蒼の騎士
あおのきし
原作第4巻ラストより登場。
あまり感情を表には出さず、ミステリアスに振る舞う。
武器は長剣型のロングソードで、その威力はキメラアニマを一撃で撃破するほど。また、ミュウミュウに匹敵するほどの身軽さと身のこなしでミュウイチゴを援護する。
キッシュとはライバルとして幾度も渡り合い、いちごを守るために激しい激闘を繰り広げた。
初対面の際はやや激しめのスキンシップでミュウイチゴを戸惑わせたが、以後はミュウイチゴの言動を最大限尊重している。一度キッシュに瀕死の重症を負わせ、そのまま殺そうとしたものの、ミュウイチゴが止めに入るとあっさり諦めた。
しかし物語が進むにつれ苦々しい顔で「お前はもう戦うな」と告げるなど、ミュウイチゴが戦うことに否定的になっていく。
ミュウイチゴを危機から救出して共闘する、いわゆる原作第1部における「お助けキャラ」に相当する。
登場して以来、ミュウイチゴは彼の正体について気にかけている。初対面の際に「みためより重い」ととある人物と同じ言葉を彼女に掛け、ミュウイチゴの頭を悩ませた。
金髪碧眼で、長い髪を後頭部で束ねている。エイリアンを彷彿とさせるエルフ耳を持つ(なお、第6巻の中盤からはとある変化により人間と同様の形をした耳になっている)。
服装は青い詰襟にハーフパンツで、足を露出させている。腰に大きなリボンがついている。足には短い青いブーツを着用。
新装版第7巻では一部のデザインが変更。大方の構造は同じだが色合いは異なり、青ではなく彩度の低い水色である。髪の毛はピンク色のリボンで結んでいる。
にゅ〜♡では、新装版と同様の服装だが、上着に隠れて不明だった下半身の服装が判明しており、ハーフパンツではなくスラックスにふくらはぎまでの黒いブーツを着用している。そのため、より大人びた服装となっている。
その正体は青山雅也の桃宮いちごへの想いが一人歩きし、独立した人格を得た存在(蒼の騎士に変身しているその間、青山の意識は白昼夢を見ているような状態である。青山からすると、気が付くとミュウミュウの戦闘があった場所に自分が移動していたなど不可解な現象が続いていた)。
最終決戦直前に青山雅也と人格が統合され、いちご達ミュウミュウの戦力に加わることになる。
何かを察知したキッシュからは、「自身の存在がイチゴを傷つける」と忠告を受けており、自らの正体に懐疑を抱きながら戦うことになる。
そして、最終決戦ではその内に眠る主人格が目覚め…
アニメ版第1作では17話より登場。
変身能力について深く掘り下げられており、「蒼の騎士への変身能力は、いちご有っての存在のため、いちごが青山の間近にいる事といちごが青山に対し望む事で、青山の「いちごを守りたい」という思いが変身を遂げる」というものとなっている。
またいちごメインに戦っているため、いちごが敗れる事は自身の敗北となり彼の弱点でもある。実際、パイの作戦の罠に嵌り一度敗北を喫した。
また、アニメオリジナル要素としてミュウイチゴとの合体攻撃が登場。リボーンストロベリーサプライズの力を長剣型のロングソードに吸収させる事で、ロングソードをトライデント型の青白い光の大剣に変化させ隅田川を一刀両断し、海中に潜む大量のエイ型キメラアニマを一気に浄化させた。
『にゅ〜♡』では13話(第2期1話)から登場。
キッシュとの戦いでビルから落下したミュウイチゴを救い、キッシュとの一騎打ちにて一太刀で勝利。また、原作やアニメ第1作では主にキッシュと戦っていたが、14話,21話ではパイとも戦った。キッシュには圧倒的な戦力を誇っているものの、パイに対しては互角の戦いを見せる(14話では最終的に勝利した)。
他媒体同様「ミュウイチゴを守る」という理念の元闘っているが、ミュウイチゴのキメラアニマへの攻撃を妨害するなど「イチゴを戦わたくせない」という想いが強調されている。それは正体が判明してからも同様であり、ミュウイチゴの「あたしも戦う」という意思に反して蒼の騎士のみで戦場を立ち回っている。しかし、キッシュの謀略により自身を庇ったミュウイチゴが挟撃される姿を目撃してしまい……?
- タキシード仮面/月影の騎士…「お助けキャラ」の大先輩。
- ブラックペッパー(プリキュア)…当作品のリブートと同年放送の作品に出てきた同ポジションのキャラクター。
*以下、『東京ミュウミュウ 2020 り・たーん♡』のネタバレにつき注意 |
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ユキヒョウ型キメラアニマの事件に巻き込まれる間、普通の人間に戻ったはずの青山はふいにまた別の姿に変身してしまい、自分の中にまだディープブルーの力の欠片が残っていることが判明される(「消えかけのロウソクのようなもの」という)。
人格は青山のままだからかキッシュに「蒼の騎士」と同一視されるが、目と髪は最初にディープブルーに似て、すぐ後に普通の目と短髪に戻る。
衣装は少し豪華な印象で、ロングソードなど武器を使わず、騎士より王子様のイメージと思われる。
横転する客車を止めることで中にいる乗客とベリーを救い、いちごの危険を察知してから水に落ちたいちごを助け、元の姿に戻る。
こうして見事にいちごたちを助けることができたものの、本人は「ぼくはやっぱり化け物だったらしい」「今回は“たまたま”うまくいい方向に力を使えたに過ぎない」と思い込み、いつかまたいちごを傷つけないように彼女から離れようかと迷ってしまう。
そのことを目黒侑に相談したところ、「アンタの罪悪感や臆病さで勝手に彼女を突き放すなよ」「だったらそんな力のひとつやふたつ使いこなしてくださいよ」と𠮟りつけられ、罪の楔を認めていちごを守り続けようと決める。
ちなみにアニメ版の影響で黒髪茶目の印象が強いが、原作では青山の髪と目は青。
新装版10巻の表紙では上記の姿が描かれており、青髪を含めまさに「“蒼”の騎士」のイメージだが、衣装以外はディープブルーの力に影響されず普通の見た目である。
自分を「化け物」として恐れる青山にとって、別の存在ではなく「青山雅也」という人間としていちごを助けられる理想な姿かもしれない。