概要
犬吠埼風が部長を務め、初期メンバーは部長を含めた、結城友奈、東郷美森、犬吠埼樹の四人。部室には家庭科準備室を利用している。
活動内容は人のためになること。具体的には幼稚園でのレクリエーション、ゴミ拾い、お店の手伝い、ペットの飼い主を捜すなどの地域のボランティアや他の部活動の助っ人など、これらの活動を部活の一環として無償で行っている。劇中に登場した新聞によると設立は本編開始の一年前で、「神樹様の教えである“人に優しく”を実施していく事が目的の部活動」との事。
また、部の活動報告、仕事の募集、部員のプロフィール紹介などを行うホームページが東郷美森の手によって作られており、多くの一般市民にも好意的に見られているようである。
しかし、部活動がつくられた本当の目的は別にあった。それは、人類の宿敵であるバーテックスを撃退させるため、大赦が調査した最も勇者適性値の高い少女たちを一ヵ所に集めることだった(大赦の意を受け風が作ったという経緯がある)。
とはいえ、あくまで候補生の集まりのひとつでしかなく、「当たり」かどうかは実際にバーテックスが襲来するまでわからなかった事から、それまでは上下関係が緩い部として活動してきた。部長の風はバーテックスが襲来するリスクを部員たちに秘密にしてきたが、逆にそれが仇となって、美森との関係が一時的にこじれることになった。
三好夏凜は、この部活動に勇者が集まっていることを知った上で、第3話にてお目付け役という形で加入した。
TVアニメ第一期終了後の後日談からは、新たに讃州中学に転入してきた乃木園子が入部した。ただ意外にも、6人揃って普通に変身して戦う事は劇中一度もなかった。
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なお、『花結いのきらめき』では他の時代から来た勇者や巫女、防人や鏑矢達も便宜的に勇者部所属となっているようで、部員は小学生の鷲尾須美、乃木園子に加えてファン待望の三ノ輪銀を含めてのメイン7人に加えて総勢27人にまで膨れ上がっている。古波蔵棗曰く「気が付いたら、いつの間にか入っていた」。今後、使用可能なキャラクターが増えるたびに増殖していきそうである(その分、部室が窮屈になってしまっている事が語られており、その具体的な様子は『結城友奈は勇者であるちゅるっと!』にて見る事ができる)。
助っ人の様子はゲーム内の「部活動」の他カードイラストにもなっていて、特に運動部から応援依頼が来た際の様子がピックアップされている。余談だが、どうやら讃州中学にはサッカーやバスケ、ソフトボール(毎度メンバーが高熱で休んで欠員を出しては勇者部に依頼を出してくるのでおなじみ)、テニスの他ラクロス部まである上、チア部に至っては部活レベルをはるかに越える演技を披露できるらしい……。
『花結いのきらめき』の『きらめきの章』第19話では、『芙蓉友奈は勇者でない』の時代(神世紀29年)において2人の友奈が通っている学校が讃州中学校の前身であることが判明した。非公認の同好会という形ではあるが、元の時代では彼女達もまた「勇者部」として活動していたため、神世紀300年の面々からは「勇者部の先輩」と評された(ただ、名前が同じ勇者部なのは偶然のようだ)。
『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』でのコラボイベントではミルヤ曰く「陣形や戦術などをあまり意識していない。集団戦に関してはほぼ素人」とのこと(後に石紡ぎの章でも言及されている)。
助っ人を頼んだことがない一般の生徒からは勇者部の部活内容が見えにくいこともあって「もううどん部でいいんじゃないかな」と言われるほどで、勇者部といえばという問いには100人のうち86人が「うどん」と回答したことが『結城友奈は勇者部所属』で発覚している。
また、BD特典ゲームでは、一日限りのロコドルを任された際にアイドルの衣装っぽく見えるからと勇者に変身してライブを行った(「一日だけならバレないでしょ」という風の提案で。理由は変身すれば美森も参加できるから)。これは予想以上の反響を呼び、ライブツアーをやってほしいという話まで持ち出されたが、その後の動向は不明。
一応、『花結いのきらめき』のイベントで女の子向けに何人かがアイドルになっているが、これまた好評だったとか(ほかにもアイドルっぽい声がしていたり、どこからか聞こえてくるような気もする)。
そして『大満開の章』一話では園子の発案でロックバンド「YUSYABU BAND」にまで挑戦。しかしドラム担当の風は終始困惑気味だったことに加え(曰く「何がどうしてこうなったぁー!」)、美森は琵琶を弾き、友奈は小さな旗を振ってるだけの自称パフォーマーとどこかおかしな感じになっていた。
ちなみにこのポジショニング、意図したものかは不明だがウェブラジオ『勇者部活動報告』にて行われた「友奈たちのその後…」というネタで行われたものをほぼなぞっている。
