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「俺はお前の家族でも親友でもねえんだぞ!」

CV・モデル:井口理KingGnu

概要

龍が如く8』に登場するハワイ日系人タクシードライバー。父親が日本人

登場時は主人公・春日一番と敵対するが、後述の経緯でパーティメンバー(春日一行)の一人となる。

春日らからの愛称はトミー。ハワイ現地の人々からはリッキー(英語圏の習慣ではこちらのほうが一般的)とも呼ばれる。

人物

登場時

ホノルルシティに到着した春日が、日本語を理解できるタクシーを空港で探し、トミザワのタクシーを見つけて乗車したのが2人の出会い。

春日は日本語が通じる事で油断していたが、実はこの時のトミザワは日本人の乗客を人気のない所に連れて行き、銃で脅して金品を奪い取る強盗まがいの悪徳ドライバーだった。だが極道としての場数を踏んでいた春日はトミザワが銃の扱いに慣れていない事をすぐに見抜き、戦闘の末に春日が勝利するが、トミザワは近くにいた警察官に「タクシー強盗に襲われたドライバー」を演じる事で危機を乗り切ろうとした。しかし春日が飛行機内で知り合った三田村英二がたまたま現場を目撃しており、警察官にトミザワこそ強盗で春日は被害者である事を伝えると、不利であると悟ったトミザワはタクシーを置いて逃亡した。

実は、トミザワは日本人ヤクザの山井豊を頭目とするギャング「山井一派」に所属するチンピラであり、車を置いて逃亡した事を山井に咎められ、バールで殴られて骨折してしまう。

再登場〜パーティー加入

春日は母・岸田茜を訪ねる為ハワイを訪れていたが、メイドとして雇われていた不二宮千歳によって酒に薬を盛られ身包みを剥がされてしまった。その後、千歳に会う為に大道寺一派の任務の為ハワイで行動していた桐生一馬と共に再び茜の家を訪れた際に、三田村の宿泊施設で春日と三田村を襲撃した山井一派が登場。その中にトミザワの姿もあった。

裏口から茜の家を去ろうとする春日と桐生をトミザワが発見し銃を向けるも、その手は震えており春日はトミザワが本意で山井に従っているわけではない事を悟り、彼を説得する。しかし説得の最中に山井が登場し、山井はトミザワに「3つ数える間に2人を殺す」ように命じる。

震える手で発砲を躊躇うトミザワだが、山井は容赦なくカウントダウンをする。だがそれまで口を開かなかった桐生がトミザワを一喝し、腹を括った彼は銃口を山井に向けて発砲し山井一派を裏切る。

外したとはいえ恐怖の対象だった山井に発砲した事で激しく動揺するトミザワを春日が落ち着かせ、3人で山井一派と戦闘。隙を見て桐生が庭に停めてあった車のエンジンをかけ、春日とトミザワが荷台に乗り込み逃走。これ以降春日と共に行動する事になり、春日と桐生にとっては現地事情に詳しい協力者が誕生する事になった。

パーティー加入以降

現地人でありチンピラとして裏社会の事情にもそこそこ詳しい為、春日や桐生へ現地事情を提供する貴重な人材として活躍する。特に後述する現地マフィア「バラクーダ」との因縁にケリをつけた後は、ただの協力者ではなく春日や桐生の友人として彼らと行動を共にする。

但しお人好しですぐに人を信用する春日と違い、疑い深い性格でもありパーティー加入直後の千歳の事をしばらくの間警戒したり(もっとも千歳と春日の出会いの経緯は春日から聞かされていた為、全く疑わない春日がお人好しすぎるのであり、警戒するトミザワの方が普通である)、後に協力関係となる山井の事も来日するまでずっと警戒していた。

トミザワの過去

以下、ネタバレ注意

実は元々は真っ当なタクシードライバーで、マリーという妊娠中の恋人がいた。しかしバラクーダの総帥ドワイト・メンデスによって彼らが犯した罪を無実のトミザワがなすりつけられてしまう。バラクーダは現地の警察や司法機関と癒着しており、罪を着せられたトミザワは為す術なく無実の罪を受け入れ懲役5年に処された。結果マリーは心労から流産し、一度面会に来た後に姿を消してしまう。

蒸発したマリーの事は恨んでおらず、むしろ苦労をかけた自分が悪いと語っていたが、その原因を作り自身の人生を滅茶苦茶にし、なにより産まれてくるはずだった我が子を殺し、マリーを不幸にしたバラクーダに対しては根強い恨みを持っていた。復讐に走ろうと銃まで手に入れドワイトを発見するまでに至ったが、気を抜いて油断しており自身の死と引き換えに確実に殺れるところまで行ったにも拘らず直前にビビってしまった為それ以後完全に捻くれ、グレてしまった。

