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結城友奈

ゆうきゆうな

結城 友奈(ゆうき ゆうな)とは、『勇者であるシリーズ』第2弾のテレビアニメ『結城友奈は勇者である』に登場するキャラクターである。本作の主人公。
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概要編集

「皆で仲良く、ね!」

「私はみんなのために勇者になる!」


毎日賑やかな中学校生活を送る本作の主人公。脳天気だが、いかなる時も前向きで、イザという時に頼れるので、皆から一目置かれている。特技は親から教えてもらった武術。

(『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』キャラクター紹介)


元気いっぱいのポジティブな二年生。ガッツに自信あり。

(『結城友奈は勇者である -勇者の章-』キャラクター紹介)


プロフィール編集



人物像編集

讃州中学校に通う中学2年生の女の子。明るく前向きな性格で常に元気いっぱいな勇者部のメンバー。赤色の髪の毛と花びら状の髪飾りがトレードマーク。

運動神経が高く、学校の体育系部活の助っ人をよく頼まれている。ただ、夏凜登場後は勇者部ホームページに書かれている本人のコメントで「武道なら夏凜がお勧め」と語っている。

好きな食べ物はうどん。押し花集めが趣味。特技は親から教わった武術と、父親直伝のマッサージで、その腕前はゴッドハンド級

スタイルについてはあまり触れられないものの、風先輩曰く標準並みで水着姿を見れば分かるが年齢を鑑みれば大きい方ではある。

実際、大満開の章のオープニングで風先輩や東郷に隠れがちだがしっかりと揺れている……のだが、アニメ一期『結城友奈の章』放映当時は公式に「巨乳」と公言されていた東郷を強調するためなのか他の面々は全体的にバストサイズは手厳しめに描かれていたため、作画上はほぼ真っ平という不憫な扱いを受けていた。たぶん友奈は一期作画陣に怒っていい。



保育園の園児たちからは人気者で、取り合いになってしまうほど。また、クラスの中でも愛されキャラとしていろいろと愛されている模様。彼女の勇者部におけるポジションは「いやし」。


実は四国全土の勇者となれる素質を持つ女子の中において、最も高い適性値を持つ。そもそも「勇者部」自体が、友奈が勇者に選ばれることを見越した大赦の思惑によって、東郷を始めとする優秀な勇者候補を友奈の周囲に集められることで成立したものであった。


人間関係編集

東郷美森とは家が隣同士であり、非常に仲が良い。事故で車椅子生活を余儀なくされ、記憶も所々失ってしまい、うつむきがちであった東郷に対し親身に接して以来、お互いを良く知る大親友となった。なお、東郷を「東郷さん」と苗字で呼ぶのは本人の希望のためである。クラスも一緒であり、常時他者の助けが必要な美森を助けている。

…というか、実際は何かとよくできる美森に頼りっきりであり、美森がいない寂しさでその場にいる人間全員が美森に見える「東郷禁断症状」になった事がある事が『勇者部所属ぷにっと!』にて描かれている(もっとも、相方の禁断症状については他の主役にも少なからずある事が『ゆゆゆい』で判明するのだが)。

また、『樹海の記憶』では勇者部一同が仕掛けたエイプリルフールのドッキリにまんまと引っかかり、「東郷が転校する」という嘘を真に受けて「東郷さんがどこかへ行っちゃうなんて私、絶対ヤダー!」と号泣してしまった。

なお、この後ネタばらしをされた友奈は、(最初すぐには引っかからなかった事もあって)「引っかかったフリでの、泣いたフリだから! だからホントは泣いてないもん!」と強がるという意外な一面を見せているが、直後美森の「転校するって聞いても悲しんでくれないんだ」という冗談に、ますます動転する事になってしまった。


性格編集

結城友奈は勇者である

行き当たりばったりで能天気。KYな部分もあるが、いざというときには頼れる性格で皆から一目置かれている。


……という性格は周りを和ませるためにわざと演じている表向きの性格。

実際は相当に周りに気を遣う女の子で、友達のためなら冗談抜きで命を賭ける(賭けてしまう)人物である(これらは本編では言及されておらず、円盤1巻のブックレットで初めて言及されている)。


一見すると鋼メンタルだが実際にはそんなことはなく、恐怖のあまり震えと涙を見せることもある。しかし、そんな歳相応のメンタルでありながら、他者のためなら自身を奮い立たせることのできる強い勇気を秘めており、初変身の際にも


