「こんにちはー みなさん 多々良チャンネルへようこそー!」
「これが『ハマの英雄』の裏…… いや 真の顔なのです」
CV:???
概要
『龍が如く8』に登場する告発系バーチャル動画配信者、及びそのチャンネル名。
チャンネル登録者数500万人超えという超人気チャンネルであり、大物政治家の不祥事や巨大企業の隠蔽等をすっぱ抜いてきたという。
劇中では、一介のハローワーク職員として、合法な範囲で元暴力団員達の社会復帰を支援していた主人公・春日一番の行いを虚実混ぜて「ハマの英雄が元ヤクザに犯罪を斡旋して荒稼ぎしている」という告発動画をアップし、これが原因で一番は再び無職となってしまう。
また、横浜星龍会とも繋がりがあるようで、桐生一馬の死の謎を解き明かす配信で若頭の海老名正孝や沢城丈をゲストに招いている。
動画内容が事実かどうかはともかく、春日は前作で「むしゃくしゃしたから」という理由で人(それもヤクザ)をハジき逮捕された危険人物(ということになっている)で、桐生の死の真相に関しては国家の闇が絡む話なのだが…。
いずれにせよ、多々良チャンネルの目的は謎に包まれている。
関連イラスト
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バ美肉:発売前、動画内容とやけにケロケロした声質から「ヤクザの誰かが美少女受肉したVTuberなのでは?」との考察がユーザー間で持ちあがっていたが…。
ブリーチジャパン…これと同等の存在であると言っても過言ではない。
以下、重大なネタバレ注意
正体
その正体は不二宮千歳のアバター。
ズバリ声優も、全く同じ伊波杏樹本人。声色を見事に変えて喋っている。
※ゲーム上では、千歳が首元のボイスチェンジャーを使って声を変えている設定と思われる。
不二宮家の教育やメイドや執事を利用した徹底的監視、密告体制による圧迫感とストレスに耐えられなかった彼女が自分でデザインを起こし、寝る前に布団で行う配信放送内で使用したのが始まり。
当初はイラストは千歳の描いた動かない安っぽいものな上、同接も10人行けば大盛況と言える底辺配信者ではあったものの、「不二宮千歳」ではなく「一人の少女・千歳」としていられる多々良チャンネルはかけがえのないものであり、この時の配信内容は少ない視聴者を大切にただダベるだけのチャンネルであった。
しかしある時不二宮財閥が利益を優先し、悪天候にもかかわらず船舶を出航させたことで沈没、多数の死者を出す大惨事を起こし、挙句「予測できなかった事故である」と隠蔽をはかる。
これを隠蔽指示の書類を偶然見つけたことで知った千歳は多々良チャンネルで暴露する。
…が、たかが同接10人程度のコンテンツで拡散したところで何の反応も得られず、そもそも視聴者からしても「いきなり何を言いだすんだコイツは」という反応しか返って来ず、挙げ句の果てにはその数少ない視聴者が幾らか離れてしまう事態になる。
しかし、これを見ていた「とある人物」はその内容から彼女が不二宮家の関係者であること、さらに過去の配信内容から一人娘である不二宮千歳であることまで推測し、「自分の言った通りに再度暴露すれば必ず反響が出る」と彼女に接触をはかり、彼女も言われた通りに再暴露すると大バズ、爆発炎上し不二宮家は大損害を被ることとなる。(千歳がハワイにいたのはこの騒ぎから彼女を守るための不二宮家の策であった)
これ以後多々良チャンネルは暴露系VTuberへと舵を切り大幅にリニューアル、モーションキャプチャーを採用して動く様にし、キャラデザも有名イラストレーターに高い金を出し、肌の露出度を増やし谷間を見せるなど大衆ウケするようリデザイン(春日達は「まあそういうの自体はよくある事だな」とし、千歳も「悪いこととは言わない」としつつ「客に媚びてあからさまにコケティッシュに魔改造された、自分のデザインの面影がほとんどない今のひそか」に対して嫌悪感を抱いている)させ、「とある人物」が持ち込んだネタやそれらの"実績"を頼りに持ち込まれた数々の圧力に阻まれ暴露できない悪事の証拠などを「とある人物」が精査したものを暴露しては多くの"悪人"を破滅させてきた。
だがある時期(大解散〜『7』直後辺り)から「真面目に社会復帰しようとしている元極道を論い蹴落とす」様なネタが増えてきたことで千歳は不信感を抱き始めることとなり、これと前後して堂島大吾が蒼天堀に建て、やっと軌道に乗ってきていた警備会社を「ヤクザのシノギ」と暴露して潰している(真島曰く「他の極道関連のモノと違って「元暴5年条項」をすり抜けるために強引な手(おそらくは賄賂や虚偽申告など)を使ったから"違う"と言いきれないのが問題だった」らしい)。
