概要
サンリオの自社製キャラクター第一弾としてパティ&ジミーとともに生み出され、以来同社の看板キャラクターの筆頭格として活躍。
その人気と活躍は日本に留まらず、「サンリオ」、ひいては「Kawaii」の世界観を象徴するキャラクターとして、国際的な知名度を誇る。
白いネコをモチーフにした、向かって右側の耳に赤いリボンを着けている、明るくて優しい女の子(ごく初期は男の子という設定であった)。
「見ている人と感情を共有できるように」という思いから口が描かれていない。サンリオキャラクターの中でも特にシンプルで左右対称に近いシンボリックなデザインが特徴。
なお、サンリオの公式見解は「キティは猫ではない」というものだと言われているが、kotakuアメリカ版の取材によれば「キティは猫をモチーフとしたキャラ、猫の擬人化」とのことで、猫“ではない”とは言いすぎであると返答している(※これはあくまで「猫そのものではない」という意味で、猫以外の生き物をモチーフとしているというわけではないという主張と推測される)。
サンリオグッズの展開やファン層は主に子供・女性が中心であり、キティもまたその通りであるが、その知名度とシンプルで普遍的なデザインから、大人の男性にも多くのファンがいる。
キティの熱狂的なファン・マニアのことは「キティラー」という。
著名人にもファンが多く、日本では有名なキティラーとして華原朋美や山村紅葉、細川たかしらが、海外ではレディー・ガガやケイティ・ペリー、アヴリル・ラヴィーン、マライア・キャリーらがいる。特に山村は登場初期からの大ファンである。
この他、サンリオの子会社であるサンリオウェーブによって、キティラーそのものをテーマとしたキャラクターコンテンツ「ハローキティといっしょ!」が2009年〜2015年頃まで展開されていた。
2000年のシンガポールでは、マクドナルドの販促キャンペーンでの限定マスコットを求めた客達が治安部隊出動レベルの騒動を起こし、首相が非常事態宣言を出したことがある。
デザイナーは清水侑子→米窪節子→山口裕子(現)。
プロフィール
フルネームはキティ・ホワイト。
身長はリンゴ5コ分で、体重はリンゴ3コ分。
クッキー作りが得意で、ママが作ったアップルパイが大好き。将来の夢はピアニストか詩人。
家族構成は父、母、双子の妹。妹のミミィとは大の仲良し。
ペットとしてペルシャ猫のチャーミーキティを飼っている。
声優について
1989年〜1990年前後のアニメでは小山茉美が声を当てたが、1990年のサンリオピューロランド開園と前後して小山は渡米により声優業を休業したため、改めてオーディションが実施され、林原めぐみに決定。1995年頃から日本国内のすべてのメディアで林原の声に統一され、2023年まで専任で担当した。
それ以外のアニメ作品やオーディオにおいては白石冬美、小林優子、岡村明美といった声優が起用されたこともある。
ちなみにハローキティの担当声優はサンリオ公式では「公然の秘密」の扱いとしており、幼い子供達に配慮して明言は避けているものの、別に隠すつもりは無いようで、ビデオソフト等で林原の名前が明記されているほか、林原本人もたびたび「おともだち」「そばにいる」という形で言及している。
YouTubeチャンネル「HELLO KITTY」では、主に林原の声を元にした合成音声が利用されており、歌ってみたは林原の肉声の歌唱となっていた。
2023年11月にYouTubeチャンネルの動画が全て非公開になり、林原のブログでキティ役の降板が報告された。
林原はブログにて、2024年に50周年を迎えるにあたりサンリオ側の方針で声優を変更することになったと通達を受け、後日担当者の詳しい説明を聞いたうえで「卒業」を了承したと語っている。
また、関連キャラクターであるミミィ役の冨永みーな、ディアダニエル役のたかはしごうも卒業になったことも合わせて発表した。
2023年11月に公開された動画・ピューロランドの公演より、後任の声優が担当しているが、2024年時点で担当者は非公開。