高松絹早
たかまつきぬさ
14期生最年長の29歳(スター選手の久留米美虹、立川麗夢と同い年)であり、作中の女性キャラクター最長身の171cmという抜群のスタイルを誇る文字通り大人な女性。アニメ第1話において、競輪選手を目指したきっかけを「子供の頃から世間の常識や親の意見に流されるまま進学、就職してきたけど、あることをきっかけに自分には何も無いと気付き、迷いながら日々を過ごしている時に初めて競輪を観戦し、同い年の久留米選手と立川選手の放つ輝きと覚悟を感じ取って刺激を受けたから。」(要約)とオンライン会話していた泉に語っている。
最年長者らしい気配り上手で面倒見が良い性格で、相談に乗るだけでなく元ヨガインストラクターとして時折同期生達にヨガを教えるというトレーニングパートナーとしての一面もあり、共に行動することが多い泉達からは姉のように慕われている。
また、困っている人や悩んでいる人を放っておけない性格で、養成所で友人の熊本愛が同期生でありながら既に世界ジュニアで活躍しマスコミにもその名を知られているエリートの平塚ナナへの対抗意識から過剰なトレーニングを続けていた際は我がことのように心配し、養成所の休館期間中に一時帰省する際、お互いの地元が比較的近いこともあり、熊本に同行して無茶をさせないよう監視しようとしたが、穏やかな笑顔で「もう無茶なトレーニングはしない。約束する。」と言う彼女の言葉を信じて別れたが、養成所に戻った日、ある事情により一層無茶なトレーニングをして包帯だらけで現れた熊本を見て泣きそうな顔になっていた。
更に、後日の走行試験で肉体の限界により基準値以下のタイムを記録してしまった熊本が退所処分を言い渡された日の夜に食堂で話し合いをした際は「私のせいだ…あの時無理やりにでも付いて行ってればこんなことには…」と自分を責め、巫子の言葉をきっかけに気持ちを切り替えて二週間後の追試に向けて同期生全員でサポートすることを決意した。だが、追試でも筋肉疲労が回復していなかった熊本が正式に退所処分を言い渡された際は彼女の肩に手を置いてうつむき涙した。
その後順調に養成所を卒業してプロデビューするが、デビューできただけで満足し、その先の目標を見つけられていなかったため、デビュー後の成績は同期生の中で下位(ルーキーファイナルおよそ2ヶ月前の時点で13期生も含めたルーキーファイナルポイントランキング30位)と伸び悩んでいたが、ある日ひょんなことから移動中の飛行機の中で知り合った13期生の観音寺炒子と同郷の同級生ということもあって意気投合するが、彼女が代謝(成績不振者への強制引退通知)の危機にあり、応援してくれる祖父のために体が壊れてでも生き残るという決意を表明した際は、熊本の件を思い出して「そんなのダメ!!」と叱責した後涙目で「壊れたらダメ…楽しく乗らなきゃダメだよ…」と訴えかけ、彼女のトレーニングパートナーを務めることとなった。
観音寺とトレーニングを続けながら自分自身を見つめ直す内に少しずつ勝利への意思が芽生え始め、ある日をきっかけに久留米や同期生とトレーニングを行い続けるうちに観音寺、そして自分自身の成績も向上し、観音寺は僅差ながらも代謝候補(下位3名)を脱出するまでになっていた。だが、年内最後のレース前の時点で再び代謝候補ボーダーラインのワースト3に下がっており、最終戦で4位以内に入らなければ代謝という状況の中で最終戦に挑んだ観音寺だが、安全策を捨てて積極的なレースをするも最終的に5着となってしまい代謝が決定してしまう。
そのレースおよび後日悲しみをこらえて気丈に振舞う観音寺の様子を見て確固たる勝利への意思と執念が芽生え、年内最後の公式レースでスタート直後から積極的に仕掛け、最後のストレートで雄たけびを上げながら1着でゴールし、ルーキーファイナルポイントランキング7位となり、ルーキーファイナル本選最後の椅子を勝ち取った。そして、ルーキーファイナル本選では表彰台こそ逃したものの、気迫溢れる積極的なレース運びで見せ場を作った。