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アベル・レムノ

あべるれむの

アベル・レムノとは、小説作品『ティアムーン帝国物語』の主要登場人物である。メインイラスト左側の少年。
目次 [非表示]

概要編集

レムノ王国の第二王子で、主人公ミーア・ルーナ・ティアムーンのセントノエル学園での同級生の1人。年齢は初登場時点で12歳。


書籍版第5巻発売記念で行われた第1回人気キャラクター投票(第1巻〜第4巻に登場する全33名が対象・全1,475票)では、第2位のルードヴィッヒ(274票)に次ぐ第3位(171票)。


プロフィール編集

出演作品ティアムーン帝国物語
性別男性
誕生日
出身地レムノ王国
身長
体重
特技
好きなもの
嫌いなもの
CV松岡禎丞(※)
舞台版配役笠原織人(第1弾)→福山聖二(第2弾)

(※)ドラマCD版・アニメ版共通。


人物像編集

もともとは心優しい少年であり、上の姉の薫陶から女性に対しても紳士的に接する。

下の姉は父王の強権によって主張する心の力を奪われており内向的な性格となり、その辛さにも共感してなんとかしたいと考えていた。


しかし、剣の腕が重視される上に男尊女卑な傾向が強いレムノ王国において、その性格や考え方は「軟弱者」と罵倒される機会が多かった。

特に第一王子である2歳年上の兄ゲインには剣術の稽古で負け続けており、さらに兄よりも優れたシオンの剣の才能を見せつけられたことで、諦念にとらわれていた。


さらに自身に薫陶を与えてくれていた上の姉、ヴァレンティナ・レムノが事故死した(とは言うが実質は暗殺された)事、さらにはその事に伴い国内での姉の事跡が父王によって全否定された事、またそうする事で下の姉は生きていけている現実を突きつけられた事で自身の依るべき価値観を見失ってしまっていた。

なおヴァレンティナからは「女の子には優しくしてあげなさい」と強く言い聞かされていたため、それだけはどこの時間軸でもブレずに一貫している(その方法や在り方自体はブレまくりだが)。

活躍編集

最初の時間軸編集

ミーアとの接点は全くなく、希代のプレイボーイとして名を馳せていた。


以前から交流のあった馬龍に馬術部に誘われていたが、自らの諦観によって努力を諦めつつ玉虫色の回答を続けていたために結局、彼に見限られてしまう。

その後「カード遊戯部」に所属するが、この部活は事実上の闇の賭博場(もちろん校則違反)という、めちゃくちゃ退廃的な側面がある部活。


制服をだらしなく着崩し(とはいえイケメンゆえに、その様がまたエラくスタイリッシュで権威に媚びない反骨性の主張に見えたりするワケだが)あからさまに多少不健康で病的な面構え(これがまたボンクラ女子たちからはキケンなカヲリを纏う陰のある癒してあげたい傷を持つ母性本能を擽られるヒトに見えたりするワケで)を晒していた。


最終的には、その退廃的な生活によって「為政者の資格ナシ」とみなされモニカ・ブエンディアによって暗殺されている。


最初の時間軸の派生時間軸編集

革命の回避にまでは至れなかった時間軸(作中で読んでいるミーアの日誌内)では城に囚われたミーアを助けるべく、馬術部の先輩であった馬龍に逃亡の協力を頼んだ上で、ミーアが幽閉されている城に単身で乗り込むも一歩及ばず、見張の兵を数十人道連れにして戦死したことがミーアの日記帳に記されている。これによりレムノ王国との関係も悪化し、帝国は更なる苦境に立たされることになる。


この事を記したミーアの日記帳のページは涙に濡れてぐしゃぐしゃになっていた。それを見た際にミーア自身は不思議がっていたが、のちのちにはその意味を悟り本編の時間軸でも、その事に涙してギロチン回避の決意を新たにした。


