概要
夜をかけぬける魔女怪盗! キラッキラのマジカルLOVE始動! フツーの女子高生・美紅が、ある日突然、夜だけ魔法が使える怪盗になっちゃって!?(公式のアオリ)
『なかよし』2019年11月号から2021年7月号まで連載された作品。単行本*全5巻。
作品内容
一言で言うと、「令和版・怪盗セイント・テール+神風怪盗ジャンヌ」。
『なかよし』の系譜では、『怪盗セイント・テール』の流れを汲む怪盗魔法少女もの。同作の舞台(平成中期)を現代(令和初期)に置き換えてアレンジしたような内容となっている。
ただし『怪盗セイント・テール』とは異なり、恋愛要素は(当初こそ匂わされてはいたものの)話の主軸にはなっていない。
次のように、他作品からの影響を受けているらしき要素もある。
- 「特定のモノを狙う」→『キャッツ・アイ』や『まじっく快斗(ビッグジュエル編)』
- 「チームで怪盗をする」→『キャッツ・アイ』
- 「盗んだ物品そのものではなく、それに秘められた非物質的なモノが目的」「目的を達成した副作用で物品が変質・消失するため、実際には盗んでいないが盗んだことにされる」→『神風怪盗ジャンヌ』
あらすじ
星乃美紅は、ちょっとお人好しなフツーの女子高生。しかし、大人気アイドルグループ「M.A.G.」の推しメンが非センターのサポートメンバーであったり、日直の仕事も「友情のために要領よくサボる」程度の事も出来ないなど、人よりちょこっと「ズレた」感性をしていて要領も悪い、しかし、とても心根の良い少女だった。
そんな美紅の心根の良さを見出した担任の生物教師・百合園マリーは、彼女を自らの後継者に選び出す。実はマリーは世の裏にある魔法の力を悪用する者たちに、同じく魔法の力で対抗する「夜の魔女」の五代目であった。しかしマリー自身も徐々に自らの力に衰えを感じ、後継者を求めていたのである。
マリーによって美紅は魔法を悪事に使う者たちが暗躍する現場に連れてこられる。そこは「M.A.G.」のコンサート会場だった。敵はコンサート会場の上がるボルテージを利用して人々から生気を奪い、魔法エネルギーである「マナ」の結晶宝石にしてしまう。生気を奪われた人々は「M.A.G.」も美紅の友人たちも含め、その場で倒れてしまった。
みんなを救う手段とは、敵が作り上げたマナの結晶である宝石を奪い取り、マナへと還元して生気に戻し、それを吸い取られた者へと戻すこと。
それを知らされた美紅はマリーによって「六代目・夜の魔女、スター・スカーレット」として覚醒させられ「魔女怪盗LIP☆S」として、マナを悪用する敵EGG(エッグ)と戦うことになる。
しかし、世間においてLIP☆Sは、あくまでもしがない怪盗。一方で肝心のEGGは社会への奉仕や慈善事業を建前に活動を続ける、人々の信頼も厚い巨大企業だった。そんな中、裏の事情など何も知らずに怪盗であるLIP☆Sを追う少年がいた。
天才少年、安土流星。IQ190を誇り、幼い頃より様々な難事件を解決させてきた、国際警察機構に所属する特任捜査官である。彼は美紅が「初仕事」を行った現場に居合わせ、以降、幾度となく夜の闇の中で相対する事となっていく。
何の見返りも無く人々を助ける「夜の魔女」美紅。何も知ることなく「怪盗(魔女)」を追う「捜査官」流星。そして社会の信用という隠れ蓑の裏で魔法の悪用で我欲を満たさんと人知れず一般人たちに害を成し暗躍するEGG。
彼らは夜を舞台に、世界の裏で幾度となく、激突を繰り返す……。
登場人物
LIP☆S(夜の魔女)
星乃美紅/スター・スカーレット
四条静宮/クール・ヴァイオレット
植原ゆめ/ベイビー・ミント
EGG
クライナー博物館長
サラ
アンダイン
シルフィード
ウィズ・グリム
その他
関連タグ
鏡はな 壱コトコ なかよし 怪盗 変身ヒロイン 中学生 バトルヒロイン
怪盗セイント・テール:『なかよし』誌における「正義の怪盗」の大先輩。
神風怪盗ジャンヌ 快盗戦隊ルパンレンジャー 快盗天使ツインエンジェル:正義の快盗繋がり。