概要
弦をはじいて音を出す東アジアのリュート属の弦楽器。共鳴胴の平らな表板上にブリッジがあり、表板に振動を伝える。背面は丸く湾曲している。響孔の形は様々。
4弦系は中央アジアを起源とし、糸倉(ヘッド)が後ろに折れ曲がる。4世紀頃に西域から中国に伝わった。
現代中国では柱(フレット)が多くなり、金属弦をピックで弾くスタイルとなったが、唐代に中国から伝わった日本の4弦琵琶は、フレットが少なく撥で弾く、当時の姿を現在に残している。
5弦系はインドを起源とし、糸倉は棹に対して真っ直ぐ。正倉院宝物の5弦琵琶はインドから中央アジア、中国(唐)を経て日本にもたらされたが、普及しなかった。