ちなみに、劇中登場した勇者部のホームページは実際に制作されていて、本編の内容と連動してコンテンツが変化していた。最近では『勇者の章』で乃木園子が部員に加わったことから園子の項目が増えていたり、美森が行方不明になっていた間は部員紹介から美森の項目が消え、美森が連載しているコラムも閲覧不可能になっていた。…これだけのホームページを一瞬で作ってしまう美森の技術が恐ろしい。また、勇者部への依頼はウェブラジオへのリンクであるほか、あくまでもアニメベースであるため花結いの章で部員扱いのメンバーが増えていることに関しては反映されていない(部員紹介の項目がどんどん増えて大変なことになりそうな気もする)。
勇者部五箇条
勇者部のモットー。本作を象徴する言葉として度々使われる。
どこかで聞いた事があると言うのは禁句。
一、挨拶はきちんと |
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一、なるべく諦めない |
一、よく寝て、よく食べる |
一、悩んだら相談! |
一、なせば大抵なんとかなる |
どちらかというと生活上の諸注意といった感じの内容であり、『花結いのきらめき』にて聞いた上里ひなたは(西暦の勇者達とのギャップもあって)首を傾げていた。同時に夏凜も「フワフワした文言」と認めているが園子は「でもそれがいい」と語っている。
勇者部メンバーで考えて作ったものであり、少なくとも「なせば大抵なんとかなる」は美森の作である事が判明している。
『花結いのきらめき』ではその美森が「なるべく水着は諦めない」「(胸囲について)寄せれば大抵なんとかなる」と改変して使った事があり、特に後者は「勇者の章」放送終了後に使われたため、風のごとく「五箇条をそんな風に使わない!」と突っ込んだプレイヤーも多かったとか。
そしてホワイトデーイベントでは、園子が「ブラック五箇条、なんとしてでも諦めない」と改変してしまっている。
なお視聴者からは、4つ目の「悩んだら相談!」があまり守られていない事がよく指摘されている。「腹を割って話し合おうとしない」という最近の若者らしい傾向が出た結果ともいえるが、相談しなかったというより、相談できなかったという方が正しいのかもしれない。「勇者の章」では相談すらできなくなってしまうのだが。
『花結いのきらめき』では、遂に「悩まなくても、とりあえず相談だね!」と友奈に言われてしまう始末。
「勇者の章」エピローグでは、「無理せず自分も幸せであること」が新たに加わって勇者部六箇条になった。
また、ラスバレとのコラボ時には友奈達のレアスキルとして六箇条が使われている(五箇条の部分は上から順に樹、東郷、風、夏凜、友奈、追加されたもう一つは園子のレアスキルとして使われている)。
ちなみに、この五箇条にはシリーズ新展開発表の形で公開された以下の亜種がある。
勇者部新五箇条
「結城友奈は勇者である」のラジオ番組である、「勇者部活動生報告」の最終回にて、新プロジェクトと題して「勇者部新五箇条」が発表された。発表当初は最初の2つ以外は全て「大赦検閲済」とされていたが、みなとそふと主催のイベント、「みなと魂」にて残りの全てが発表された。
内容は以下の通り
- 勇者部キャラクターソング制作決定
- イラストノベル「乃木若葉は勇者である」連載開始
- ライブイベント「満開祭り2」開催決定
- 「鷲尾須美は勇者である」アニメ制作決定(鷲尾須美の章)
- 「結城友奈は勇者である」続編制作決定(勇者の章)
勇者部五周年五箇条
2019年6月28日に「結城友奈は勇者である」5周年を記念して発表されたもの。
2020年3月時点で発表されているのは4つ。ファンの多くは過去イベントの前例などから感謝祭にて5つ目の発表があると予想していたが新型コロナウイルスによるイベントの中止及び延期開催検討が2020年2月28日に公式Twitterにて告知され、2020年3月24日に公式Twitterにて会場を変えての振替開催の予定が告知された。
その後しばらくは告知はなかったが2020年5月26日のゆゆゆい3周年記念生放送にて五箇条目の発表、同時に五周年五箇条から五周年六箇条にボリュームアップすることが発表された。以下は一覧と初出メディア。
- 『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』新章開始
- 「結城友奈は勇者である」シリーズ ベストアルバム制作決定
- 「結城友奈は勇者である 感謝祭」開催決定(2019年9月24日に発表)
- 全3章からなる新作イラストノベル連載開始(電撃G'sマガジン2020年2月号にて発表)
- ショートアニメ『結城友奈は勇者である ちゅるっと!』制作決定
- TVアニメ新シリーズ『大満開の章』制作決定
声優ユニット
本作の主題歌を歌うアーティストとして、2014年に結成された声優ユニット。
構成メンバーは部員5人の役を担当する照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよ、長妻樹里。「勇気のバトン」より花澤香菜が新メンバーとして追加されている。
楽曲
リンク
友奈「どんな事があっても…」
東郷「これまでも、これからも…」
友奈「何百年かかっても…」
東郷「何千年かかっても…」
友奈「勇者部の活動は、続くんだ!」