンの妻であり自身の義姉・マバユイネ王妃との関係については不明)。

それ故、年功序列に類する考え及び、『血族=関係が良好』と言う思い込みを嫌っている。後にオラディンには過去に、ガルザが宝路をグラジュエルを利用しての殺害に気付いておきながら、その場でグラジュエルを中断するに留め罰しない、エピソード38における再戦時にも宝路は勝利して止めを刺せる状況にありながら、彼を殺そうとしなかった。エピソード4ではマブシーナがガルザの計略に危うく陥りそうになるシーンもあり、少なくとも身内からはまだ、血族としての情が残っている可能性が指摘される。

しかし、それ以上に弱肉強食を絶対視しており、実力主義である以上に弱い者を半ば積極的に排除すると、選民思想的な過激さを持っている。

特に、その思想が顕著に出たのはエピソード7。

このエピソードに出てきた兄弟邪面師・オーブン邪面フリーザー邪面に対して、前半では同じ『弟』故に不遇な扱いを受けていたフリーザー邪面に肩入れしていたが、後半では肩入れしていた筈のフリーザー邪面を、「兄弟でも弱い方が捨て駒になる」と裏切り、実は裏で兄であるオーブン邪面と共謀して、フリーザー邪面を生け贄に捧げることで、邪面獣レーネツダガメスの召喚に成功した。

この所業には、同僚である筈のクランチュラでさえも恐れ戦いており、彼の性格と思想の苛烈さをよく表している。


  • 性格

以上の様に彼の苛烈とも言える性格は、その強さ故の獰猛さを制御し切れない為の物とも取れ、少なくとも騒乱の無い平和な世界を支配する者には相応しくない気質である。

また、後述の事から利己主義にも偏っている上、他者のミスに極めて不寛容で即座に激昂する、血の気の荒さも多々目立つ。ヨドンヘイムの良さを語っておきながら味方殺しを平然に行い、「ヨドンヘイムの面々が自分の手足」だと発言しながら、「部下等は所詮捨て駒」と吐き捨てる等から分かるように、ヨドンヘイムの者との協調性は皆無、自分の非を認めようとしないなど、組織人としては非常に問題がある


しかし、見方を変えると作戦の為に一時の恥辱も甘んじて受け入れ、自己研鑽を絶え間なく行う実力主義者の努力家であり、クランチュラの冗談や戯言への返答を見る限り、実はかなり真面目な性格でもある。

それ故に良くも悪くも余裕や遊びが一切ない為、自分が正しいと感じたものに猪突猛進で視野が狭くて、一度傾いた思考を考え直す事が極めて困難かつ極端に傾き易く、冗談等も解せず真正面に受け止め、異質な価値観を噛み砕いたり、受け流せない危うさとして描かれている。

ここまで聞くとある程度はプラスのように聞こえるが、「冗談が通じない」と言うのは度量の低さや、高慢で独り善がりな思考の表れとも言え、普段の自己中心的な振る舞いや冷徹な言動もこれが原因であり、基本的に器が大きいとは言い難い。


それ故にか、独自の『美学』から遊び心を常に忘れず、基本的には私情よりも協調性を重んじるクランチュラとは、表面上こそは反目しあいながらも、意外にも相性の良いパートナーとなっている

ガルザの方も、クランチュラに関しては軽んじてこそいるものの、その能力には一目置いているようで、彼の作戦に協力する事態もあり、何だかんだ言いつつも、対等に付き合える数少ない存在として認めているようである。

エピソード37では、前話にて死亡したと思われたクランチュラが生きていた事を知り驚いており、彼が保険によって生きながらえていた事実を知った際には、彼を馬鹿にするでもなくいつもの調子で受け入れ、あまつさえ心配するような素振りすらも見せていた。


  • 幼少期

CV:川井田夏海

エピソード42では、幼少期の記憶がどういうわけか充瑠とリンクしており、当時の様子が少しだけ描写された。

この頃は成人後と異なりオラディン夫妻やマブシーナと同じ青系統のカラーリング。

また、充瑠の決め台詞である「ひらめキーング!」や「ひらめきは世界を救う」と言った言葉を自然に口にしていたが、その中で闇のよどみが迫り来る気配があり、この時期に何かがあったことが示唆されている。

また「絵を描く」という形で想像を形にしていたことから、少なくとも兄同様イメージを具象化する能力はあったと思われる(充瑠と同等程度にはストーンを魔進化できた可能性もある)。

この過去が明らかになるまでは、当初はその容姿故にクリスタリア内でいじめにあった結果歪んでいったのではないかと推測したファンもいた。


実は何度もガルザの過去そのものは描写されているが、大抵は嗜好や思惑など性格形成が完了したガルザであり、序盤の年功序列に対する反感を除いて何故ガルザが今の性格に至ったかに関するエピソードはほとんどない。

その真相はエピソード43でとんでもない形で明らかとなった・・・


  • 組織人としての能力

再三にわたって言うように、基本的に組織人としては非常に問題のある人物

上記の思考・思想も合わせて見ると統治者に必要な『如何に国民に労苦を与えずに、永く国を存続させるか?』と言う、温情や長期的な視野に欠けている節が見受けられる。

また、過去にオラディン王との語らいや、後述の熱田充瑠との遣り取りで、彼等が持つ滅私奉公と利他的精神の何れも理解出来ていない様な描写があり、統治者以前にチームプレイの重要性を理解できていないようでもある。

但し、この思考は幼少期の出来事が原因であるため、幼少期の、もしくは本来の性格であれば、ここまで極端な思考はしなかったと考えられる。


また、後述の通り必要であれば、親族や同胞さえも躊躇なく騙し陥れる悪辣さも持ち、今までの記述を要約したその様は強さ以外何もない存在であり、仮に彼が玉座に就けたとしても、裸の王様でしかないと思われる。


一方で、ヨドンナを相手に取引を持ち掛けて共闘関係に持ち込んだり、クランチュラの作戦に協力する等、ビジネスとしての人間関係を築く事には長け、エピソード32及び33では、彼を中心としてヨドンアイビーを使った大規模侵攻作戦が展開され、その作戦で二度もキラメイジャーを敗北一歩手前まで追い詰めていた

また、「ジョーキーはオレの物」と言いつつエピソード14のように、作戦の重要性に応じては魔進ジョーキーを邪面師に貸す事もあり、(一応は)大局的な観点も有してはいる。

その為、緊急時や有事においてのリーダーとしての素質はあり、軍人・武将としては極めて有能な人間ではあると言える。


この他にも、武芸一辺倒と言う訳ではなく、意外と芸術にも関心があるようで、胸に爆弾石を埋め込まれた英雄の物語『ブルルスリス』と言うクリスタリアの演目が好み(ただ、好きなのは英雄ではなく、その爆弾石を埋め込んだ悪の親玉の方)。

また、エピソード24にてエレキギターをノリノリで演奏するシーンが挿入されている。


各話の動向編集

エピソードZERO編集

内通者としてクランチュラ率いるヨドン軍の部隊を手引き、クリスタリアを瓦解させる。

更にはオラディンに手こずるクランチュラを不意打ちで援護した。


「このクリスタリアは、ヨドン様の物だ…。兄上」

「クリスタリアは、陥ちた…!」


その後は鎧と邪面を着用して正式にヨドン軍に所属、新たな侵略先として地球に向かう事を宣言する。


「これより地球を汚す。ヨドン様は、美しいモノをお許しにならない!」


因みにエピソードZERO当時、まだ自分の運命を知らなかった熱田充瑠は、降りて来たインスピレーションに従い様々な絵を描きまくっていたが、その絵の1つにはガルザの顔が描かれていた(※後にこれは充瑠の意識がオラディンと繋がり、その時の記憶を夢として共有。それを忘れないよう、絵として書き留めた物だったのが判明する)。


エピソード1編集

先んじてクランチュラが地球に送り込んだ邪面獣ジャグチヒルドンの動向を、お手並み拝見と称して観察。

しかしそこでキラメイジャーの相棒であるキラメイストーン達にイメージを与えてキラメイ魔進を誕生させるキラメイレッド=充瑠を目撃、「何故地球人にそんな芸当が出来るのか?」と訝しんだ。


エピソード4編集

突如黒いキラメイストーンが変化した、クリスタリア王室専用列車・魔進ジョーキーに乗って現れる。危うくビル街に突っ込む寸前でキラメイ魔進に食い止められると中から鎧を外した状態で現れ、キラメイジャーとマブシーナに「クリスタリアを裏切ったのはヨドン皇帝に操られていたからであり、オラディンはまだ生きている」と告げる。

その際、マブシーナにサンプルとして回収されていた、ホワイトキラメイストーンをCARATから持ってくるよう密告しており、残りの部分が埋まっている場所(クリスタリアから脱出したマブシーナの落下地点)で合流。


「洗脳されていた罪滅ぼしの為に、ヨドン皇帝を倒したい」と訴えるが、破片を受け取る寸前で充瑠/レッドに阻止される。


充瑠「マブシーナ。残念だけど、コイツは君を騙している。ずっと100%の確証が無かったけど、今確信した。ガルザ、お前は「感情を消された」って言ってたけど……そんなのはウソだ! あの時、お前は“笑っていた”!!」


彼はガルザがマブシーナに対し「(洗脳された時に)感情を失っていた」と嘯いていたにも拘らず、夢の中でオラディンが殺害される光景を垣間見た際、クリスタリア人特有の笑う時に鳴る音(ガルザが現れる直前に、マブシーナからその音が『クリスタリア人特有の生理現象』と聞いていた)をガルザから聞いた事で、ガルザが洗脳されておらず、あまつさえ兄の死を笑って喜ぶ程の殺意を本心から抱いていたのを察して、不信感を持っていたのである。


「そうか……あの魔進共を生み出したのは貴様か……!!」


「魔進を生み出す力なら私の方が上だった……! だが弟と言うだけで、兄上の駒とならざるを得なかった! ヨドン様にこそ……この俺の真価を活かしていただけると解ったのだ!!」


