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概要
アルザス・ロレーヌの郷土料理。様々な具材を混ぜた卵液(アパレイユ)を土台のタルト、もしくはパイ生地に流し入れ、オーブンなどで焼いたもの。
特徴
タルトやパイに似ているが、甘い具材は使われずおかずという位置付けがしっくりくる。ミートパイなどが近い。
ロレーヌ地方では春の訪れを祝う祭りが5月に行われており、その席で食べられていたという。
現在でもパン屋さんなどで売られており、オードブルとして食べられる。
作り方
ソースには生クリームや牛乳が使われる。卵液に混ぜる具は、後述の通りお好み焼き感覚で結構何でも入れるが、チーズやほうれん草、ベーコンが多い。焼き上がったら放射状に切って食べる。
代表的な「キッシュ・ロレーヌ」はベーコンとチーズのみのシンプルなもの。家庭料理であるため、残り物を使うことが多いのが特徴。
語源
「キッシュ」とはドイツ語でケーキを意味する「クーヘン」が由来。そこからロレーヌ語「キューシュ」に変化、さらにフランス語「キッシュ」となった。ロレーヌ地方はドイツとフランスの国境であり、また近代にもドイツに支配された時代もあり、ドイツとフランスの文化が混じりあっており、この料理ひとつにもそのロレーヌ地方の歴史や文化が表れている。
関連イラスト
関連項目
ファイブワット…この料理が得意。