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ドクター・マゼンダ

どくたーまぜんだ

ドクター・マゼンダとは、特撮テレビドラマ『超獣戦隊ライブマン』の登場人物の一人。
目次 [非表示]

「私の力を思い知ったか?めぐみ…!」(第9話)


演:来栖明子


概要

武装頭脳軍ボルトの幹部の一人で、本名仙田ルイ

を基調としたコスチュームに身を包んでおり、文字通り幹部達の中でも紅一点ともいうべき存在である。自らの身体の半分に対してもサイボーグとしての改造を施すなど、幹部達の中では機械工学の分野に強い面が前面に押し出されている。


同じ大教授ビアスの門下であるドクター・ケンプらに負けず劣らず、いやそれ以上に自分以外の人間を愚かと断じる傲慢さと高いプライドの持ち主であり、自分以外の生命に対しては無関心、能力の劣る者達を殺すことにも何の躊躇もないばかりか、歓喜の笑いを浮かべる等冷淡にして残忍な言行が目立つ。

また、自身の美しさと頭脳に対して絶対の自信を持っており、前述したサイボーグ化もまたその美貌を永遠の物とするためである他、兵器としても転用可能な香水を愛用する等、美しさへの追求と誇示に余念のない一面を時に覗かせることもある。


子供をターゲットにした残酷で悪趣味な作戦を好むことから、愛や優しさを大切にするブルードルフィンの最大の敵でもある。物語後半では、追加戦士ブラックバイソングリーンサイを未熟者とからかい、ゲーム感覚で攻撃を仕掛けることも度々見られた。


能力

固有の武装として、近接戦闘用の「グラムロッド」を所持している他、前述したサイボーグ化に際して体内に様々な武装を仕込んでもおり、右の人差し指には「フィンガーガン」、右肘には「エルボーガン」、そして左掌には「パームガン」がそれぞれ内蔵されており、いずれも高い火力を叩き出す。


物語後半では、さらなる自己改造を施すことで身体の90%を機械化し、無限のパワーを得たマシン・マゼンダ(※)へと変貌。武装も大幅に増設・強化され、

  • 右手の五指全てをにした「ファイブフィンガーガン」
  • 右腕から射出する銛付きの「バトルチェーン」
  • エルボーガンを左肘にも増設して同時発射する「エルボーガンダブルヘッド」
  • パームガンをより大口径にした「パームバズーカ」
  • 背中から発射する「トッパーミサイル」
  • 左膝に装備された「ニーミサイル」

といった具合に、正しく「動く破壊兵器」の異名を取るに相応しい存在となった。

一方で、これらの武装についてはその大半が実弾兵器であるため、マシン・マゼンダの初登場の際には勇介をギリギリまで追い詰めながらも、これを逆手に取られて止めを刺し損ねるという不覚を取ってもいる。


(※ 書籍によっては「マシーン・マゼンダ」と表記される場合もある)


非情さと人間性の狭間で

科学アカデミア在籍時より既に顕在化していた、前述した気質をボルトへの加入と自己改造によってさらに増幅させる形となったマゼンダは、「千点頭脳」を目指すための数々の侵略作戦においても、その非情さと冷酷さを存分に発揮しているが、一方ではそうした一面とは裏腹な部分も時に覗かせることもあった。

その一つの表れが、「優しさと愛する心の遺伝子の存在である。これはマゼンダが自己改造を施すにあたって抽出・保管していたもので、結果的にビアスに見つかり不本意な形で手放さざるを得なくなったものの、その遺伝子より生み出されたツインヅノー(レイ)を完全な頭脳獣へ変えざるを得なくなった際には、人知れずわずかながらも涙を流す一幕も見られた。


また、他者への無関心さや軽視といった姿勢は、敵対するライブマンや人間達のみならず、同じボルトに属する幹部達にも向けられており、ビアスに対しても内心では信頼を寄せている訳ではなく、己の才を伸ばすために従っているのみとも取れる節がある。

