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概要編集

人間及び創作作品内に登場するキャラクターの性格の一つ。


長所編集

他人に対して友好的で面倒見がよく、気配りができる。噓を何度もつかれたり、何度も騙されたり、何度も裏切られたりしても、その人を最後まで信じ抜こうとする(キャラクターや状況によっては根に持つこともあり、痛烈な皮肉を言って猛省を促すこともある)。

良心や道徳に従い、自分が不快に思うことや人として許されないことはしない。どんな理不尽な虐待などを受けても、報復行為などをすることは少ない※(というよりやろうと思っても良心や人の道に外れることが許せなくて出来ないという方が正しい。もしくは実行する寸前に仲間達から叱咤されたり尊敬する家族や先輩、師匠からの教えを思い出して思い止まる場合もある)優しさを持ち、困っている人や苦しんでいる人を見ると放っておけず救助しようとする(逆に報復しようとしたり荒々しい言葉遣いで加害者を中傷した仲間を怒鳴りつけるほど)。

人の心の動きの感知に優れており、義理人情助け合いを大切にし、見返りを抜きにして、たとえ必要のない損や苦労……時には自分の身や命を危険にさらすリスクを背負ってでも他者の問題を解決したり苦しみを和らげる姿に無上の喜びを感じる。そのため他人が悲しんだり苦しむ姿を見るのが嫌いで、自分のことのように不幸を悲しんだり痛みに寄り添おうとする。

そうした大らかで仲間や他者のためであれば自分の欲求が絶たれることも厭わない覚悟と人格から名声・人望も高く、リーダー(キャプテン)として必要な素質を持ち合わせる者も存在する。

また必ずしも真面目とは限らず、後述の項目にはむしろヤンキーのような人物も少なからずいる。


※ただし『どんな被害を被ろうが何をされようが事実上のお咎めなしで済ませる』という加害者や悪人からすれば最高のカモなお人好しばかりとは限らず、中には当人にとっての一線を越える悪事や危害(大事な仲間の命を脅かす、最愛の恋人や妻を殺害する等)を加えた対象には普段のお人好しさから打って変わって豹変したように、加害者や悪人の命乞いや謝罪には一切聞く耳を持たない程に残酷無慈悲な徹底攻撃を行う残忍さをあらわにするというお人好しも存在する(フリオマグナス等が該当する)


短所編集

しかし、悪くいえばそういった長所が「甘い」「合理的でない」「言い訳をして事実や傷つくことから逃げている」と言われることもありバトルシーンが多い作品や対象者が軍隊に所属している場合では敵や極悪人に対しても平和的に解決させたい気持ちからトドメを刺さずに説得を試みた人物が優しさにつけ込まれて不意打ちに遭い、最悪致命傷を負ったり、周り(特に合理主義者)から非難を受けたり、敵や極悪人に情けをかけた結果更なる被害や犠牲者が生まれることもしばしばある(逆に合理主義者や武闘派に対しては『命の重さ・大切さをわかっていない』『戦いに享楽を求めている節がある』と考える傾向がある)。

頼まれごとをされるとはっきり断れず、それが災いして無茶をしたり災難を持ち込んでしまうことも見受けられる。自分側の利を至上とする卑劣漢(悪漢)や悪女サイコパス等の利己主義者や組織の利を重んじては私情を切り捨てる合理主義者との相性が最悪で、前者は名声の高さから取り入られた末に利用されかねず、後者は対立(特に考え方)の末に敵味方に分かれやすい。その一方で長所として作用した際には良くも悪くも純粋な面がそういった人物の心を動かす要因になり、のちに真の友情を育んだり改心したとは限らないものの、一定の理解を示すようになる者も存在するが、こうしたケースは極めて稀で、お人好しが少数派だと間違いなく短所が強調されやすい

戦隊ヒーローシリーズやプリキュアシリーズなど幼児〜少年少女を対象とした架空の作品においては、必要以上の争いを好まない理想的な人格者という解釈で描かれることもある。

こうした考え方の理由としては生来の性格に加えて、自身の過去の経験や家族の死別、戦争による迫害といった悲しい出来事、前述通り両親や師匠と仰ぐ人物の教えなどが強く影響している。

良い意味でも悪い意味でも用いられることがあるので、使うには注意が必要である。


該当する人物・キャラクター編集

実在の人物編集

※五十音順で記載。

    

架空の人物(またはキャラクター)編集

※キリがないので、作中または公式で「お人好し」扱いされているキャラのみ紹介する。

※五十音順で記載。


あ行編集


か行編集


さ行編集


た行編集


な行編集


は行編集


ま行編集


や行編集


ら行編集


わ行編集


関連タグ編集

性格 優しい 友好的

博愛 平和主義 人格者 義理人情

清廉潔白 個人主義

腑抜けヘタレ愚直苦労人アホの子残念なイケメン:これらの特徴も見られる。


自己中:対義語だが中には併せ持っている人もいる。

守銭奴:お人好しな面も併せ持つ場合は大金を叩いてでも人命を優先する場合がある。

無罪お咎めなし:悪人の処遇や処罰にこれを求めるあきれ果てたお人好しも中にはいる。

貧乏くじ:これを自分から積極的に引きに行くお人好しもいる。


煮ても焼いても食えない:『改心や更生の見込みがない救いようのない奴』という意味もあるお人好しには理解できない概念なのだが、前述のジョージ・ジョースターのように悪事を働いた悪人の改心や更生を信じて前述の無罪やお咎めなしにしてしまうという呆れ果てたお人好しも中にはいる。


ごめんで済んだら警察はいらない:『ただ謝ったり反省するだけでは加害者や悪人、犯罪者のしでかした悪行や罪は帳消しにならない(からこそキチンと落とし前やケジメ、償い等をしなければならない)』という概念。しかし被害を被ったお人好しにとっては『ごめんで済む"から"警察はいらない』という事で自分に迷惑をかけた者を前述の無罪やお咎めなしするため、相容れない概念である。


落ちこぼれ:他人から長らく馬鹿にされたり不遇を味わったことから、敵対者に対しても親切に接しようとする一因にもなっている。

正直者が馬鹿を見るマイノリティ(少数派)に分類されたお人好しに当てはまることわざ。


情けは人の為ならず:"本来の意味"では『人にかけた情けは巡りに巡って自分に返ってくるのだから誰にでも親切にしなさい』という意味のことわざ。『創作作品のお人好しにとっては損得勘定を抜きにして人に情けや親切をかけるが、結果的に(ポジティブな意味での)因果応報が働いて当人にとってのプラスの形で帰ってくる』というケースも珍しくない。


兄貴肌姉御肌:年長者及び仲間に自分より歳下が多い場合にお人好しが併せ持っていることが多く、仲間の面倒を見ることもしばしば。

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