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東京ミュウミュウ

とうきょうみゅうみゅう

『東京ミュウミュウ』とは、原作・原案:吉田玲子、作画:征海未亜による漫画作品。及びそれを原作としたアニメ作品。現在の原案者権利は講談社に帰属している。
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概要編集

原作・原案:吉田玲子、作画:征海未亜による『なかよし』連載の漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。


いわゆる美少女戦隊モノで、『なかよし』では『美少女戦士セーラームーン』以来となるが、環境問題などのシリアスなテーマも取り入れられた。女児向けの作品であったが、成人男性からも多くの支持を得た。今のプリキュアシリーズの走りとも言える。


本来の原案作は以前に征海未亜が執筆した、彼女のオリジナル読切作品である『Tokyo黒猫娘』なのだが、改めてプロジェクトとして作品化するにあたり征海の設定を整理・拡張した上でクリンナップするための設定原案者(プロット・ディレクター)および原作者(ストーリー・エディター)として吉田玲子を迎えた。


漫画では1作目終了後、白雪ベリーが仲間に加わり、新たな敵・聖薔薇騎士団と戦う第2部『東京ミュウミュウあ・ら・もーど』が連載された。

漫画は1作目が2000年9月号から2003年2月号まで連載、単行本全7巻。2作目が2003年4月号から2004年2月号まで連載、全2巻である。


なお、このように「そもそもの原案経緯が、とても複雑である事」「もともと講談社の立てたプロジェクトの下で作品が作られた事」を論拠として、第2部である『あ・ら・もーど』以降は【原案:講談社】のクレジットがなされるとともに、作者たちの都合のせいで会社の意向に沿わずに作品の継続発表を妨げられる事が繰り返されないようにするための予防策として、原案・原作権が講談社に帰属するようになっている。

(つまり理論上は、講談社がミュウミュウ関連の新作や展開を行うにあたって、第1作の作者である吉田や征海の許可を得る必要はなく、むしろ講談社管理下ならば別の作家にそれらを描かせてもよい事になる)

そして時代が流れ、所謂男体化版の『東京ミュウミュウオーレ!』(漫画:青月まどか)が、なかよし2020年1月号から連載開始、2022年9月号掲載分をもって完結した。単行本は全8巻。


更に2020年4月2日には、リメイクアニメ『東京ミュウミュウにゅ〜♡』の構想が明らかになった。制作会社はゆめ太カンパニーグラフィニカとなり、キャストとスタッフも一新。2022年7月から(第1部が)放送された。詳細は該当記事参照。


ストーリー編集

桃宮いちごは同級生の青山君のことが好きな中学生。

いちごは念願の青山君とのデート中に遭遇した地震の直後、数人の女の子と光に包まれ、ネコが自分の体に入るかのような感覚に襲われる。

それ以降、眠気にいつも襲われたり、体が異様に身軽になったり、魚を見るとくわえてしまうようになってしまった。


その不思議さに悩むいちごを心配してくれた青山君に告白しようとしたら、今度は目の前に巨大なネズミが現れて襲い掛かる。

そこに突然現れた青年に「戦え!」と言われたいちごは、口から勝手に出た決め台詞と共に、猫耳としっぽをつけたプリティな姿に変身してしまった。


実はその青年・白金稜は、地球の動物達に寄生して生物兵器「キメラアニマ」に変えようとしているエイリアンに対抗するため、レッド・データ・アニマルの遺伝子を打ち込んで死滅させる「μプロジェクト」を赤坂圭一郎と共に進めていた。

しかし地震によって誤っていちご達にそれが打ち込まれてしまい、いちごはイリオモテヤマネコの遺伝子と合体し、生物兵器(キマイラ)「ミュウミュウ」なる正義の味方になってしまったのだった。