こうして、洗脳もオラディン生存も嘘だと見破られたガルザは、鎧と邪面を装着してキラメイレッドと激突。

そこにキラメイジンも到着、踏み潰されそうになったのを回避すると、ガルザも魔進ジョーキーに搭乗して怪獣型魔進ロボット・スモッグジョーキーへ変形させる。5体分の出力差を感じさせない強さでキラメイジャー達を追い詰めるが、乱入して来た邪面獣キュウセッキバスラに邪魔されて憤慨。


「邪面獣……肝心な所で邪魔を……処刑だ。この無能が!!」


処刑宣言と共に、キラメイジャー達へ自分の実力を誇示するかの様に彼らの目の前でキュウセッキバスラを一方的に甚振り、撃破した直後「お楽しみは先に取っておく事にしよう。お前らの処刑はこの次だ」と宣言布告し、キラメイジャー達に止めを刺さずに地球を後にした。

以降は自らも身を乗り出してキラメイジャーを殲滅すべく活動を活発化させる。


エピソード6編集

同時に送り込まれた邪面獣クラウドヒルドンを成長させようと、人間を自身の能力で捕らえて邪面獣の元へ送っていた邪面師デジタルカメラ邪面の援護に回る。

キラメイピンクをジョーキーで跳ね飛ばして変身を解除させ、「おや、何か撥ねたかな?」と白々しく言いつつ降車。

他のキラメイジャーも撮って捕まえろとデジタルカメラ邪面を急かすが、彼のデータ容量が一杯になったのを承知、帰ろうとする。その際に自身の足へしがみ付いた小夜を掴み上げて放り捨てた後、邪面師と共にジョーキーに乗って撤退した。

この時に近くの石へ頭をぶつけた小夜は一時的な記憶喪失になった上、精神年齢が5歳児に退行してしまった。


その後紆余曲折あって、小夜/ピンクがクラウドヒルドンより人々を救出したのをヨドンヘイムから見届け、「あの女戦士、復活したか…」と呟く。


エピソード7編集

邪面獣レーネツダガメスを召喚するべく、兄弟邪面師のオーブン邪面フリーザー邪面のサポートを行う。……しかし兄弟は仲が険悪で、協力する所かお互いの足を引っ張る始末。

そこで一計を案じ、フリーザー邪面の邪魔をしたオーブン邪面に制裁を与えた後に2人を連れて退却、そして自分と同じ境遇のフリーザー邪面を労う態度で懐柔する。


「悪いのはオーブン邪面だ。兄というものは腹立たしいものだ。ほんの僅か先に生まれたと言うだけで、弟を見下し続ける……。兄を憎むお前の気持ち、俺には痛い程解る……」


フリーザー邪面の信用を獲得し、「他人には思えない」とヨドンヘイムでは高級品扱いの栄養ドリンク『ウスギタゴールド』を差し入れた。


日を跨ぎ、ウスギタゴールドの効力で限界以上の能力を発揮したフリーザー邪面だが、やがて副作用により身体が崩壊、激痛に苛まれる。そのタイミングで態度を翻し、本当はオーブン邪面と共謀していた事を暴露。


フリーザー邪面「“兄を憎む気持ちが解る”と言ったのは、嘘だったのか…!?」

「そいつは本当だ。だが、同じ兄弟でも、俺と兄の場合とは違う所が一つある。お前達は“弟の方が弱かった”。弱い方が捨て駒になるのは当たり前の話」


そして、ガルザはフリーザー邪面を始末、彼が交わしていた『闇の保険』を使っての補填で闇エナジーを集め切り、レーネツダガメスの召喚へ漕ぎ付けた。

すぐに邪面獣へ対抗してキラメイジャーがキラメイジンキャリーを繰り出すが、レーネツダガメスが業火と冷気を交互に吹き付ける攻撃を繰り出した直後、スモッグジョーキーを繰り出し加勢。ジョーキーチェーンソーの連打を浴びせてシールドを叩き落とし、キラメイジンの身体にヒビを入れた。ガルザの目論見は邪面獣の業火と冷気による温度差攻撃で、キラメイジンの装甲を脆くして弱体化させる事であった。


その勢いのままに、スモッグジョーキーの必殺技『バーンブラッカー』を放ち、キラメイジンを撃破寸前の状態へ追い詰める。更に止めの一撃を与える為バーンブラッカーの第2射に入るが、そこで脳裏へ闇の中を走る光の列車のイメージが下り、思わず操作を中断してしまう。

更に倒れたキラメイジンを守る様に、光に包まれた巨人がガルザ達の前へ立ちはだかり…。


エピソード8編集

突如現れた「光の巨人」のイメージの前に怯むも、充瑠が疲労でダウンした瞬間にそのイメージが消えた為にレーネツダガメスと共に今度こそ止めを刺そうと接近する。しかし、スカイメイジに攪乱された上にエネルギーの大量消費でレーネツダガメスが眠ってしまった為、キラメイジャーを取り逃してしまった。


翌朝には自分と同じく「光の巨神」の幻影を見ていた充瑠が気にかかり、動きを見張った結果CARATの格納庫に到達して襲撃し、これ以上キラメイ魔進を生み出させるの阻止すべく充瑠を抹殺、更に保管されていたホワイトキラメイストーンの破壊を目論むが、その際命の危機に瀕しているのにもかかわらずCARAT所属の警備員達を助けようとする充瑠に難色を示す。


「解らん。どう言う神経をしているんだ? なぜ自分がこれから殺されると言う時に、他人の心配をする?」


だが、それに対して充瑠は間髪入れずにガルザに答えた。


充瑠「こっちが聞きたいよ! “人を助けるのに、理由がいるの”!?」


そこでの充瑠との会話で、彼に対して覚えていた苛立ちの正体が、充瑠の言動や考え方がオラディンと全く同じであった事による一種のトラウマだったのを自覚する。


「……解ったぞ。お前を見た時に沸き起こる、この怒りの根源が!! お前の言い草は兄、オラディン王と瓜二つだ! だから、この手で消してくれる……兄と同じ様に!!」


そして、その怒れるまま生身の充瑠に襲い掛かるも、ホワイトキラメイストーンの導きで駆け付けたマブシーナが持ってきた、キラメイチェンジャーでキラメイレッドの変身を許す。

それでも、変身したキラメイレッドを退けて保管されていた、マブシーナのホワイトキラメイストーンを破壊しようとしたが、内部にキラメイレッドとマブシーナが逃げ込んだ事で弾かれ、更に魔進エクスプレスが誕生。


自身も魔進ジョーキーに搭乗、ジョーキーより高速で走るエクスプレスの後を追う形で戦闘の現場に向かい、覚醒したレーネツダガメスと戦うキラメイジャーの許へと参戦。エクスプレスを破壊しようとした瞬間にあちらの機能でジョーキーのコントロールを奪われてキングエクスプレスに合体させられ、最終的にレーネツダガメスは倒されてしまう。


「ぐうぅ……おのれぇぇーっ!! 二度と、俺のスモッグジョーキーは奪わせん!!」


充瑠「いいや。ピンチになったら、また返して貰うよ!」


「俺はお前のそういう物言い全てが、生理的に受け付けない! 必ずこの手で葬るぞ……キラメイレッド!」


苛立ちが頂点に達したガルザは真の邪悪なる心ジャメンタルに覚醒、ジョーキーのコントロールを取り戻し、キラメイレッドに宣戦布告し撤収して行った。


エピソード9編集

邪面師ヒャクニンイッシュ邪面『ヨドン百人一首』で読み役を担当すると言う前回とは打って変わって意外な行動に打って出る。これにはヨドンヘイムからその様子を見ていたクランチュラも「まっ、マジの助!? 何でガルザが札を読んでるの!?」と驚きを隠せなかった。

その後、ヒャクニンイッシュ邪面が敗れると邪面獣ヘイアンキョウバスラと共にキラメイジンを攻撃、更に男女の乗った乗用車を人質に取ると言う卑劣な行為に打って出るも、キラメイグリーンの乗った魔進エクスプレスにジョーキーを乗っ取られて、キングエクスプレスに合体させられ、人質を救出された上でヘイアンキョウバスラを倒された。


だが同話でのガルザはヨドン軍の作戦やキラメイジャーよりも、自身が覚醒したジャメンタルが如何なる物なのかを探る事に意識を向けていた。

手始めにヨドンヘイムでジャメンタルを開放して周辺の物を破壊、その威力へ感嘆。それからしばらく後、邪面獣との共闘時に上述の人質作戦を実行するも、これでピンクに「卑怯者!」と罵られた事でジャメンタルが高まるのを感じた。


「……おお、来た! やはりそうか! “卑怯者”と呼ばれると、このオーラは喜ぶ!」


すなわち人質作戦の真意は、ジャメンタルがマイナス感情を溜め込む=心を淀ませる事で強くなる物であるのを確認する為の物であった。また、傍から見たら奇異に見られるであろうヨドン百人一首の読み役を引き受けたのも、周りからそう見られる屈辱感を押し殺してまで、ジャメンタルが高まるのを感じる為だった可能性がある。


「(ジョーキーのコントロールを奪われ)ぬうう、またこれか!……よかろう。クリスタリアに伝わる『伝説の四巨神』の一角「音速の巨神」。もう一度味わおう」


かくして、ジャメンタルの大まかな概念を掴んだガルザは、乗っ取られたジョーキーのコクピット内でキングエクスプレスの戦いぶりを優雅に見物。

戦闘が終わった後ジョーキーのコントロールを奪い返し、「キラメンタルの戦士たちよ、また会おう」と落ち着いた台詞を残してヨドンヘイムに帰還した。


特別編『ガルザとクランチュラのジャメンタル研究所』編集

ジャメンタルのコントロールに必要な3つの要素は何なのかを知る為、クランチュラが光ディスクに記録していたエピソード7、8を振り返っていった。


いつものように冷静に分析する一方、冒頭のOPナレーションに「『人が輝くときにそこに奇跡が生まれる』だと?下らん!ヨドン様が絶対にお許しにならない、そいつらの名は」と勝手に乗っ取るよう悪乗りしたり、兄弟邪面師の扱い方に堪らずクランチュラから「お前、ほうれんそうって知っているか?」と聞かれた時、「フン、バターソテーにすると美味い野菜だろう?」とボケて返す等、珍しくお茶目な一面を見せた。