罪悪感から、『8』開始直後(春日がクビになる直前)辺りの時期で「放送を休止したい」と願い出たが瞬間その人物は本性を表し「自分はお前の情報を持っている、放送を止めるならお前が破滅させた人間にコレを流す」という脅迫をかけ、忠誠の証として渡された原稿がまさに「春日が元極道を使って不当に儲けている」という内容の台本であった。
それ以降の「千歳」としての活動は割愛。
中盤、春日と共に荒川茜を追う中でも放送していた様で、度々いつの間にか姿を消していることがあったがパレカナの実態を知った直後、桐生が病状を悪化させ日本に帰国したのち、日本でも独自の調査を進め「星龍会の元極道の社会復帰」及び「第二次大解散」が臭いとして星龍会東京支部(旧東城会本部)に乗り込み、パレカナと組んでいた海老名にそれを教え忠告した事を皮切りに今度は桐生をターゲットにシフト。
PVにもあった彼が生きていた、また東城会本部を明け渡せとする脅迫をしてきたとする内容の暴露を行い、この行為を持って桐生らは「星龍会はクロ」と断定、星龍会と敵対関係になる。
(この放送の直後らしい憔悴しきった様子の千歳も春日パートで見られる為この時点で罪悪感は相当なものになっていた模様)
その後春日達が茜を発見したのも束の間、罪悪感に耐えられなくなった彼女が黒幕のスパイであったことを自供、その事で黒幕も正体を表し茜が隠していた黒幕の真の目的が奪われてしまう。
その後「大道寺一派はパレカナに臭いモノを感じていた故に桐生に茜を追わせていた事」が明らかになり、概要で言われている「むしゃくしゃしたから人を殺すイかれた極道」や「国家の闇」を敵に回す命知らずの行為は、命知らずも何も「そもそも邪魔になりそうな彼らを妨害する=初めから喧嘩を売るための動画であった」事が明らかになった。
とある人物の足取りが途絶えた後に上記の来歴を語り、多々良ひそかを辞める事を宣言し改めて仲間になる。
こうして多々良ひそかに関わる騒動は幕を閉じた。
更なるネタバレ注意
…と思われていたが「とある人物」が中身を挿げ替えて多々良チャンネルを乗っ取り、桐生をつけまわし、堂島大吾ら大解散の立役者と会っているのをこっそり隠し撮った画像だけを根拠に「東城会復活を目論んでいる」という嘘暴露を行い、かと思えばその傍ら星龍会とパレカナの広告塔も始めた挙句、生放送と偽り録画を放送、桐生をハメる罠に使われるなど完全な暴走を開始。
千歳がただ駄弁っていた時から付き合っていた古参も「中の人が違う」事に勘付き「そもそも暴露系に舵を切ったのも不満だった」とし、上記の嘘暴露のあまりの根拠の薄さで完全に見切りをつけチャンネル登録を解除するなど一部のにわかだけが熱狂するアジテートコンテンツに変貌してしまうこととなる。
が、終盤で今度は千歳がチャンネルを乗っ取り返し、ネレ島での星龍会・パレカナ・大企業不二宮グループ傘下会社の不二宮海運が絡んだ核廃棄物不法投棄現場(とは名ばかりの天然洞窟に野晒しで、堆く積まれ、一部は錆びてすらいる廃棄物の入ったドラム缶の山)を"実に活き活きと"暴露。ブライスは無駄だと一蹴するも、なんとその核不法投棄の一端を担いだ不二宮グループ会長・不二宮和成が動画に登場し、その一端を担っている事を認め、自身も然るべき罰を受けると答えた。
実は千歳の絆ストーリーの最終話にて、千歳を見守っていたじいや(若い頃は熊を投げ飛ばしたという逸話を持っている凄まじい爺さん)経由で明らかになるが、和成は暴露の証拠である隠蔽命令の入手、流出経路が非常に限られる事から「多々良なる者の正体」にほぼ見当が付いていた、しかしその上で"ここまでのことをされる"ということは「自分がそれだけ"多々良なる者"の怨みを買っていた」という事を自覚させられていた。
その事もあり、決戦前夜に桐生に見つかりつつもこっそりと自陣を抜け出し不二宮家に舞い戻った千歳との大喧嘩の末、今回の自爆じみた暴露に協力する事を決めたのであった。
こうしてパレカナ、星龍会らが各国の政府を巻き込んだ大騒動の幕を引く。
ネットに自身の正体を明かし、自身の素性をネタに脅されていたとは言え自身がしてきた一部の嘘の暴露や、印象操作等で他人の人生を踏み躙ってきた事を謝罪し、多々良チャンネルを完全に閉鎖し、消滅させた。
しかし、千歳が「とある人物」と縁を切った後に多々良チャンネルの中身になった人物の正体や、春日や桐生をどうやって隠し撮りしたか、という謎は劇中で明かされることはなかった(ただし、大吾たちを隠し撮りしたのは、桐生たちをトラックで運んだ運転手であり、インタビューにも応じている)。