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鷲尾須美

わしおすみ

鷲尾 須美(わしお すみ)とは、『勇者であるシリーズ』第1弾のイラストノベル『鷲尾須美は勇者である』に登場するキャラクターであり、本作の主人公。
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概要編集

「これが私たちの宿命…がんばろうね」


責任感の強い真面目な少女。学業や家事を、日々丁寧にきっちりこなしている。思考などは、12歳とは思えないほど大人びており、こうと決めたら一直線のかたくなな性格。涙もろかったりもする。一緒にお役目をこなす園子や銀の面倒を見ているが、2人からも様々なことを教わり、成長していく。

(『鷲尾須美は勇者である』キャラクター紹介)


真面目で責任感があり、こうと決めたら曲げない性格。護国思想の持ち主で、使命に燃えている。家庭的な一面もあり、料理や和菓子作りは得意。武器は弓矢で、後方から仲間達を支援していく。

(『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-』キャラクター紹介)


プロフィール編集


人物像編集

本作の主人公。

大赦の中でもかなり格式が高い家柄を持つ鷲尾家の少女。生真面目で責任感が強く、護国思想と名家・鷲尾の名にかけて、お役目を全うしようと励むお堅い性格だが、面倒見がよく、勇者に選ばれたクラスメイトの乃木園子三ノ輪銀を見守りつつバーテックス迎撃のお役目に誇りを持って向き合う。

ただし、時々度が過ぎて周りが見えなくなってしまうのが欠点で、後述するが『花結いのきらめき』では度々周りが見えなくなり暴走してしまっている。銀いわく「ちょいジメジメしたところがある」。また、頑固すぎるのも難点で『わしおすみは勇者ラジオ。』では、銀と園子に揃って「頑固」と指摘されている。

当初は天真爛漫な園子や破天荒な銀に振り回されることも多く苦手意識を持っていたが、彼女らから学ぶこともまた多く、自身も成長していった。園子には「わっしー」と呼ばれる。SNSアプリのアイコンは園子がサンチョ、銀が弟の写真なのに対し、彼女は日本の国旗。


発育がよく、スタイル抜群で、銀によく手を出されている。和食を好む一方、逆に洋食や横文字は苦手(しかし得意なパソコンに関する用語はこの限りではなく普通に使っている他、園子が休日に訪ねてきた際には、そのハイテンションぶりに若干引きつつ「不安になるくらいの休日テンション」と、横文字を自分で使っていた。『花結いのきらめき』で語ったところによれば「名詞や専門用語は仕方なく使っている」との事)で、虫も苦手である。さらに、スピンオフ『鷲尾須美は勇者である外伝 勇者行進曲』では犬も苦手なことが発覚している。

また絵が上手く、黒板に空母瑞鶴の絵をチョークだけで精密に描いていた。その一方で文才の方は微妙らしく、園子に触発されて小説を書いたところ、読者から酷評されている。彼女としてはよほど気合いを入れて書いたらしく、目の下に隈ができていた。しかし読者曰く彼女の思想がもろに反映された内容だった上に、文章が堅苦しく読みにくかったらしい。読み手の事を考えた方がいいと書かれている。


「我が国の素晴らしさを伝えきれない、己の筆力が憎い!!」


ただし、根深学は例外であり、曰く


駄作マニアの自分にはたまらない


「愛国」という言葉が453回も物語の中に出てるよ?洗脳試みてるよコレ!


『ぷにっと!』にも登場しており


この「国防仮面」って人…まさか!?


愛国って単語が512回。

駄作マニアの私の中でも

トップだったあの方では!?


この駄作…心地良い。


こんなに早いスパンで

駄作が読めて幸せです!