また、「部下は手駒にすぎん。己の目的を果たす為のな」「邪面師など、闇ゲートを開く為の消耗品に過ぎん」等、味方に対する薄情極まりない仕打ちに、クランチュラから「うわぁ〜…ブラック企業の社長かよ、お前!」「ひどいね本当に。キラメイジャーもドン引きだ」と苦言を呈されている。

一方で、愛機スモッグジョーキーに対しては見よ、このチェーンソー!」「おぞましい程に美しく強い」「俺の愛するスモッグジョーキー」と褒め称えており、ジョーキーをキラメイジャーに奪われた事に対して激しい憤りを見せている。


そして一通り振り返った事で必要な3つの要素が「怒り」、「憎しみ」、「嫉妬」である事を知ったと共に、キラメイジャーにあって自分に無いものを再確認した事で、ヨドンヘイム全域を焼き尽さん程のジャメンタルが滾った事を、この身に感じていた。


「キラメイジャーは更に強くなっていくだろう。だが、それを怒り、憎み、そして嫉妬すればするほどジャメンタルが俺を強くさせる! そして、キラメイジャーを叩き潰し、この地球を闇に沈めてくれるわ!!」


クランチュラ「怖っ!! ガルザ、怖っ〜〜!!」


その後、EDにおいて6人目のキラメイジャー・キラメイシルバーの変身前の姿であると同時に自身の甥にあたるクリスタリア宝路の先行登場を見て「クリスタリア宝路!? なぜ奴が地球にいるのだ!?」と驚愕していた。



エピソード11編集

何度も時間を繰り返すことで強くなる能力を使ってキラメイジャーを倒そうと企む邪面師リセットボタン邪面の作戦をヨドンヘイムから傍観していた。


しかし、為朝/キラメイイエローがリセットする能力を逆手に取ってキラメイジャーの戦闘法を覚える隙を与えない様に何度も瞬殺した事で、登場してすぐに瞬殺されるという無限地獄に陥ってすっかり疲れ果てたリセットボタン邪面は戦意を喪失、侵略行為を放棄してしまう。

とぼとぼと行く宛も無くさ迷うリセットボタン邪面の元へと赴くが、心身共にボロボロになったリセットボタン邪面は発狂してしまいついには「ヨドン軍、やめます〜」と言い出す。


しかし、そんな発言を彼が聞き入れる訳もなく、「それが、許されると思ったか!!」とクラッシュエンドで斬り付けて、そのままリセットボタン邪面を処刑してしまった。これに関しては、リセットボタン邪面の能力を知っているとは言え、ガルザからしたら戦わずに降伏したヨドン軍への背徳行為に等しいので(飽くまで今までの比較として)、まともな理由ではある。

その光景を見ていたクランチュラからもあまりの仕打ちに「ガルザひどっ! まぁ、いつもだけど…ひっどいっ!」と恐れ慄いてしまったが、リセットボタン邪面の『闇の保険』を使用し、邪面獣ハッシャボタンリガニーの召喚に漕ぎ着けた。


エピソード12編集

ヨドンヘイムから、地球から自身のジャメンタルをかき消さんばかりの光=クリスタリア宝路の気配を感じ取る。

意気揚々と「面白い作戦を思い付いた」と伝えに来たクランチュラを「寄るな。興味無い」と遮り、珍しく動揺している様子を見せた。


そして、クランチュラが送り込んだインセキ邪面を宝路/シルバーが撃破したのを観て、静かに立ち去っていった。


エピソード13編集

前エピソードで宝路の存在を確認したガルザは、地下深くで邪面獣ハエジゴクシェルガを退治する為に戦う、シルバーの前にジョーキーを駆って出現。

すぐさまスモッグジョーキーに変形させると、ジョーキーチェーンソーでシルバーが搭乗する超重機ドリジャンに向け、挨拶代わりの攻撃を仕掛けて来た。


更にジョーキージョーで噛みつこうとするも、ドリジャンのドリルで受け止められて制止させられたが、スモッグジョーキーから降りると自ら邪面を外し、義理の甥である宝路と久々に邂逅するが、宝路は自身に対して強い敵意を剥き出しにする。


「久しぶりだな、宝路」

宝路「だいぶイメチェンしたじゃねぇか、叔父上。よく俺の前に、顔出せたな…」


ガルザは宝路に襲い掛かり、そのままシルバーと交戦を開始、戦いの途中でハエジゴクシェルガが撃破されるが、気にも留めずに戦いを続けていたが、まだ宝路が宝を探し求めている事を理解すると「お宝探しを手伝ってやろうか」と軽口を叩いた挙句、「ヨドンヘイムはいいぞ」とヨドンヘイムに誘い込もうとする言葉を事を呟いた後にジョーキーに乗って撤収した。


エピソード14編集

邪面師SL邪面『地獄環状線魔法陣作戦』を順調に進めている様子をクランチュラと共に傍観していたが、キラメイジャー達とは単独行動ばかりを取り続け、対立している宝路の様子を見て「お前はそれでいい……そのままでいろ……」と不敵な笑みを浮かべていた。


それもそのはず、宝路がスタンドプレーを取り続けるようになったのは、自身が過去に起こした行動が関わっている


モンストーンの寄生により、昏睡状態に陥った宝路を救おうとしたオラディンによって、体内にキラメイストーンを埋め込められた事で宝路は彼の養子となり、1人で何でもやってのける程の能力を会得していた。

そんな宝路にガルザは「出来ない奴に付き合う必要はない。お前全て1人で出来る。その方がお前は……輝く」と諭す事で、『1人で生きていける』と信じ込ませて後に起こるであろう、宝路だけではどうにもならない問題が立ちはだかった際、彼を絶望に陥れる事(或いはオラディン王が亡くなった際、宝路が自分の王位継承の障害になると判断し、彼をスタンドプレーに走らせ周囲の信頼を失わせる事で『宝路の王位継承権を剥奪・順位の降格』)を目論んでいたのである。


そして、SL邪面が銭湯「浩之湯」を破壊した際に、入浴中で装備を外していた宝路は変身不能に陥ってしまい、自力で掘り出そうとするも一向にはかどらず、「一人でできること」の限界に、遅まきながら気付く事態になる。

しかし、充瑠と魔進ダストン、メンバーが寄越したキラメイ魔進達の支援により、装備を取り戻すのに成功し、仲間の大切さを知って考えを改めてキラメイジャーと共に戦う事に決めた宝路によって、SL邪面が追い詰められたタイミングでジョーキーに駆って出現。地上に降り立つと、SL邪面の健闘に免じてジョーキーを貸し与えた。


宝路「おい、ガルザ! ひょっとして、俺に『1人の方が輝く』と言ったのは、俺を陥れるためだったのか!?」

「ようやく気がついたか! そのままでいればいいものを…フッ」

宝路「やっぱり…。だが、俺は5人の仲間を得た! お前にはない美しい煌きをな。今の俺は強いぜ!」

「フンッ。ヨドンヘイムの奴らが俺の手足だ。フハハハハッ! こっちは大軍だ!」


ここで宝路を孤立させるための目論見だった事に気付いた宝路に対して、真実を嘲笑混じりに明かし、宝路が得た物を覆い隠さんばかりのヨドンヘイムの無尽蔵の戦力が、自身の手足となって動いてくれると自信満々に発言。

それでも尚、宝路をヨドンヘイムに引き込もうとする。


しかし、それに耳を貸さずに宝路/シルバーはレッドが呼び出した魔進エクスプレスに搭乗し、スモッグジョーキーと合体してキングエクスプレスを完成。

その拍子で地上へ放り出されたSL邪面が邪面獣ディーゼルバスラに踏み潰されて死亡、ディーゼルバスラもキラメイジャーによって倒されてしまい、作戦は破綻。SL邪面の不甲斐なさにガルザは「もう二度と邪面師には(ジョーキーは)貸さん!!」と憤り、ジョーキーのコントロールを取り戻して、そのまま退散した。


エピソード17~18編集

邪面師モグラタタキ邪面『もぐらたたき地獄作戦』を展開している中、モグラタタキ邪面が潜伏している空き家の屋敷を宝路に偶然見つけてしまい、更にはその屋敷内の古時計の装飾に宝路が追い求めていたカナエマストーンの内の一つ、カナエマストーン・デストリアがあった事から、為朝と充瑠を連れてきた事で完全に場所が露呈してまう。


クランチュラは地団駄を踏んでいたが、ガルザは「好都合」だとモグラタタキ邪面の屋敷へと向かい、クランチュラに邪面獣ハンマーバスラの再始動を命令、キラメイジャーを一ヶ所へと集まらないように戦力を分散させた。

そして、次のステージへと進まんと屋敷へと侵入した為朝と宝路をベチャットと共に待ち構え、モグラタタキ邪面の作戦に協力する。


為朝がモグラタタキ邪面の跡を追う中、自身は宝路/キラメイシルバーと交戦し、凄まじい剣戟でシルバーを追い詰め、クラッシュエンドからジャメンタルを纏わせた剣戟をシルバーに浴びせる。

シルバーは倒れ込んでしまうも「こんなかすり傷…痛くもないぜ」と立ち上がろうとするが、それを見たガルザは追い討ちをかけず、「どうかな?」と余裕ある素振りを見せ、笑いながらその場を後にした。


「あの巨神はもう現れない。そして、俺は最強の部下を手に入れた…!」


そのガルザの思惑は、宝路を自身の部下としてヨドンヘイムに引き込む為

宝路の体内で過去にオラディンが施した銀のキラメイストーンに押さえ込まれたモンストーンにジャメンタルを打ち込んで、邪悪モンストーンへと邪悪化させる事で、宝路を闇へと陥れる事が目的であった。

また、宝路がヨドンヘイムへと堕ちる以上、前回で誕生したギガントドリラーがもう現れない事をクランチュラに伝えている。


そして、負わされた胸の傷を中心に、邪悪な鼓動が走った事で宝路はガルザの目論見に気付くも遅く、邪悪モンストーンの影響で闇に支配され、邪悪シルバーに変貌。ガルザは宝路と共に地球を壊滅させようとする。

