中野玄人
なかのくろと
CV:諏訪部順一
漫画・アニメ『世話やきキツネの仙狐さん』の主人公。仙狐さんからは「おぬし」と呼ばれる。
原作では苗字のみで下の名前は登場していないが、アニメ化に際して「玄人(くろと)」という名前がつけられた。
身長180cmと、結構な長身。
終電帰宅・休日出勤が当たり前のブラック企業に勤める会社員(システムエンジニア)。心身共に疲弊していた彼を救うために仙狐さんが家に押しかけてきたことで物語が始まる。
帰宅寸前に別のプロジェクトのヘルプを頼まれても断れず、仕事が終わっていないからと自主的な休日出勤をするなど、ブラック企業から抜け出せない人にありがちな、責任感が強くお人好しな性格。何事もひとりで抱え込みがちで、他人に頼ったり甘えたりするのが苦手なため、仙狐さんがどれだけ甘やかそうとしても、なかなか素直に甘えられない。
仙狐さんが自分に先祖の影を重ねていることをシロに指摘されても、それを受け入れた上で仙狐さんといる幸福を肯定する度量がある。
重度のモフモフ好きで、隙あらば仙狐さんの尻尾をモフっている。モフ欲があらゆる欲望に勝り、千里眼でその欲望を覗き見たシロからドン引きされるレベル。仙狐さんがお風呂に背中を流しに来たときでさえ尻尾の付け根が見られることを何よりも喜び、濡れてしぼんだ尻尾を見たときにはこの世の終わりのような顔をしていた。
モフモフな生き物であればキツネに限らず何でも好きなようで、猫などにも目がない。
彼の背後に浮かび上がる黒いモヤ(仙狐さんたちは「心の闇」と呼んでいる)は、近くにいる人間にまで影響を及ぼす。単にブラックな労働環境による疲弊によって生じているものではないらしく、大学時代から「近付くと不幸になる」という噂を立てられていたらしい。
そのため大学時代も友人が少なかったが、八王子というキザな親友がいる。
趣味はゲームと映画鑑賞だが、就職後は時間がなくどちらもご無沙汰気味。
黒いモヤの出現率上昇で仙狐さんに心配され、紆余曲折あったが、原作第五十四尾でブラック企業を退職。その後、無職期間と就職活動を経て、かつて人助けをして腕を骨折した際の縁でホワイトな会社への再就職に成功した。