キメラアニマを倒したいちごは、白金と赤坂からエイリアンの目的が地球侵略であるとともに、ほかに4人の仲間がいることを知らされる。

そこでいちごはエイリアンと戦うために他の仲間を探しつつ、情報収集のために白金たちのアジトである「カフェ ミュウミュウ」でウェイトレスとして働くことになった。

だが、いちごは心に負担がかかると野性の本能でアニマル化するようになってしまい、エイリアンを全滅させて自身の能力が退化するまで青山君に告白することができなくなってしまっていたのだった。


主な登場人物編集

※担当声優はTVアニメ第1作のもの


ミュウミュウ編集

ミュウミュウ東京ミュウミュウ東京ミュウミュウ


仲間編集


エイリアン編集


聖薔薇騎士団(セントローズクルセイダーズ)編集


サブキャラクター編集


アニメ版のみのキャラクター編集


ミュウミュウの呼称表(メインキャラクターのみ)編集

が\にいちごみんとれたすぷりんざくろ
いちごアタシみんとれたすぷりんざくろさん
みんといちごわたくしれたすぷりん(ざくろ)お姉様
れたすいちごさんみんとさんわたしぷりんさんざくろさん
ぷりんいちごの姉ちゃんみんとの姉ちゃんれたすの姉ちゃんぷりんざくろの姉ちゃん
ざくろいちごみんとれたすぷりんわたし

アニメ編集

テレビ愛知発、テレビ東京系全国ネットにて2002年4月から2003年3月まで全52話が放送された。

ストーリーは基本的に原作第1部中心で描かれているが、いくつか相違点が存在する。

例えば、原作最終回では青山の告白で終了、この時『あ・ら・もーど』のベリーが姿を見せているのだが、アニメ版最終回では白金が「新たな敵が現れた」と言って再び戦うことになるという展開に変更されている(これは原点となった『Tokyo黒猫娘』のラストシーンをアレンジしたものらしい)。また、ミュウミュウの武器等も一部アレンジが施されている他、原作では登場しなかったみんとの兄やれたすの家族、歩鈴、ざくろの母親もアニメでは登場している。


放送は主に土曜朝8時の枠で、2002年辺りから全国で学校の週5日制が確立し、各局の子供向けドアサが始まったばかりの時期であった。

ドアサ枠全体での放送内容がまだまだ手探りだったようで、オタク向けもかなり意識した作風だったが、当時は(男性)オタクに媚びすぎとの意見や、作画の乱れからネットなどでなかなか好評価を得られず、玩具の売り上げも振るわなかったようである。漫画原作の吉田玲子が同時期ニチアサで高い人気を得ていた『おジャ魔女どれみ』の脚本家の一人で、『どれみ』のようなシリアス路線を期待する向きもあった。

そして、次のドアサ8時枠は『マーメイドメロディーぴちぴちピッチ』。子供向けに振った作風により玩具売り上げは好調、第2期まで延長され、オタク界隈でも(良くも悪くも)話題となった。

この『ミュウミュウ』が再評価されるのは、『プリキュア』シリーズが開始する2004年以降で、その後少々の時間を要することになる。「早すぎたアニメ」の名は伊達ではなかった。


スタッフ編集

企画:東京ミュウミュウ製作委員会

原作:征海未亜

シナリオ:吉田玲子

プロデューサー:高柳明史、関谷将人、可知秀幸、山田昇、萩野賢

シリーズ構成:十川誠志

美術監督:高田茂祝

撮影監督:福島敏行

キャラクターデザイン:北山真理

サブキャラクターデザイン:宇佐美皓一

音楽:根岸貴幸

アニメーションプロデューサー:南喜長、福良啓

監督:阿部記之

アニメーション制作:Studioぴえろ

製作:テレビ愛知、AEON(we've)、東急エージェンシー


主題歌編集

オープニングテーマ

「my sweet heart」

作詞:T_T

作曲・編曲:UZA

歌:小松里賀小松里歌の旧芸名


エンディングテーマ

「恋はア・ラ・モード」

作詞・作曲:ホンダタカノブ

編曲:Grooving K.T

歌:東京ミュウミュウ(桃宮いちご(中島沙樹)、藍沢みんと(かかずゆみ)、碧川れたす(佐久間紅美)、黄歩鈴(望月久代)、藤原ざくろ(野田順子))