愛国単語数:720


よく数えられたモノである・・・。




何かにつけてホラー系の話をしたがる傾向もあり、スリルを出そうという理由だけでアスレチック中の園子に怪談話を聞かせたこともある。

ちなみに将来の夢は歴史学者。


朝5時に起床し水浴びをして体を清めることから今日の一日の始まりで、神社で祈りを捧げ、朝ご飯として和食を作るというとても日本的な生活スタイルを持ち、園子や銀が先生の話をしっかり聞いているかを見ていたり、遠足では百科事典顔負けの妙に分厚い「しおり」を作成したりしていたりするなど、生真面目さは日常生活の中にも現れている。あまりにも真面目で躾も厳しいので、銀からは「姑」と評されてしまったほど。

その為、両親の洋食志向が我慢ならなかったという経緯を持つ。

優等生ではあるのだが口うるさいと思われているところもあるようで、匿名の手紙でそれを指摘されたこともある。


「朝はご飯。昼うどん、おやつは牡丹餅、夜ご飯。これが私の理想なの」

鷲尾須美 紹介イラスト

そんな生真面目さの反動か、一度たかが外れると暴走する節があり、園子の自宅で銀の着せ替えをした際は鼻血を出すほど興奮して写真を撮りまくっていた。

…その後、「次はわっしーの番」と園子に指名されてしまい、銀にお返しとばかりに着せ替えられていた。銀曰く「アイドルにだってなれるぞ」、園子曰く「ファン1号になるよ」と、高く評価され本人も「こんな非国民な洋服…」と困惑しつつも満更ではなさそうな反応をしていた(この2人の中の人別次元アイドルなのはツッコミ無用)。園子の夢の中に実際にアイドルになった3人も作中登場しており、須美は正統派な格好をしていた(園子は着ぐるみ姿、銀はなぜか法被を着て和太鼓を叩いていた)。


また、ラブレターをもらったことは無いらしく、園子に届いたラブレターを不幸の手紙と勘違いし暴走。銀の振りに「羅漢像!?」という、彼女らしからぬボケで返したこともある。よほど印象的だったのか、その後別の人物が同じような事件に遭った際に既視感を感じていた。


何かしら動じてしまったことがあると、大抵は水浴びや炊き上げを始めて身を清めようとするのがお約束。着せ替えや小説、ラブレター事件などでオチとして行われている。


勇者として編集

変身前

センシティブな作品

変身後

わっしー

モチーフになった花は白菊で、武器は弓矢。当初は威力不足が否めず簡単に弾かれていたが、須美の成長と共に威力が伸びていき、神の力を得る事で、ミサイルのような威力を持つ矢を放つことが可能になった。

他の2人が近接型の武器であるため、主に後方から2人の援護を担当する。園子や銀と比べるとどうしても地味な印象は否めないものの、彼女のおかげで園子と銀が安心して敵に突っ込むことができた。


初戦ではアクエリアスの動きに若干苦戦されるも、園子と銀の突撃により体勢を崩したところにたたみかけ、初勝利に貢献できた。5話では矢を直接持って強引に相手に突き立てるという接近戦を披露した事がある。


のちに勇者システムの改良により狙撃銃を装備、以後主用武器として使用された。装束デザインも刷新されている。


ちなみに、巫女の適正も高いらしく、救世主とも言われていた。

ただ、発展途上なのか神託を受け取る場面はかなり少なく、具体的に巫女としてどれだけの力を持っているのかははっきりしていない。





ネタバレ編集

『鷲尾須美は勇者である』及び続編の『結城友奈は勇者である』の核心に触れる重要なネタバレになりますので、本やアニメで見た方以外の未読の方は退出をお願いいたします。



























生来の名前は「東郷美森」。すなわち「結城友奈は勇者である」に登場する東郷美森その人である。

神世紀298年時においては大赦関係の家系からのみ勇者が選出されており、勇者適性値が高かった彼女は、家格の劣る東郷家からより格式が高い鷲尾家に養女に入り、鷲尾須美を名乗っていたのである。それ以外にも、鷲尾家には子供が産まれなかったという事情もあった模様。

鷲尾家はかつて勇者か巫女を輩出していたらしく、『勇者の章』に登場する英霊之碑には「鷲尾青羽」という名前がある。


初の複数同時のバーテックス襲撃で3体の知性ある連携攻撃を受け、全滅寸前に追い込まれるが、銀の決死の覚悟により、3体のバーテックスを撤退させる事に成功するが銀は致命傷を負い、死亡してしまう。園子とともに深く悲しんだ須美は、新たに装備した狙撃銃に銀にちなんだ「シロガネ」という名を付ける(この時、勇者としての姿が2年後とほぼ同じになっている)。

