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アンヌ・リトシュタイン

あんぬりとしゅたいん

アンヌ・リトシュタインとは、小説『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』の主要登場人物。 メインイラスト右端の女性。
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ご存知ですか? ミーア様の蹴りは全然痛くないんですよ


ミーア様に神の御加護がありますように、お祈りしています


概要編集

ティアムーン帝国の帝室に勤務している平民出身のメイド。年齢はミーアより5歳年上(ミーアが12歳の時点で17歳)。赤い髪と青く丸い瞳、鼻先の薄いそばかすが特徴で、素朴な雰囲気の少女。


実家のリトシュタイン家は貧しい商家で、アンヌ自身はその長女。両親の他に妹が4人(次女エリスの他にリカ、ミリー、エミリア)、弟が1人(ジョン)の大家族である(エリスを除く弟妹の名前はコミカライズ版の第1巻で初出)。


なお、誕生日は冬(年末に近い時期)で、ミーアより7日後。ミーアが死に戻ったのは彼女とアンヌがそれぞれ12歳・17歳の誕生日を迎える以前の時期であるため、初登場の時点でアンヌは16歳である。


書籍版第5巻発売記念で行われた第1回人気キャラクター投票(第1巻〜第4巻に登場する全33名が対象・全1,475票)では、99票で第5位。


プロフィール編集

出演作品ティアムーン帝国物語
性別女性
誕生日不明
出身地ティアムーン帝国
身長
体重
特技
好きなもの
嫌いなもの
声優楠木ともり(※1)
舞台版俳優田畑寧々(第1弾)(※2)→藤崎朱香(第2弾)

(※1)ドラマCD版・アニメ版共通。

(※2)舞台版第1弾では当初、窪田美沙が演じる予定だったが、上演前に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたため降板となり、ジルワ役で出演が決まっていた田畑が代役として演じた。また、このキャスト変更に伴い、舞台版第1弾は脚本・演出の一部を変更して上演された。


人物像編集

実家の助けになるために城に働きに出ているが、ミーアが食べるのを楽しみにしていたケーキを運ぶ際に転んで床にぶちまけるなど、結構なドジっ子。


実は結構思い込みが激しく時に妄想に至る事も多い。その部分では「あの『ミーア皇女伝』を執筆したエリス・リトシュタイン先生の姉」と言って然るべき思考法の持ち主でもある。



テレビアニメ版では制作会社制作会社であるがゆえか、SDキャラによる脳内会議を披露していたりする。


経歴編集

最初の時間軸編集

革命軍に捕らえられ投獄されていたミーアに面会に来てくれた1人で、ミーアが処刑される日まで身の回りの世話をしてくれたり、エリスが執筆した面白い創作物語を聞かせてくれたりしていた。アンヌ自身は「ミーアをほっとけなかった」という理由からそばにいただけなのだが(ただし、のちに前任者からミーアの御髪を調えると共に正式に事後を託されていた事が明かされている)、ミーアはアンヌに深く感謝しており、彼女の忠義に報いることができなかった自分の無力さを嘆いている。

ミーアの死後、彼女が毎日欠かさず附けていた血染めの日記帳を兵士に押し付けられるように引き取ることとなった。そして、その日記を読み、彼女の革命軍に捕えられるまでの行動から真の御心を知ったことで、改めて彼女の死を心から哀しみ、せめてその魂が安らかな時を迎えるよう祈りを捧げた…


なお、この時間軸では妹のエリスは病弱な体に飢饉が重なり、ミーアの処刑前に亡くなっている(コミカライズ版ではこのことをミーアに告げる際に涙を見せている)。


最初の時間軸の派生時間軸編集

ミーアの死に戻りで一時的に改変された時間軸(改変後の日記に描かれた時間軸で、ミーアの活動により多少貧困や疫病・飢饉は緩和され、いくらかミーアを擁護してくれる人はおり、処刑の反対運動が為されたり、幽閉されるのも重罪人がぶち込まれる様な石牢ではなく城の一室に変わってはいたが、革命に至る本当の発端を取り除けなかったため「ミーアの処刑」という結末は変わっていない)では、革命軍に囚われたミーアを救うため帝室派の重臣のひとりとして活動し、反レジスタンス活動に身を投じる。

