概要
本作における敵。太古の昔に地球に高度な文明を築いた古代の人間。天変地異で地球に住めなくなって他の惑星に移住した。主な特徴としてエイリアンは全員、エルフのように尖った耳を持つ。移住した惑星の過酷で劣悪な環境に適応した結果、特殊能力を獲得している。キメラアニマというモンスターを召喚して操り地球、と言うか自分たちの後に生まれて地球を我が物にしている人類の平和を脅かす。
三幹部の名前はデザートの名前から取られている。
『東京ミュウミュウにゅ〜♡』第16話ではれたすがタイムスリップする形で、地球に住んでいた頃のエイリアンの様子が描かれた。同話が放送された2020年代と比べても遥かに未来的な光景であり、とても古代とは思えぬほど文明が発達していた。しかし、天変地異により地球に住むことができなくなる事が予測されたため、宇宙に旅立つ者達と地球に残る者達に分かれた。キッシュ達は前者の子孫と思われる。
侵略作戦の疑問点・問題点など
基本的にキメラアニマを使役してけしかける事が多いが、『TOKYO大陸復古<トーキョー ゴンドワナ・ルネッサンス>』なる東京の大気などの環境を汚染する大規模な作戦を展開するのが何度かある。そしてその度にミュウミュウがいずこかにあるミュウアクアを探しては見付けて手にし、汚染された大気や水などを浄化して失敗に終わらせているのがもはや定番の流れ。
…なのだが、よくよく考えればこの手の汚染を用いた作戦には疑問点や問題点が浮上してくる。
- まず「なぜ東京だけなのか?」という一部の地域限定な所。この辺りはタイトルや主人公サイドにもあるのであるが。ひょっとしたら「まずは第1段階としてはまずはここから」と言った所だろうか。
- 仮に作戦が上手くいって多くの同胞達を招き寄せても、現代人らへの攻撃を行う事がミュウイチゴにイメージ映像でだが懸念されており、現地球人の多くも彼らへの反発・抵抗を起こし、やがて戦力などに差はあっても泥沼の戦争へと発展しかねないという事。実際、この血みどろの悲劇に関しても、最終決戦時にミュウイチゴは暗にこの未来を危惧して警告している。
- そして本当に自分達の種族の勝利になって地球への生存権を手に出来ても、自らの作戦で汚染させた地で、祖先達が移住して自分達が苦しむ羽目になった過酷な環境の惑星を彷彿とさせるような思いをしかねないだろう状況で、移住など出来るのか?という事である。これに関しては本末転倒だと言う他ない。
関連タグ
- ノンマルト:太古の昔に栄えたが人類と争って滅びた地球の先住生物。
- ドルイドン族:同じく地球出身だが、隕石落下が起きてから宇宙に逃げていった種族。
- 恐竜帝国:同じく太古の地球に栄えていたが、ある時期にとある宇宙線が大量に地上に降り注いだが故に、恐竜といった爬虫類から進化した彼らには体質的に毒であり、数万年以上も地下に逃げ延びて過酷な時を過ごし、やがて20世紀になって現人類から地上を取り戻そうと侵略を開始した。なので、『人型か否か』や『避難先が地下・地底か宇宙の別の惑星か』といった違いもある。
- ディンギル帝国:こちらも太古の昔に栄えていた元地球人達の末裔で、約1万年前に水惑星アクエリアスが接近して大洪水をもたらした際に異星人(元々のディンギル人)に救助されるが、やがて反乱を起こして彼らを滅ぼして乗っ取ってしまう。そしてそのディンギル星もこれまたアクエリアスが接近して来た影響で逃げ延びた者以外星諸共(!)滅びてしまい、やがて祖先の住んでいた地球を移住先にと目を付けて侵略を開始している。
- テオティ:こちらも元々は地球の先住民族だったが、アラバキという破壊神がいつしか現れ、暴れまくった影響で天変地異が起こり、その死闘の末に何とか分割・封印は出来たが、地上は荒廃…やむなく地上の回復を待って衛星軌道上の小惑星『ユゴスピア』に避難・移住して長きに渡ってコールドスリープに入るが、やがて現代に現れて地上を取り戻すべく侵攻作戦を開始…といった経緯がある。
- アブソリューティアン:こちらは元地球人という訳ではないが、母星が寿命を迎えつつあるので新しい移住先にしようと光の国に目を付けては幾度も(直接そこへ出向いてではないが)侵攻や、更には要人を誘拐しての明け渡しを要求するなど、敵対・侵略行為を繰り返している。更に本作のエイリアン同様に『あのお方』なる重要人物がいるのが言及されている。