概要
『龍が如く』シリーズを通して登場し、シリーズの主な舞台となる東京・神室町を中心に関東一円の極道(ヤクザ)を束ねる一大組織。モデルは恐らく同じく関東に本部を置く住吉会と思われる。
関西最大の極道組織「近江連合」とは長年ライバル関係にある。
『1』では構成員2万5千人に上り、後に『3』で直系99団体、『4』では直系100団体、構成員3万人、『5』では過去最大の大きさと語られている。
物語全体を通して、様々な二次団体や三次団体が登場する。
また、シリーズが進むごとに、有能な幹部が死亡し弱体化していくことでお馴染みだが『ONLINE』及び『7』ではついに警察と近江連合の手により壊滅状態に追い込まれてしまった。
そして『7』にて近江連合と共に蒼天堀警察署に解散届を提出し、組織は解散となった。
解散後は最後の会長が、八代目近江連合若頭・渡瀬勝と共に興した警備会社に就職する等してカタギになった者もいる一方、一部の残党は地下に潜って半グレ化するなどして、東城会亡き神室町の支配権を取って代わろうと目論んでいる。
初代会長・東城真
物語でも二代目共に謎が多い人物であり、わかっている範囲では「ドーベルマンを多頭飼いして放し飼いしていた」「裏切り者を東城会本部の庭で抹殺した」という逸話ぐらいしかない。物語中のDVDで題材にされる程に腕っ節の強さで名を馳せた人物である様子。
二代目に跡目を譲ってからの動向は不明であるとの事。
東城会本家
歴代会長
会長職に関わった構成員
日侠連
- 総裁:世良勝(『0』のエピローグまで)→国枝政志(『極』本編開始前)→入江(スピンオフ『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』本編開始前。なお国枝以降の総裁であるがその間に代替わりしている可能性もあり)
- 刺客:囚人番号1356
- 幹部候補:相馬和樹、阿久津大夢(スピンオフ『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』本編開始前)
『0』に登場した三代目会長世良が率いていた秘密組織。
厳密には直系二次団体に等しいが、他の組や会と違い極道組織としての代紋は掲げておらず、文字通り汚れ仕事をはじめとした東城会の“裏”を専門分野としている。(近江連合の西谷曰く「アメリカのCIAやソ連のKGBのようなもの」)
二次団体
堂島組
- 組長:堂島宗兵 (『1』序盤まで)
- 若頭:風間新太郎(『1』序盤まで)
- 若頭補佐:久瀬大作、阿波野大樹、渋澤啓司(共に『0』まで)
- 舎弟頭補佐:桐生一馬(『1』序盤まで)
- 若衆:錦山彰(『1』序盤まで)
- 組員:桐生一馬、錦山彰(共に『0』まで)、田中シンジ(『1』序盤まで)
かつて桐生が所属していた直系団体。1980年に韓国マフィア「真拳(ジングォン)派」を神室町から殲滅したことで東城会内で躍進し、『0』では直系の中でも最大勢力を誇っていたが、当時強力だった若頭補佐の3人(それぞれが過去作の大幹部を張れる実力者)を一挙に失うなどして弱体化。
更に『1』の冒頭で、組長の堂島が錦山に銃殺されてしまい、更に弱体化が進み、これを機に構成員のほとんどが風間組に吸収され、程なくして組自体も解散した事が『ONLINE』にて明らかになった。風間新太郎やかつて所属していた。堂島を慕っている組員に碌な人間が存在しない(そもそも組長自体も碌な人間ではない)のが特徴である。
風間組
堂島組若頭の風間が率いる組。堂島が死亡した後は、直系に昇格し、残された構成員の大部分を加える等して戦力を肥大化させた。児童養護施設『ヒマワリ』や更生支援組織『堅生会』などの運営を支援する等、東城会直系二次団体では随一の穏健派である。『1』では天下一通りに、『2』からはミレニアムタワーに事務所を構えている。
『1』で風間が死亡した後、若頭の柏木が後を継いで二代目組長兼本家若頭となるが、『3』の中盤で柏木が退場し、その後は真島組と合併する。