そうしたこともあってか、物語後半でとあるアクシデントから15年後の未来より現代へと訪れた女性に対し、15年後はボルトが本当に世界を制覇しているかどうか確かめようとしたり、物語終盤にて再登場したを巡る騒動の中で、マゼンダのみビアスの秘密について探ろうとする素振りを見せたこともある。

このように、ビアスの不可解な行動に多少ながらも疑念を抱くマゼンダの姿勢は、あくまでビアスへの心酔の度合いを深めていくケンプとは対照的なものでもあり、これが後述する末路へも繋がっていくこととなる。


そして他の幹部達が次々と、千点頭脳に向けた競争から脱落していく中で、ケンプと共に「本命」として最後まで残ったマゼンダは、千点頭脳到達のための奥の手として「夢を実体化させるシステム」を持ち出し、それによって生み出されたアクムヅノースーパーライブロボさえも完封せしめるという大金星を上げ、ケンプに先んじて遂に千点頭脳に到達するに至ったのである。

・・・が、それも束の間のこと。

直前に乱入してきた豪からビアスの真の目的を聞かされながらも、それを振り切る形で千点頭脳に達したマゼンダを待ち受けていたのは、その頭脳を確保すべく迫り来るガードノイド・ガッシュであった。

ここに至って、豪の言葉が真実であったと悟ったマゼンダは、豪やライブマンの助けも得て逃走・抵抗を試みるも、ガッシュの執拗な追撃の前に逃げ場を失ってしまう。


「やるものか! この脳は誰にも・・・渡すものかぁっ!」


追い詰められたマゼンダは、ここであらかじめ自らに仕込んでいたシステムを起動。これによりまでも完全な機械と化したロボ・マゼンダに変貌するという、最後の抵抗を見せたのであった。当然、このマゼンダの行動は野望達成を待ちわびていたビアスの怒りを買うものに他ならず、彼が指輪より発した光線を喰らい致命傷を負うこととなる。

最早死を待つばかりのマゼンダは、ギリギリで人間として踏み留まり、ボルトを抜けて人間としての姿と心を取り戻した豪に対し後悔の言葉を語る。


「豪・・・お前が羨ましい・・・人間に戻れて・・・。だが私は、自分の才能を伸ばすためだけに、自らメカになってしまった・・・。人より優れているところを、見せたいためだけに・・・」

「海・・・空・・・こんなに綺麗な物だったとは知らなかった・・・。愚かな事だ・・・。もう二度と、元へは戻れない・・・。もう、二度と・・・」


そしてマゼンダは、「さよ・・・な・・・ら・・」との別れの言葉と共に崖から身を投げ、そのまま爆死して果てた。そのマゼンダの壮絶な最期を目の当たりにした豪は「神様・・・マゼンダをお許しにはならなかったのですね・・・」と深い悲しみを示し、またライブマンも最後に自らの過ちを認めたことがせめてもの救いだと沈痛な面持ちを浮かべるのであった。


後年制作されたOV『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、マゼンダの死後やはり哀しい最期を遂げたケンプ、そしてかつて彼が手にかけた学友・矢野卓二相川麻理の側に、マゼンダも合わせて埋葬されていることが明示されている。


備考

デザインは荻原直樹が担当。衣装の赤い部分は、「血塗られたウエディングドレス」をイメージしたものであるといい、荻原の中で独自に想定していた「「私はもう結婚しない!」との決意の表れ」を念頭に置いたものともなっている。また、背中の扇子状の意匠については取り外して武器としても使えるよう考えられてもいた。

デザイン段階では肩周りがボリューミーなものとなっている他、細々とした装飾も多数盛り込まれているものの、造形に当たってはそうしたディテールが大幅に簡略化され、肩周りもよりスッキリとしたシルエットにアレンジされている。


関連タグ

超獣戦隊ライブマン 武装頭脳軍ボルト

サイボーグ


ガラ中佐:『五星戦隊ダイレンジャー』の登場人物の一人。こちらもマゼンダと演者を同じくする悪の三幹部の紅一点であり、視聴者にとってトラウマになるような悲惨な末路を辿るなど、複数の共通項を有している

超獣鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。パームガンやエルボーガンといった、マシン・マゼンダを彷彿とさせる攻撃手段を有している

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