「嫌なんだ。誰かが傷つくこと、辛い想いをすること…!」

「みんながそんな思いをするくらいなら、私が頑張る!」


と宣言している。しかし、「誰か」が友達ともなれば上述の通り自分が傷ついていくことに一切の躊躇がなく


  • ある疑念から敵へのトドメを引き受けあう仲間を見て、強引にトドメを刺す(8話)
  • 真実を隠されていた怒りで暴走する仲間を制止し、リミットに達するもこれぐらいと言い切る(9話)
  • 絶体絶命の危機に力の代償が発現するも、構う事無く限界を超えた力を発動し…(12話)

といった具合に、もはや気遣いを超えて半ば自己犠牲の領域に踏み込んでいる。中盤にて彼女が失ったものは親友との想い出を奪われたに等しいものだったが、それでも


「知らされてても、結局私達は戦っていたはずです!」

「世界を守るためにはそれしかなかった!だから誰も悪くない、選択肢なんて誰にもなかったんです!」


と仲間の攻撃で更なる喪失に近づきながらもこう言い切っており、彼女の人間性を象徴する名台詞といえる(「選択肢なんて誰にもなかった」という言葉は、本作だけでなく勇者であるシリーズ全体の世界観や物語に深く関わるキーワードとなっている)。


勇者部結成以前から「勇者」に強い憧れを抱いており、その表向きの性格から、出会ったばかりの夏凜には(御役目としての)勇者の自覚の無さを指摘されることもあった。しかし実際には相当な覚悟をもって臨んでおり、その在り方は勇者システムや神樹など関係ない、本当の意味での「勇者」と言えるだろう。


…が、当然ながら傍で見守る人間にとっては気が気ではなく、友奈が失ったものはある人物にとっては本人以上にショックであったと思われる。諸々の残酷な真実に立て続けに襲われたこともあり、その人物がこうなるのは必然だったとも言える(『花結いのきらめき』では、暴走する理由がかなり掘り下げられている)。もっとも、気が気でないのはその人物に限った話ではなかった。

さらに、上述の通り自分が傷つくことに頓着しない上に「人のために動く」ということを義務ですらない当然のことと認識している友奈にとっては、人類を守るためならば戦いの代償は受け入れて当然のものである上、仲間達も同じ考えであると当然のことのように思い込んでおり(前述の宣言でも「私達」と迷うことなく複数形で言い切っている)、それを良しとしない考え方を理解できないどころか想定すらしていなかった。仲間の何人かの暴発を許してしまったのも、そうした思い込みが仲間達の苦悩に気づくのを阻害してしまった部分が大きい。

仲間達と一緒にいられる事を大事にする友奈にとって、それが大きな衝撃となったのも無理はない。


以上のように、「勇者」という存在をいい意味でも悪い意味でもこれ以上ないほどに体現した人物と言える。

しかし一連の戦いを通じて友奈も己の至らない部分に気づくことができたのも事実であり、彼女が本当の意味で「普通の少女」になれたのは自分のことを心配してくれる仲間達がいるから生きることを諦めてはいけないと学び、そのために「勇者」としてではなく「人」として生きることを決意した時である


ちなみに、ギャグセンスが残念なのは素の模様。

また、初期の特典PCゲームでは何かと「私(私達)は、〇〇になる!」と口癖のように言う事が多く、夏凜から「何でも『勇者になる』みたいに言わないの」と突っ込まれた事もあった。


スピンオフではやけに涙もろく、もらい泣きして他のメンバーにあやされていることもしばしば。また、『勇者部所属ぷにっと!』第1話ではに東郷と小学生の女の子を乗せたリヤカーを引いて全力疾走(東郷は体重移動)するという体力を見せたが、流石に目的地にたどり着いた際には疲労困憊してしまい、依頼人の女の子を困惑させてしまった。


アクションゲーム『樹海の記憶』は初期のメディア展開であるため、および勇者に関する重大な秘密がまだ明かされていない時間軸であるためにか、上述の優等生的なイメージに反して「イイ性格」をした友奈が描かれている。風先輩に対するホラードッキリ(学校一つ使った大がかりな仕掛け)にノリノリで加担したり、涼しい顔して歯に衣着せない毒を吐いたり、前述したようにエイプリルフールでしてやられた時にムキになって「騙されてないもん」と否定したりと、勇者の章を見てからプレイし直すとちょっと違和感を覚えるほどだが、友奈は本来、13歳の無邪気な子供なのである。(バレンタインシナリオの最後で『結城友奈は勇者であるが彼女はまた、人知れず……『無邪気な邪鬼』とも呼ばれていた……。』との事)