この時に作った借金の貸付元が山井一派であり、以降事実上山井の手下として行動する事になった。

後に春日と共にバラクーダのアジトに乗り込みドワイトとの戦闘の末に勝利すると、ドワイトが自身が思っていた以上に小物である事を見抜いたトミザワは彼を脅し、恐怖で失禁した姿を自身のスマートフォンに収める事で弱みを握る事に成功し、バラクーダとの因縁に決着をつけた。

以上は本編中で語られた内容であり、以下はトミザワの絆ドラマにて補完された内容である。

マリーとの関係

前述の通りマリーはトミザワの収監直後は面会に来ていたが、すぐに姿を消した。トミザワはマリーが生きているかどうかも分からないと春日に語っていたが、マリーの友人に連絡を取ったところ蒸発後辛い思い出だらけのハワイからアメリカ本土に移住し、最近日系人の海洋研究者コンドウと婚約した事、コンドウとマリーがハワイに滞在し近々本土に帰る事を掴んだ。

トミザワはマリーが生きているなら幸せになって欲しいと語り、コンドウがどういう男かを見極める為に「トーマス」と名乗って彼と接触し、悪い人間ではないが人が良すぎる事が心配と春日に語る。

その後春日達がアジトにしていたバー「リボルバー」でコンドウと会うが、店の外に出た際にコンドウとチンピラがいざこざになった際、無抵抗どころかむしろ下手に出て慰謝料を支払って場を納めようとする等その場を穏便に済ませることを最優先にしたが、自分の起こしたトラブルで友人に損益を出すわけにはいかないと応戦する姿勢を見せたことでチンピラは逆上、トミザワと春日が彼を助ける事となった。

しかし、チンピラをのした後、トミザワはコンドウに「コンドウの体はもうコンドウだけのものじゃない」と無用なトラブルを起こす原因となったコンドウの行動を諭し、コンドウの元を去ろうとする。

だがコンドウはトミザワの正体や前科に気づいていた事、そもそもトミザワがコンドウを見かけたことからすでにコンドウの仕込みであったこと、チンピラはトミザワを試す為に雇った協力者である事を明かし、非を詫びた上でトミザワとマリーを再会させた。

トミザワはマリーと最後の会話を交わし、彼女とコンドウの幸せを祈って過去の全てにケリをつけ、協力してくれた春日に感謝すると共に友情を深めた。

戦闘スタイル

  • 専用ジョブ:タクシードライバー

レンチを武器に、車整備に使用する工具やバッテリー、発煙筒、洗車用の洗剤を用いて戦うスタイル。本作のバトルにおける刃物以外の属性を手広く扱うことができ、加えて必中技・組技・弱点属性を付与する技も覚えるため、多くの戦いで敵の弱点を突きやすい。

中でも後半で覚える「バッテリースパーク」はパーティメンバーの初期ジョブ中屈指の広範囲技で、集団戦に大いに有用。MPが潤沢なため、最後までお世話になったプレイヤーも多いのではないだろうか。

その反面、覚える技は全て攻撃技で構成されており、自前で自己強化や回復手段を持っていない。他ジョブと比較すると後半になるにつれて素の火力が不足しがちになってくるため、味方のサポートor継承技でのフォローが必要。

なお2章の序盤で一度戦闘になるが意外と強く、防御に関してはレベル8に育てた春日でもダメージが通りにくいなんてこともしばしば。グランドライナーを連発してダメージを稼いでいくのが効率的。

ムービー付きの極技は、敵にハンドルを攻撃させてエアバッグを発動し吹っ飛ばす「エアバッグの極み」、強制的にタクシーに乗車させてドリフトでてんてこまいにしつつ最後に爆発クラッシュを起こす「タクシー送迎の極み」(本人は爆発前に脱出)。

「ご利用、ありがとうございました。」

余談

  • スタッフの話として、KingGnuの楽曲『TeenagerForever』のPVを見て井口の起用を決めたとの事。
  • シリーズ恒例のミニゲームであるカラオケにはトミザワが歌う曲が存在しない。演者の井口は新作発表会の「RGG SUMMIT FALL 2023」において、オファーがあったものの断った事を明かしている。
  • また、この時同じく登壇していた桐生一馬役の黒田崇矢足立宏一役の大塚明夫は、「(本職が歌手の)井口君に歌われると自分達の出る幕がない」「断ってくれてありがとう」といった旨の発言をしている。

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