ミーアの脱獄を企図しゲリラ軍を率いるも失敗し、革命軍によって捕らえられ(おそらくはミーアの目の前で)処刑された。

また、この事でリトシュタイン家もまた革命軍に狙われ襲撃されて簒奪と一家離散(ひいては追われて惨殺)の憂き目に遭う。


本編の時間軸編集

12歳当時にタイムスリップした直後のミーアが最初の時間軸でのアンヌの忠義に報いるため、再会したアンヌを自身の専属メイドに任命し、自身の腹心・片腕として重用する(もちろんアンヌ自身はそんな事は露ほども知らないので困惑する事となった)。

アンヌも最初は戸惑っていたものの、異例の大抜擢・大出世をさせてくれたミーアの信頼と期待に応えるべく献身を惜しまず尽くす事となった。

さらに平民出自であるアンヌを腹心として抜擢・重用した事はミーアから「横暴な『貴族の常識』に浸かりきっている老害」や「貴族社会でおべっかや太鼓持ちをして生きてる日和見人間」を遠ざけ、また「本当の意味で民のための貴族の義務を知る本物の王侯貴族」に感心されて交遊を求められ「自身に利が無くともミーアに真の忠義を捧げられる人間」を近づける、という状態を生み出しておりミーアの交遊関係における無自覚な試金石(人間フィルター)として機能している。



最初の時間軸では、あくまでも平民であり素朴な考えの持ち主だったが、ミーアの腹心として活動を続けた結果として彼女の進学に伴いセントノエル学園にも付き添い、ミーアともども世界トップクラスの教養を得るに至っている。

学園に来てすぐ、新入生歓迎ダンスパーティーの時に休憩と臨時収入を貰った折、それを「自由裁量で人脈を作っておくように」と解し、セントノエルでお世話になるであろう人々に「お引っ越しのご挨拶と、これからお世話になるための付け届け」を行い、前述の通りセントノエルの職員たちや街の人々に自身とミーアへの好印象を与えている。この事がラフィーナの耳にも届き、ミーアへの好印象に繋がっている。

さらに全幅の信頼の結果、ミーアに何かしらの疑いが向いてもそれがミーアのやりそうにないことならば笑い飛ばして絶対にないと言い切る等の弁護を行い、最初の時間軸で起きていた「冤罪による他者からの侮蔑」を払拭することに成功している。


本編の時間軸では基本的にミーアの良心として機能する局面も多い。思い込みが激しいために「ミーア様なら、こう動くはず」という良心に基づく行動を勝手にとる事がある。


本来なら大問題だが本人が善意の塊で、ゆえに大抵は事態が良い方向に動く上、ミーア自身がアンヌに全幅の信頼を置いておりその行動を絶対に否定しない事から咎められる事はない。

一方で、アベルとの仲を深めるためにカード遊戯部にミーアが入部を検討した際は、その部が退廃的な部活だったことで全力で止めたり、ミーアのFNY悪化を阻止するために間食の量を控えさせたり、休み中にだらけるミーアに喝を入れたりするなど主人の行動を諌めることもある。


ミーアからは恋愛軍師扱いされる事もあり、自分なりに知識(ちなみに情報源は妹の妄想)と妄想力を駆使してアドバイスをしていたりするが、自身には恋愛経験は欠片も無い


とはいえ商家の大家族長女である事から地味にコミュ強。セントノエルの街や学園従業員に対して、かなりのコネクションを築いていて、ある意味で「街の有名人」のひとりと化している。


レムノ王国で勃発した革命騒動の折、現地に赴くミーアから「馬に乗れないから」(有り体に言えば危険だから)という理由で待機メンバーにされてしまう。

その際にはラフィーナに諭されて「ミーアの右腕」としてティアムーン帝国(より正しくはルードヴィッヒ・ヒューイットディオン・アライア)に急報を告げ彼らをレムノ王国に向かわせると共に自らも彼らについていく事で挽回を果たした。