苦手な事など編集

説明や頭を使う事はあまり得意ではない。特に説明については擬音交じりになってしまう事がほとんど。『勇者部所属ぷにっと!』で部室に台所の黒いアレが出現した際には、依頼を終えて部室に帰ってきた夏凜に事情を説明しようとして「ダーさん(友奈と犬吠埼姉妹で勝手に決めたコードネーム。ダークサイドの略)が襲来して困ってる」と言い出して、「誰だそれは」とツッコまれ、勇者部設立当初のエピソードを話そうとすると樹から「説明が苦手だから」という理由で断られたほど。


学業に関してはかなり難儀している模様で、第2話では東郷から課題の進捗についてツッコまれて青ざめている。

また、『結城友奈は勇者部所属』で描かれた学業の様子によれば、二学期の中間テストはTVシリーズ終盤の入院後という事情も重なっていたこともあり勇者部全員での緊急勉強会が開かれ、その後の期末テストでも散々な結果だったようで茫然自失となっている。

ただし、中間テストの際には「知的に見える」という(どこまで本気かわからない)風のアイデアを信じて伊達メガネを着用して臨んだ結果あっさり高得点を叩き出しており、学んだ知識を上手く活かせていないだけであると思われる。

その割には風が「以前は学業も優秀だった(勇者としての活動に忙殺されて学業がおろそかになってしまったため成績が落ちた)」ことを知って自分のことはすっかり忘れて爆笑し、お仕置きをくらっていたりもするが。

活字を読むことも苦手なようで、(文才皆無な人が書いたことを考慮しても)小説を読んだ際にはキャパオーバーを起こして頭が爆発してしまった。


色恋沙汰に関してもド素人で、自分に届いたラブレターに困り果てていたことも。その状況にある人物は既視感を感じ、またある人物はその既視感の正体という状況だったことを、友奈は知る由もない。

ただ、東郷や風について「私が男だったら見逃さない」と発言して「プレイボーイです」と樹に突っ込まれた事も。


裁縫も苦手らしく、夏凜と二人して指を刺してばかりだったため早々に風から戦力外通告を出され、カボチャくり抜き要員に回されてしまった(ハロウィンだったため)。


その他は普通の女の子なので、台所の黒いアレが部室に出現した際は部室から逃げ出してしまった上、ゴキ…という名前を聞くことすらも拒絶していた。『樹海の記憶』ではフナの解剖実験も苦手である事が描かれ(「つぶらな瞳でじっと見つめられると何かかわいそう」と魚をさばけない人のような事を口走るほど)、体調不良を装って保健室に逃げようとさえしていた。

また、(東郷がぼた餅を頻繁に与えるせいか)太ってしまったこともあり、夏凜による徹底的なダイエットが行われたことも。この際、身体がかなり柔らかいということも明らかになった。…が、その次の話では新聞部からの依頼でコンビニスイーツを食べまくっており、単行本のカットイラストでそのことを園子にツッコまれ「甘いものは別腹」とダイエット仲間の樹と二人して目をそらしごまかしていた。


絵心は普通なのだが、ノートには落書きが多いらしい。『勇者部所属』の目次(活動報告書の体裁になっている)にも落書きがあるほか、漫研のサポート依頼ではベタを頼まれるも彼女によって別作品に変わってしまった。どうやらカレーネコなるキャラクターが好きらしくひんぱんに描かれているのだが、サンチョと違い商品化されている様子はない。『勇者部所属ぷにっと!』では、この落書きに対して夏凜からの反応(返事として書き加えられた落書き)に、授業中にもかかわらず吹き出していたこともある。


意外と謎めいた私生活編集

主人公でありながら、勇者部5人の中で過去や私生活に関する描写が最も少ない人物。

特に、彼女の性格がどうやって形成されたのかについては一切不明である。

一応、スピンオフ漫画等本編外では友奈の話等で家族について触れられることはあり、それらの断片的な情報からの推察ではあるが、両親は健在且つ仲も良好な様子が見て取れる。

