青いち
あおいち
本作の主人公桃宮いちご/ミュウイチゴと本作のヒーローである青山雅也のカップリング。
いちごは「青山くん」と呼んでおり、青山も初めは「桃宮さん」と呼んでいたが、原作二巻から(アニメ第1作は13話から、『にゅ〜♡』では3話のラストから)「いちご」と呼び捨てするようになる。
原作四巻(アニメ第1作は27話、『にゅ〜♡』は12話)において恋人関係になった公式カップリング。
いちごは物語開始当初から青山に心を寄せており、青山の剣道の練習を観に行く他、青山の好きなものを調査し、青山が興味を持つ絶滅危惧種の動物の展示会にデートに誘ったり、剣道の大会にあわせてネコを模したお守りをプレゼントするなど、積極的にアプローチしている。
青山もはじめはいちごを趣味を共有できる友人と思っていたのか川のゴミ掃除など色気のない活動に誘っていたものの、偶然会った際にお出かけに誘い、はっきりと「デートに誘っている」と言うなど親しくいちごと接している。またデート中に緊張した様子を見せたり、白金と偶然接触した際はピリついた雰囲気になるなど、一定以上の意識はしている様子。
ミュウミュウに覚醒してからいちごは青山に対しドキドキしてはネコ耳と尻尾が飛び出たりネコの体になったりとトラブルに見舞われている。いちごは青山に対しミュウミュウであることを秘密にしているため度々青山の前から消えており、青山に心配をかけている。動物園のデートでもキメラアニマが出現しいちごはデートを中断しミュウミュウとして対処に追われる羽目になった。その際突然姿を消したいちごに対し「もう勝手にいなくならないように」「いちごは僕の猫なんだから」として、鈴付きの猫のリボン状の首輪をプレゼントした。いちごはそれに大喜びし、日常的にその鈴付きリボンを首に巻くようになる。それでいいのか……。
青山はミュウイチゴと遭遇した際にミュウミュウ=いちごではないかと感づき名前を呼びかけており、正体を知られたくないいちごとの間ですれ違いが生じたりもしている。その際は青山が知らないふりをしたことで関係が修復された。
しかし後日キメラアニマの退治に時間がかかり青山との約束の大幅に時間に遅れ、また何一つ本当のことを言えない後ろめたさから、いちごは青山と関係を絶とうとする。しかし事情を察していた青山が引き留め、東京タワーで危険な目に遭っていたにもかかわらず、必死に待ち合わせ場所に遅れてもやってきた姿を見て青山も好意を自覚したことで、無事結ばれる。また後に青山と二人で過ごしていたところを襲撃され、青山を守るために目の前でミュウミュウに変身し、青山もいちごがミュウミュウだったと気づいていたと打ち明けたことで、お互い隠し事をすることはなくなった。
いちごがミュウミュウであることや、そのことを秘密にしたがっていることを尊重していた青山であったが、戦いが激しさを増すにつれ次第に「戦って欲しくない」と思うようになる。そして、青山のいちごへの真摯な「守りたい」という想いを受け、二人はさらに絆を深めていく。
…が、終盤以降では青山が泣いて悲しむいちごの夢を見るようになり、情緒不安定になるが…?
ラストでは青山はイギリスへの留学を決意し、それをいちごは応援しつつも寂しがる。それを慮ったミュウミュウ(主にみんと)により、「μ(ミュウ)プロジェクト・W」が決行。(学生なので籍は入れてないが)華やかな結婚式が執り行われた。末永くお幸せに。
ちなみにエイリアン回収用ロボットマシャの名前は雅也から来ている(いちご命名)。
あ・ら・もーど
イギリスに留学した青山を追っていちごもイギリスへ渡英し、ミュウミュウのリーダーは空席状態になっていた。
序盤にてミュウミュウのメンバーに対しいちごが青山とビッグベンを観光した旨をメールで報告しており、絶賛ラブラブ中な模様。
り・たーん♡
日本から離れた青山が一時帰国しいちごが彼を迎えにいくことから、キメラアニマのトラブルに巻き込まれることになる。なおこの時でも若干の猫扱いは継続中。また事情から離れ離れになっていたことから、青山は自分を離れいちごが何処かに行ってしまうのではないかという不安を抱いていた模様。
キメラアニマの混乱の最中、青山は第1部終盤で判明した能力を未だ行使できることが発覚。そのことにより、自分が果たしていちごの傍にいていいのかと思い悩むが、同じくミュウミュウを恋人に持つ目黒侑に諭され吹っ切れる。その後にカフェミュウミュウで行われた一時帰国の歓迎会ではお互い「私の王子様」「僕のお姫様」と呼び合いイチャイチャを見せつけた。
にゅ〜♡
『にゅ〜♡』では監督名取孝浩氏の「二人を深く掘り下げたい」という意向※により、全体は原作コミックスのエピソードに沿いつつ、丁寧な描かれ方がなされている。
※東京ミュウミュウにゅ〜♡ 公式ビジュアルブックp70
最初から青山が好きだったわけではなく、「恋がしたい」と思っていたところ、剣道に励む青山の姿を見たのをきっかけに彼に惹かれる所から物語始まっており、初デートも既にミュウミュウになっていた藍沢みんとに絶滅危惧種のチケットを渡されたのがきっかけである等、原作やアニメ第1作に比べると若干受け身になっている。
少女漫画お約束の曲がり角での衝突・第1作ではカットされていた事故チューを見ることが出来る。
また第9話「恋のキューピッド! デートマル秘大作戦!」はいちごと青山を主軸に据えたほぼアニメオリジナルエピソード。原作の二人が待ち合わせをするライブに誘う過程を描く。中々デートに誘うことができず苦戦する青山、お互い多忙ゆえ中々二人の時間を持てないことを嘆きつつ「何故戦わなければいけないのか」とミュウミュウの使命と板挟みになるいちご、また二人のために奔走するミュウミュウたちの友情が光るファン必見の好編となっている。
第13話では青山も第1話のデート以前にいちごに惹かれていたことが明かされている(もっとも好意を自覚するのはずっと先である)。青山は偶然いちごの明るい笑顔を目にし、「なんて楽しそうに笑うんだろう」と彼女に惚れていた。
主人公の恋模様だけあり、主題歌等にも二人の関係性を匂わせた歌詞が多い。
アニメ第1作いちごのキャラクターソング「最高にHappy!」では青山の言動に一喜一憂する彼女らしい姿が描かれている。
にゅ〜♡では第12話で2002年版アニメのOPテーマ「my sweet heart」を桃宮いちごを演じる天麻ゆうき氏がカバー歌唱し、第12話終盤のいちごの心情を描いたキャラクターソングへと様変わりした。
また第一期のOPでは仲良さげに寄り添う・EDではこっそりいちごと青山と見られる二人が恋人繋ぎをしていたりと見所満載。また第一期EDテーマ曲「トキメキ☆イチゴいちえ」はカフェやスイーツをイメージした曲ながら、「二人だけの秘密は甘くて酸っぱい…イチゴ味」「誤魔化せないこんなトキメキ この地球(ほし)を揺るがすくらい」などこれからの二人を示唆するような歌詞が盛り込まれている。
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