それを止めようとキラメイジャー5人が駆け付けるが、邪悪シルバーを仕向け、元々から高い戦闘力に物言わせてキラメイジャーを圧倒、同時攻撃でキラメイレッドを退けその場を退散した。


その後、何処かの廃墟で邪悪シルバーに市街地を破壊させ、そこで生み出された闇エナジーを取り込んでいた。今尚、自我を失いつつも闇に抵抗する宝路に「闇はいいぞ?」と惑わそうとするも、再度キラメイジャーがその場へと駆けつける。


充瑠「宝路は闇なんかに堕ちない! お前みたいな奴と、一緒にするな!」

「キラメイレッド……俺を怒らせる天才だな、お前は!! ならば闇の力の恐ろしさ、存分に味わえ!!」


宝路を闇から救い出そうとする姿勢を崩さない充瑠に対して苛立ちを見せつつ、邪悪シルバーと共にキラメイジャーと交戦。

レッド以外のキラメイジャー4人と戦うが、人数差を物ともせず自前の戦闘力で4人を圧倒するも、その隙に充瑠/レッドが宝路から託されたカナエマストーン・デストリアの「破壊」の力で宝路の体内の邪悪モンストーンを粉砕。

自身はカナエマストーン・デストリアの放つ衝撃波で吹き飛ばされてしまう。


「驚いた! どうせ下らん宝を探しているものと高を括っていたが、そんな危険な石だったとは…!」


すぐさま起き上がり、宝路が探し求めていた宝がカナエマストーンだと知り、その力の危険性を理解するも、キラメイジャー全員が一斉に放った「キラメイラッシュストリーム」が直撃して大ダメージを喰らった。

邪面である兜が外れて素顔を曝け出してしまうも、邪悪モンストーンの破片にジャメンタルと闇エナジーを注ぎ、邪悪モンストーンを再生・巨大化させる。


自身はスモッグジョーキーに搭乗して、キラメイジンとギガントドリラーにバーンブラッカー放って襲撃するも、レッドが魔進エクスプレスを召喚してキングエクスプレスに強制合体させ食い止めている内に、ギガントドリラーとショベローダストンマゼランが合体した、ギガントドリラーギガ盛りスペシャルによって邪悪モンストーンが粉砕されて、完全に自身の目論見が頓挫。


ジョーキーのコントロールを取り戻すと、「闇に塗り潰してやる…何もかもだ!」と怒りに溢れた恨み節を吐いて、撤収して行った。


エピソード19編集

冒頭からいきなりスモッグジョーキーに搭乗して市街地で暴れ回り、宝路がコントロールするギガントドリラーと交戦していた。


しかし、終始ふざけた動きでキラメイジンや、ギガントドリラーの攻撃をのらりくらりと逃げ回り、徹底的に叩き潰そうとするガルザらしくないキラメイジャーを困惑させるが、逃げ回った末に物陰に隠れていた邪面師・スミカエ邪面が放つビームをキラメイジンに浴びせる事に成功。

そのまま足早にヨドンヘイムへと帰還した。


帰還後、スミカエ邪面とハイタッチしたりと喜んでいると……


「クランチュラ! ジョーキーを貸してやるとは言ったが、この身体は何なんだ!?」


何故かガルザの声を発するクランチュラが現れた……。


実は先程、市街地でスモッグジョーキーに操縦していたのは、ガルザの身体に乗り移ったクランチュラ。

クランチュラは出撃する前に、スミカエ邪面の能力「住み替えビーム」で自身とガルザを対象に魂の住み替えを実行、キラメイジャーを錯乱させると同時に、彼らとキラメイ魔進の魂の住み替えを行う事で、大幅な弱体化を狙ったのだった。

勝手に魂を入れ替えられたガルザは不機嫌だったが、スミカエ邪面の住み替えビームで元の体を取り戻し、改めて作戦の概要をクランチュラに聞かされた。


案の定、キラメイジャーと魔進達はいつも通りに戦えない状態に陥り、これを好機とばかりにスミカエ邪面の元へと赴き、自由に動けない隙に魔進達を殲滅しようと襲撃。

更に、レッド(INファイヤ)が駆けつけるが、ベチャットを仕向けて疲弊させようとする。


だが、自分の身体でファイヤが、絵を書くのが苦手なたけし少年を褒める行動を見た充瑠が、『いつも魔進達が自分達を褒めてくれるように、自分達が魔進達を褒めて励ます』と言う、アドバイスに応えた他のキラメイジャーの励ましとアドバイスによりキラメイ魔進達が奮起。

仕向けたベチャットが瞬く間に蹴散らされ、スミカエ邪面に一矢報いるのを目撃し、たった一声掛けただけでここまでの力を発揮した事に驚愕した。


更に宝路までも駆けつけ、「裏切り者のアンタにわからないだろうな」と、かつてガルザの言われてスタンドプレーを走っていた宝路自身がそうだったように、仲間同士が認め合う事でこれまでにない力が生まれると言い放たれる。

そのまま宝路がキラメイシルバーにキラメイチェンジした為に戦闘に入るも、シルバーがハイパーアームモードを展開したシャイニーブレイカーでクラッシュエンドを掴まれて動けなくなった所をシルバーのキックに怯んでしまい、そのまま「シャイニングビームアタック」で仕留められそうになるも、即座にジャメンタルの波動を発生させ、それに紛れて退却した。


エピソード24編集

『地獄リサイタル作戦』を展開する邪面師スピーカー邪面の特性をクランチュラから聞いた後、スピーカー邪面が小夜の患者である少年・幸也の闇エナジーでキラメイブルーに折られたアンテナを修復した頃合いを見計らって、バイオリンを用いての演奏を再開しようとするクランチュラの前に、エレキギターを引っ提げて登場。


クランチュラ「よし、スピーカー邪面の準備は出来たようだ。それでは改めまして…」

「待て。俺にやらせろ」

クランチュラ「え〜っ!? ガルザ、弾く気なの!?」

「俺のジャメンタルを乗せて弾けば、より強力なサウンドになる!!」

クランチュラ「ううわぁ……ジャメサウンドはエグ〜い! くう〜っ! 弾きたかったけど……譲ろう〜っ…!!」


「さぁ、俺の音を聞けっ!!と叫びながら、ジャメンタルを乗せた演奏「ジャメサウンド」による早弾きを始めた(恐らく、これは中の人ネタと思われるが、こちらは日本の伝統芸能に縁のあるキャラの為、少々外れているが)。

ジャメンタルが乗った邪悪な演奏のおかげで、スピーカー邪面が放つ音波攻撃は、一部の街を一瞬で廃墟にしてしまう程の甚大な被害を及ぼすものになった。


しかし、キラメイジャー達が幸也少年が作曲した原曲を、バンド用に編成した『勇気を奏でて』でスピーカー邪面の音波が無効化・倒されてしまった……にもかかわらず、既に作戦が破綻した事にも気付かず、自らの演奏に酔いしれるように無我夢中でギターを弾きまくると、ガルザにしては珍しくコメディリリーフな姿を晒してしまった。


エピソード25、26編集

新たな邪面師・バクダン邪面が相当な自信作だった事に喜ぶクランチュラに対し、同邪面師の欠陥を早々に見抜いて「つまらん事ばかりにかまけていると、今度こそヨドン様の逆鱗に触れるぞ」と釘を刺した(但し、祖国を裏切った上、味方殺しを散々やったガルザが言っても、説得力が皆無でしかないが)。

その後に地球に赴き、物陰でバクダン邪面の欠陥を改めて確認した後に、誰にも察せられぬよう退却した。


しかし、一度帰還した後にクランチュラに連絡し、命令に反抗したクランチュラに制裁を与えたヨドンナの事が気に掛かり再度地球へと来訪。

バクダン邪面が再度出現した場所へと向かってキラメイジャーと対峙するヨドンナを発見、ここで彼女がヨドン皇帝直属の秘書官である事を知る。


「何かあるとは思ったが…、あんな小娘がヨドン様に近い存在だったとは…」


ヨドンナの実力を確かめた後はヨドンヘイムへと帰還し、彼女のことを警戒しているクランチュラから「我々にとっても危険な存在かもしれない」と忠告を受けるが、後にバクダン邪面を用いてのヨドントンネル開通作戦が頓挫したヨドンナに接触、そしてキラメイジャーに更なる力を引き出させた彼女を素直に認めつつ、共謀を持ち掛けた。


エピソード27編集

ヨドンナと共に地球に来訪し、彼女の『人間が諦める限界』の調査実験に協力。

速見瀬奈/キラメイグリーンを標的に定めて真咲美希真咲なつめ親子を襲撃、ヨドンナの手で瀬奈が装着したサポートギアを爆弾に変化させた。


なつめを人質として捕縛するも、一瞬の隙を見逃さなかった美希によって、なつめを解放されてしまうが、獣拳使いである美希を戦いの手練れである事を見抜いて彼女と交戦。

その間に、邪面師キョウリョクセッチャクザイ邪面に苦戦するキラメイジャーの許へ向かうのを許してしまうも、今度は美希を人質にし実験を続行する。


そして、急激に速度を上げた瀬奈がトンネルの付近に向かっていたところで爆弾が爆発した為、ヨドンナと共にその場へと赴いてみると粉々になったサポートギアを確認。始末したと確信するも、美希がジャン語を用いた暗号を使って、裏でヨドン軍が関与している事実が瀬奈に伝えていた為、美希の指示と仲間の協力で爆弾を除去されて瀬奈の始末が失敗した事が発覚。


キラフルゴーアローゴーキラメイジャーに強化した瀬奈/キラメイグリーンのライトニングメテオを喰らう寸前のところでヨドンナを庇い、そのまま撤退した。


エピソード28、29編集

クランチュラがヨドン皇帝直属の闇獣・ゴモリュウを改造した邪面獣・プロジェクターゴモリュウを使役するヨドンナの作戦を、ヨドンヘイム越しから傍観していたが、かつてオラディンの死から世を捨てた魔進ハコブーが、プロジェクターゴモリュウと戦うキラメイジャーの所へと駆け付けた事からガルザは胸騒ぎを覚える。