それによると私服の購入は母親に完全に任せきりでだったらしい。その結果、自身に関するファッションセンスは今ひとつのようで、「自分で選んだTシャツについては母親に呆れられてしまった」というエピソードが語られている(余談だがこのとき着ていた「かるしうむTシャツ」は実際に商品化された)。ただ、水着やお祭りの浴衣を選ぶセンスはまともな様である。

赤嶺友奈のファッションセンスである

※参考までに、こちらが「かるしうむTシャツ」。着ているのは別の友奈


彼女の自室についても『勇者の章』で初めて描かれていて、サンチョによく似た「アミーゴ」という猫の抱き枕や「中学入学の時に親に買ってもらったが手に取ることはなかった」(T.M.さん談)たくさんの百科事典があった。また、本棚の中身を見る限り、少年マンガ好きらしく、どこかで見たようなマンガが置かれていた。


勇者としては編集

友奈友奈神
通常時満開時

イメージカラーはピンク。モチーフの花はヤマザクラ/花言葉『貴方に微笑む』

髪の毛も赤茶色からピンク色のロングポニーテールに、髪を纏めるリボンは花の花弁状に変化する(舞台版は髪色の変化はないがメインビジュアルではアニメと同じ)。専用精霊は「牛鬼」と後に加わる「火車」。戦闘では徒手格闘による格闘戦を得意とし、変身時に手の甲を覆うプロテクターが装着される。必殺技はオーラを纏った強烈な拳をお見舞いする「勇者パンチ」と衝撃波を放つ飛び蹴り「勇者キック」。火車が加わった後はその力で勇者キックが炎を纏うようになり、広範囲を一撃で焼き払っている。


「満開」時は全勇者共通の背部のリングに加え左右に巨大なアームが発現し打撃力が増大する。アームとリングはパージ可能(パージ時の描写から一体となっている模様)。両手のナックルガードも巨大化して鈍器めいたものになっている。ある場面では迷いを振りきったので遠慮無く使った。満開ゲージはナックルガードにある。

一方、武装以外の衣装については全勇者共通である羽衣の追加以外は全体的に細かいマイナーチェンジのみに留まっており、カラーリングが元々満開時の衣装の色に近かったことや大型アームのインパクトも重なって他のメンバーの満開のように目に見えて大きく変わった印象はない。


最終局面、戦闘に支障の出る傷を受けるも、直後に問題は解決したためか衣装に追加ギミックは生成されていない(友奈の戦闘スタイルでは死活問題である)。


なお、近接戦闘においては無類の強さを誇り、満開においても作中の登場人物の中で乃木園子の次に近接戦闘が強いとされている。


樹海の記憶では編集

主人公だけあってバランスの取れたステータスと隙のないモーションを持つが、一対多が多い本作では格闘を扱う友奈はどうしても他の仲間たちに見劣りしてしまう。使いにくいわけではないものの、道中では強攻撃一段目の回し蹴りでクルクル回っていることが多いだろう。反面、ボス戦では癖のない動きが非常に扱いやすい。


花結いのきらめきでは編集

アプリ「花結いのきらめき」では主人公らしくチュートリアルで入手可能な一人。

性能的にも癖はほとんどなく扱いやすいがやや決定力に欠ける点とCT率の低さが後半ネックになりやすい。

だが防御面においてはピカイチでHPも高くちょっとやそっとでは倒れない。完璧な盾と言う訳ではないが敵の攻撃を十分に受け止め続けられるだけの耐久力はある。

さらに超必殺技が極めて広範囲で雑魚の殲滅に役に立つ、敵に吹っ飛ばされにくく前線で戦いやすいなど後半まで戦っていけるだけの力があり前述の欠点を除けば主人公らしく実は結構なハイバランス型。

ちなみにもう一人の友奈とはほぼ性能互換の関係にある。違いがあるとすればこちらは防御重視、もう一人の方は火力重視である点。それ以外はほぼ同等。

相性のいいパートナーは短射程を補ってくれる東郷、樹等だが、前述のようにバランスに優れるため、風と組ませて持ち味の防御力を高めても良し、夏凜や千景と組ませて手数を増やしても良しと選択肢は多い。パーティーの中で彼女に任せたい役目に応じて選択すると良いだろう。

精霊は牛鬼。火車はガチャなどから出現するのみ。


ロードオブヴァーミリオンでは編集

東郷美森、三好夏凜と共にLov4 Ver4.2より参戦。種族は神族のディフェンダー。



経歴編集

結城友奈の章編集

ある日、人類最後の生存圏である四国を守護する土着神の集合体「神樹」によって人類の敵「バーテックス」と戦う「勇者」に選ばれてしまう。人々と故郷、そして友達を守るため、恐怖を振り切り勇者として戦う事を決意する。

