「ここか、作戦に邪魔な宇宙観測所ってのは…」
「邪魔するなキラメイジャー…!俺様の本気を見せてやる…ベントラー!ベントラー!!ベントラー!!!」
「気持ち良い…! よく分からんが体がカッカしてきた! 俺に触れるとヤケドするぜぇ!!」
データ
身長/184cm
体重/163kg
邪面/隕石→宇宙から地球へ落下してきた石
ハッシュタグ/#隕石 #ストーンにはストーン #ベントラー #貫きシャイニング #キラメイシルバー #ワンダー #引責辞任
概要
ヨドンヘイムが送り込んだ、地球への宇宙からの飛来物「隕石」を模した邪面をベチャットに被せて生み出された邪面師。
邪面は楕円形の隕石を模しており、顔面や所々のひび割れからマグマを覗かせ、目の部分には瞳がある。全体的なシルエットはレトロフューチャーに出て来る後頭部の長いエイリアンを連想させる。
そのシンプルで武骨な外見から、当初時雨から『路傍の石邪面』と勘違いされた。
首から下のボディの色はマンリキ邪面等と同じ、赤・紫の配色。
また、邪面の造形状、他の邪面師と比べると装着したマントの首回りがそのまま剥き出しとなっている。
両手を曲げて「ベントラー」と唱える事で上空より多数の隕石を呼び寄せての広範囲攻撃が可能で、それを用いた『地獄隕石落とし作戦』を展開する。
本気を出せば巨大サイズの隕石も呼べるらしいが、その規模になると落下を察知されて迎撃されるリスクもあるらしく、それを封じる為にCARATが秘密裏に整備していた宇宙観測所の破壊を画策する。
更に途中、怪物石モンストーンに融合・合体された事でそのエネルギーを得てパワーアップ。邪面内のマグマが激しく沸き立ってキラメイショットを一瞬で掻き消すほどの高熱量を獲得、マグマを撒き散らしながらの頭突きタックル攻撃を使える様になった。
邪面のゴツイ外見へ違わない、武骨で落ち着き払った性格。一方で広範囲を攻撃出来る邪面の能力に頼り過ぎて危機判断能力がやや鈍っている所がある。また接近戦でも自身が立ち回るよりはベチャット達を嗾ける等、なるべく大きく動くのを避けようとする傾向が見受けられる。
活躍
本格的な地球侵略作戦の前に目障りになる、CARATの宇宙観測所を破壊しようと出現。
手始めに施設のパラボラアンテナを破壊しようとするも、程無く駆け付けた小夜以外のキラメイジャー4人と交戦し、隕石を雨あられと降らす事で翻弄。
当初のキラメイジャーは隕石攻撃を『何処かからの遠距離狙撃』と勘違いしていたが、やがてキラメイブルーが『ブルーコスモスラッシュ』で隕石の一つを切断した事でインセキ邪面の能力を察知。そこより気合を入れ直して反撃に転じる。
やがてキラメイジャーの連携に押され出したインセキ邪面は「侮りすぎたか…」と焦るが、そこへモンストーンが乱入し体内へと入り込まれて思わぬパワーアップを果たす。
体内の熱が上昇し力が高まった事を感じてテンションが上がり、マグマを撒き散らしながらの頭突きタックルでキラメイジャーを圧倒。
「俺の必殺頭突きで、一気にトドメを刺してやる! さらばだ!キラメイジャァアー!!」とその勢いのまま止めを刺そうとするが、そこへシャイニーブレイカーで飛んできたクリスタリア宝路が参上、一緒に飛んで来たシャイニーブレイカーに突き飛ばされる。
更に宝路がキラメイシルバーへとチェンジ、それに対して「輝きだけでは、この俺の熱さには勝てんぞ!」と啖呵を切り、ベチャットに操縦させたモンスタートラックで引き潰そうとするも怪力に任せた開脚突っ張りで止められ失敗。ならばと今度はベチャットの大群を嗾けるも、シルバーはシャイニーブレイカーを地面に突き立てての振動でベチャットごと辺り一帯を更地にして一掃した。
今度は「小細工はやめて、堂々と戦え!」とシルバーから挑発され、望むところと隕石を落として攻撃。しかしシルバーは隕石を弾き落としながら急接近、近距離戦へ持ち込まれる。すかさずマグマ攻撃で応戦するも、シルバーの猛攻に圧倒され、シャイニーブレイカーハイパーアームモードで頭部を掴まれ、「『隕石』だけに『引責』辞任しやがれ!」という、ニチアサ前枠の2人が聞いたら大ウケしそうな台詞とともに近くの砂山へと叩き付けられる。
追い詰められたインセキ邪面は「こうなれば…巨大隕石でこの地球ごと、木端微塵にしてやるぅ!ベントラァアアー!!」と叫び巨大隕石を呼び寄せようとする。
だが直前にシルバーから止めの『シャイニングビームアタック』を食らい敗北。モンストーン諸共爆散したのだった。
余談
闇エナジーの収集ではなく最初から地球への直接攻撃を目的とした単独での作戦である為か、本編では初めて対になる邪面獣を召喚しなかった邪面師。
「完全公式読本」によれば、隕石の割れ目から溶岩のような灼熱の物質が覗いているというオーダーの下、宇宙由来であることを表現すべくエイリアンのように後頭部を伸ばしたデザインにしたとのこと。
また、邪面のモチーフが地球の文化ではない自然現象(更に言うと隕石は厳密には地球固有の現象ではない)という点でも初となる。
隕石を落とす能力そのものが作戦の要となるため、モチーフを選ぶ余地が無かったものと思われる(もっとも、本格的な作戦をおこす前に倒された為、「単純に『闇の保険』を使用した分を入れても邪面獣を召喚できるだけの闇エナジーが足りなかった」という可能性も考えられるのだが……)。
声を演じる天田氏は『動物戦隊ジュウオウジャー』のスモートロン以来、4年ぶりの出演となる。
また、隕石モチーフの戦隊怪人は『獣電戦隊キョウリュウジャー』のデーボ・ナガレボーシ以来、7年ぶりになる。
今回初登場となったキラメイシルバーの初対戦相手を務め切ったインセキ邪面だが、実はシルバーのスーツアクターである高田将司氏が初めて演じた戦隊レッドであるシシレッド(宇宙戦隊キュウレンジャー)は隕石(流星)と縁が深い。
※『獅子座流星群に乗りながらの初変身、隕石の援護が付いた固有技』『白い最強形態の必殺技が星座からの流星を模した光線の雨』『最終回での止めの一撃も獅子座流星群に乗りながら放った』等。
また、インセキ邪面の頭部シルエットはキュウレンジャー最大の敵だったドン・アルマゲに酷似している(あちらもレトロフューチャーの宇宙人をデザインイメージに含めている)。
関連リンク
ケボーン!リュウソウジャー:前年度のEDで、歌詞の中に「隕石ドカって落ちたよな」の一文がある。
ケルピーマイナソー:同じく前年度に登場した怪人で追加戦士初陣の相手。その圧倒的戦闘能力を見せつけたイメージがある。
謎のギャングラー怪人:インセキ邪面と同じく、宇宙から隕石を呼び寄せる力を持つギャングラー怪人。ただし、元々から備わった自前の能力ではなく所有する宝物による物。なお宝物の元ネタはキュウレンジャーのアイテムである。