センシティブな作品

その後、最後の戦いとなる「瀬戸大橋跡地の合戦」において園子と共にバーテックス3体相手に苦戦を強いられ、勇者の切り札である「満開」を駆使して応戦するも、満開の使用ごとに体に障害が出始め、2度にわたる満開により、両足機能と鷲尾須美時代の記憶を全て失い、気絶する。後に東郷美森として初めて勇者に覚醒した際、彼女のみ他の面々と違い精霊が複数いたのは、上記の通り以前にも満開を使い、散華する度に精霊が増えてゆくシステムでもあったから。


満開には重い代償が伴うことに気づいた園子が20回以上の満開を繰り返しながら孤軍奮闘した末にバーテックス3体を倒し、ついに勝利を収める。

後に勇者システムが改正された事により勇者候補となる対象が大赦関係者から四国全体へと広げられたこともあって鷲尾家にいる必要が無くなった彼女は元々いた東郷家に戻る事となる。これにより「鷲尾須美」は名実ともに消滅した。

ゆうみも+1

満開により記憶を失った彼女は、「一連の障害は事故によるもの」と説明され、本来の名である「東郷美森」として新たな生活を送る事になる。

彼女のその後は続編である「結城友奈は勇者である」で描かれる。なお、その後を描いた「勇者の章」では、とある理由から彼女に関するあらゆる記録が消滅している。


アルファ波に執着して謎の動きをするのはこの頃からだったようで、『鷲尾須美の章』第6話で端末から勝手に出てきてしまった烏天狗をごまかすため「アルファ波で浮いています」と言い出している。


以降は「鷲尾須美」として登場する事はなかったが、『大満開の章』4話ではある人物と再会した東郷が一時的に須美の姿になる演出が取られた(キャスト欄も東郷と須美で別々になっているこだわりぶりである)。




花結いのきらめきでは編集

ゆゆゆいでは未来の自分である東郷美森と出会うことになる。お互い通じるものがあったのか意外と馬は合っている模様。…なのだが、随分と丸くなった東郷に「本当に未来の自分なのか?(要約)」と疑問を持ち、東郷本人に尋ねたこともある。逆に東郷からは過去の自分ということもあり色々と世話を焼かれたり、教わることも多い一方、友奈に対する接し方が美森と同じため嫉妬の対象にされたりもする(実際にSSRカード『素直な気持ち 鷲尾須美』では友奈と二人で行動している場面がある。これを東郷が見たらどんな反応をするのだろうか…)。なお、ダブル友奈の区別はまだできない。

東郷美森の嫉妬である

プレイアブルでも使用可能であり事前登録特典でもあった。

東郷との違いは移動速度が一段階早い代わりに火力が一段階落ちる、攻撃速度はどっこいだが必殺コストが安く連発しやすい等。精霊は刑部狸だが、『鷲尾須美の章』の時点では登場していないはずの精霊をなぜか入手できてしまうという矛盾が生じていたり(最終決戦で散華した代わりに加わったはずだが、実際に使用されたのは『結城友奈の章』になってから。ちなみに東郷美森に青坊主が設定されている)。

難点は変わらず接近されるともろい、HPは美森より高いが防御が紙なのは変わらないので誤差レベル。パートナーにいいのは美森同様杏、球子等。

中学生園子からの呼び名は「リトルわっしー」。


西洋のお祭りであるハロウィンの事を知らず、仮装の経験さえ無かったようで(『鷲尾須美は勇者である』の作中にハロウィンを迎えているが、召喚された時点の須美はまだハロウィンを迎えていない)、ハロウィンイベントでは銀から「ハロウィンの仮装は各自考えるように」という課題を出されて困った彼女はバーテックスに仮装することを発案。バーテックス観察のため、の制止も聞かずに巻き込む形で樹海へ行ってしまう。狙い通り大型バーテックスに遭遇し、観察には成功するのだが…

なお、バーテックスの仮装は結局不採用。須美がどんな仮装をしたのかは限定SSR(か、樹のイベントSRの覚醒値を上げること)で見ることができる。本人はかなり恥ずかしかったようで、思わず介錯を要求する始末だった(そしてどこまで本気なのか不明だが、若葉が名乗りを上げた)。また、ハロウィンのことを「はろえん」と認識しているようで、これは2年後になっても直っていない(ただし、『勇者部所属』では東郷が普通にハロウィンと言っていた)。


