「私の1分は高いですよ?」
CV:増元拓也
概要
『龍が如く8』に登場するハワイ・ホノルルシティにて、バラクーダと並ぶ程の勢力を誇る華僑マフィア「ガンジョー(澗礁)」の総帥。中文表記は『黄拓』。
ハワイの高級ホテル「涅槃岸」のオーナーという敏腕の実業家としての一面も持ち合わせ、巨万の富を築いているが、その装い同様に総帥室もデスクとパソコンのみとマフィアの総帥にしては非常に質素で、彼自信巨万の富を手にした故のミニマリスト気質な上に本質を理解しない自身の顧客らに対しては呆れたような素振りを見せる。
劇中の動向
バラクーダ同様に岸田茜の捜索を構成員らに命じる。本来、春日一番らしか知り得ない筈の血縁関係を把握しており、事の経緯を解明するために涅槃岸へ潜入した春日らの小細工を見破るとともに総帥室へと招き入れる。
戦闘の際には万年筆型のナイフを片手に『0』の李文海に近いスタイルで襲いかかり、ヒート色は蒼白。
戦闘開始以降、素早さを大きく上昇させる「精神統一」、ナイフに毒を塗った「毒針」や「毒針重ね」、「気血再生」による毎ターン回復などこちらの体力をじわじわと削る戦法を取る。
また、戦闘導入の際には春日・桐生の息の合ったコンビネーションを捌ききるなどマフィア総帥の名に恥じない強さを持つ。
本編6章以降の更なるネタバレ注意
春日たちとの敗戦後、一連の茜捜索騒動はガンジョー・バラクーダと比べても格上の存在『オーナー』の勅令によるものであると春日らに話す。
その直後、エリックに捕えられていた筈の部下一人がウォンのオーナーへの『裏切り』を知らせるために総帥室の窓から投身自殺を遂げる。
『裏切り』の判明に対する恐怖と直属の部下がオーナーの手先であったショックを悟るが早くも自身と息子の身に危険を感じ、春日らに自身の『涅槃岸』からの脱出を懇願。オーナーの私兵へと成り下がったかつての部下やバラクーダの構成員などの障壁を春日らと共闘しながら突破するも敵の悪あがきにより脚を刺傷する。その後、涅槃岸付近の森に春日一行と身を潜め、ハワイの裏社会を牛耳る「オーナー」の正体と自身の来歴の一部(後述)を春日に提供する。直後にハワイ裏社会の覇権に割り込もうとする山井一派の火攻めに遭うも危機を脱し、大道寺一派のセーフハウスへと転がり込むが…
以降、本編9章「うそ」に関するネタバレあり
大道寺一派のセーフハウスに身を潜め、束の間の安寧を得たが春日らが茜を発見したことで状況が一転。兼ねてよりバラクーダと共謀していたある男の裏切りによりセーフハウスに多くのバラクーダ構成員が押しかけ、ウォンは迎撃の隙を待たずして花輪喜平共々構成員の凶弾に斃れた。
また、6章で誘拐されていた6歳の息子は「オーナー」の意向により新たなガンジョーの総帥として洗脳させるため「ネレ島」に軟禁されており、これを見破った不二宮千歳により無事保護されるが、ウォンの死後のため親子の再会は叶わなかった。
来歴
本編開始より30年前(龍が如くシリーズでは『1』の桐生服役時)にハワイへ進出、既存の華僑コミュニティから覇権を奪うも「オーナー」の部下を名乗る者より傘下に入るよう要請を受ける。
当然これを突っぱねるが、後日故郷に置いてきた自身の母親の頭部が入った小包を送られる。以降「オーナー」のもつ裏社会における絶大な影響力・権力に屈し、来たる復讐の機会をうかがいながらバラクーダ同様「オーナー」の手駒へと成り下がった。
余談
- 戦闘BGM『Giftiger füllhalter』はドイツ語で『毒塗りの万年筆』を意味しておりEDM調のなかに華僑マフィアにちなんだ二胡が用いられている。
- 彼の統率するガンジョーの由来はハワイの特産品・サトウキビの拼音であると一部ファンの間で考察されている。
関連動画
Giftiger Füllhalter(戦闘曲)