嶋野組
1980年当時は堂島組の傘下だったが、真拳派を壊滅させた功績により直系に昇格した。『1』当時まで風間組と並ぶ東城会最大戦力と目されていたが、実は密かに近江連合と内通していた。真島は『1』まで嶋野組の若頭だった。『1』終盤で嶋野が死亡した後、残った構成員の殆どは錦山組に吸収され、消滅した。
真島組
- 組長:真島吾朗
- 若衆:川村涼太(『極2』終盤まで)、南大作(『4』以降)、ゲイリー・バスター・ホームズ(『4』以降、『7』では既に離脱)
- 組員:西田、長濱友昭(『OF THE END』のみ)
『1』では嶋野組の二次団体として構成されていた。『2』では直系団体に昇格したが、組長の真島の意向により東城会から脱退し、神室町ヒルズの建設を請け負うなど建設会社として経営転換したが、『3』で東城会に復帰。柏木の退場後は風間組と合併する事となる。
錦山組
- 組長:錦山彰(『1』終盤まで)→新藤浩二(『2』中盤まで)→神田強(『3』から)
- 若頭:新藤浩二(『1』まで)→長谷部(『3』から)
- 若中:荒瀬和人(『1』まで)
- 舎弟頭:田中シンジ(『1』終盤まで)
- 組員:峯義孝(『3』以前に独立)、神田強(『3』以前まで)
錦山が、桐生の服役中に近江連合の後ろ盾を得て立ち上げた組。初代組長が人間不信と東城会のてっぺんを取るという野心を糧に振るった辣腕で人員や実績を集め直系までのし上がるが、半ば強引に勢力を拡大させた故、構成員は野心や欲望を隠さず好戦的だったりと、玉城組程ではないが無法者揃いの組である。
錦山の死後は若頭の新藤が組長を引き継ぎ、嶋野組や堂島組の構成員を吸収するなどして、直系団体の中でも最大勢力を誇るまでになったが、『2』で東城会本家に反乱を起こした末に死亡。一時はそのまま解散になってもおかしくなかったが、この当時組員として加わった峯の手腕で、財政難だった東城会に7割超えのシノギを上げた功績から存続を許され、『3』では峯は既に独立し、彼を東城会に加えた神田が組長を引き継ぐが、桐生との戦いで総崩れとなった上、神田も峯に殺害された。この一件で流石に目溢しが効かなかったのか、遂に解体、消滅した。
戸田組
- 組長:戸田
戸田が率いる『2』当時の直系団体。『2』中盤で戸田が近江連合の襲撃に遭い殺害された後、解体されたと思われる。
矢島組
- 組長:矢島
戸田が率いる『2』当時の直系団体。『2』中盤で矢島が戸田と同じく近江連合の襲撃に遭い殺害された後、解体されたと思われる。
飯渕組
- 組長:飯渕圭
『極2』の真島の追加シナリオにのみ登場した飯渕が率いる直系団体。当時の直系組織の中では植松組に次いで金を稼いでいた。裏で近江連合の幹部・高島遼と内通していた。終盤で飯渕が死亡した後、解体されたと思われる。
植松組
- 組長:植松彰信
『極2』の真島の追加シナリオにのみ登場した植松が率いる直系団体。当時の直系組織の中では一番金を稼いでいた。序盤で植松が死亡した後、解体されたと思われる。
白峯会
- 会長:峯義孝
東城会の財政危機を救う程のシノギを叩き出した峯が率いる『3』当時の直系団体。(インサイダーなどの非合法なものを含んだ)株取引や不動産業を扱うベンチャー企業という表向きの顔を持ち、その膨大な収益によって直系団体の中でも豊富な財力を持ち合わせ、東城会の懐を支えているが、一方で密かにアメリカの犯罪組織・ブラックマンデーと内通している。『3』における東城会の跡目争いにおいて暗躍する錦山組や浜崎組の牽制を行っていたが、終盤に突如跡目争いに加わり、瀕死の大吾を連れ去るなどの謀反行為に走った。
そして終盤で峯が死亡した後、先の一件の責任を問われ、解体、消滅した。
尚、白峯会の壊滅は東城会にとって経済的にかなりの痛手になった事が言及され、実際にこの後に起こる事件(『4』以降)も「峯や白峯会が生き残っていれば、問題なく解決したのではないか」という指摘するプレイヤー達からの意見も多く、実際に『4』において起きた事件も白峯会を失った事が遠因になったと言及されている。
