キャッチコピーは、上を向いて歩こう。
コクリコ坂からとは、1980年に講談社「なかよし」にて約8ヶ月連載された少女漫画である。
2011年夏にジブリからアニメ映画化された。ストーリーおよび主要キャラクターには原作から徹底的な改変が施されており、設定年代も1980年頃から1960年代前半に変わっている。
【音楽】武部聡志(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
【主題歌】手嶌葵「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」
作品解説
1963年、横浜。港の見える丘にあるコクリコ荘。その下宿屋を切り盛りする16才の少女・海。
彼女は毎朝、海に向かって、信号旗をあげる。旗の意味は「安全な航行を祈る」。タグボートで通学していた17才の少年・俊は、海の上からその旗をいつも見ていた。
翌年に東京オリンピックを控え、人々は古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしいと信じていた。
そんな時代に、横浜のとある高校で、小さな紛争が起きていた。古いけれど、歴史と思い出のつまった文化部部室の建物、通称カルチェラタン。それを取り壊すべきか、保存すべきか。
そんな事件の中で、海と俊は出会う。俊はその建物を守ろうと学生たちに訴える。海はその建物の良さを知ってもらおうと大掃除を提案する。徐々に惹かれ合う二人に、ある試練が襲いかかる。
「嫌いになったのなら、はっきりそう言って」
「俺たちは兄妹ってことだ」
「どうすればいいの?」
自分達は兄妹かもしれない。それでも、二人は現実から逃げずにまっすぐに進む。そして、戦争と戦後の混乱期の中で、親達がどう出会い、愛し、生きたかを知っていく。そんな中で、二人が見出した未来とは。
登場人物
- 松崎花(cv:竹下景子)
海の母方の祖母で、コクリコ荘の管理人。
海の妹。港南学園高等学校1年。
- 北斗美樹(cv:石田ゆり子)
コクリコ荘に下宿している女医。港南学園高等学校OG。
コクリコ荘に下宿している油絵画家を目指す美大の3年。
松崎海の学友。
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