しかし、やがて明らかになる「勇者の真実」と「世界の本当の姿」。残酷なシステムに直面し打ちのめされても勇者として人々を守ろうとするが、結果友奈は「バーテックスから人類を守る」ことはできても「勇者の使命の過酷さから仲間達の心を守る」ことはできなかった

立て続けに起きた仲間達(特に東郷)の暴発によって「一番身近な人達を守れなかった」という現実を突きつけられ、ついに打ちのめされた友奈は、迷いと自責の念から一時変身不能に追い込まれてしまう。

夏凜の身を挺した励ましによって奮起した友奈は、世界を終わらせようとする東郷を(鉄拳を含めて)説得し、最終的には勇者部の一同と力を合わせ、招き入れてしまったレオ・バーテックスを食い止める事に成功。

しかし、生身でバーテックスの御霊に触れたために、植物人間となってしまう…

結城友奈さん



東郷さんが泣いてる……

私は「約束」した 大切な友達と「約束」したんだ…!。

勇者は泣いている友達を放ってなんかいられない

絶対 帰るんだ!!

東郷さんのところへ みんなのところへ

…東…郷 さん……。

……………一緒にいるよ……ずっと

聞こえてたよ みんなの声

東郷さんの声

…ただいま


他の仲間達が供物を返される一方で、友奈の意識はなかなか戻らなかったが、涙する東郷の呼びかけに答えるように、意識を取り戻したのだった。


最終話にて彼女の強い想いを文字通り「神が聞き届けた」のか、イレギュラーな現象がいくつも発生しており、考察が諸説入り乱れていた。また、最後の演劇で謎の立ちくらみを起こしている。

この理由については、後に『勇者の章』で明かされることになる。


その後の園子編集

讃州中学校に転入し、新たに勇者部に加入した園子を歓迎する。一方で、前述の立ちくらみが再発。本人曰く「時々クラっとする」との事。また、園子は違和感を感じており、曰く「ゆーゆを見ていると変な気分になる」との事。立ちくらみを起こした理由と園子の謎の違和感は『勇者の章』で明かされることになる。


二冊目の勇者御記編集

園子の部屋で見つかった『勇者御記』を見て意味深な反応をする。

なぜそのような反応をしたのかは描かれておらず、ファンからは後述するもう一人の友奈の存在もあってタイムリープ説が囁かれていた。

二冊目の勇者御記の続き

が、『託されたバトン』にてある人物に既視感を抱いていた事が判明。その理由は『勇者の章』と繋がっている。


鷲尾須美の章編集

東郷との馴れ初めが描かれたラストシーンに登場。


なお、スピンオフ『勇者行進曲』では、彼女そっくりな人物(名前は名乗らなかった)が登場し鷲尾須美達と出会っているほか、『勇者部所属』単行本1巻に収録されたアナザーストーリーでも友奈が登場して須美達と出会っている。友奈のことが印象的だった須美達が翌日調べたところ、讃州中学には勇者部は当時存在せず、そもそも讃州市自体歩いて行ける距離ではなかったとのこと。

後にゆゆゆいで本当にお互いが出会うのだが、この件に関しては(スピンオフだからか)触れられていない。


乃木若葉の章編集

センシティブな作品

西暦の時代(『結城友奈の章』より約300年前)が舞台となるため、直接は登場しない。ただ、容姿などが瓜二つの高嶋友奈が登場しており、友奈の謎の一片が明らかになるかもしれないと期待されたが、結局「友奈」の名前の由来だったことしか明らかになっておらず容姿や性格が似ている理由は未だ不明。ただし、『勇者の章』では彼女の誕生日に「ある出来事」が起きており、何らかの関係がある事は間違いない(ちなみにこれは意図した演出ではなく単なる偶然であったらしい)。


花結いのきらめき編集

主人公にしてボケ担当というポジションで、共演したもう一人の友奈共々「小学生並みの知識」と夏凜に呆れられており、たまらず神樹についての講義をする事になった事もあったほど(そしてたまたまやってきた銀が巻き込まれた)。

