「ヨホホイ♪ヨホホイ♪ヨホホイホイ♪」
俺はカイゾク♪ お宝求めて海から海へ〜♪
俺はカイゾク♪ 自由求めて世界から世界へ〜♪
必ず手に入れるぜ〜♪ そしたら気分痛快〜♪
「ヨッホッホーイ!」
演:増子敦貴
概要
第8カイ!から登場。海賊トピア出身。世界海賊、略して「界賊」ゴールドツイカー一家の長男で、ツーカイザーに変身する。8月13日生まれ(キャラクターブック「ヨホホン」より)。
「お宝」を奪う目的のために、鉄火場に乱入しいきなり歌って踊り始めるという、陽気かつ大胆不敵な性格。
大体アクションを起こす前には、一番上の不思議なリズムと歌に乗って気持ちを発言する癖がある。
トジルギアを狙っているらしく、ゼンカイジャーとステイシーザーとの戦いの場に巨大戦艦に乗って乱入という形で初登場。大量のギアを持つという理由でステイシーザーと交戦し圧倒するも、彼の持っているのがダークセンタイギアだったため失望、ダークゴレンジャーギアをはじめとしたその手から飛び出した数枚のダークセンタイギアを破壊している。
基本的な武器はギアダリンガーだが、ギアダリンガーが使えない際にはカトラスで戦っていた。
人物像
一人称は「俺」。
基本的には上述の通り能天気でノリのいい性格だが、欲しいものは無理矢理奪ってでも手に入れたり、その為に相手の話へ意図的に耳を傾けない厄介な人物。
介人から提案されたゲームや人質などもガン無視で攻撃するなど、原典のゴーカイジャーと比べても言動はかなり過激かつ身勝手で、まさしく本当の意味で根っからの海賊。
五色田介人達の世界に来た際にも、ジュラン達を縄で縛った挙句にカラフルの駄菓子を全て奪い去る強盗行為に走っている。
一方で、身内や家族への愛情は強く、後述するように彼がトジテンドと戦う理由は、家族の為であり、この点はトジテンドに捕まったのかもしれない両親を救うために戦う介人と戦う理由が共通する。
この様に海賊らしい自分たち本意な振る舞いが目立つが、勝負にはそれなりの誇りと拘りを持って挑んでおり、その中で自分が負けたのなら素直に認めて約束はしっかり果たす等、律義な一面も持つ。
この他にも、自分達に利が無いと分かる様な勝負にも応じる等、享楽的だが相手の意志を完全には蔑ろにしない男気ある姿を見せることもある。
加えて、彼なりに反省できるようでもあり、自分達の所持金が介人達の世界で使えないと知ると、代わりに自分達が持つ宝石を渡すようにしている(もっとも、豪快な海賊の先輩はちゃんと日本円に換金してから支払っていたのだが)。
介人達の世界に来た当初は価値観の違いもあって強盗行為も平然と行っていたが、介人から「駄菓子の代金を払う」、「この世界で海賊行為はしない」という約束を掛けた勝負を行い、本人の拘りもあって敗北を認め、彼らなりに常識的な生活を心掛けるようになった。
好きなものは漫画。元々から好きだった訳ではなく、並行世界を旅をしている時に漫画の世界「マンガトピア」を訪れた時にのめり込み、マンガトピアでも特に面白い珠玉の漫画コレクションを強奪する程で、その世界のトジルギアで生み出されたマンガワルドの事を一瞬で見抜いた。
漫画に対する熱意は本物で介人達がマンガワルドを誘き寄せるために漫画を描こうとした時には声を荒げ、「人を誘い出せる程の傑作漫画を素人が簡単に描けると思うなよ」と怒りだす程。
また、セッちゃん曰く「絵は上手い」らしい(実際第19カイ!ではウイングペンタクトでメープルシロップの絵を描いており、絵心の一端を見ることが可能)。
戦う理由
「他人の事なんか、いちいち構ってらんねぇの。お前らと違って」
2頭身の住人が暮らす「SDトピア」に立ち寄った際、弟のリッキーとカッタナーがその世界のルールに引っかかって呪いを受けSD化してしまったのが原因。
しかし、呪いを解くためにもう一度SDトピアに向かおうとした際には既にトジルギア化されており、キカイトピアへの侵入もセキュリティによって阻まれてしまった。
そのため、トジテンドが侵略中の人間世界に滞在してトジテンド関係者を片っ端から襲撃することでSDトジルギアの発見・破壊を行い、SDトピアを開放して二人を元に戻すことが現在の目的である。
また、妹がトジテンドの悪巧みに巻き込まれたと知った際には、静かな怒りを抱いてワルドに戦いを挑んでいる。
なお、彼の戦う目的はあくまでも、弟や妹と言った家族の為であり、戦いに巻き込まれた人間がどうなろうがどうでもいいというスタンスを貫いている。
その為敵の撃破を優先し、積極的に狙うまではしないものの一般人を戦闘に巻き込むことにも危険にさらすことにも罪悪感や躊躇は一切なく、ゼンカイジャーの人命救助をはじめとする救助活動にも一切関与しない。
それ故、両親のことを調べると同時に、一般人を助けることも重視する介人らとは度々衝突。
その不一致を知ったトジテンドからも意図的な揺さぶりや交渉を受けた事で、14カイ!にて遂にゼンカイジャーへ全面決闘をふっかける。
しかし無論ゾックスも完全に乗せられていた訳ではなく、「欲しいものは自分で手に入れた方が面白い」という理由で敢えて交渉を整理させ、すぐさま介人に事の顛末を包み隠さず話した上で決闘を申し込む。
介人もこの話を聞いた上で「不意打ちじゃなく真っ向から聞けて嬉しい」と決闘の申し入れを受け入れた。
そして介人が倒され現れたステイシーに、約束通りトジテンドパレスに連れて行けと要求した途端…
ステイシー「良いとも、ただし…首だけね!