本編の時間軸編集

ミーアに「ティアムーン帝国の革命を防げなかった際の亡命先」として見初められ、懇意にされたことがきっかけで奮起し自信をつけていく。上の姉の一件で自身の自信を失い自らを卑下していてミーアからの懇意も最初は「自分には相応しくない」と再考を求めていたが、そのミーアから「だったら、わたくしに相応しい人になりなさい」と発破をかけられて励まされた事で自身を磨くため馬龍の誘いに乗って馬術部に所属した。

兄ゲインとの実力差については実際のところ年齢による体格の差による部分が大きかった。

しかし剣術大会では兄に「いかに帝国の叡知ともてはやされようと所詮は小娘。お前があいつと結婚できたならレムノのやり方を、あの小娘の体に叩き込んで、お前がやりやすくしてやる」などとミーアを侮辱され(この時に不運な末路を辿ったヴァレンティナや家族に抑圧されて人形のようになっていた下の姉のクラリッサの姿が頭をよぎり「自分を引っ張ってくれたミーアのそのような姿は絶対に見たくない」「今度こそ自分の大事な人を護るのだ」という「心の芯」が通るようになった)激昂しゲインを打ち負かした。

この時に「レムノ流剣術・第一の型」を研鑽し続けていた事を明かす。これはレムノ流にとっては基礎中の基礎であり、わざわざ研鑽するようなものでもなくマスターすれば次の技へと修練を移行させるもの(要は子どものための練習技。なので、これを出されたゲインは最初、鼻で笑った)だが、それをあえて「基礎に戻る」意味でただひたすら愚直に極め続けた結果として「基礎を超え応用をも超えた基礎」という一撃必断の剛剣となった。この必殺技の完成はアベルをシオンとは別の方向性を持つ剣士に至らしめ、最終的に弛まぬ自己研鑽の果てにシオンにも勝るとも劣らない剣術や学問を修めた

しかし、のちに「それだけではミーアの隣に立つには足りない」と悩みディオンに相談した結果、盾術に辿り着く。結果「ミーアを護る最後にして最強の盾」となるべく励む事になる。

ミーアが生徒会長に立候補したときは勿論ミーアの味方につき、彼女が生徒会長に就任した際会長補佐に任命される。


また、ミーアとはお互いに相思相愛になっていくが、現状は友達以上恋人未満の関係。


ミーアベルの時間軸編集

ミーアベルがいる未来では

とある事件において、国王の不興を買ってしまい、ミーア自らが助けに行き、そのまま帝国に連れ帰ってしまう。その後、彼女はその王子を自らの夫として、正式に帝国に迎えることになる。

 しかし、「なぜ、廃嫡された王子となど婚儀を結ぶのか。まったくの無駄ではないか」と帝国貴族たちの反感を買った。その反論をミーアは、その臣下たちによって、全力で叩き潰した。

ミーアと結婚して8人の子供をもうけた。また、ミーアベル・ルーナ・ティアムーンの祖父となる。

しかしミーアは帝位を放棄。継承者争いが勃発、ミーアは毒で死んでいる。その結果、ティアムーン帝国は崩壊してしまい、一族も離散してミーアベルの悲劇へと繋がってしまった。


女帝ミーアの時間軸編集

ミーアベルが帰還した新たな時間軸では健在。帝国の叡智ミーア女帝を完膚なきまでに護りきる「叡智(ミーア)の盾」剛盾のアベルあるいは堅牢要塞のアベルとして世界にその名を轟かせている……が、実はこの二つ名、自分とミーアの間に産まれた娘たちに群がってくる世界中の貴族王族令息たちを片っ端から強硬に退けたためについた二つ名でもあり、どうにもかなりの娘バカにもなっている模様。そして娘たちはこの一点に関してのみは、ものすごく(本編時間軸のミーア以上に)苦労したらしい。


あと、ミーアベルいわく4番目の娘(ミーアベルから見れば叔母)からはものすごく慕われているとか。


関連動画編集

キャラクターボイスドラマ・アベル編


関連イラスト編集

アベル&ミーアアベル・レムノ


関連タグ編集

ティアムーン帝国物語 レムノ王国

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