「地球の平和の為にワンダー極まりない力と技を見せつける男。その名も…クリスタリア宝路」
演:庄司浩平
概要
キラメイシルバーの変身者である男性。
頭に装着したゴーグルがトレードマーク。
名前の読み方は「ほうじ」ではなく「たかみち」。(「たからみち」でもない)
なんでも「ワンダー」を付けて話し、とあるお宝を求めてひた走る豪快な性格。ただ、お宝探しに夢中になり過ぎる余り、周囲への配慮が散漫になるのが玉に瑕。何かと宝探しを優先しようとする姿勢があり、戦いの場においても単独行動を取る事が多い。このような行動と結論を急ぎ優先する性格の為に協調性は低く、自分から仲間や家族に寄っていくことは苦手である。
キラメイジャー達を「後輩諸君」と呼んでおり、物語開始以前からキラメイシルバーとして活動していた。
その体格からは想像がつかない怪力の持ち主であり、その力は怪我をした小夜を軽々と背負い難なく動き回れる程。
戦闘でもそれを遺憾なく発揮し、インセキ邪面の配下のベチャットが操縦する重機に挟まれそうになるのを両足で受け止めたり、シャイニーブレイカーで掴んだインセキ邪面を振り回したりしている。
正体
オラディン王の息子かつガルザの甥でクリスタリアの王子であった。
この為、マブシーナからは「お兄様」、キラメイストーン達には「宝路様」と呼ばれている。
しかし、容姿が地球人そのものである事からも判るように、オラディンの実子ではなく養子。
再会した直後には、義理の妹のマブシーナからは「お宝探しに現を抜かしてその場にいなかったせいで、クリスタリアがヨドンヘイムの手に落ちてしまった」と強く拒絶されてしまっている。
まぁ事情があるにしても、知らない側からすれば家族が大変な事になった中、何も変わらない態度で女性にママリナフニフニをしたりさせたりしてたら、真面目な人間は怒るのが普通かもしれないが(実際にメンバーからも「チャラい」と言われている)。
元々、オラディン王が地球に眠るパワーの籠った石を調査に訪れた際、オラディン王の知り合いとなった地球人の父親と共にオラディン王の石の調査を手伝っていたが、調査中に発見したモンストーンに襲われてしまう。その治療の為にクリスタリアへと運ばれ、体内にキラメイストーンを埋め込まれる事になる。
これにより実年齢より老けにくい体質になり、クリスタリアへ移住するに致った。また、埋め込まれた影響でテレパシーを使う事も出来る様になった。
それらの事実が明らかになった際に、博多南無鈴の2歳上の実兄である事も判明。その際に、弟から「にいに」と呼ばれ、「兄貴」と呼ぶよう窘めている(その後も無鈴はにいに呼びを続けている)。つまり養子に行く以前のフルネーム(旧名)は「博多南宝路」となる。
養子になったのは無鈴が15歳の時であり、それから30年間に渡って無鈴とは少なくとも直接的には会う事はなかったらしく、久しぶりに会った際には弟に向けて「年を取ったな」と声をかけていた。
これらの事実から、少なくとも実年齢47歳前後と推察され(書籍では49歳と明記されている)、昭和の男ならではの証として、ドリフの有名な〆の挨拶を披露した。
ちなみに誕生日は3月21日。
「じゃあ風邪引くなよ! お風呂入れよ! 頭洗えよ! 宿題しろよ! また来週!!」
一方、ガルザとは義理の叔父と甥と言う関係以上に深い因縁があるらしく、「お宝探しを手伝ってやろうか」と軽口を叩いた挙句、「ヨドンヘイムはいいぞ」と、裏切りを唆すような言葉をかけて立ち去っていた。
そんなガルザに対して、宝路の方は彼を「裏切り者」と呼んでおり、明確にガルザに対して敵意を抱いている。
実は、スタンドプレーに走るのはクリスタリアに居た頃、当のガルザから「お前は1人で何でもできる。そのままで居た方がお前は輝く」と諭されたのが原因。
実際に宝路は1人で何でもやってのけるだけの能力を持っていた為、生来のマイペースと合わせてひたすら己の目的たる「宝探し」に邁進していた。
普段の態度だけ見ると軽薄で少々いい加減な男に見えるが、本来は至って誠実かつ義理堅く、なんだかんだでキラメイジャーの窮地を救ったり、邪面師に襲われている民間人を積極的に助けたりと、困っている人間は放っておけない正義感の篤い好漢である。