悪いね。君達のことはどうでも良いが、僕の目的の為に利用させてもらった」
案の定それはステイシーが両陣営を潰し合わせる為の嘘であった事が分かり、一家諸共クダック軍団に包囲されてしまうが、突然どこからともなく銃弾がクダックに襲いかかる。
それは倒されたフリをしてこっそり離脱していた介人の攻撃であり、決闘自体がステイシーを誘き寄せ油断させる為の自作自演だったのだ。
ステイシー「どうして…。疑わしくても、僕の申し出に賭ける方が、目的を果たせる確率は高かったはずだ…」
「だってお前より、介人の方が面白いんだよ」
嵌めるつもりが嵌め返され、悪化どころか戦隊の結束を強めるという事態にステイシーは変身するも劣勢に追い込まれ、切り札のバトルシーザーロボも破壊され退散。
そしてその夜、介人をはじめとしたゼンカイジャー達と祝勝パーティーを共に楽しんだのだった…彼は「今回はたまたま」とは言ったものの、2つのグループの結束は以前よりは多少であれ強くなったことは間違いないだろう。
最終的にはゼンカイジャーとの交流を通じ、一般人を積極的に救助するようになった模様。
以降の介人との関係
スタンスの違いは相変わらずで度々衝突することは未だあるものの、ワルドが出てきては共闘するようになっている。
また、介人が自身の優しさ故に悩んだり覚悟が決まらなかったりした時は手厳しくはあるが何かしらのアドバイスも行ったり、彼の母親である美都子博士がトジテンドから逃亡したとわかるや否や、並行世界を巡る母親探しに協力もしており(尤もこれは“介人の頼みだから”だそうだが)、ただならぬ仲間としての情があるのは間違いないだろう。
事実、第48カイ!でのバラシタラとの決戦では、家族の他に介人を含めたカラフルの面々をも「お宝」だと認め、その「お宝」を守ることも戦う理由になっていることを、啖呵を切る形で明かした。
余談
演者の増子敦貴氏は過去に舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-の主要人物であるグラシャ/仮面ライダープロトバロンを演じている。
名前の由来は、苗字はそのまま「ゴールドの追加戦士」、名前は「海賊」+英語で6を表す「シックス」。
つまり「海賊で6人目のゴールドの追加戦士」であり、名は体を表すを地で行きすぎている人物である。
韓国語も原作と同じ原理で「저크스 애드골드(ゾックス・アドゴールド)」。
3年連続で「妹がいる追加戦士」となった(内一人は血の繋がりがない義兄妹だが)。
更に異世界出身の変身者というケースは「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の高尾ノエル以来3年ぶりであり、偶然にも彼の変身した姿はお宝を狙うアウトロー戦士と悪に立ち向かう金の戦士という条件にも一致している。また「前置きや伏線もなしに突然乱入する形で登場する」という点も共通しておりさらに後に登場した追加戦士専用ロボは形態によって剣戟戦闘と射撃戦を切り替えられるいう点も共通している。
余りにも初登場時のインパクトが強すぎるあまりファンからはその歌声を取って「ヨホホイ」と呼ばれることが多いが、これについて演じる増子氏から「ゾックスって呼んでください」という一種のお願いメッセージがツイッターに投稿されてしまった。
だがどうやらこの俗称は逆輸入されたらしく、ついに公式ですら「ヨホホイさん」呼ばわりを始めている。
関連タグ
ヨホホイの歌=界賊の唄/FLAG~界賊の美学~:キャラソン
須塔大翔/ゴーオンゴールド:下記のカナロ同様、「追加メンバー」「ゴールド」「妹がいる」という点が共通。