が、この件はアンヌの中で軽くトラウマ化しており、後にミーアについていくために乗馬の訓練をしたり護身術を鍛練したり、本来ドジっ娘な自身には難しい努力を血の滲む思いでやり遂げて様々なスキルを修得し実力を上げており、その分、動きも洗練されるようになってティアムーン帝室従者陣の中でも指折りのパーフェクトメイドとして多くの者に認められるようになる。

その事もあり時においてミーアによく「どんな事があってもミーア様についていきます。絶対、絶対に、ついていきます。死ぬときはミーア様のお側で死にます。だから、もう私を置いていくなんて言わないでください 」と泣きながらかなり重いお願いをしている。


ミーアベルの時間軸編集

妹のエリスともどもミーアベルの育ての親で、素のミーアベルからはアンヌかあさまと呼ばれている。

この時間軸ではミーアは処刑はまぬがれたものの、政敵たちの毒による暗殺に見舞われ、ミーアの子どもたちも苦難の道を歩む事になり、そしてミーアの名誉は地に落とされてしまっている。

しかし、そんな世の中になってなおアンヌの忠義は揺らぐこと無く政敵たちに追われるミーアの子どもたちを守り続けた。

最期はミーアベルを逃がすため自らその捨て石として果てた、壮烈な死を迎えたという。


女帝ミーアの時間軸編集

短編集にて、女帝ミーアの即位20数年時点でメイド長に着任してること、妹・エリスとともにミーアベルの乳母を務めていることが明らかにされている。


余談編集

陰の立役者編集

先述の通り、ミーアの血染めの日記帳を、処刑後に遺品として引き取ったのは彼女であるのだが、その際、ページが血糊で固まり読めなくなることを防ぐためにわざわざ開いて乾かしていたことが明らかとなった。


この日記帳は、本編においてミーアの魂が死に戻りするのと共にタイムスリップし、いわずもがなミーアが自身の悲しき運命と帝国の危機を改変するための道標となったわけであり…もし彼女が乾かさずに読めない状態で過去に送られていたとしたら、ミーアの逆転劇は記憶頼りで行うしかなくなっていた可能性を考えると、地味に本作の立役者である。


なお、最初の時間軸において、最後までミーアを見捨てなかった2人の忠臣のうち、彼女の善性と統治者としての素質を見抜いて忠誠を誓っていたルードヴィッヒとは違い、実は他の民と同様「ミーア姫は大飢饉の時期に民から巻き上げた血税を好き勝手使って贅沢三昧してた」と勘違いしてたことも明らかとなっている。


ティオーナとの奇妙な関係編集

先述の通り、レムノ王国の革命阻止一行に加えてもらえなかったことに強い悔恨の意を抱えている彼女であるが。

何一つ直接的には役に立たなかった無念はティアーナも同様に抱えており(しかもこちらは同行したにもかかわらず、である)、その後何かにつけて「ミーアの足手纏いになりたくない」「今度はミーアの役に立ちたい」という想いを共通するようになっていく。


その後、第3章のミーア姫暗殺未遂騒動では、様子がおかしいミーアを助けるべくティオーナに協力を仰ぎ、共に初コンビで見事な連携を果たしてミーアを助けるのに大いなる貢献を果たした。


ちなみにだが、本編時間軸でのティオーナもまた、「ミーアならこうするだろう!」と勝手に勘違いして良かれと思ってやったことでミーアを苦しめる/退路を絶ってしまう(しかして最終的にはそれがミーアにとってこの上ないプラスになる)といった感じで、性格が似てることもあって、行動原理・パターンは非常に似通っている。


関連動画編集

キャラクターボイスドラマ・アンヌ編


関連タグ編集

ティアムーン帝国物語


ミーア・ルーナ・ティアムーン(主人)

エリス・リトシュタイン(妹)

ペトラ・ローゼンフランツ(前任者、対となる者)


メイド 書生

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