葛城勲
かつらぎいさお
CV:立木文彦
『龍が如く4』に登場する東城会の親戚組織「上野誠和会」若頭。
本編から25年前(1985年)に冴島大河が引き起こした襲撃事件での数少ない生き残りで、本作のストーリーにおける黒幕の一人。47歳。
目的のためには自ら負傷するリスクを含め、手段を選ばない程に狡猾且つ用心深い性格だが、反面、身内に対してはやや脇が甘い一面もあり、作中では誠和会のスパイである警視庁捜査一課の刑事・杉内順次や、同じく黒幕の一人である警視副総監・宗像征四郎とその部下の新井弘明に出し抜かれる場面も少なくなかった。
自らの出世のため、東城会の柴田和夫と共謀して25年前の襲撃事件を裏で仕組み、杉内や宗像などの同調した警察関係者の助力によりその事実は隠蔽される。
2010年3月、上野誠和会の若頭補佐・伊原勝が東城会系金村興業若頭の新井に殺害されたことを、東城会会長・堂島大吾に訴え、和解の条件として新井の首もしくは建設中の神室町ヒルズの経営権を要求するが、手を組んでいた宗像の介入で失敗した。
それをきっかけに25年前の事件が再び掘り返され始め、さらに共謀者の柴田からもタカられた事で焦りを見せ、密かに内通していた新井や、自身が唆して殺し屋へと仕立て上げた冴島の妹・冴島靖子を使って、柴田を始め、25年前の事件に関わった者達を次々と口封じの為に始末していく。
また、25年前の事件について真相を探ろうと自身と接触した谷村正義を始末すべく罠に嵌めるも杉内の介入によりそちらも失敗する。
その後、宗像に対して優位に立つために賽の河原で冴島と靖子を拉致し、二人の身柄と秋山駿から奪った1000億と引き換えに極秘ファイルを取引しようとするが、新井の弟分である城戸武に撃たれて極秘ファイルを強奪される。辛うじて防弾チョッキを着込んでいた為に助かるも、それを見抜いた冴島に対して自らの計画が台無しになった事に対する八つ当たりから半ば自棄になって銃撃するが、靖子が必死に庇ったことで失敗。更には靖子が谷村から預かっていた拳銃を向けられ、必死に命乞いをするも頭を撃ち抜かれて絶命。
皮肉にも自分が用いた策略と類似した状況下の中で、自らが策略で翻弄した者達により引導を渡されてしまうという、正に「策士策に溺れる」という結末を迎えた。