東郷と園子を合わせ夏凜からはボケトリオとまで言われている。加えて他人のボケはボケだと理解できないという天然ぶり。

一方、無自覚プレイボーイぶりも健在で、小学生時代の東郷や小学生時代の園子がやってきた際は「両手に東郷さん」とか「両手に園ちゃん」というハーレムものの主人公じみた発言をしたこともある。


中の人が囲碁初段となった事がきっかけで活躍の場を広げたからか、囲碁に挑戦するSSRが実装されている。

ユウナの碁

※件のSSR実装1年前に投稿されたもの


白鳥歌野の誕生日イベントでは、天然ぶりを遺憾なく発揮した結果園子の悪ノリに東郷共々付き合い、どこぞの戦闘員のような悪役を演じた(この際バトルパートでも実際に敵として登場し戦闘になる。そのため、フレンド及びゲスト枠以外で彼女を参加させられない。また、一人だけいい名前が思いつかなかったのか、名前が変化しない)。あれ、主人公って誰だったっけ……?


なお、うどんは作れるもののお菓子作りの経験はない事が判明。樹と組んでプリンを作ろうとした際は使う材料からしてわからないという天然ぶりを発揮し、2人で独力で研究しようとするのだが、その結果は…組んだ相手があんな人な時点でお察しください

素直な性格故の嘘のつきにくさも相変わらずで、林間学校イベントでのババ抜き対決では無理にポーカーフェイスを作った結果目のハイライトが消えて「目に出てるー!」と夏凜に指摘されてしまった。


なお西暦の勇者や巫女たちからは、もう一人の友奈と区別するために名字で呼ばれている。

そして、3人目の友奈も登場する事になる。


ちなみに彼女の作るうどんは肉ぶっかけうどんで、もう一人の友奈と同じである。親愛度が高い場合はちくわ天に変わるのだが、プリンの作り方がわからない友奈がどうやってうどんのトッピングを用意しているのかは謎としか言えない。


勇者の章編集

センシティブな作品

『勇者の章』では、生贄にされていた東郷が幽閉された場所・高天原に来た際既視感を抱いていた。この時、魂が肉体から離れて上のイラストのような幽体になっていた。


また東郷を助け出した際、謎の禍々しい紋章が胸に刻まれ生贄としての役目が引き継がれてしまう

常々仲間達に対し勇者部五箇条の「悩んだら相談」を説き、また東郷や風の暴発を止められなかった苦い経験を持つ彼女だけあって相談を試みようとするも、途端に仲間達がトラブルに見舞われ、さらに個別に相談を試みた風が交通事故にあって(犬神が守ってもなお)重傷を負ってしまったことから、事情を知ること自体が相手に良からぬ影響を与えてしまう事が判明。相談そのものが封じられ、誰にも頼れない状況の中、ただ独り追い詰められていく…。

勇者の章 3話


とても苦しい、体も痛い、心も痛い、ぐちゃぐちゃになりそう…、もうおかしい!!

私はただ、みんなと毎日過ごしたいだけなのに…


弱音を吐いたらダメだ、私は勇者だから

頑張れ自分、結城友奈!勇者はくじけない!!


実は『結城友奈の章』最終回のバーテックスとの戦いで何度も散華し、さらに変身が解けた状態でバーテックスの御魂に直接触れたことで肉体が抜け殻と化し魂だけの存在となってしまっていた。そして魂は東郷がとらわれていた空間に閉じ込められていたのである。最初は抜け出すことができなかったが、東郷の呼びかけとあの人を思わせる青い烏の導きによって抜け出し、帰還することに成功する(『大満開の章』では、その気になれば彼女のように神樹の一部になる事もできたようだが友奈自身が生きる事を選んだ結果と説明されている)。

しかし体の機能は供物としてささげられたものが戻って来ていたわけではなく、神樹が作ったものであった。特に友奈は強引な満開を繰り返していたため全身を神樹によって作られていたことが判明する。演劇祭で立ち眩みを起こしていたのは、神樹によって作られた体が、まだなじんでいなかったためであった(『結城友奈の章』コミカライズでは無理な蘇生だったと語られている)。大赦はこの状態を「御姿(みすかた)」とよんでいる。この体質は神から好かれる体質らしく、それによって友奈が東郷のかわりになったのである。

この生贄の役目によって植え付けられたタタリは治ることはなく、体には禍々しい痣がどんどん広がっていく…


なお、胸の紋章を確かめるシーンを見た一部視聴者からノーブラ疑惑が浮上してしまい、一時Twitterで「友奈」と検索すると上位の候補に「友奈 ノーブラ」と出てくる事態に。辛すぎる展開の反動とはいえ、どうしてそうなる