すると帰還したヨドンナから「見せたいものがある」と声を掛けられて、そのまま付いていくと、かつて自身が死へと追いやった筈の、オラディンが封じ込められた石板を目撃。

ヨドンナから「オラディンが死に間際に魂を転生させようとしたのをヨドン皇帝が阻止した」、「ヨドン皇帝が力を注ぎ続けている以上、オラディンが復活する事はあり得ない」と伝えられるが、それでも胸騒ぎが晴れる事がなかった。


そして、オラディンが封じ込められた石板が崩壊を起こし始めたのを見て、ヨドンナがオラディンの死を確信するも、


「いや、違う…。こいつ、魂を転生させている…!」


聖地アタマルドで充瑠がオラディンの魂を救出し、オラディンが転生させようとしている事に気づくも遅く、『魔進オラディン』として復活したオラディンの姿を目撃。


「奴は言う、王は奇跡を生むものだと…。何が奇跡だ!」


ハコブーと合体したグレイトフルフェニックスによって、プロジェクターゴモリュウが撃破されるのを見ると、復活したオラディンに対抗する準備を整える為、ヨドンヘイムを暫く離れる旨をクランチュラ達に伝えると、足早に去っていった。



エピソード32、33編集

グレイトフルフェニックスに一杯喰わされた事を教訓に、ヨドンヘイム全体を巻き込んだ「史上最大の作戦」を実行に移す。


まずは街中でナゾカケ邪面に暴れさせる事でキラメイジャーを惹き付けさせ、その裏ではハコブーが常駐している孤島へジョーキーに駆ってハコブーの前に出現。かつての戦いの師だが、オラディンを手にかけた事からハコブーに嫌悪されるも、ガルザはハコブーに向かって邪悪な力を注ぎ込む。


「先生の教えは忘れていませんよ。『戦いにおいては、敵のあらゆる可能性を潰すべし』。その為に俺は淀みの谷で鍛錬を重ね、この技を会得した。お前を意のままに操るこの技をな!」


エピソード29にて一時離脱した後、ガルザは「淀みの谷」で鍛錬を重ね、キラメイ魔進を意のままに操る術を会得しており、アタマルドに行き来が可能なハコブーを利用してそこへ乗り込み、オラディンにジャメンタルを注ぎ込んで絶望させ、封印する事を目論む。


術で操ったハコブーの力でアタマルドの乗り込みに成功し、とうとうオラディンと再会。

驚くオラディンを他所に、地球にてヨドンナも小夜の友人・日下優人を利用してヨドンヘイムの植物・ヨドンアイビーをクローニング増殖させ、地球をヨドンヘイム化させるという二段構えに加え、ここまでの作戦で闇エナジーを大量に貯蓄したクランチュラが、邪面獣を一度に三体同時に(タンクリガニーシールドシェルガセンゴクバスラ)出撃させるという大規模作戦を実行に移した。


「この俺の最大の作戦が今、幕を開けるのだ!」


三体の邪面獣に加え、ヨドンアイビーと言う巨大な戦力を前に、更に小夜までもがヨドンナに捕まってしまっている絶体絶命の状況に追い詰められたキラメイジャーはオラディンに連絡を取るが、その時まさにガルザとオラディンの戦いの最中であった。


「オラディン! 今の俺のジャメンタルは貴様のキラメンタルにも負けぬ! 貴様を封印してやる!!」

オラディン「私を封印したとしても、地球にはキラメイジャーがいる! 簡単にお前の思い通りにはならんぞ!」

「フンッ! これまでの戦いで俺は見切った、奴らの力の全てをな。そして、貴様さえいなければ勝てるだけの邪面獣を揃え、全て計算ずくでこの作戦を計画したのだ! いくら奴らが足掻こうとも勝てるはずが無いんだよ!」


今までになくキラメイジャー、そしてオラディンを追い詰める事に成功したガルザ。

キラメイジャーは小夜の救出の為に、充瑠と為朝が遺伝子研究所向かう間に、残りの3人が3体の邪面獣を相手に時間稼ぎを行い、力に押されながらもギリギリまで粘る事になる。

今尚、オラディンとせめぎ合うガルザだったが、キラメンタルが消失した事を感じ取り、オラディンを絶望に陥れたと確信する。


しかし、此処に来て充瑠のキラメンタルが炸裂する。

義姉のマバユイネと同じように、オラディンが宝石に自分の意識を移すことができる能力を利用してキラフルゴーアローにオラディンの意識を一度移し、ゴーアローの攻撃を通して再びアタマルドに戻る事で、ガルザに奇襲を仕掛けると言う奇策によってガルザの策は破れ、その隙をついてハコブーとオラディンはアタマルドから地球に移動し、そこでグレイトフルフェニックスとなる事でヨドンアイビーの発芽を防ぐ事に成功する。


しかし、ガルザはアタマルドへと移動するグレイトフルフェニックスにしがみついて地球へと来訪、再度の発芽を狙ってスモッグジョーキーに搭乗して奇襲し、キラメイジャーからヨドンアイビーの種を取り戻すのに成功した。ガルザは3体の邪面獣とともにキラメイジン、ギガントドリラー、キングエクスプレスザビューン、グレイトフルフェニックスの伝説の四巨神と謳われる魔進ロボの前に立ちはだかる。


完全発芽まで後5分となったヨドンアイビーの争奪戦が始まり、為朝によるじゃんけん作戦により3体の邪面獣は倒されてしまうも、とうとうヨドンアイビーの種が発芽、更に無鈴の緻密な計算からヨドンアイビーの種は、グレイドフルフェニックスの炎でも焼き壊せない事が発覚し、あと一歩の所でキラメイジャーは再度追い詰められてしまう。


「あと一歩という所で残念だったな! 今度こそお前達になす術はない。地球はヨドンヘイムと化すのだ!」


しかし、再び充瑠のキラメンタルによってキラフルゴーアローに意識を移したオラディンにより、キラフルゴーアローはグレイトフルゴーアローに巨大化。四体の魔進ロボが放つヨドンアイビーの種を破壊されて作戦は失敗し、ヨドンヘイムへと帰還。


「見ていろキラメイジャー…これまでのような生ぬるい作戦は終わりだ! 俺の手でお前らを、地獄の底に落としてやる!!」


チームだからそれぞれが支え合った事で今回の勝利を勝ち取った、キラメイジャーとの力を差を見せつけられたガルザは、キラメイジャーを倒す事を改めて誓い、より怒りや憎しみを強めていた。


エピソード34編集

「えぇい! こんなものを回顧するなぁ!!」


前回の渾身の作戦が破れた事で激しい憎悪に取り憑かれ、ジャメンタルを更に強めた直後、ヌマージョの邪面を用いたヨドンナの作戦に誘われ、高まったジャメンタルの実験を兼ねてスモッグジョーキーに搭乗し破壊活動を行う。


ギカントドリラーと対峙し、より高まったジャメンタルによってパワーアップしギカントドリラーを圧倒するも、そこに魔進ザビューンに搭乗する小夜/キラメイピンクと魔進エクスプレスに搭乗した瀬奈/が駆けつけたのを確認するや否や、


「魔進エクスプレス、お前を待っていた!」

「完成、邪悪キングエクスプレス!」


キングエクスプレスザビューンへと魔進合体しようとするザビューンを強引に叩き落とし、魔進エクスプレスと強制的に合体して、エクスプレスを逆にコントロールし邪悪キングエクスプレスへと魔進合体。キングエクスプレスを乗っ取り、(結果的に)瀬奈を人質に取って暴れ回った。

魔進ザビューンとギガントドリラーを沈め、更にはグレイトフルフェニックスにも対等に渡り合う強さとなったガルザはそのままオラディンを刺そうとするも、突如(ヨドン皇帝のものと思しき)謎のイメージによってヨドンナの救出に向かう羽目になり、決着を後回しにせざるを得なくなった。


エピソード35編集

『ホールインワン地獄作戦』を展開するゴルフ邪面の集めた闇エナジーが規定量まで至った事で出現した邪面獣カートヒルドンの不調の原因が、『誤って取り込んだ宝路が邪面獣の意識をコントロールしていた』事が分かるやスモッグジョーキーで出陣。


「宝路。 邪面獣を消せば、お前も消えるのであろう!」


自由に動けない隙を突いて邪面獣ごと宝路を抹殺すべくカートヒルドンを襲撃し、再度ビル街に現れ周辺を爆撃していたカートヒルドンを容赦無く痛め付けた事で、傍から見たらヨドンヘイム同士で仲間割れしている奇妙な光景になった。

しかし程無く、経緯を知った充瑠の通信を受けた為朝小夜がグレイトフルフェニックスを繰り出して急行するも、グレイトフルフェニックスを物ともせず攻撃を続け、遂にトドメのバーンブラッカーを放ってカートヒルドンを撃破、宝路を抹殺したと歓喜の喜びをあげる。


「フハハハ…! これで宝路は終わった! ハッハッハ…アーッハッハッハ!!」


しかし、別行動していた充瑠達により、ゴルフ邪面を撃破された事で宝路と邪面獣と融合が解け、放り出された宝路を間一髪でグレイトフルフェニックスに救助され離脱していた。だが、そんな事は露知らずぬか喜びの高笑いをするガルザと、モニターから実際の結果を知ってガルザに逆ギレされる未来を嘆息するクランチュラ、我関せずにアイスキャンディーを頬張るヨドンナと、三者三様に滑稽であった。


クランチュラ「うわぁ~っ! ガルザの奴、 シルバーが脱出したのに気付いてないっぽいなぁ〜!…… 後で怒るだろうなぁ…」

ヨドンナ(※アイスキャンディーを舐めながら)「それな」


エピソード37編集

エピソード36で死亡したと思われたクランチュラの帰還に驚いていたが、クランチュラはヨドンナのがかつてバクダン邪面を5人に増やした時のように、保険として自分を五等分してその内の1人だけを出撃させていた。

その際、クランチュラに対して「つまり、お前は二割引きのクランチュラか」と、ボケとも真面目ともつかない調子で現状のクランチュラに答えており、元気のない彼の様子を案じていた。


その際、クランチュラが落ち込んだ理由が分身が倒された際の影響ではなくヨドン皇帝に拝謁して叱責されたと話すと、「ヨドン皇帝に会った事が無い」と言うヨドンナの様子に不信感を覚える。

