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エリス・リトシュタイン

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えりすりとしゅたいん

エリス・リトシュタインとは、小説『ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜』の登場人物である。

概要

ミーアの専属メイドであるアンヌ・リトシュタインの妹。年齢はミーアと同じで、初登場時は12歳。眼鏡をかけた病弱な少女。

ミーアが最初の時間軸でアンヌから聞いた冒険物語『貧しい王子と黄金の竜』の作者。

商家であるリトシュタイン家は貧しい商家で、エリス自身はその次女。

プロフィール

出演作品ティアムーン帝国物語
性別女性
誕生日不明
出身地ティアムーン帝国
身長
体重
特技
好きなもの
嫌いなもの
CV羊宮妃那

人物像

生まれつき病弱で、普段はベッドにいることが多い。小説を書くのが趣味であり、最初の時間軸においてアンヌが獄中のミーアに聞かせてくれていた物語の著者は彼女である。妄想癖が強く、著書にもそれがよく現れている。

経歴

最初の時間軸

病弱なことに加えて飢饉で満足な食事が取れなかったこともあり、ミーアの処刑以前に亡くなっている。獄中生活を送っていたミーアにとって、エリスの執筆した物語は数少ない楽しみでもあったのだが、前述の理由でエリスが亡くなったため物語は未完に終わり、ミーアにとってはこの作品の結末を見届けられなかったことが未練の一つになっていた。

アニメ放映後、原作者書き下ろしのボイスドラマにて、ミーアと面識はないものの自分の描いた物語を「面白い」と言ってくれた彼女に好印象を抱いており、彼女のために病の身体に鞭打ってでも執筆していた…が、それすらもできないほどに病状が悪化してしまったため、ミーアにラストまで読ませてあげられずに死ぬことは大いなる心残りであることから、せめて結末だけでもアンヌにインプットしようとしたところで事切れてしまったことが語られていた。

クロエと同様、最初の時間軸でミーアの味方になり得た、数少ない存在。

本編の時間軸

病弱である点は変わらないが、ミーアの専属メイドになった姉アンヌの給金が上がり、その影響で栄養のあるものも食べられるようになったため、体調も最初の時間軸と比較的良くなっている。

ミーアがアンヌの実家を訪ねた際に、件の物語の作者が彼女であったことを知り、自身のお抱え芸術家にする。後に『聖女ミーア皇女伝』を執筆することになるが、これが文庫版第3巻以降の展開でそれまでの日記と同じ役割を担う。

が『聖女ミーア皇女伝』の中身は「実話を謳いつつ内容はミーアを礼賛しまくる高純度の妄想」であり、ミーアがそれまで頼りにしていた「処刑前まで書いていた日記」という「ミーア視点でしか話がわからない」道標が攻略本同然に思えるほど、過大な脚色に溢れている。コレを片手に破滅回避を狙うなら、同様の目的に「▽ァミ通の攻略本」を使った方がマシかと思えるレベル。

書き出しとなる「帝国の叡智」時代などは(過程の誇張はあれど実際にやったので)いざ知らず、後年の内容ともなるとミーアが完全にどっかの世紀末覇者と化していたりする。

しかも本人(およびエリスに話を吹き込んだ人たち)はコレを完全に善意でやってるからタチが悪い。

そのため、ミーアは内容に描かれている未来の何が虚構で、その裏に何があったのか、それらを読み解く必要に迫られ余計な頭脳労働を背負いこむ羽目になった(そしてエリスの手記は、あとでひと通りチェックしとこうと強く心に誓う事に)。

しかし、エリス本人へのミーアからの信頼は厚く、エリス専用の作業室を王宮内に与えられている。またこの作業室はアンヌ、エリスの家族も入ることができる。これは、もし万が一が起こった際、他のリトシュタイン家がエリスに会いに来たという名目で避難できるようにするためのミーアの計らいである。