アニメ質問状の前田俊博プロデューサーはインタビューにこう答えている。


主人公の友奈は完璧すぎる人間で、中学生とは思えないコミュニケーション能力を有していますこれこそが勇者たる資質でしょうがそもそも友奈はくよくよ悩まないし勇者部には「悩んだら相談」という鉄の掟(おきて)があります性格の癖がすごい東郷さんなら破るのもまだ理解できますが友奈はそうはいきませんだからこそ友奈のこの性格が弱点になるドラマにしようとなりました本来は誰よりも「勇者部五箇条」という“コンプライアンス”を順守する友奈が「勇者部五箇条」を否定するお話です


関連人物編集

結城友奈の章/勇者の章編集

上述したように相思相愛の大親友。→ゆうみも

彼女が作るぼた餅は「毎日食べたい」と言うほど気に入っている。普通に「素敵」「綺麗」「好き」と言う事も多い。『花結いのきらめき』のバレンタインイベントでももちろんチョコ(ホットチョコレート)を渡している。

しかしそんな友奈でも怒られる事はあり、曰く「時々ちょっぴり怖い所がある」「優しさと厳しさの境界線が紙一重」。

東郷に次いで積極的に接する事が多い相手。→ゆうにぼ

初対面時から積極的に仲良くなろうとし、「私は夏凜ちゃんが好きだから!」と真っ向から宣言して彼女を動揺させた(『結城友奈の章』にて東郷以外に名指しで好きと言った相手は彼女だけである)。

以来、夏凜も次第に友奈を意識するようになるが、それが東郷の嫉妬を買ってしまう事も。

勇者システムの真実を告げられた相手。

勇者部に合流した際、彼女があだ名をつける事に便乗して「園ちゃん」と呼ぶ事になる。

ちなみに、彼女だけ友奈のマッサージで喘いだかどうかわかっていない(『結城友奈は勇者であるS』でマッサージ自体は受けたのだが、該当シーンが結末不明慮のまますぐ終わってしまったため)。

魂だけの存在になった友奈を救った存在。青い烏の姿で現れたが、終盤では…


花結いのきらめき編集

2年前の親友。

なまじ接し方が同じ故に、東郷の嫉妬を買ってしまう事も。

バレンタインイベントでは「須美ちゃんががんばったから今の東郷さんがいる」という理由でチョコを渡した。そしてさらに肩もみをしてあげる事になるのだが案の定…

もう一人の友奈。

初対面時はさすがに戸惑ったが、性格が似ている事もありすぐに打ち解けた。→ダブル友奈

夏祭りイベントでは、千景と夏祭りを楽しめるよう、自分の浴衣を貸している。着付けは東郷が行ったらしく、友奈が自分だけで浴衣を着られるのかは謎(旅館の浴衣は着られるようだが)。

海水浴イベントにて、海への思いをしっかりと聞いたり、彼女が先の戦いで熱くなりすぎた事を反省している事を見抜いたりしていた。

3人目の友奈。

敵として現れた事には驚いたが、「お友達になれる気がするから大丈夫」と評している。

そして花結いの章22話での一騎打ちの末、「いつか一緒に戦える日が来る」と確信した。

イベントでは高嶋共々敵に対する者とは思えぬフレンドリーさで呆れさせている事が多い。


その他編集

主人公らしからぬ謎の多さから、『結城友奈の章』放送当時は結城友奈=大赦(すなわち黒幕)説が囁かれていた。

その理由は、以下の通り。

  • 私生活が謎だった(当時は)
  • 異常な程の精神面の強さ
  • 仲間(風)の暴走を止める際のタイミングが良すぎる
  • 「友奈」の文字を組み替えると「大赦」になる

ただし前2つは前述の通り、後1つは樹も一緒にいた事や、後に大赦から止めるようメールが来た事が判明、組み替えに関しては無理矢理すぎるという事で現在では否定されている。


また、前述したような性格からか2000の技を持つ男国家公認変身ヒロイン、(特に『勇者の章』にて)正義の味方に憧れる魔術師見習いをイメージさせる部分が多い。


友奈の父にはデザイン画が存在するらしい(勇者の章4話で登場が予定されていたとの事)


