「お久しぶりで四代目 俺の顔 覚えてます? やっぱり覚えてませんか ま、俺は六代目体制になっても 名ばかりの相談役でした 無理もない」
「六代目がサツにパクられてから この老いぼれが引っ張り出されましてね」(Before)
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「てめぇの相手はそこの染谷だ」「てめぇを殺した後 澤村遥と赤ん坊も見つけて殺してやる 大道寺が先に死んでもだ」(After)
CV:中尾隆聖
概要
『龍が如く6』に登場する東城会本家相談役及び直系「菅井組」組長。
劇中で神室町の亜細亜街で発生した火事によって会長・堂島大吾が逮捕され、自身は会長代行に就任した。
表向きは平静さを崩さない大物然とした態度を装っているが、その実、大吾や桐生一馬といった自身よりも若輩ながらも目上に立つ存在に対して度し難い程の嫉妬心を寄せ、逆恨みも甚だしい嫌悪感や憎悪を抱いているという器の小さい性格。
特に桐生に対しては数多くの実績や人望を持っているという理由から、本性を露わにした際には激情と汚い口調で喚き散らす程に嫌っている。そんな人柄故に協力者の一人だった東城会直系「染谷一家」総長・染谷巧から「どうしようもねえ小物」と軽蔑されている。
劇中の動向
東城会には二代目からの古参幹部として在籍し、特に目立った活躍が出せずに六代目体制となった後も名ばかりの本家相談役に据えられていたが、内心では前述する自己顕示欲や功名心の強さからいつか上にのし上がるという野望を秘めており、その計画のために陽銘連合会の巌見恒雄と結託/寝返りし、更には染谷と共に祭汪会の総帥であるビッグ・ロウとも協力関係を築く。その後、大吾を嵌めるために亜細亜街の火災を引き起こす事で東城会と祭汪会の抗争を激化させ、目論見通りに大吾と計画の障害となる真島吾朗を逮捕に追いやった。
終盤では自分たちを裏切った染谷を桐生と決闘させる形で始末した後、巌見の二代目「来栖猛」襲名式を襲撃しに来た桐生や南雲剛と対峙し、澤村遥とその子供のハルトを人質にされた事で手が出せない桐生に対して今まで抱え込んできた彼や大吾への妬みや憎しみを一気にまくし立てながら積年の鬱憤を晴らさんと言わんばかりに鉄パイプで散々殴りつけるが、遅れて到着したの宇佐美勇太ら広瀬一家の介入で遙たちを取り返された為、桐生が巌見との一騎打ちに挑む傍で自身は南雲と殴り合うも敗北(というか途中から南雲に馬乗りにされて一方的に殴られていた)。
その後は気絶し倒れている様子だったが、桐生に敗北した巌見から遥とハルトを殺すように命令を受けると、突如起き上がり、拳銃を片手に遥達の元へ駆け寄る。
手始めに自身を阻止しに動いた南雲を銃撃し、続けて遥に目掛けて数発発泡するもなかなか命中せず、最終的に勇太…ではなく桐生が庇ったことで失敗。
自棄になって桐生を執拗に銃撃するが、途中で弾切れし、慌ててリロードしていたところで田頭に殴り飛ばされ戦意喪失。
その後、逃走を図るも南雲と松永に阻まれ、最早勝ち目がないと悟り拳銃で自決した。
「短けぇ夢だったか…」
評価
ラスボスとして桐生に制裁された巌見と違い、染谷に対して清美を人質に取って戦わせた挙句自害に追いやり、桐生を散々暴行したり銃撃しときながら、最終的に(桐生から直接)一発も制裁の拳を受ける事無く、代わりに南雲と田頭に殴られて、敗北となって追い詰められた巌見の最後の命令も失敗して自殺という、勝ち逃げ同然なこの顛末にはプレイヤーから不満の声が殺到し、「シリーズ史上最も忌々しく、胸糞な悪役」という評価を下されている。
その一方で巌見のように無様に命乞いをせず潔く自害した為、極道としての覚悟はあったとし、その点は評価するという声もあり、実際作中でも『龍が如くONLINE』における『6』の補完エピソードにて、桐生に敗れた後も自分の負けを認めずに悪あがきをしようとした巌見に対して、陽銘連合会若頭・小清水が「引き際を察して自害した菅井の方が、アンタ(巌見)よりもよっぽど立派な極道だった」と批評する場面がある。
関連タグ
葛城勲、青山稔…龍が如くシリーズで菅井同様に、散々外道の数々を起こしたが主人公自身で倒せなかった為、批判が相次いだキャラクター。ただし、青山はムービーシーンにおいて桐生からボコボコにされる場面があり、さらに青山の死因は銃殺である。(こちらは自殺した菅井とは違い、部下に殺されている)
飯渕圭…龍が如くシリーズで菅井同様に最期は拳銃で自殺した外道。ただし、こちらはその直前に主人公によってボコボコにされている。
貞元響也…龍が如くシリーズで男女無差別に外道の数々を起こしたキャラクター。こちらは菅井以上にドス黒い性格の持ち主でシリーズ最悪の外道と評されている。こちらは制裁を受けてから最期を迎えた。