挿入歌

「グライダー」

作詞:清原明恵

作曲:UZA

編曲:磯江俊道

歌:小松里賀(小松里歌)


ゲーム編集

タカラ(当時。現タカラトミー)から発売されたプレイステーション用のソフトとして発売。ジャンルはRPG。


概要編集

島を舞台に東京ミュウミュウのメンバーがキメラアニマと戦いながら謎のエイリアン、ガトー・デュ・ロアの陰謀を止めるのが目的。ゲームのみに登場するミュウリンゴが途中でパーティーメンバーに加わる。原作、アニメに登場するエイリアンはキッシュのみで、パイやタルトは出現しない。オーソドックスなフィールドタイプのRPGで戦闘はサイドビュータイプ。パーティーメンバーは戦闘中に入れ替えができ、敵の攻撃を受ける際に「よける」または「ぼうぎょ」を選択するシステムとなっている。またゲージを貯めることで合体攻撃など強力な攻撃を行うことができる。

キャラクターごとに得意な敵と苦手な敵が設定されており、相性に合わせて戦闘メンバーを入れ替えるのがコツとなる。


キャラクター性能編集

  • ミュウイチゴ

 バランスの取れたタイプ、途中でイベントにより能力が上がる。得意:小型動物 苦手:虫系、中型動物

  • ミュウミント

 素早さが高く防御力とHPは低い。得意:鳥類 苦手:昆虫類

  • ミュウレタス

 防御力が高く、素早さと攻撃力が低い。得意:大型動物 苦手:小型動物

  • ミュウプリン

 素早さが高く、HPは低い。得意:哺乳類、ワニ 苦手:なし

  • ミュウザクロ

 HPが最も高い(ミュウイチゴ覚醒前)が素早さと防御力が低い。得意:なし 苦手:鳥類

  • ミュウリンゴ

 防御力が高くHPと攻撃力が低い。回復技が使える。得意:爬虫類、両生類 苦手:なし


余談編集

1.メイド喫茶をイメージさせる雰囲気から「世に出るのが早すぎたアニメ」と呼ばれることもある。

また、後の作品に多大な影響を与えたことでも知られている。

プリキュアVSプリキュア

一方で、基礎カラーリング、恋愛との二足のわらじ想い人が物語の重要な鍵など、古典的な変身ヒロインアニメの王道設定を踏襲しており、見る者によっては懐かしさを感じさせる。

このように旧世代と新世代をつなぐ架け橋としても大きく貢献した。


2.作画担当の漫画家・征海未亜氏は、2019年に「征海美亜」に改名したが2022年3月7日、くも膜下出血により42歳の若さで逝去した。


関連タグ編集

なかよし 変身ヒロイン 魔法少女

Yes!プリキュア5 キラキラ☆プリキュアアラモード

ご奉仕してください

東京ミュウミュウ第5話

東京ミュウミュウにゅ〜♡

マーメイドメロディーぴちぴちピッチ:同じドアサキッズタイム枠の次番組。

東京ミュウミュウオーレ!(こちらは男性版)


探偵学園Q…アニメ版で美南恵のケータイストラップにマシャが登場している。こちらも原作出版社とアニメ版の制作スタジオは共通している。


明坂聡美桜井真子(現: MAKO):『東京ミュウミュウ』におけるプロモーション活動の一環として2001年に結成された「ミュウ・ファイヴ」の一員。2002年9月に桜井真子から三田真央へと変更となるが中途で活動を休止し、自然消滅。


外部リンク編集

goo公式サイト

ぴえろ公式サイト

作品紹介ページ

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