その一方で、ヨドン皇帝からの指示を受けてオラディンと会おうとするヨドンナに協力して、その為の助力としてハコブーが住んでいる島へと赴き再度操ろうとするもジャンメンタルを跳ね返されてハコブーの逃走を許してしまう。


その後、オラディンを地球へと呼び寄せるべくスモッグジョーキーを使っての巨大戦を仕掛ける。

一度はヨドンナが施した攻撃のせいで分裂し、ポジティブな性格だけが合体した瀬奈が操縦するキングエクスプレスザビューンの隙のない攻撃に押されるものの後先を考えない今の瀬奈のせいで混乱しているキラメイジャーを押し返してキングエクスプレスザビューンな合体を解除、邪悪キングエクスプレスを使ってキラメイジャーを追い詰める。

これにより、罠であると気づきつつもオラディンが駆けつけるように仕向け、とうとうグレイトフルフェニックスがその場へと駆けつけた。


「オラディンは来た…さぁ、何が起きる!?」


そこで、ヨドンナを包み込むように膨れ上がるヘドロから形作られ、顕現したヨドン皇帝と直面する事になる


「なっ…ヨドンナがヨドン様だと…!?」


その後、グレイトフルフェニックス、ギガントドリラー、キラメイジンを鎧袖一触に倒しつつ街を大きく破壊したヨドン皇帝が再度青い邪面被ってヨドンナの姿に戻ると、一向に現れないと混乱する彼女を連れ、ヨドンヘイムに戻った。


エピソード38編集

<宝路…。今一度、『グラジュエル』を受けてくれるか?>


『地獄虫歯作戦』を展開する邪面師・ムシバ邪面が発症させた虫歯の激痛に苦しみながらもイエロー、グリーン、ピンクによって撃破されそうになったのを阻止し、調子が出ない3人をムシバ邪面と共に攻め立てるも、突如現れたザビューンに噛みつかれたまま連れてかれてしまう。その先には最後のカナエマストーン・イリュージョアの力により幻覚に魅入られた宝路/シルバーがレッドとブルーと交戦していた。


宝路を幻惑から解放する為、キラメイレッドは敢えて本物のガルザを連れて来る奇策を展開、それが功を奏したが、訳も分からず連れてかれた事に怒り心頭のガルザは、ジャメンタルでレッドとブルーを変身解除に追い込む。

すると、宝路が近くにある三日月の石がガルザに見え、裏切る以前の『尊敬する叔父とのグラジュエルが中断した過去について固執している』様子である事に察すると、自ら真相を暴露した……それは才能のある宝路に嫉妬心を燃やしたガルザが、ルールを故意に破り不意打ちを仕掛けて宝路の殺害を行おうした事実だった(尚、回想の最後でそれを察したオラディンが両者に割って入り、グラジュエルを強制的に中断した事で未然に防がれた)。


真相を暴露したガルザは「そんなにグラジュエルをしたいならもう一度やるか? もっとも、今のお前では勝負は見えているがな?」と挑発(これにはグラジュエルの中断により「父上や叔父に認めて貰えなかった」と思い込んだ宝路が、以降の長い間剣を手にしていない事実をガルザが覚えていたからと思われる)、宝路は遇えてそれに応じた事でグラジュエルを再開したが、ガルザは昔のようにルール無視の不意打ち攻撃を仕掛けた。

しかし、それを読んでいた宝路は難なく防御、3カウント終了と同時に両者の剣劇が始まるも、キラメンタルを全開にしブランクをものともさせない宝路に押し切られた挙げ句、愛用のクラッシュエンドまで奪われ追い詰められると醜態を重ねるガルザ。

絶体絶命の中、『カナエマストーンの奪取』の指示を受けたヨドンナに(結果的に)救助され、「俺にトドメを刺さなかった事を後悔する事になるぞ!」と、ガルザは憤怒に満ちた呪詛を口にし撤退するのだった。


エピソード39編集

ヨドン皇帝の勅命により、ヨドン皇帝が変身したシャドンと共にキラメイジャー抹殺の為にスモッグジョーキーに搭乗。

シャドンのサポートとして召喚されたキババスラと共に、スモッグジョーキーで影を作るべく暴れ回った。

当初はキババスラとの連携でキラメイジンを追い込んだが、グレイトフルフェニックスの登場で逆転、キババスラを倒されてしまうが、周逢魔が時に迫った事でシャドンの勝利が確定したと踏んだガルザは、ジョーキーを魔進ジョーキーに戻しヨドンヘイムに撤退した。


エピソード41編集

クランチュラとヨドンナが邪面師についてお互い言い争い、怒りながらその場を後にするクランチュラの様子を見て以前より性格に変化した事を察知。

そんなクランチュラが新たに作成した邪面師・マネキネコ邪面『地獄ネコミミ作戦』を展開する様子をヨドンヘイムで傍観し、クランチュラがエピソード36での分裂の影響で従来以上に芸術家気質・職人気質が強まった性格に変わった事に気づく。


「奴が変わったのは、5分の1を失ってからか…?」


その後、クランチュラの心境の変化による反抗に気を損ねたヨドン皇帝に粛清されたクランチュラを救助し、自分の作戦の実行の為にクランチュラに協力を持ちかけた。


クランチュラ「皇帝に用済みと言われた私を助けたのか!?」

「俺の為にやってもらいたい事がある…」


『裏切り者』の反逆(エピソード42)編集

???<ひらめキーング! とっておきの技をみせてやる! 竜巻みたいに敵を切り上げる『トルネードスクリュークラッシュ』!!この技でクリスタリアを守るんだ!>


学校で居眠りした充瑠は夢の中で幼いオラディン王と思しき少年と出会う。彼は楽しそうにオリジナルの必殺技を想像しそれを絵にしていた。


???<ひらめきは世界を救うんだ!だから僕にまかせておけ!>


一方、ガルザはヨドン皇帝に「シャドンの代わりに私をヨドン様の中にお迎えください」と進言。自ら先兵として地球を汚染し皇帝降臨の準備をしようというのだ。

そしてヨドン皇帝と一体化し、新たな力を得てパワーアップを遂げて地球に降り立ったガルザは町中に黒い霧を発生させ、人々をベチャットのような異形に変えていく。


「相手の力量を測れずに、愚かな奴らだ! 結局、最後に勝つのは『力』!! この世のものを服従させる、強大な力だ!!」


現れたキラメイジャーらを圧倒的な強さで蹂躙し、レッドの「きらめきは世界を救う」と言う言葉を聞くと何か思い出したような様子を見せるが「戯言」だと一蹴、さらに必要な淀みが満たされたことで自身の中の皇帝と交代、ついに地球にヨドン皇帝が降臨してしまう。

だが降り立った一瞬の気の緩みを付いてクランチュラが彼の意識を弱める爆弾をぶつけ、皇帝の意識そのものを消し去ってしまう。

全ては更なる力を求め、皇帝からその力と地位を奪う為にガルザが仕組んだ計略だったのだ。


「俺は最初から、この瞬間を待っていたのだ!」

ヨドン皇帝「ガルザァ……貴様ァアアア!!」


「今から、この肉体は俺の物だ…」


こうしてヨドン皇帝に反旗を翻したガルザは姿を変化させ、新たなヨドンヘイムの皇帝『ロードガルザを名乗り次々に対抗策を潰しつつキラメイ巨人らを圧倒。キラメイレッドは対抗せんとグレイトフルフェニックスを呼び出す。


オラディン「その姿…ガルザ!! お前はどこまで好きにすれば気が済むのだ!? お前は私が必ず倒す!!」


グレイトフルフェニックスことオラディンは自身のとっておきの技『マイティハルバードン』を放ってガルザにとどめを刺そうとするも叩き割られ、ガルザの放った必殺技に敗北。そしてその必殺技こそ、まさに充瑠が夢で見た『トルネードスクリュークラッシュ』そのものだった。


充瑠「今の技…あの子が描いていた絵と同じ…!?」

「何? 何故、貴様がその事を知っているのかは知らんが、この技を考えたのは俺だ!」


なんと充瑠が夢で出会った純粋無垢な少年は幼少期のガルザだったのだ。


そして宿願を果たそうとオラディン王を捕らえたガルザは、処刑すると宣言してヨドンヘイムへ連れ去ってしまう。


「オラディンはヨドンヘイムで処刑する。俺がこの手で…こいつを二度葬る! フハハハハ……!!」


汚れた英雄、最後の戦い(エピソード43)編集


ヨドンヘイムへ帰還したガルザは、精神世界にて意識を取り戻したヨドンナに「ボクをどうする気だい?」と問われるも、用はないと一蹴。続けてヨドンナがヨドン皇帝の力を手に入れたにもかかわらず満足気でもない様子であることを聞かれると、「俺の覇道は、三人を屈辱的に処刑してから始まる」と宣言。


ヨドンナ「3人? オラディンだろ? キラメイシルバーだろ? 後は?」

「キラメイレッドだ。奴のきらめきは、俺をこの上なく苛立たせる!」


充瑠/レッドを特に強い憎しみを滲ませると3人を自らの手で処刑すべく活動を開始。最初に捕らえた魔進オラディンをジャメンタルで元の人の姿のオラディンへと戻すと同時に、闇獣バスラを呼び出した。


オラディン「なっ!? 戻れないはずの人の姿に…お前の力でやったのか?」

「その方が、バスラも食い応えがあるだろう? やれ」


自身が指示をしたバスラに吸い込まれ、力尽きると同時に喰われる処刑を実行し、「腹の中で溶けた頃、確かめに来てやる」といった所で、更なるターゲットである宝路を処刑すべく地球へ再び来襲。


「宝路。改めてグラジュエルの決着をつけてやる」

宝路「もう、そっちの負けに決まっただろ」

「フン。今からやるのは、『処刑』という名の決着だ」


上辺だけのグラジュエルに則って決闘を開始し、格段に強化された力で宝路/シルバーを一方的に嬲り、処刑しようとしたが、飛び出したマブシーナがボロボロになったシルバーに駆け寄る彼女に、「自分の思い通りに世界を作り替える」という目論見を伝えるも、マブシーナにそれを否定される。


