CV:榊原良子
概要
『龍が如く8』に登場する主人公・春日一番の母親で、故・荒川真澄の事実上の妻(真澄が当時所属していた組長の娘と婚約させられそうなのを、茜に惚れていたことでなんとかのらりくらりして躱していた状況であったため籍をまだ入れていなかった)。
『7』の荒川の回想にて茜が子供を孕んだ事で、遂に荒川は想い人が居ることを、当時所属していた氷川興産の組長に白状したことで、面子を潰された組長に始末されそうになり、入院していた病院から逃亡し、自身が昔従業員として働いていた神室町のソープランド「桃源郷」にて出産する。
その後、荒川に連絡を取り、「赤ん坊を連れたままではお前が逃げられない。駅のコインロッカーに入れてくれ、必ずすぐ回収する」と指示を受け、断腸の思いでコインロッカーに隠し逃走する。しかし氷川の追手から逃れられず死んだと思われていた。
以下、ネタバレ注意
追っ手を撒いた後、一か八かでフィリピンへ密航し、その後出身地でもあるハワイに戻って生き延びていた。
現在では、地元の宗教団体「パレカナ」が運営する孤児院で施設長として働いている。
また、日系人であることも判明したため、春日もその血が入っている。
しかしながら、春日がハワイに着く数日前から完全に消息を絶っており、これもまた何故か現地マフィアのバラクーダや中国系マフィアに日系ヤクザまでも彼女の身柄を追っている。
その真相は、物語の半月ほど前、パレカナの養護施設に突然転がり込んできた少女・ラニが携えていた彼女の祖母(パレカナ前代表夫人)の遺言状から、現代表のブライス・フェアチャイルドが不正な手段によって代表の座についたという真実を知り、本来の継承権とその証明であるペンダントを持つラニをブライスの追手から守るために身をくらませたというものだった。
施設を脱出したあとはナイトストリートの彫師・キヨの手引で海上のクルーザー船に潜伏していたが、後にキヨから情報を聞きつけた息子の春日と遂に45年ぶりの再会を果たす。
その後は大道寺一派のセーフハウスや山井豊の根城に身を隠し、一時は三田村英二の裏切りでラニを攫われるなどのトラブルもあったが無事生き延び、山井の手引で春日たちと共に日本へと渡航した後は、ラニと共に伊勢佐木異人町のホームレス村の村長や大道寺一派の保護を受け、一連の事件の収束後は新たにパレカナ代表の座についたラニを支えるべくハワイに戻った。
春日は特殊な生い立ちから、実父・荒川真澄をあくまで「渡世の親」として認識しているため、茜についても、母ではなく「親っさんが愛した人」と認識しており、再開後も「茜さん」と敬語で呼び続け、親子の会話は終始ぎこちないものであった。日本に渡航する直前、茜は一番から荒川の遺灰が入ったペンダントを受け取り、形は違えど45年ぶりの再会を果たすのだった。