またミーアの紹介でクロエと(作家と読者として)出会い、彼女とも読書仲間、長じては「作家と担当編集」のような間柄になる。そのためエリスの世界や価値観(と妄想パターン)は、さらに(バリエーションが)大きく広がる事になった。のちにクロエは出版事業をも手掛け、多くのエリスの著作を書籍化して世に送り出している。

ミーアベルの時間軸

ルードヴィッヒアンヌに続く、ミーアベルの育ての親。素のミーアベルからはエリスかあさまと呼ばれており、ミーアベルがもっとも慕った母親。

ミーアベルに対して寝物語にミーアの物語を聞かせ、自らの執筆した『聖女ミーア皇女伝』を「これは全て本当の話。世界の誰もがこれを嘘と断じても、いと尊きミーア様の血と志を受け継ぐあなただけは疑ってはいけない」と強く言い聞かせていた

また『貧しい王子と黄金の竜』も、ミーア暗殺のせいで執筆がストップしてしまい未完の大作となってしまった(本人いわく「真っ先に喜んでくれるお方がもういないのに書いても虚しく辛いだけ」になってしまったから、とのこと)。

最終的にはフォークロード商会の助けを借りて、サンクランド王国に向かう旅の途中で敵に追い詰められ、ミーアベルを逃がすために姉と共に命を散らした。

ちなみにミーアベルの世界においてはエリスの執筆作は全て禁書扱いとなっており、全面的に焚書の災禍に見舞われている。

特に『聖女ミーア皇女伝』は偽史と断ざれており(まぁ、ぶっちゃけ、現在の時間軸でその内容を知った当人が仰天してひっくり返った事もある通り、ほぼ大嘘なのは何も間違っちゃいないが)所持する事そのものが悪とされ、内容を欠片でも憶えていたなら、もはやそれだけで死刑モノのブツとなっている。

女帝ミーアの時間軸

ミーアが女帝となった時間軸においては、お抱え作家として活躍する傍らで、姉と共にミーアの子どもたちや孫たちの乳母兼教育係としても活躍した(これ自体はミーアベルの時間軸と共通)。

(ミーアベルから自分の暗殺後にエリスが筆を折ってしまった事を知った)ミーアから「あなたの物語は世界の人々の希望になる」「だから、もしもわたくしがいなくなっても、あなたは自身の物語をきちんと完結させなさい」と強く言われた事から、未完の作品は存在しなくなった。

さらに例の皇女伝を読んだ(読んだはいいが歴史改変で内容が書き変わり続きが読めなくなった)ミーアから(続きが読みたいがために)イロイロ吹き込まれたために、執筆ジャンルが冒険ファンタジーからコメディー、恋愛もの、サスペンスミステリーまで「書いてないジャンルは無い」と言われるまで多岐に渡りエリスの作品群に影響を受けたファンやフォロワー作家も多く産み出した。そのため後世においては大陸文学の歴史研究において「エリス・リトシュタイン登場以前/エリス・リトシュタイン登場以降」という歴史のマイルストーン扱いとなり「大陸の創作文芸の母」とまでに名声を高めた。

余談

  • 先述の通り、ミーアと同い年であり、このことが最初の時間軸において、アンヌがミーアのことを実の妹のように可愛がり、尽くすことを決めた理由と推察されている。
    • ただしアンヌは他の平民同様、ミーアは「飢饉で国がピンチの時ですら民から集めた血税を使って贅沢三昧をしていたワガママ姫」と思っていたこと、だが実際には勘違いであったことを後に血染めの日記帳を通じて知ったことがボイスドラマにて明かされている。
  • メインキャスト欄に名前のないキャラで、ボイスドラマが描かれたのは彼女のみであった。なお、結末の描写についてミーアと同じく記憶が鮮明なままで死に戻りしたとの考察もあり、そのためミーアが語った小説が本来ならまだ書いてない内容であることに気づけたとも思える。

関連動画

キャラクターボイスドラマ・エリス編

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