マブシーナ「貴方にはできません」

「『貴方には』…? どういう意味だ? 誰ならできる? オラディンか?」

マブシーナ「充瑠さんなら、あの方なら…きらめきで何かを変えてくれる方です!」

宝路「そうだ…あいつは、見えなかった事を見せてくれる奴だ!」


マブシーナと宝路の口から出た『充瑠への期待』に怒り、宝路を「トルネードスクリュークラッシュ」で変身解除に追い込み、処刑を後回しにその場から去った。


「どいつもこいつもキラメイレッド…忌々しい…!」


その頃、バスラとの格闘が続く中、充瑠/レッドから幼い頃のガルザを夢で見たと聞かされたオラディンはかつてのガルザを語る。

かつて、ガルザは『クリスタリアの伝説の英雄』の素質があり、いずれひらめきの力を持つ正しき者として、世界を救う選ばれし者になるはずだっが、ある時を期に自らが『悪の撹乱者』になってしまったと。

その直後、ヨドンヘイムに帰還したガルザはオラディンをバスラの体内へ放り込むと充瑠を拉致し、スモッグジョーキーでその場を後にした。


悲劇の英雄、懺悔の果てに未来への輝きを託す(エピソード43後半、44)編集


ヨドンヘイムの本拠地に辿り着き、ガルザは充瑠を処刑すべく改めて宣戦布告を行う。


「貴様のきらめきなど何も生まんという事を、思い知らせてやる!」

充瑠「きらめきの力があったのに…正しい英雄になれたかもしれないのに…ヨドンヘイムの皇帝なんかになって…! お前は俺が、この手で倒す!」


レッドとの一騎打ちの最中、自身の必殺技「ビーストウルフオメガディア」を放った際、ガルザの過去を知った上でロードガルザの姿や数々の技を見たレッドが編み出した必殺技「ゴットバードアルファズム」で相殺されるが、ガルザの戦いでいつも以上にワクワクしているレッドの様子を見て困惑。更にレッドから心からの称賛と説得を受ける。


充瑠「俺は…本当はお前を倒したくない!」

「なんだと…!?」

充瑠「俺から見れば敵だけど、お前のその姿や必殺技、俺に言わせれば神絵師だ! めちゃくちゃワクワクしちゃうんだ!」


しかし、嘘偽りのない純粋な言葉にガルザは気を損ねてレッドに襲いかかる。


「戯言を言うなぁーーーっ!!」

充瑠「だから本当は、本当は一緒に絵を描きたい!」


同じイメージを実現できるキラメンタルの持ち主同士仲良くしたい、自分の本心を吐露した充瑠とぶつかり合うとかつての記憶とリンクし、幼い頃の記憶が蘇る。

充瑠が夢で見た時のように、楽しそうに絵を描く幼いガルザに不意に近づいたその影の正体は、同じく幼い姿をしたオラディン王だった。

そこには今の様にいがみ合う事なく互いに絵を見せ合い、楽しそうに笑いあう2人の姿があった。

2人仲良く絵を描き、キラキラする姿を見て、ガルザはふと呟く。


「そうだ…思い出した……俺は″兄上″が好きだった…。兄上も、俺を認めてくれていた…俺は、″ひらめキング″もしていたんだ…! それが、何故兄上を恨み、憎むようになった……ッ!?」


ガルザは元々、オラディンに対して憎んでいたどころか、むしろ心から尊敬していた。しかし、何故憎しみを抱くようになったのか自分にも心当たりがなかった。

自らの過去を思い出して正気を取り戻すも、深い後悔と絶望に呑まれ膝から崩れ落ちるガルザ。充瑠は失意のガルザに明るく「今からでも、王様と仲直りすればいいよ!」と励ます。


「仲直り…? 馬鹿な! 俺は……この手で一度は兄上を殺め、クリスタリアを滅ぼしたんだぞ!?」


充瑠「大丈夫! カナエマストーンが4つ揃えば、どんな願いも叶えられるって、そうしたらクリスタリアもきっと元に戻せるよ! もう一度やり直せるんだ!」


充瑠からカナエマストーンの究極の願いを使えば、ガルザが壊滅させたクリスタリアを元通りにできると聞かされ、希望の光を見出す。

しかし……


〈それは良いことを聞いた……〉


ガルザの意識が無防備になっている隙を突き、精神内でヨドン皇帝が復活。

玉座に座るガルザを切り裂き、肉体を奪い返されてしまう。

そして復活したヨドン皇帝に肉体から弾き出されてしまった。


ヨドン皇帝「こいつはもう用済みだ……。我が消した『ガルザの記憶』を、お前は蘇らせてしまった……」


更に、ヨドン皇帝の口から「何故ガルザがこれほどまでに、クリスタリアやオラディン王を憎むようになったか」の真相が語られる。


ヨドン皇帝<憎め…愛する者を…。憎め…愛してくれる全ての者を…>


幼少期のガルザ<兄上は…僕を馬鹿にする…。憎い…!憎い…!>


なんと、ヨドン皇帝が幼いガルザと接触し、「愛するものを憎む」ように洗脳を受けていたのだ。

ガルザの裏切りも全ては自分にとって脅威だった「クリスタリアの二人の英雄」を排除し、己が手駒にする為にヨドン皇帝が仕組んだ策謀であり、ガルザもまた彼の掌に転がされていた被害者の1人でもあった。


「俺が兄上を憎んだのは…貴様の企てだったと言うのか!?」

ヨドン皇帝「その通り! お前はクリスタリアを滅ぼすのに尽力し、我が地球に降り立つためのジャメンタルを、まんまと蓄えてくれた!」


ガルザが研鑽の末に覚醒したジャメンタルも、ヨドン皇帝が自身を地球に降臨できる様にと、ガルザの知らぬ所で高めていた事も聞かされる。

全てを知ったガルザは、失意の果てに被っていた邪面を地面に叩きつける。


「俺が生きてきた意味は、何一つなかったと言うことか……! うわぁぁぁっ!!」


充瑠「違うよ! 悪いのは全部ヨドンだったんだ! ガルザは、俺たちと一緒に新しい人生を生み出せばいい!」


充瑠の説得を受けるが、用済みと判断したヨドン皇帝が2人を抹殺しようと迫り、ガルザは数えきれない悪行の償いの為に彼に立ち向かう。


「俺が生きた意味は今、ここで生み出す!!」


しかし、ガルザの攻撃もむなしく、巨大化したヨドン皇帝に軽くいなされてしまう。

そして、ヨドン皇帝から容赦なく放たれた強力な雷に貫かれ、爆発四散してしまった。


だが続くエピソード44、実は死の直前に肉体を捨てて、魔進ジョーキーに魂を一時的に転送していた事が判明

ヨドン皇帝の攻撃で吹き飛ばされ、崖から転落する充瑠を救出したが、既に魔進となっているジョーキーに移った為に転生は叶わず、肉体を失った今、その命ももうすぐ尽き果てようとしていた。


「俺の命は、もう尽きる……俺の分まで、お前は生きろ。そして絵を描き続け、キラメき続けろ。ジョーキー! これからはこいつの仲間になれ!」


そしてガルザは充留にかつての自分が失い、最後の最後で取り戻した『煌き』と、これまで苦楽を共にしてきた相棒の魔進ジョーキー、そして敬愛する兄・オラディンへの最初で最後のメッセージを託して消えて行った。


「兄上に会ったら伝えてくれ。『生まれ変わったら、今度は仲の良い兄弟になりたい』とな…」


それを聞いたオラディンも心から悲しみながらもガルザを愛する兄弟と再認識し、弟のその勇姿を讃えた。


尚、かなり序盤のエピソード4にて、マブシーナを騙した際に「ヨドン皇帝に感情を消されて操られていた」「オラディン王はまだ生きている」とブラフをかけた事は上述したが、結局は両方とも真実だった事がここで遂に判明した。


そしてガルザに命を繋がれた充瑠は、自分やガルザと心を繋いでいたクランチュラと、彼が持っていたカナエマストーン・イリュージョアを連れてヨドンヘイムから地球に帰還。特大の一撃を放とうとしたヨドン皇帝の不意を突いて一時行動不能にした隙に仲間達と合流、態勢を立て直す事に成功。更にガルザの最後をオラディン達に伝え、彼の名誉を回復させた。

そして、充瑠はガルザより託された物を守るべく、ヨドン皇帝へ対し仲間達と共に最終決戦へ臨み、そこでクランチュラのアドバイスと彼が持ち出したイリュージョアの力に自らの閃きを組み合わせた一手で突破口を切り拓き、ヨドン皇帝の優位を覆してそのまま討ち倒す事に成功した。

こうして、自分の生涯と歴史を邪悪な者に奪われる悲劇に踊らされても、その果てで自分を捨ててまで誰かの未来を守った英雄の最後の輝きは、3つの世界を跨いで邪悪な者を滅ぼす絆を紡いだのであった。



それから後、4つ揃ったカナエマストーンの力でクリスタリアは元の姿に復興されたが、住民達の状態はそのままでガルザも蘇る事は無かった。

しかしクリスタリアにはガルザの与えてくれた姿のままでいるジョーキー、平和になった地球でより輝こうとする充瑠、邪面の力で新しい文明を築こうとするヨドンヘイムのクランチュラと、ガルザと少なくとも心を通わせた者が彼の跨いだ3つの世界に居てそれぞれの未来へと歩き出した。そんな彼らの前にガルザが生き返って現れるのは、彼らがガルザの生き様より受け取った何かを台無しにするかもしれず、彼ら3名がガルザの命を捧げた選択を肯定した可能性が有り得る。

勿論確証は無いが、少なくとも充瑠やクランチュラからは悲しみを感じ取れず、各々のやり方で理想の未来を導こうとする意志に溢れている。そしてその意志を持つ切っ掛けになったのは、2人がガルザの生き様を共有しそこより“託された”という感覚を得たからではないだろうか。