浜崎組
- 組長:浜崎豪
浜崎が率いる『3』当時の直系団体。横浜中華街周辺を拠点とし、構成員の数は組長含め11人と直系としては非常に小規模ではあるが、中国マフィア「蛇華」のバックアップを受けている為、精力的には他の組織に引けをとらない少数精鋭組織。『3』の中盤で協力関係であった蛇華の日本支部総統・劉家龍が殺害された事で、蛇華から手を切られ、浜崎以外の全構成員は蛇華に始末された上、跡目争いに混乱を招いた咎で浜崎も東城会から破門された上警察に逮捕されたため、事実上壊滅し、解体されたと思われる。
柴田組
- 組長:柴田和夫
柴田が率いる『4』当時の直系団体。25年前までは同じく東城会系の組だった笹井組と直系の座を争っていたが、冴島の起こした事件によって笹井組が解散となった事で直系の座を射止めた(実は直系の座を狙う為に上野誠和会若頭・葛城勲と内通して実行した策略だった)。それでも直系組織の中では末端で、『4』において神室町ヒルズの利権を手に入れて組織の地位向上を目論んだが、傘下組織だった金村興業若頭の新井に裏切られて柴田が殺害され、柴田組の二次団体だった初芝会が拠点を失う等、組織は総崩れとなり、事実上壊滅し、解体されたと思われる。
冴島組
『4』のエピローグにて冴島が新たに立ち上げた組。東城会の記念すべき100団体目の直系組織である。『5』では組長の冴島が服役している為、真島が真島組と兼任の形で組長を代行している。
青山組
- 組長:青山稔
青山が率いる『5』当時の直系団体。組長の青山が東城会本部長兼会長秘書であった事もあり、『5』当時の直系の中では筆頭組織となっており、『5』での大吾の失踪後、事実上本家の構成員をも操れる程の影響力を持っていたが、その一方で東城会、近江連合の双方を潰す事を目論んでいた黒澤翼の陰謀に加担していた。『5』桐生編終盤で青山が殺害された後、解体されたと思われる。
染谷一家
- 総長:染谷巧
染谷が率いる『6』当時の直系団体。ミレニアムタワーに事務所を構えている。『6』の終盤で染谷が死亡した後、解体されたと思われる。
菅井組
- 組長:菅井克己
菅井が率いる『6』当時の直系団体。二代目の時代から存在する古参の組。裏で陽銘連合会の巌見恒雄と結託していた。『6』の終盤で菅井が死亡した後、解体されたと思われる。
坂木組
- 組長:不明
- 組員:鈴森近雄
『7』の18年前から存在する直系団体。裏で近江連合に内部情報を横流ししていた。
組員である鈴森が荒川真斗に射殺され、身代わりとして春日一番が服役してからの組の動向は不明。
三次団体
久瀬拳王会
- 会長:久瀬大作
『0』当時、東城会の中で最大勢力だった堂島組の「三大若頭補佐」と称された一人、久瀬が率いていた組織。名前から察せられる様に、会長の久瀬を筆頭に腕っ節の強い喧嘩自慢が集められた荒くれ者の集団で、堂島組二次団体の中でも「暴力」部門を担当する筆頭組織であった。久瀬が桐生に敗れ逮捕された後は、堂島組に吸収され消滅した。
泰平一家
- 組長:阿波野大樹
『0』当時、東城会の中で最大勢力だった堂島組の「三大若頭補佐」と称された一人、阿波野が率いていた組織。当時の堂島組二次団体の「脅し」部門を担当し、優れた情報収集能力によって、東城会や神室町界隈の動向を事細かく探り、堂島組の得になる強請や脅迫のネタを仕入れていた。『0』終盤で阿波野が堂島に見限られ老鬼により殺害された後は、堂島組に吸収され消滅した。
渋澤組
- 組長:渋澤啓司
『0』当時、東城会の中で最大勢力だった堂島組の「三大若頭補佐」と称された一人、渋澤が率いていた組。当時の堂島組二次団体の「事務」部門を担当し、堂島組本家や久瀬拳王会、泰平一家等の裏方役を務めていたが、『0』中盤以降、他の兄弟組織を追い抜いて堂島組二次団体の筆頭組織になり、渋沢自身も次期若頭候補に踊り出る。渋澤が桐生に敗れ逮捕された後は、堂島組に吸収され消滅した。