特にマブシーナのことは本当の妹のように可愛がっており、そもそも「宝探し」に執着しているのも『かつて淀みの海の魔女ことヌマージョによってオラディンの妻子に掛けられた、”やがて死に至るという闇の呪い”を解くために必要なカナエマストーンと呼ばれる特別な鉱石を見つけて手に入れるため』であったりと、根はどこまでも家族思いの優しい人間であることが窺える(むしろマブシーナのことを第一に考えている節すらある)。
お菓子のマシュマロが苦手という妙な弱点があり、それも味や食感が苦手等ではなく、そのマシュマロを模した邪面を被ったマシュマロ邪面と対峙した際には硬直してしばらく動けなくなってしまうほどの強い苦手意識を持っている。
というのも、彼は高校生の頃、同級生だった池松秋保からチョコを貰い、お返しにマシュマロが欲しいと言い出され、クラスメイトからそれをからかわれた際に照れ隠しでひどい事を言ってしまい、しかも秋保にそれを聞かれた末にフラれ、更に謝ろうとしていた矢先にモンストーンに襲われるという出来事があり、結局は謝ることができなかった、という過去から以後マシュマロがトラウマになってしまった。その事が無鈴の口から明かされ、事情を聞いた瀬奈の支援もあって秋保との蟠りも、マシュマロのトラウマも解消された。
関連人物
- キラメイジャーのメンバー
一言で言って後輩達で、当初は共に戦う事を拒んでいたが充瑠との触れ合いの中で考えを改め、共に戦う仲間となった。チーム内では唯一の昭和生まれの為にジェネレーションギャップが多分にある物の、宝路自身は対等に接している。実年齢がかなり年上ではあるためか、彼らからは基本的には「宝路さん」とさん付けで呼ばれている。
外見的に親子程歳が離れているがこちらは弟。宝路の事は「にいに」と呼んでいる。
クリスタリアの可愛い義妹。初登場時は擦れ違いから関係に溝が出来ていたが、ヌマージョの呪いの真実が明らかになると同時にその解呪に成功してからはそれも解消された。
クリスタリアの叔父。闇堕ちを仄めかす言葉を投げ掛け、実際にその通りの事態に陥った物の、充瑠の必死の活躍によってその呪縛から解放されてからは、改めて敵として認識された。過去にグラジュエルを利用して暗殺を行おうとした事実が判明しており、再戦時には勝利を収めるもその場で始末せずに見逃している。カナエマストーンの見せた幻覚では彼の事を家族として普通に接していた事から肉親に対する情は少なからず残っている模様。
客演
『キラメイジャー』のレジェンドキャストとして出演。キラメイシルバーがスーパー戦隊ダービーコロッセオで実体化した形で登場している為、変身能力は失っている。
ちなみに初期案ではマブシーナも登場する予定があったが、結果的に登場する事はなかった。
余談
演者の庄司氏は実際に昭和歌謡曲を聞くことを趣味としている(どことなく平成ライダー第4作の主演俳優と同じ匂いを感じるところである)。
主要メンバーの名前が姓が地名、名が偉人・英雄に由来するとされる『キラメイジャー』において彼にもその法則が当てはまると考えられるが、(姓は弟と同じ旧姓が該当するものとして)名の由来はおそらくは冒険家マルコ・ポーロ(→ほうろ→宝路、読みを変えて「たかみち」)と考えられる。
エピソード16の回想で着ていた制服は、『高速戦隊ターボレンジャー』に登場する武蔵野学園高等学校の制服と同じ。ちなみに黒板の日直の苗字が山形と日野。
書籍で年齢と誕生日は明記されているが、これを基準に考えた場合は生年は1971~72年と考えられる。1972年生まれ(宝路は早生まれなので年度でいえば1971年度生まれ)だった場合、正にターボレンジャーと同級生ということになり(1971年3月=1970年度生まれであっても何らかの事情で留年あるいは入学が1年遅れたと仮定すれば同級生になる)、日直の山形と日野も山形大地と日野俊介本人である可能性は十分ある。
劇中ではクラスメイトの山田健一など、ターボレンジャー以外にも妖精族の光を浴びた人物が登場しており、宝路をターボレンジャーと絡めた場合はこの条件に無理なく当てはめる事ができるので、(公式がやろうと思えば)宝路のキラメンタルに妖精族の光が実は加わっていただとか、次代を経てターボレンジャー七人目の戦士になるだとか(六人目は放送当時に出ている)、ターボレンジャー系の伏線らしいものが出ている。
関連タグ
ホージー:「宝路」の読み方が不明だった時期、一部からこう呼ばれることもあった。
カナロ←クリスタリア宝路→ゾックス・ゴールドツイカー