立体化編集

2020年6月29日発売の『ソフビヒーロー魔進戦隊キラメイジャー2』にてラインナップされる。

姪のマブシーナや義甥の変身後といっしょ。

色彩は簡略化されており、後面に到っては塗装が行われておらず素材の色が映える。剣は完備されておらず、戦闘シーンはトントン相撲だとシンプルな造形で足を開いているベチャットの方が安定するくらいである(ブンドドでがんばろう)。エレキギターはもちろん付いていないので、ジャメサウンドは奏でられない。

但し、頭部の形状ゆえに右腕は意外とバンザイし難い上、たまに引っかかるので注意。


2020年10月26日発売の『勇動X2』にてラインナップされる。

装動規格と同じ2箱完結となっている。これは後の戦隊にも影響されて行く。

特徴的な肩アーマーは2パーツ構成で、コンティオのショットクローを思わせる装飾盾も、穴抜き込みで再現されている上、アクション用に差し込み穴を2つも用意されている。

また、腰のアーマーは臀部以外は全て稼働する。

顔面も完全塗装で再現されており、(顔のアップに限れば)シールを貼らなくても映え、武器のクラッシュエンドも完備しており、戦闘シーンもバッチリ行える。

但し、こちらの方もエレキギターはないので、ジャメサウンドは奏で(以下略)。


但し、肩アーマーの取り付け箇所は胴体にある為、装動と違って意外と動かし難い上、(個体差もあるが)やや外れ易いのが難点(特に装飾盾の取り外しの際は、かなりの確率で外れてしまうので注意)。


余談編集

名前の由来はケルト神話の神の一柱・ダグザの異称『ガルフ・ダグザ(「唸るダグザ」を意味する)』を縮めた物、あるいはオラディンがオーディンと推測されるならば、同じ北欧神話に登場する巨人の王、ウトガルザ・ロキを捩った物かと思われる。また、ロキは神話にて立場がコロコロと変わるトリックスターの立ち位置から、満ち欠けで見え方が変わる「月」をモチーフに取り入れている。

尚、を意味するスペイン語に『Garza(ガルサ或いはガルザ)』と言う単語が存在し、エピソード4及びエピソード7、エピソード14にエピソード38での彼の立ち回り(=詐欺)を考慮すると、偶然の一致にして因果を感じさせる。


鎧の肩の装甲は爪をつけることで月の引力を表現しており、真っ黒なボディは暗闇のイメージ。

邪面が銀色なのはこれが被っている仮面であるとわかりやすくする為である。

また、デザイナーのK-suke氏は完全な左右対称にしたかったが、それだと単調な容姿になってしまう為、邪面や左の大腿部に施された模様で左右非対称に見える様に工夫している。


声を担当する中村氏は、過去に『特命戦隊ゴーバスターズ』にてビート・J・スタッグ/スタッグバスターの声を演じており、今作は悪役でレギュラー出演する事となった。単発ゲスト悪役としては『海賊戦隊ゴーカイジャー』のデラツエイガー、劇場版のワレドナイヤーでの出演歴がある。


機界戦隊ゼンカイジャー』第1カイ冒頭にも登場したが、キラメイレッドと交戦中にトジテンドが介入し、キラメイジャーの世界であるキラメイトピアがトジルギアに封印されてしまった。


彼の裏切り行為についての考察編集

エピソード42にてヨドン皇帝を裏切った彼であるが、シャドンの最期を目の当たりにしてヨドン皇帝の仕組みを知った上での突発的な行動ではなく、彼の性格やこれまでの邪面獣を無駄死にさせる行為等下克上に繋がる伏線自体は存在している為、決して不自然な行動ではない。肩書の「裏切りの鬼将軍」もクリスタリアだけではなくヨドンヘイムをも裏切る意味だったと言える。

しかしエピソード43で全てがヨドン皇帝の策略であった事が発覚、前述した「裏切りの鬼将軍」としての人物像の殆どが根本より歪められていた物であるのが判明してしまった。だが一方で、僅かに見せていた憎めない面に何度も接した充瑠とクランチュラとの間に出来た絆がヨドン皇帝を打ち破る勝利の鍵を導き出す繋がりとなった事から、別の方向よりガルザはヨドン皇帝を裏切っていたとも言えるだろう。


鬼将軍の人格について編集

皇帝の腹心であるヨドンナシャドン

『皇帝の持っていた「切り捨てたい弱さ」』の象徴と言われているがガルザを洗脳した際に植え付けた人格はこの逆と言え

『自身以外の全てを見下し利用し自分だけが勝利者兼支配者として永久に君臨し続ける』という物が皇帝の理想だったと言える。

ガルザの過激過ぎる言動と自己中心的過ぎる性格は

『皇帝自身の理想としてのフィルターが入った物』だと考えると辻褄が合うだろう。


ガルザの改心について編集

荒川氏曰くラスト3話の段階で急に決まったこととのこと。つまり考察も推測のしようがなかったのだ。


関連タグ編集

魔進戦隊キラメイジャー ヨドンヘイム

オラディン マブシーナ

クリスタリア宝路


裏切り者

獅子身中の虫

ロキ


哀しき悪役

悲劇のヒーロー


賢神トリン:許は敵側の者な上にその首領の最側近の弟と言うガルザとは全く逆の立場。彼は兄を殺しておらず、傷を負わせた程度。


ガチレウス前作の敵幹部だが、こちらも追加戦士中の人が、後に敵幹部として出演したケースである。加えて彼も、自身の目的の為に部下過重労働で苦しめる真似をしたブラック上司だが、時には懐柔する為の腹芸も駆使するガルザと違い、無闇にパワハラを重ねた結果、最後は部下に避けられ孤立してしまった。しかしこちらは自分の気分だけで組織全体の作戦を破綻させる事はしていない為、指揮官としてはどちらも同レベルの無能と言える。振る舞いや性格(ガルザの場合は植え付けられた物であるが)こそ同じであったものの、全体的なメインカラーが白であるという事に加えて、最期は家族やかつての敵にすらも案じられたガルザとは実に対照的と言える。

ちなみに中の人はキラメイジャーでは、戦隊側の味方戦力の声を演じている。


シュバルツ将軍6年前闇から来る組織の将軍。こちらも剣一振りのみで圧倒的な戦闘力を発揮する他、同じく列車型のメカから変形する巨大戦力を操って戦う事がある上、その巨大戦力の外見がガルザの纏う鎧と類似している。その一方、過去に組織へ反乱を仕掛けて失敗した経歴が示唆されており、幹部扱いではあるが配下を持つ権限を剥奪された境遇に置かれていた。

最後は組織の支配者たる皇帝の手で始末されると言う点もガルザと同じ。


グリッタ嬢:同上の組織の幹部。出身が闇属性なのに名前の由来は光属性、最終的には戦隊側に味方するとガルザとは当初真逆であった。尚、彼女は前述のシュバルツ将軍に一途な恋心を持つ。


魔導神官メーミィ15年前敵勢力幹部。味方陣営を裏切って敵勢力の幹部となったキャラ同士。更に、追加戦士とは元同胞だったために深い因縁があり、その戦士と伝統的な決戦で一騎打ちを行うも敗れた、という点も共通している。ちなみに中の人は今作で敵幹部として出演している。


理央13年前敵組織の支配者。味方を裏切った者、レッドのライバルのようなポジション、黒いボディと言う点こそ共通しているが、こちらは敵組織のリーダーと言う立場。ちなみにガルザはエピソード27にて彼のかつての仲間その娘を襲撃した。


大地の拳魔マク:前述の理央の(一応は)師匠にして、臨獣殿及び臨獣拳アクガタの創設者。こちらも自らの力の自負に合わない扱いを感じた所を、黒幕に唆され師匠や仲間達を裏切った。尚、理央もマクと同じく黒幕の策略で悪の道に走っており、それもまたガルザと共通していたと言う事になる。


ドクター・ケンプドクター・マゼンダドクター・オブラー32年前敵組織の幹部3名。主人公らと同じ学校の学友でありながら、友人を殺して悪に魂を売った裏切り者と言う点は、何気にガルザと同じである。但し、オブラーだけは途中でリタイア、ケンプとマゼンダは最後に自らの所業に嫌気が差して組織のボスに反逆した。因みにケンプはクランチュラと同じく、人格を失った事で善性に目覚めた共通点もある(ケンプの場合は大部分だが)。


クエルボ3年前の登場人物で、こちらは治世者として破格の才能(※博多南無鈴の『戦士のサポート役』の才能の上位互換)を持っていたが、同時に目立たなくて弱い自分への劣等感とコンプレックスが拗れていた。そしてそれを見抜いたドン・アルマゲに一体化され、『自分はアルマゲその物になった』という嘘を信じ込まされた事でコンプレックスを刺激、アルマゲに都合良く操られて才能を悪用された過去が示唆されている。


リッチハイカー教授24年前敵組織の幹部。自分の失態を棚に上げて人の所為にすると、自分の非を認めない主義が共通(ただしこちらは素の物)。またこいつも中盤辺りにてパワーアップするや否や、組織の首領を裏切って組織を乗っ取ったがその後すぐに戦死した。


Dr.ヒネラーサンダール:それぞれ23年前敵組織の幹部と18年前敵組織の幹部。ガルザと同じく前者はある意味恩人にあたる組織の首領を手にかけ組織を乗っ取るも生まれ変わりに逆襲され失敗。後者は組織の首領が現れたと同時にあっさり切り捨てたがリッチハイカーと同じくすぐ戦死した。


地帝王子イガム地底帝国チューブの幹部。実は組織の首魁に騙された結果、侵略と悪事に加担していた点が共通する。


布道シグマ:こちらは兄でありながら、実力があるのにかかわらずガルザ同様性格などに難があるのもあり夢がかなわずに裏切った者繫がり。


ピカリオ:姉へのコンプレックスが原因で闇堕ちしたプリキュアの妖精。その姉の中の人はマブシーナと同じ。


吉良吉影:ヴィランでありながら、主人公サイドのキャラクター以上に成長し、主人公達を苦しめるキャラクター繋がり。但し、こちらはガルザと違い、家族関係は(歪んではいるが)良好で、劣等感や嫉妬とは無縁な存在である。


メツ(ゼノブレイド2):同じ中村悠一の悪役兼イメージカラーが黒繋がり、裏切りも一致する。


滝谷真:中の人つながり。ただし作品での立ち位置はクランチュラに近い。

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