概要
『甘々と稲妻』は、父子家庭で教師をしている犬塚公平と、その娘のつむぎ、公平の生徒である飯田小鳥が共に料理をする作品である。
大抵は公平、つむぎ、小鳥の3名が、ことりの母である飯田恵から教わった方法で料理を行うが、たまに公平の友人の八木と、小鳥の友人の小鹿しのぶが手伝いに加わることも。
著者は雨隠ギド氏。出版は講談社。good!アフタヌーン2013年3月号から2018年9月号にかけて連載され、コミックスは全12巻刊行された。
2016年3月7日、2016年夏アニメとしてテレビアニメ化。
アニメーション製作はばくおん!!・名探偵コナンなども担当するトムス・エンタテインメント、企画協力はシンエイ動画が担当する。
放送局はTOKYOMX、読売テレビ、BS11、AT-X(公式サイト告知)。ケーブルテレビのJ:COMテレビでも放送された。
2019年7月にはJCOMの「アニおび」枠で放送。事実上の再放送と言う形になる。
登場人物
高校の数学教師。小鳥のクラスの副担任。
本編開始の半年前に妻を亡くしたため、現在一人娘の「つむぎ」と二人暮らし。食が細いうえに料理への関心が薄く、奥さんが料理担当を担っていたためか初めは料理がまったくできなかった。
また、娘をとても大切にしており、娘がギャル語を使用したり、将来彼氏を連れてくるかも知れないことに不安を覚えたりと、溺愛している模様。
小鳥と料理をすることになって以来、料理の楽しさ・食べる楽しさに目覚め、長らく娘とちゃんとした食事をしていなかったこともあり、料理の腕をあげていく。
- 犬塚つむぎ(CV:遠藤璃菜)
公平の一人娘。本編開始時点で5歳の幼稚園児。幼稚園で覚えてくるのか、時々ギャル語を使う。
天真爛漫な性格で人懐っこく、表情豊か。だがあまり表には出さないものの、母がいなくなったことを寂しがっており、母との思い出の料理を作るとひどく落ち込むなどの一面も覗かせる。
偶然出会った小鳥をとても慕っており、「ことりちゃん」と呼んでいる。
物語中盤で小学校に入学する。
公平の生徒で高校1年生。小学3年生のときに両親が離婚しているため、現在母子家庭。当時すでに両親が上手くいっていないことを感じており、自分が頑張ればなんとかなるかもという思いから、父が好きだった生姜焼きを作ろうとして大怪我を負ってしまった経験がある。これが原因で両親の仲が余計にこじれ、小鳥もトラウマから包丁を握れなくなってしまっている(現在はトラウマを克服しようと奮闘中)
ひょんなことから、犬塚親子とともに料理をすることになる。
母の影響もあって料理の知識は豊富で、味覚にも秀でている。そして見た目に反して、なかなかのグルメで大食い。ただ前述の通りトラウマから料理をしたことがなく、腕は素人同然。
中学時代はメガネだったが、ラーメンの湯気で曇ってしまうという理由からコンタクトレンズに変えた。
公平のことは好意的に見ているものの、それが父親に向けるような愛情なのか、恋愛感情なのかは分からない、とのこと。
本作は、彼女が高校に在籍する3年間の物語である。
ツインテールと八重歯が特徴の、小鳥の友人で少なくとも中学からの仲。
兄弟が多いためか男の子ような喋り方をするが、小さい子どもの相手も上手い。料理も慣れているためたまに料理会に参加したときにはアレンジを加えていた。
本人いわく、「せっかちだし手出したくなっちゃう」性格。だが小鳥を大切に思っており、料理会もあくまで「手伝い」の立場でいる。
公平の高校時代からの友人。彼も時々料理会に参加している。
公平が仕事の関係でつむぎの面倒を見られないときは、頼まれて代わりに彼女の相手をしている。
喫煙者で目つきが悪いが、カフェバーを経営していることもあってか料理上手で、面倒見もいい。
ゲームセンターに連れていったり、菓子をたくさん買い与えたりなど、彼もつむぎには甘い様子。
犬塚親子と小鳥の料理会にしのぶが初めて参加することになった際、つむぎに誘われて会に参加したがその理由が「『恵』でやるというから気になった」というもので、食べるほうも好きらしい。(『恵』は小鳥の母の店の名前)
酒も好きなようで、飲酒する(しようとしている)描写が度々見られる。
公平の亡き妻かつ、つむぎの母。料理は得意な方で、自らメニューを考え作ってきた。
- 飯田恵(CV:新井里美)
小鳥の母親で、料理研究家兼小料理屋「恵」のオーナーかつ女将。
両方の仕事を両立させているが、研究家業が多忙なため店を空けることが多い。
小ネタ
登場人物には動物の名前が入っている。
幼稚園児の声優には、子役が充てられた。