2期猫娘
にきねこむすめ
本作よりヒロインポジションを与えられ、レギュラーとして第1話から登場。
性格、声、デザインと大幅に変更があったものの、実は第1期と同一人物で、以前から頻繁に面識があった様な設定となっている。
第1話では泥田坊に襲われたねずみ男を助け、落ちぶれた鬼太郎の情報を伝えるなど助力。以後の回では鬼太郎のガールフレンド兼ねずみ男の抑え役となる。
鬼太郎親子の世話女房的役割も多く、鬼太郎の戦闘時や不在時には目玉おやじも猫娘の手に乗って移動する事が頻繁であった。
出番の無い回も時折あったが、基本的には毎回何らかの役割を担ってほぼ全話に登場。そのためか出演のない回でもクレジットに表記されていた。表記は「猫娘」。
鬼太郎より背は高いが、立場的な目線としては比較的対等に近い。
服装はアニメシリーズで唯一のワンピースであり、大きなリボンを後頭部にするなど当時の原作に寄せている。1期ではやや鋭くキツめだった目付きも、レギュラー化のためか少しマイルドになった。
一人称は「あたし」(時々「あたい」)で、いわゆる「姐御」的な口調を使う一方で、日常的に敬語を使い、人間社会では大人びた行動も見せる。
鬼太郎の事は「鬼太郎さん」と呼ぶ。鬼太郎からは殆ど「猫娘」と呼び捨てにされる。
鬼太郎に気がある様な描写はレギュラー化したこの時期から描かれ、第1話の復活した鬼太郎の活躍ぶりを見て、「わぁ、ステキ。それでこそ鬼太郎さんよ」と好感を抱く態度を見せたが、茶化されたりする描写が一部で描かれた程度で、普段は飽くまで友達として扱われていた。殆ど呼び捨てする様になった鬼太郎から、稀に「猫ちゃん」と呼ばれた時には目玉の親父を「お義父様」と呼んだ事もある(普段は「お父さん」「親父さん」などと呼んでいる)。一方で、鬼太郎と仲良く手を繋いで帰るなど具体的な仲良し描写も多い。
生活面で人間社会に溶け込んでいるが、倫理観など人間たちの集団心理と相容れない面も見られ、特に身勝手な人間に対しては否定的な発言をする。中でも猫を虐待する人間は嫌悪していた。他にも、ナマズの丸焼きなどを見て食欲をそそられるなど、猫妖怪としての側面も多く見せている。
ねずみ男のことは「さん」付けで呼ぶ事もあるが基本的には呼び捨てで、更に本作から悪さをする彼を懲らしめる役も担う様になったので、「ドブネズミ」と呼んだり彼に対する扱いは悪い。そんな水と油の関係でありながらねずみ男と一緒に行動する機会は多く、彼に仕事を斡旋して貰ったり、ねずみ男と取引をして危険なアイテムを渡すという大ポカをやらかすなど、後のシリーズでは見られない関係性まで見せていた。
それだけに後の作品より俗っぽく金儲けの話に乗ったり、好物に目がくらんでねずみ男の口車に乗ったばかりに最悪の事態を引き起こし、ねずみ男と引っくるめて鬼太郎に叱られるなど、ねずみ男同様にトラブルメーカーとなる事もあった。
一方で、鬼太郎親子の食料品を街で調達したり、人間界であこぎに暮らす妖怪を懲らしめるために女中として潜入したり、占い師の下でバイトをするなど、俗っぽい面と併せて後のシリーズで時折見られる「人間界で労働報酬を得ている」と見られる描写がある。
第19話では当時連載中だった『少年サンデー』の原作に併せる形で、この猫娘とは別に「猫子」も、砂かけ婆が経営する妖怪アパートの住人として登場し、妖怪・釜鳴と戦っている(後述)。
この作品におけるレギュラー化と活躍が、原作での公式ファミリー入りに繋がった。