金村興業
東城会直系柴田組の傘下組織。名目上の組長は金村であるが、実際には若頭の新井が率いている状態にある。『4』序盤で金村が殺害され、ラストでは新井も自首を決意した。その後の組の動向については不明だが、組長と若頭が不在のため、解体されたと思われる。
初芝会
- 会長:初芝
- 若頭:緑川琢己
東城会直系柴田組の傘下組織。暴力団というよりはカラーギャングのような一団で、神室町の劇場の地下に事務所を構えていたが、秋山駿やホームレス達(元々のこの場所の住人だった)の反抗によって活動拠点を失う。その後の組の動向については不明。
笹井組
- 組長:笹井英樹
- 若衆:冴島大河(『4』本編開始前まで)
『4』の25年前に存在した東城会系三次団体。冴島の古巣。
柴田組と直系の座を争っていたが、上野誠和会との抗争とそれを利用した葛城、柴田らの陰謀に陥れられ、冴島が服役していた間に組は解散し、組長である笹井も廃人と化した。
松金組
- 組長:松金貢
- 若頭:羽村京平
- 若頭補佐:尾崎浩二郎
- 若衆:東徹
- 刺客:ステッキ男(須崎)
- 組員:海藤正治(『JUDGE EYES:死神の遺言』本編開始前)、ケンゴ、ゲームセンター「シャルル」店員、田代
スピンオフ作品『JUDGE EYES:死神の遺言』に登場した東城会系三次団体。七福通り東に事務所を構える。組長の松金が実質隠居状態であるため、主な指揮は若頭である羽村が執っている。本作の主人公・八神隆之の助手である海藤は松金組の元・構成員でもある。
続編である『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では、龍が如くシリーズとパラレルワールドではあるものの、『7』のような解散宣言を受け、解散したと思われる。
荒川組
『ONLINE』及び『7』に登場した元東城会系三次団体。近江連合に寝返ったことで近江連合の直系団体となっており、若頭代行という実質的なナンバー2の立場にある。『ONLINE』以降の主人公である春日は荒川組の元・構成員でもある。
氷川興産
- 組長:不明
- 若衆:荒川真澄(『7』以前に独立)
『7』の荒川の過去回想で登場した東城会系三次団体。殺人や死体の処理等の汚れ仕事を主に請け負っており、当時荒川が若衆として在籍していた。荒川の赤ん坊の騒動が起きた後、(理由は不明だが)組長と構成員は姿を消し、組織はそのまま解散した。
四次団体
仁星一家
- 組長:不明
- 組員:室田
『0』の時代から存在している組。『0』以降の階級は不明。スナック「なませ」のケツモチをシノギとしていた。
五次団体
玉城組
- 組長:玉城鉄夫
『3』に登場した玉城が率いる沖縄・琉球街を活動拠点としている白峯会系列の組。組長を筆頭に、組織の利益の為ならば卑劣な行為を平然と行う東城会系列の中でも随一の外道達の集まりで、地元沖縄では地元民から相当に嫌われていた。『3』終盤で玉城が死亡した後、白峯会の連帯責任となる形で解体され、『4』では事務所が空きテナントとなっており、桐生や浜崎達の潜伏場所として利用された。
次数不明
馬頭組
- 組長:不明
- 若頭:五十嵐昌夫(スピンオフ『海藤正治の事件簿』本編開始前)
- 若頭補佐:千田四郎(スピンオフ『海藤正治の事件簿』本編開始前)
スピンオフ作品『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』のDLC『海藤正治の事件簿』に登場した東城会の調査部門。
かつては警察の家族構成や弱みを握り、脅しなどに利用していた。
東城会解散後、「馬頭探偵事務所」として活動しているが、事務所は相変わらずヤクザであることを隠しておらず、脅迫、暴力など手段を厭わず、やっていることはヤクザ時代と大差無い。