※この記事には『勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる』における動向についての記述が不足しているため追記募集中
概要
「柚木友奈だ。言っとくけど私は凡人だ。あんまり期待するなよ。」
プロフィール
※『花結いのきらめき』のキャラクター紹介によるもの。
人物像
本作の語り手。運動神経抜群だが、自分に特別な力がない事に劣等感を抱くネガティブな面もある少女。やや男勝りな口調で話すが、話し方はどこか気だるげ。母子家庭の生まれで、その影響かお金には少々シビアであり、有償で運動部の助っ人をするというアルバイト的な事を度々している。母・亜紗(声:平田真菜)は神世紀29年では希少な存在となった翻訳家(名前は第4話の表紙にて登場した小説本で判明)で、父がいない理由はまだ教えられていない。
ふとしたきっかけで自分とは正反対の芙蓉・リリエンソール・友奈を知って興味を持ち、彼女の摩訶不思議な言い回しを手掛かりに会いに行った事で物語の幕が上がる。
友奈の名を持ちながらも容姿はこれまでの友奈と全く異なり、背もシリーズ初の170cm台でシリーズの登場人物中最長身。ゆゆゆいのドレス姿などを見る限り、胸も割とある(ファンからは巨乳キャラと認識される事も多く、ファンアートでは規格外な友奈ばりに盛られる事もしばしば)。
しかも、英霊に倣ってつけられた友奈の名を嫌っている。
このような設定から、これまでの友奈とは大きく異なる存在である可能性が高い(立ち位置的にはむしろ黒髪族達に相当すると思われる)。
とはいえ、ゲームやラジオでは柚木だけ別扱いはされず、結城、高嶋、赤嶺、リリを加えた5人で友奈族と一括りにされることが多い。→ユウナハウス
また、何かと暴走して事件を起こしがちな黒髪族とは違い、壁越えのために暴走しがちなリリを呆れつつも助ける常識人ポジションである(リリも柚木の助けを見越して動く事があり、ゆゆゆいのストーリー内でリリは「柚木君は私のヒーローみたいな存在だ」と評している)。
ファンからはリリが作中で使っている「柚木君」の他にも、これまでの通例に倣って「柚奈」と呼ばれる事もある。
なお、単行本表紙では素足履きをしているように見えるが、よく見ると短いながらもちゃんと靴下を履いている。
花結いのきらめき
2021年10月23日に、芙蓉共々参戦が発表。キャストについては後日発売の電撃G’sマガジンにて発表された。
『きらめきの章』には2022年1月の第19話から登場。芙蓉共々元は一般人ながら、本作の世界には勇者として召喚されており(後に原作の時点で芙蓉、柚木共に勇者の素質があることをうっすら描写されていたことがゆゆゆいメモリアルブックの朱白あおい氏のコメントで明らかにされている)、勇者だらけの世界に召喚された事に戸惑いつつも、続く第20話で初変身を披露した。
モチーフはチョコレートコスモス。精霊は鵺。
武器はチェンソーで、初陣では豪快に振り回して星屑の大群を一掃してみせた。一撃の威力は重いが、使用するにはスイッチのオン・オフが必要で、長時間ふかしすぎるとオーバーヒートして攻撃ができなくなってしまうというデメリットがある(赤嶺友奈曰く「ピーキーな性能だが上手く使うと大戦力」)。また、相応に重いのか本人が言うには振るうとかなり疲れる模様。
なお、頭の特徴的な飾りがアレに見えるとファンの間でよくネタにされる。
10月28日にサービス終了する事になったので、残念ながら強化装束は登場しない。
運動神経抜群なだけあって、赤嶺からは「しなやかな筋肉を持っている」と評されている。
作るうどんは花盛りうどん。とても具だくさんなうどんであり、どことなく『ちゅるっと』最終話に登場した全部乗せうどんを思わせる。これだけのものを作るとは、意外と健啖家なのだろうか?