文化祭イベントでは家庭的な一面を生かして調理担当に抜擢されており、東郷や風と共にその腕を振るった。また、同じくその腕前を披露した東郷に触発されるという姿も。周りが見えなくなってしまうのは相変わらずで、飾り付け制作担当を任された際には我を忘れて作業に没頭した結果、飾りの山に埋もれてしまった。


球子の誕生日イベントでは、前述した絵のうまさを買われて、園子が2人のために書いた小説の挿絵を任された事もある。

また、銀の誕生日イベントでは、銀の夢を叶えるため、花婿役を担当。彼女の希望で和装を担当したのだが、スタイルの良さが逆に彼女にある災難を招き、助けを求めた東郷にも匙を投げられることに…


狙撃銃の名前について未来の彼女である東郷美森が銀に聞かれて語ったところによれば、「一番格好良いと思っているものの名前」とのこと(銀は須美が好きな軍艦の名前と思っていた)。それが銀自身に因むことについては語られなかった。

また、巫女適性については東郷についてはシナリオに絡む形で語られているが、須美の適性については特に触れられておらず、美森の参加した巫女の合宿にも同行していない(ただ、今はまだ巫女じゃないからと油断している所を狙われるかもしれないと護衛対象にされた事はある)。


彼女の作るうどんはおろし醤油。これは東郷美森と同じメニューである。


関連人物編集

鷲尾須美の章編集

飄々とした彼女を普段からフォロー。故に彼女がリーダーに選ばれた事をやや不服に思っていたものの、彼女の判断力を知ってからは、彼女こそリーダーにふさわしいと認識を改める。

「瀬戸大橋跡地の合戦」の前に彼女からリボンをもらい、記憶を失っても「大切なもの」であるとだけ覚えていた。ちなみに、園子(小)のSSRでバンジージャンプに挑戦しようとしている際の一コマでは、流石に不安そうな顔をしていた。

当初は「どう扱ったらいいかわからない」と思ったこともあったが、打ち解けていく内に彼女の素顔を知り、惹かれるようになっていく(ぎんすみ)。散華によって記憶を失い始めた時、園子のことは忘れても銀のことはすぐに忘れなかったことから、印象の強さを窺い知ることができる。

後に2年後の想い人にも、彼女と似た部分を重ね合わせている節がある。

2年後の想い人。

スピンオフでは鷲尾須美時代にそっくりさんと出会っているが、本人だったのかどうかは不明。

『花結いのきらめき』で対面した時もまだ2年後ほどではないが惹かれる所があるようだ(故に2年後の自分に嫉妬される事も)。バレンタインイベントではチョコをもらい、ゴッドハンドな肩もみを体験することに…

ちなみにわすゆの看板キャラである都合上、勇者であるシリーズ全体をテーマにした公式イラストでは2年後の自分を差し置いて結城友奈と並ぶ事が多い。


花結いのきらめき編集

2年後の自分。

馬は合うのだが、(特に銀に対する態度が)かなり丸くなっていることから、本当に未来の自分なのかと疑う事もある。歌野と樹の誕生日イベントでは、はっちゃけた彼女にとうとう「私が2年後にあなたみたいになるなんて、最悪です!」と言って凹ませることに。同じくドツボにはまるタイプだが、夏のプールイベントでは須美と違ってプールを楽しみにしている反応を見せ、逆にとまどうことに。そんな事もあってか、石紡ぎの章26話では未来の自分の事を自分より大人だと確信し、そうなれなかったらみんながっかりするかもという不安を零していた。

同じく生真面目な先代勇者。

彼女の不器用な心配を誤解したこともあったが、彼女の初陣の話を聞いて和解している。

銀とそりの合う元気な先代勇者。

真面目が過ぎてドツボにはまるタイプと見抜かれており、夏のプールイベントでは、息抜きの大切さを教えられた。

第四の友奈。

アメリカ人とのハーフであるため風からも関係を心配されていたが、2年後の自分共々割とすぐに吹っ切れて受け入れており、杞憂に終わった。


関連項目編集

鷲尾須美は勇者である

乃木園子 三ノ輪銀

結城友奈は勇者である

東郷美森

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鷲尾須美は勇者である わしおすみはゆうしゃである

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