関連イラスト編集

私、勇者部に入部します!!「勇者お疲れ様!」

ゆーなちゃん!結城友奈は勇者である

さきほこ‥HERO

結城さん


関連タグ編集

結城友奈は勇者である

東郷美森 犬吠埼風 犬吠埼樹 三好夏凜

勇者 女主人公 バトルヒロイン

バカ/馬鹿 アホ/安保

大雑把 明るい


クウガ系女子:実は初変身(クウガ側は厳密にはマイティフォームへの初変身)の演出も似ており、クウガはズ・ゴオマ・グと戦いながら徐々に変身していくのに対し、友奈側は敵の攻撃を生身の徒手空拳で弾くごとに変身していく。


関連リンク編集

結城友奈とは - ニコニコ大百科

結城友奈 - Enpedia


ネタバレ注意編集











Yuuki and Takashima - cry

タタリに苦しむ中、夢の中で高嶋友奈と対面。神樹の一部となっていた彼女は、自分はタタリの影響を受けないからと話し相手になり「あなたのタタリ、私が引き受けようか?」と提案するが、結城はそれを断り、初めて本心を零す。


高嶋「これから頑張れる?」

結城「頑張れない、と思う…」


高嶋「泣く?」

結城「泣く…」


寿命が迫る神樹を守るため、友奈は神樹と結婚する「神婚」を迫られる。

それは人間を辞める=人間から見れば死を意味するものであり、勇者部の一同には「自分が生きる事を諦めている」事を指摘され反対されるが、葛藤の末世界を救いたい故に「怖くない」と何度も言い聞かせながら神婚を受け入れる。

神婚の儀式が始まる中、それを阻止せんとする天の神が襲来し、祈りを捧げた大赦の神官達は砂化して消えた後、麦の穂へと姿を変えていく。

戦いを潜り抜けて助けにやってきた東郷に説得された友奈は、彼女から初めて「友奈!」と呼び捨てにされる。

それが引き金となって、友奈は遂に隠していた本心を吐き出した。


「死ぬの…嫌だよ…みんなと離れるの、嫌だよ…!!」

「ずっと…ずっとみんなと一緒にいたいよ!!」


そして、初めて親友に助けを求めたのだった。


「東郷さん!助けて!」


一度は集まった精霊のバリアによって2人は阻まれたかに見えたが、その時現れたのは、散っていった勇者達の英霊、そして仲間達の願いが形となった勇者達の影であった。

これによって東郷の願いが届き、バリアは消滅。

東郷に抱き寄せられた友奈は、その腕の中で泣き崩れ、世界が終わってしまう事を嘆く。それは仕方がない事だと慰める東郷。

しかし、それを見た牛鬼が友奈に神樹の最後の力を託し、友奈は再び勇者として立ち上がった。


不屈とは・・・

友奈「勇者は、不屈!何度でも、立ち上がるっ!」

夏凜「行けーっ、友奈!」

樹「友奈さんの幸せのために!」

園子「成せば大抵!」

東郷「何とかなる!」

風「勇者部ーっ!」

全員「「「「「「ファイトオオオオッ!」」」」」」


仲間達の力を集めた渾身の勇者パンチで、天の神は打ち倒された。

神樹も自らを犠牲にして、炎に包まれていた世界を取り戻した。

全てが終わった後、天の神のタタリは消滅。今までの事を謝る友奈を、仲間達は温かく出迎えたのだった。

『勇者の章』の物語は、風の卒業と新部長樹の就任。そして、6人の笑顔で幕を閉じる。

この一件を教訓とするように、勇者部五箇条には「無理せず自分も幸せであること」が追加され勇者部六箇条となっていた。

4年後

そして4年後、東郷と共にバイクに乗り四国外の探索を行う友奈の姿があった。

長い髪を短くした東郷とは対照的に髪を伸ばしている。そして身長も同様に伸びており、中学2年生時に自身よりもあった園子を超えて勇者部内での身長の順位が3位に返り咲いた(東郷と風の身長も伸びており、彼女達以上にはならなかった模様)。

ちなみに誕生日である3月21日の誕生花はマダガスカルジャスミンだが、その花言葉は「二人で遠くへ旅を」である。


余談だが、『勇者の章』は最終回が年跨ぎでの放送となってしまったため、友奈が神婚という自分を犠牲にする道を選び、仲間達もそれを回避する方法を見つけられないままラスボス襲来という最悪の状況で年内放送が終わってしまい、視聴者は2週間もの間悶々とした気持ちのまま年を越す事になってしまった

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