なお、担当声優の杉山里穂は、『芙蓉友奈は勇者でない』連載開始の数年前、声優の仕事がない頃にゆゆゆいのチラシを配るバイトをしていた事があったと生放送にて語っている。また、本人もゆゆゆいプレイヤーであり、自身のTwitterにて度々プレイ状況をアップしていた。
以下、ネタバレ注意
※以下ネタバレ注意
芙蓉との勇者部の活動に付き合うのが当たり前になりかけていたある時、西暦の歴史について自分なりに調べた事や、芙蓉が父から勇者部の活動について注意され喧嘩になった事を偶然知った事をきっかけに、「壁の外の世界を見る」という彼女の活動をやめさせようと思うようになる。
そんな中で、母から父の真実を知らされる事になった。
父は、かつて天空恐怖症候群(天恐)を発症していた。
しかし、回復後もふとした拍子に発症時の記憶がフラッシュバックしてパニック状態になってしまう事が稀にあった事や、「天恐は伝染する」といういわれのない噂で誹謗中傷を受け続けていた事で、柚木が生まれて間もなく自殺してしまった。父がなぜいないのかを教えられなかったのは、天恐の事を話さないようにと遺言に残していたためで、母は偏見から自分達の事を守ろうとしていたからではないかと推測している。
見た事もないのに自分達人間を縛っている、終末戦争の歴史。
その真偽を評するには実際に確かめるしかないと実感した柚木は、無謀にも海を渡って壁へ向かおうと芙蓉が用意した丸木舟を壊した後、こう宣言する。
「私がお前に壁の外を見せてやる」
この辺りから、丸木舟を壊すためにチェーンソーを持ち出すというこれまでなかったアクティブさを見せ始め、やがて芙蓉からお礼としてもらっていた金を使い、クライミング用の道具を揃えクライミング教室にも通うなど準備を整えた末、およそ200mもの壁を独りで昇るという無謀な挑戦をする。
案の定失敗してしまうのだが、そんな彼女を、意外な人物が助け出す。
その人物から言われた、『力』の意味とは…
芙蓉友奈は産まれた時から大赦に監視されているようだが柚木は芙蓉と異なり産まれた時からの監視対象ではなかった模様(芙蓉と接触した時以降に監視対象になっていたとのこと)。
雑誌掲載時から逆手を打ったと読み取れる内容はあったが明言はされていなかった。しかし単行本書下ろしノベルにて本来母は別の名を与えるつもりだったが逆手を打ったことで友奈と名付けられたことが母の友人から語られた。
ただ先にも書いた通り、声優は照井春佳ではなく、他の友奈とどんな関係にあるのかは結局のところ不明である(『花結いのきらめき』では弥勒蓮華から初対面の自己紹介の際、見た目や雰囲気がこれまでの友奈と大きく違うからか「友奈とは明確に違う」と評されており、謎は深まるばかりである)。
なお、逆手を打った事について、電撃G's magazine 2020年11月号の電撃タカヒロ'sマガジンには、「逆手を打っても"濃い""薄い"などがあるので、逆手を打ってるからとて、割と普通の子だったりする時もあるのです。濃い薄いってなにが? と思われたり、他にも説明不十分な点もあると思いますが、だいたいお察しいただければと思います」というコメントがある。
※以下、朗読劇『芙蓉友奈は語部となる Carpe diem』のネタバレ注意
本編から10年後(神世紀40年頃)、バスケットボール選手となっていた事が判明。
余談ではあるが、芙蓉と同じく、バーテックス教団によるテロ事件の発生した神世紀72年では50代であるため、存命であれば立ち位置のよく似た弥勒蓮華と同じ時代を生きていた事になる(しかも祖母と孫くらいともみなせる年の差)。また大赦が様々な情報操作を行った神世紀100年では80代である。存命であるならば彼女はどう思ったのであろうか……